つづきです。

■「表」4回戦 vs hokusai22
「表」の4回戦、っていうよりも、「表」の準決勝ですね。
これと、その次の「表」の決勝に勝つと、「裏」の決勝を勝ったプレイヤーと、グランド・ファイナルを戦うことになります。

hokusai22は、SP累計8位のプレイヤーです。
この辺から強豪的なポジションの方々との対戦になるようです。
PDCMagicでは古株であり、これまで12回の優勝経験があります。
Gatheringでのレーティングは1702。
かくいうわたしは1717でして、実力伯仲といったところです。

ところで彼も、ここまで3回ちゃんと戦って勝ち上がってきたプレイヤーです。
やっぱり強いヒトほどBYEはもらえないシステムみたいです。とほほ。

ここのところ彼がSPDCで使っているのは、だいたいこんな感じのステロイドです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=9237
SPDC 9.08でも対戦したのですが、そのときは、わたしのなんちゃってステロイドが彼の練りこまれたステロイドに軽くあしらわれてしまいました。
今回はどうなりますかなー。

・第1ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも平地平地《広漠なる変幻地》2《器用な決闘者》《熟考漂い》《至福の休息》をキープ。

あちらターン1の《火荒の境界石》を見て、ああ、いつものデッキですね、と、ちょっと安心。
実質的な初動はターン2の《切り裂き隊の壊し屋》。
これが出てくるということは、ハンドには《ジャンドの斬刃》はありません。
心配の種が一つ減って、また少し安心。
こちらは、《広漠なる変幻地》から島、平地と出して、ターン2に《器用な決闘者》。
あちらは、メインでこれに対処する手段はあまり多くありません。
《切り裂き隊の壊し屋》が殴って来るようなら《途方もない力》を持っていますが、こちらがタップ・アウトしていても殴って来ないなら持ってません。
で、タップ・アウトしているのに殴ってこないで《野生のナカティル》《切り裂き隊の壊し屋》弐号機と出てきたので、持ってません。また一安心。
あちらのハンドの残りは3枚で、こちらのライフはまだ18。
ちょっと勝負を急いでもいいかもしれません。
ターン3もタップ・アウトしてナカティルに《至福の休息》。
あちらは、ナカティルを《ショック》で殺しただけでターンが帰って来ました。
つまり、《巨人釣り》も、《燃えさしの織り手》や《ぼろ布食いの二人組》などのファッティも持ってないということです。
だいぶハナシが楽になりました。
ターン4以降、あちらは土地を置けません。
ターン7まで動きがなく、6枚に増えた手札は多分ほとんど火力でしょう。
あまりいっぱい貯めさせると焼き殺されてしまうので、その前にこちらのクリーチャーに使ってもらう方向に誘導しないといけません。
こちらはターン7に2マナ余らせて《熟考漂い》。案の定直ちに《タール火》で焼かれます。
ターン8にあちらはようやく4枚目の土地。
それでも動きがないので、《ロウクスの粗暴者》も持ってません。
というか、そもそもメインには入ってなかったんだっけ?
こちらは、引き込んだ《急使の薬包》で更にドロー。
ターン9には《聖域のガーゴイル》。これもすぐに《火葬》されます。
返しの《ナカティルの異国者》は出されると厄介なので《霊魂放逐》。
ところが、これでタップ・アウトしたのを見るや、今まで突っ立ってるだけだった2体の《切り裂き隊の壊し屋》で殴ってきました。
つまり、《途方もない力》を引いたということですね。
スルーして14-20。
もうタップ・アウトできなくなりました。
こちらは、ガーゴイルで戻した《急使の薬包》で更にドロー。
引いたガーゴイル2号でガーゴイル1号を戻します。
ガーゴイルは、焼いても焼いても拾って出てくるだけですが、それにも関わらずガーゴイル2号に《火葬》が飛んできます。
ガーゴイルを焼いている間は《急使の薬包》を戻すことができないので、有効牌を引くまでの時間稼ぎということでしょうか。
あるいは、《否認》を使わせようということかもしれません。
ともあれ、こちらは打ち消さずに焼かせて、ガーゴイル1枚は常に手札にキープします。
すると、火力でガーゴイルを除去するのは諦めたようでした。
2点のクロックを得たこちらは、注意して殴り始めました。
あちらは《野生のナカティル》を2枚戦場に追加。
さすがに2/2が4枚並ぶとちょっと圧迫感があるので、《苦悶のねじれ》2枚でご退場願います。
《途方もない力》を持っているのは分かっていますが、あちらも簡単にはそれを使ってくれません。
もはや打つ手無しとなったあちらは、ここから火力を本体に向け始めました。
《ショック》《火葬》と撃たれて9-14。
《聖域のガーゴイル》3号を引いたこちらは、《急使の薬包》を拾いつつクロックを増やします。
《炎の突き》はスルーして8-14。
《器用な決闘者》《聖域のガーゴイル》×2で殴って8-8。
《否認》《否認》《霊魂放逐》《損ない》と抱えた状態で、《器用な決闘者》2号《聖域のガーゴイル》3号を戦場に追加して決めに行きました。
あちらは《途方もない力》を恃んでのバンザイ・アタック。
《否認》して不発に終り、勝ちました。

