「マジック・サポート」閉鎖
2018年2月12日 Magic: The Gatheringありゃー。
なんでも2月いっぱいで「@PAGES」サービスが終了することになったそうです。
もうちょっと早く言ってくれよ…。
そんな急に言われても、今あるデータを吸い出すだけで精一杯で、移転の算段なんていつできるのか。
もともと、自分のやる気が無くなったら誰にでもサービスを引き継いでもらえるようにと無料サーバを使ったんですけど、まさかサーバよりも自分のやる気の方が長続きしてしまうとは。
カード検索サービスは WHISPER とか代替サービスがいくつかあるでしょうが、スイス・ラウンド・マネージャの代替は…どっかにあるんだろうか。
ご不便お掛けしますなー。
すみませぬ。
そしてタイトルが違う記事書くの超久々だった。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
なんでも2月いっぱいで「@PAGES」サービスが終了することになったそうです。
もうちょっと早く言ってくれよ…。
そんな急に言われても、今あるデータを吸い出すだけで精一杯で、移転の算段なんていつできるのか。
もともと、自分のやる気が無くなったら誰にでもサービスを引き継いでもらえるようにと無料サーバを使ったんですけど、まさかサーバよりも自分のやる気の方が長続きしてしまうとは。
カード検索サービスは WHISPER とか代替サービスがいくつかあるでしょうが、スイス・ラウンド・マネージャの代替は…どっかにあるんだろうか。
ご不便お掛けしますなー。
すみませぬ。
そしてタイトルが違う記事書くの超久々だった。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2018年1月4日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「デュエルデッキ:マーフォーク vs ゴブリン」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDT
「アイコニックマスターズ」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=IMA
「Explorers of Ixalan」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=E02
From the Vault: Transform と Unstable に苦戦中です…。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
以下のカード・セットを登録しました。
「デュエルデッキ:マーフォーク vs ゴブリン」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDT
「アイコニックマスターズ」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=IMA
「Explorers of Ixalan」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=E02
From the Vault: Transform と Unstable に苦戦中です…。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2017年10月14日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2017年9月29日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
2017年9月29日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
「マジック・サポート」更新
2017年10月14日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「統率者(2017年版)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=C17
「イクサラン」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=XLN
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
以下のカード・セットを登録しました。
「統率者(2017年版)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=C17
「イクサラン」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=XLN
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2017年7月17日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2017年7月8日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
2017年7月8日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
「マジック・サポート」更新
2017年7月9日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「破滅の刻」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=HOU
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2017年6月11日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「Commander Anthology」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=CMA
「Archenemy: Nicol Bolas」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=E01
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
以下のカード・セットを登録しました。
「Commander Anthology」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=CMA
「Archenemy: Nicol Bolas」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=E01
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2017年5月7日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2017年4月28日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
2017年4月28日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
「マジック・サポート」更新
2017年5月6日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「モダンマスターズ 2017年版」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MM3
「Welcome Deck 2017」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=W17
「アモンケット」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=AKH
「Masterpiece Series: Amonkhet Invocations」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MPS_AKH
「Duel Decks: Mind vs. Might」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDS
デュエル・デッキ・シリーズで日本語版が出なかったのって久しぶりですね。
ずいぶん間が空いてしまいました。
Eli Shiffrin が「カラデシュ」で 1,000枚以上ものオラクル更新をやらかしてくれたおかげで(褒めてます)、オラクル・データの更新に手間取ってました。
ゴールデンウイークを使って、どうにかその「カラデシュ」の更新まで取り込みましたが、「霊気紛争」以後はまた今度ですなー。
さておき、その「カラデシュ」のオラクル更新ではちょっと気になることが。
コピーを作ったり、コピーを戦場に出したりする呪文や能力の中には、丸っきりコピーするのでなく、ちょっとだけ違ったコピーを作るものがありますよね。そういう場合、オラクルでは「except ~」と書いて、何がオリジナルと違うのかを記述するんですが。「カラデシュ」では、この「except」の前には必ずコンマ記号「,」を付ける、という更新がなされました。(そう、 Eli は細かい性格なんです。たぶんぼく以上に。)