あちらの初手の内容が悪すぎただけですが、とりあえず1ゲームは取れました。
サイドボーディング。
IN: 《アーシャへの捧げ物》4
OUT:《至福の休息》2《魂の操作》2

《巨人釣り》は《ヴィダルケンの異国者》があれば止まりますが、黒赤の場合と異なり、あちらが《帰化》や《枝細工下げの古老》を入れてくると、そううまくいきません。
とりあえず入れないでおいて様子を見てみましょう。

・第2ゲーム
あちらが初手をキープ。
こちらは土地の無い初手をマリガン、沼1枚だけの6枚もマリガン、沼《広漠なる変幻地》《聖域のガーゴイル》《苦悶のねじれ》《損ない》をようやくキープ。
正直、負けたと思ったのですが。

あちらのキープは、山1枚でした。
そのまま土地を全く引けず、延々8枚もディスカード。
その間こちらは《器用な決闘者》でチマチマと殴り続けます。
ようやく《火荒の境界石》を引いたときには既に手遅れでした。

またしても運で勝ってしまいました。

■「表」決勝 vs White_djinn
これに勝てば2位以上が確定します。

White_djinnは、SP累計24位のプレイヤーです。
Gatheringでのレーティングは1611ですけど、優勝14回の古豪です。
実は、今回優勝するのはこの方なんですなー。

・第1ゲーム
ダイスで勝ったので先手を選んで島《エスパーの全景》をキープ。
あちらもキープ。
あちらのデッキは、白青ボーグルでした。
ArcherDarksのデッキと似ているのですが、緑のクリーチャーと《大霊の盾》ではなく、青のカウンターや《熟考漂い》、《神格の鋼》などが入っています。
これは初めて見るデッキです。

ところが、このゲームはあちらがぶん回り。
最初に出てきた《器用な決闘者》が全然止まらず、しかも《ぬめるボーグル》に《超者の意向》がついてしまって終了です。
《否認》2発で対抗したのですが、向こうも《否認》2発持ってるんじゃどうしようもありません。

サイドボーディングしましょう。
IN: 《祓い士の薬包》3
OUT:《損ない》3

・第2ゲーム
先手を選んで島島沼《器用な決闘者》2《熟考漂い》《否認》をキープ。
あちらもキープです。

ところがやっぱり予想通りのマナ・トラブル。
こちらが白マナを引けずに(《熟考漂い》想起以外の)呪文を唱えられないでいる間に、《器用な決闘者》が2体出てきて殴られて参りました。
2色3マナでもまともに回らないというのは、このデッキの弱いところです。

1敗したので「裏」に回ります。

■「裏」決勝 vs Krosanbeast9359
これに勝てば、次は、さっき負けたWhite_djinnとグランド・ファイナルです。
が、実は負けても3位です。

Krosanbeast9359は、SP累計23位のプレイヤーです。
Gatheringでのレーティングは1626ですけど、優勝は8回。
どっちかっつーとClassic Pauperのプレイヤーみたいです。

彼のデッキは登録されていたのでご紹介します。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=9240

White_djinnと同じく、白青ボーグルですが、たぶん、細部はけっこう違います。
White_djinnのデッキがクロック・パーミッションであったのに対して、Krosanbeast9359のデッキはビートダウンであるようです。
《蛇変化》も入ってませんし、《否認》はサイドです。

・第1ゲーム
先手を選んで沼《広漠なる変幻地》《聖域のガーゴイル》《否認》《霊魂放逐》《至福の休息》《損ない》をキープ。
あちらもキープ。

このゲームは、こちらが島沼の2マナで止まってしまいました。
ターン3の《超者の意向》を《否認》、ターン4の《器用な決闘者》を《霊魂放逐》、ターン5の《岸砕きのミミック》を《霊魂放逐》と、精一杯抵抗するものの。
そのターン5に、残ったマナでボーグルに《超者の意向》をつけられては投了です。