ところが、たぶんこれ、修正漏れがあるんじゃないでしょうか。
「神河救済」の歴伝カードが直っていないのは、おそらく意図的なものだろうと思うんですが、それを除いても、《フェアリーの職工/Faerie Artisans》と《Vesuvan Doppelganger》(2つ出てくる except のうちの後の方)の 2枚が修正漏れなんじゃないかと。
どなたか今度 Eli に会う機会があったら教えてあげてください。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
以下のカード・セットを登録しました。
「モダンマスターズ 2017年版」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MM3
「Welcome Deck 2017」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=W17
「アモンケット」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=AKH
「Masterpiece Series: Amonkhet Invocations」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MPS_AKH
「Duel Decks: Mind vs. Might」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDS
デュエル・デッキ・シリーズで日本語版が出なかったのって久しぶりですね。
ずいぶん間が空いてしまいました。
Eli Shiffrin が「カラデシュ」で 1,000枚以上ものオラクル更新をやらかしてくれたおかげで(褒めてます)、オラクル・データの更新に手間取ってました。
ゴールデンウイークを使って、どうにかその「カラデシュ」の更新まで取り込みましたが、「霊気紛争」以後はまた今度ですなー。
さておき、その「カラデシュ」のオラクル更新ではちょっと気になることが。
コピーを作ったり、コピーを戦場に出したりする呪文や能力の中には、丸っきりコピーするのでなく、ちょっとだけ違ったコピーを作るものがありますよね。そういう場合、オラクルでは「except ~」と書いて、何がオリジナルと違うのかを記述するんですが。「カラデシュ」では、この「except」の前には必ずコンマ記号「,」を付ける、という更新がなされました。(そう、 Eli は細かい性格なんです。たぶんぼく以上に。)
ところが、たぶんこれ、修正漏れがあるんじゃないでしょうか。
「神河救済」の歴伝カードが直っていないのは、おそらく意図的なものだろうと思うんですが、それを除いても、《フェアリーの職工/Faerie Artisans》と《Vesuvan Doppelganger》(2つ出てくる except のうちの後の方)の 2枚が修正漏れなんじゃないかと。
どなたか今度 Eli に会う機会があったら教えてあげてください。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2017年2月12日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「霊気紛争」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=AER
■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2017年1月20日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
以下のカード・セットを登録しました。
「霊気紛争」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=AER
■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2017年1月20日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2016年12月11日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「統率者(2016年版)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=C16
「Planechase Anthology」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=PCA
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
以下のカード・セットを登録しました。
「統率者(2016年版)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=C16
「Planechase Anthology」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=PCA
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2016年11月8日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2016年7月22日発効の総合ルールと9月30日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「From the Vault: Lore」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=V16
「コンスピラシー:王位争奪」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=CN2
「デュエルデッキ:ニッサ vs オブ・ニクシリス」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDR
「カラデシュ」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=KLD
「Kaladesh Inventions」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MPS_KLD
なんかいろいろと間に合ってませんが、ご容赦いただければ。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
2016年7月22日発効の総合ルールと9月30日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
以下のカード・セットを登録しました。
「From the Vault: Lore」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=V16
「コンスピラシー:王位争奪」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=CN2
「デュエルデッキ:ニッサ vs オブ・ニクシリス」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDR
「カラデシュ」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=KLD
「Kaladesh Inventions」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MPS_KLD
なんかいろいろと間に合ってませんが、ご容赦いただければ。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2016年7月23日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
次のカード・セットを登録しました。
「エターナルマスターズ」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=EMA
「異界月」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=EMN
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
次のカード・セットを登録しました。
「エターナルマスターズ」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=EMA
「異界月」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=EMN
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2016年5月8日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2016年4月8日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の該当箇所も訳しました。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2016-04
=======================
■■■■■■■■■■■■
「イニストラードを覆う影」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■106.6
このルールは、マナを生み出す能力のうち、そのマナの使い道に制限があったり、使うと追加効果があったり、使うと遅延誘発型能力が誘発したりする種類の呪文や能力について述べています。その例を、より現代的な効果に入れ替えました。累加アップキープとか昭和過ぎる(*1)。
■107.3h
これこそが、1枚のカード上のすべてのXは等しい値であると規定しているルールです。それは通常は正しいんですが、今はマナ・コストに{X}を含む《クローン/Clone》もどき(《もう一人の自分/Altered Ego》)がいますので、これを変更すべき確固たる理由があります。今や、得た能力に関しては、Xはその文脈で評価されます。オブジェクトがXを参照する能力を得た場合、適切な値を参照します。X=5 で唱えられ、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》をコピーした《もう一人の自分》は5つの+1/+1カウンターと共に出ます。その《搭載歩行機械》自身の能力の中のXは0です。
■110.5c
何かのコピーでないクリーチャー・トークンは、そのクリーチャー・タイプと同じカード名を持ちます。このルールは、例えば「手掛かり」のような、すべてのタイプのトークンに適用したいので、このルールに「クリーチャー」って書いてあった部分を取り除きました。
■112.6k
このルールは、能力のコストまたは効果に、その能力を持つオブジェクトをいずれかの領域から動かすように書かれている場合、その能力はその領域でのみ働くことを定めています。これは、《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》に、「この能力は組み直しの骸骨があなたの墓地にある場合にのみ起動できる。」と書かなくていいということです。その能力がどのように働くか、それだけでよいのです。さておき、《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》もほとんど同じことをやりますが、その最後の能力がやるのは、《秘蔵の縫合体》を墓地から動かすのではなく、遅延誘発型能力の作成です。そして、その能力が動かします。そこで我々は、そのことも扱えるようにこのルールを拡張しました。
■117.3c
このルールの例では、依然としてプレイヤーに「{1} を支払」わせていましたが、{C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました(*2)。
■120.8
この、以前は 401.5 だったルールは、呪文を唱えるかまたは能力を起動している途中でカードを引いたら何が起きるかを説明しています。ルールは変わってません。「ライブラリー」の節から取り出して、より適切と思われる「カードを引くこと」の節に置きました。
■121.6
このルールは、オブジェクトにカウンターが「置かれる」とは何かを定義しています。それは 1) 当たり前ですが、オブジェクトの上にカウンターを置くことと、 2) オブジェクトがカウンターが置かれた状態で戦場に出ることに分類されます。このルールは、ある特定のカード、《歩く墓場、髑髏茨/Skullbriar, the Walking Grave》を回避するために、少々普通でない言い回しをしていました。直前の領域で持っていたのと同じ数のカウンターが置かれる髑髏茨に、《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》のような能力が適用されるのはおかしいですよね。不幸なことに、髑髏茨を除外するための文言は少々広過ぎました。戦場に出るに際しての置換効果、としていたのです。クリーチャーが置換効果以外の方法で+1/+1カウンターの置かれた状態で戦場に出ることはしょっちゅうあるので(例えば「不死」とか)、文言を厳格化しました。(*3)
■202.3
このルールは、オブジェクトの点数で見たマナ・コストを計算する方法を述べています。今回これに加えたのが、両面カードの第2面に関する例外と、両面カードの第2面のコピーに関する例外と、両面カードの第2面のコピーのコピーに関する例外と、語数制限まだ?
■205.3g
アーティファクト・タイプの一覧には手掛かりがありませんでした。加わりました。
■205.3j
プレインズウォーカー・タイプの一覧にはアーリンがありませんでした。加わりました。(この行は上のやつみたいにうまくいかない…。)
■205.3m
クリーチャー・タイプの一覧にはモグラがありませんでした。加わりました。この件で我々は内務調査(*4)を受けるハメになりました。
■207.2c
協議の結果、能力語の一覧に「昂揚」が加わりました。協議、忘れてませんでした?(*5)
■400.7g
ある領域から別の領域に移動したオブジェクトは新しいオブジェクトになって、それまでの存在とは何の関係もないというルールに対する例外のリストが8件に伸びました。効果によって土地でないカードを唱える場合、その効果の他の部分は、スタック上にできたその土地でない新しいオブジェクトを見つけることができます。このルールは、なかんずく、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》の2番目の能力の追放する部分が正しく働くことを明確にします。
以前の 400.7g はリストを1つ繰り下げられて 400.7h になり、改訂を受けました。それは、効果がオブジェクトを公開領域に動かす場合、その効果の他の部分は引き続きその新しいオブジェクトを見つけることができるというものです。同様に、呪文や能力のコストがオブジェクトを公開領域に動かす場合も、その呪文や能力の効果はその新しいオブジェクトを見つけることができます。
■510.2
お掃除お掃除。「スタック上のダメージ」を廃止してからずいぶん経ちます。ダメージがスタックに乗らないことが以前のルールからの変更であることを明示する必要はもはやないでしょう。
■701.25
変身のルールには大量の変更を行いました。
・両面カードだけが変身できます。
・両面カードでないものを変身するように指示されても、何も起きません。
・何か、「(ある特定の特性)に変身」したときに誘発する誘発型能力は、あなたが思った通りに機能します:パーマネントが変身した後、その特定の特性を持っていたなら誘発します。
・パーマネントが既に変身していたら、パーマネントの起動型/誘発型/遅延誘発型能力がどうなるのか明確にしました。詳しいことは「イニストラードを覆う影のFAQ」(*6)をご覧ください。
■701.33
「調査を行う」に関する新ルール。
■701.25e(*7)
「絆魂」の節に、絆魂を持つ複数の発生源が同時にダメージを与えると(2体の攻撃クリーチャーとか)、ライフ獲得イベントがそれぞれに生じることを再認識させる(*8)新しいルールを加えました。《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》の例は、118.9 からここに引っ越しました。
■702.34
マッドネスを持つカードを追放領域に捨てることは必須になりました。これまでは任意だったのですが。如何なる理由であれ、マッドネスの誘発型能力の解決時にそのカードを唱えなかったなら、それは墓地に置かれます。
■702.117
「潜伏」を規定する人目に付かないルール。
■711.1
当初、「イニストラード」ブロックの両面カードに見られる太陽と月のシンボルは Important™(*9) でした。これらは、どちらの面が第1面(*10)でどちらが第2面(*10)かを知るためのルール上の手段でした。その後「マジック・オリジン」でプレインズウォーカー・アイコンと、それを少し変えたアイコンが導入されました。同じことを表す2種類のシンボルがあるのも変なので、マナ・コストがある方の面を第1面と呼ぶことにしました。がしかし、この解は賞味期限付きだったのです(当時わたしが冗談めかして言った通りです)。何故なら《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》が入ってきたからです。そこでルールの方も前進し、カードが違えば第1面シンボルも違う、第2面シンボルも同様である、と規定しました。
■711.4, 711.5, 711.6, 711.8a
上で述べた変身のルール(701.25)の変更が、両面カードの節にも反映されました。
■用語集
新たな項目として「調査」「潜伏」が、そしてマジック・ルール管理の行に Eli(*11) が加わりました。
訳註
*1 昭和過ぎる
原文は“so 1973”。α版の発売が1993年(平成3年)でしたから、更にその20年前ですね。累加アップキープどころかアップキープもまだ存在していません。この年って、石油ショック以外に何かありましたっけ?