サイドボーディング。
IN: 《祓い士の薬包》3
OUT:《損ない》3

・第2ゲーム
先手を選んで島《広漠なる変幻地》2《祓い士の薬包》《否認》《魂の操作》2をキープ。
あちらもキープ。

あちらは、ゲーム1同様、ターン1に《ぬめるボーグル》。
ターン2に《エーテル階級の騎士》。18-20。
こちらターン3に、2マナ余らせつつ《祓い士の薬包》。
あちらは《エーテル階級の騎士》弐号機を出して殴ってきます。15-20。
ターン4の《バントの信刃》は《魂の操作》しましたが、2マナ余っているのに《超者の意向》は出てこず。12-20。
持ってないのか《祓い士の薬包》を警戒しているのは良く分からないところです。
2マナのクリーチャーも出てこなかったので、持ってないのでしょう。
《否認》もあることですし、ターン5のメインで《エーテル階級の騎士》弐号機に《祓い士の薬包》を使ってみました。
あちらは、5マナに手札3枚で殴るだけ。10-20。
カウンターと除去を抱えていると見ていいのかしら。
こちらターン6に《器用な決闘者》と《祓い士の薬包》2枚目。
カウンターされません。
あちらは《エーテル階級の騎士》で殴るだけ。8-20。
土地も出て来ず、手札は4枚に。
それが全部除去とは考え難いですなー。
何か隠していそうな気がします。
ターン7の《エーテル階級の騎士》の攻撃には、《祓い士の薬包》で対処。
ここで《超者の意向》を唱えてきたので、それは《否認》。
そしたらすかさず《神格の鋼》でした。
おっと、オーラを2枚隠し持っていましたか…。
こちらが《祓い士の薬包》を使うまで待っていたというわけですね。
再び2点のクロックをセットされてしまって、大ピンチ。
ターン8は殴り合って6-18。
ターン9に奇跡的に最後の《祓い士の薬包》を引けたので、即セット。
あちらの攻撃が止まりました。
《否認》を隠し持ちながら《熟考漂い》で手札を補充。
ところが、欲をかいて、想起せずに素出ししたため、《エスパーの嵐刃》は《霊魂放逐》したものの、続く《バントの信刃》をマナが足らずにカウンターできず。
《熟考漂い》にも《結晶化》されて、再びピンチです。
しかし、相手の手札は1枚のみ。
ここを頑張れば、まくれるかもしれません。
今度はちゃんと《熟考漂い》を想起してみると、《苦悶のねじれ》を引けて、事なきを得ます。
マナを伸ばして、4マナ余らせながら《熟考漂い》素出し。
ライブラリーは、あちら41枚とこちら32枚です。
まくりきれたかな?
と思ったところで、あちら《器用な決闘者》。
それは《熟考漂い》を拾いながら《魂の操作》しましたが、そこで再びボーグルに《神格の鋼》を付けられてしまいました。
4-18。
どうもうまいですね。
こちらが2回カウンターするだけのマナを出せないときにだけ動いてくるということですか。
だがしかし、今回はこちらのハンドには《聖域のガーゴイル》があります。
早速唱えて《祓い士の薬包》を回収してセット。
以後は、2回分のカウンターのマナを残すように気をつけながらクロックを増やしていって完封しました。

たまたま《祓い士の薬包》を3枚引けたからなんとかなった、という感じですけど。

・第3ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも島島平地《器用な決闘者》《聖域のガーゴイル》《否認》《苦悶のねじれ》をキープ。
あちらの初動は、ターン2の《器用な決闘者》。
これにはこちらもターン2に《器用な決闘者》を合わせて対抗します。
ここでボーグル、意向、と出されたらアウトですが、幸い《エーテル階級の騎士》でした。
《器用な決闘者》の攻撃は相討ちになります。
ターン3のこちらは島島平地から《祓い士の薬包》をセット。
ターン4のあちらは3マナ手札5枚で動きがありません。
全部カウンターと除去ってことはないでしょうから、こちらが2マナを立てている間は動かないっていうことでしょうか。
ターン5も騎士で殴るだけでエンドだったので、エンドにカプセル起動。
戦場から生物がいなくなります。
ライフは16-20。
これはこちらのペースですかなー。
《エスパーの嵐刃》は、出させてから《苦悶のねじれ》。
相手の生物には被覆が多いので、《苦悶のねじれ》よりも《霊魂放逐》を温存しようとしたのですが、これが後で裏目に出ます。
ターン7にようやく5マナに伸びたので、《熟考漂い》を想起。
土地を2枚引き込んで、これで動けそうです。
ところが、2回分のカウンターのできないところを狙われます。
4マナに伸ばしたあちらが《バントの信刃》。
《霊魂放逐》は《否認》されて通されてしまいました。
こちらのハンドに除去はなし。
さっき、《苦悶のねじれ》を使うんじゃなくて、《霊魂放逐》しておけばこうはならなかったものを。
《聖域のガーゴイル》で《祓い士の薬包》を拾いますが、盤面には響かず。
3点クロックが止まりません。
《否認》だけ3枚貯まったこちらを尻目に、あちらは《器用な決闘者》も追加。
ガーゴイルも《結晶化》されてしまっていて、5点のクロックに対処の術がなく、投了となりました。

しかし、《霊魂放逐》の方を温存するという判断自体は間違ってなかったと思うんですが。
ボーグルとか《器用な決闘者》の方により警戒が必要なのは確かですし。

ともあれ、賞品の「基本セット2010」1パックをゲットして、3位で終了でした。

■久しぶりのDark Starでしたが…
やっぱり、強いデッキだと思います。
が、リアクティブなデッキを使って勝つには、相手のデッキを良く知ってないと難しいですね。
最後の2マッチのように、良く知らないデッキが出てくると、間違いやすいです。
デッキは強くてもプレイヤーが弱くて勝てないってとこですか。

おわりー。

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