そういえばこれ、 Google Wave の宣伝文句でしたよね。“Email is so 1973.”あったあった。もっとも、かなり古いハナシなので、“so 1973”の元祖が Google Wave だったかどうかは覚えてないです。
Google Wave が何であるかご存知ない方は、それはそれで別段困らないと思います。
http://www.slideshare.net/redmagma/email-is-so-1973
*2 {C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました
ちょっと分かり難いと思うんですが、1月16日版の総合ルールとどこが変わったか(英文で)較べると、何が言いたいか分かると思います。現在でもプレイヤーはコスト {1} を支払うことはできますが、そのために“produce {1}”したり“spend {1}”したりはできません。(それとも、何かうまいことやると“produce {1}”する方法があったりするかしら?)
*3 文言を厳格化しました
今はこういうルールになりました。
これで、(「不死」など、)置換効果ではない効果で+1/+1カウンターが置かれたときも、《屍体屋の脅威》で倍になるようになりました。一方髑髏茨は“that’s given”ではない(元から置かれている)ので倍にならない、ということなんでしょう。
分かりやすくなってますかねこれ。
*4 内務調査
原文では“Internal Affairs”。
軍に憲兵(MP)がいるように、警察には警官の犯罪を捜査する内務調査班がいます。それが“Internal Affairs”。組織に潜む「モグラ」(潜入者)をとっつかまえるのも彼らの仕事の1つです。
それで、ここに 2002年の香港映画の傑作“Infernal Affairs”について40行くらい書いたところで我に返りました。
*5 忘れてませんでした?
忘れてました。「コンスピラシー」に出てきた能力語ですよね。
たぶんすぐに忘れます。
*6 「イニストラードを覆う影のFAQ」
って書いてあったら FAQ へのリンクが貼ってあるだろうと思うでしょ。実際はそうではなく、「メカニズム」のページへのリンクになっています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-mechanics
日本語版はこちらです。
http://mtg-jp.com/reading/translated/0016590/#
FAQ のページ(として製品ページから案内されているページ)はこちらですね。
http://magic.wizards.com/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-release-notes-2016-03-30
*7 701.25e
702.15e の間違いです。
*8 再認識させる
このルールで述べられていることは 118.9 で規定されていることの一部なのです。
*9 Important™
日本語では「重要」という意味ですが、商標だというのでそのまま表記。
それでは何故商標なのかという説明を20行ほど書いたのですが、面白くならなかったのでバッサリとカット。
*10 第1面、第2面
原文では“front face”“back face”です。総合ルールの英文でも同じ用語が使われます。何故これを「前面」「背面」と訳さなかったんですかなー。
*11 Eli
Eli Shiffrin のことですが、既に 2016年 1月16日発効の総合ルールから加わっています。
以上じゃて
2016年4月8日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の該当箇所も訳しました。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2016-04
=======================
■■■■■■■■■■■■
「イニストラードを覆う影」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■106.6
このルールは、マナを生み出す能力のうち、そのマナの使い道に制限があったり、使うと追加効果があったり、使うと遅延誘発型能力が誘発したりする種類の呪文や能力について述べています。その例を、より現代的な効果に入れ替えました。累加アップキープとか昭和過ぎる(*1)。
■107.3h
これこそが、1枚のカード上のすべてのXは等しい値であると規定しているルールです。それは通常は正しいんですが、今はマナ・コストに{X}を含む《クローン/Clone》もどき(《もう一人の自分/Altered Ego》)がいますので、これを変更すべき確固たる理由があります。今や、得た能力に関しては、Xはその文脈で評価されます。オブジェクトがXを参照する能力を得た場合、適切な値を参照します。X=5 で唱えられ、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》をコピーした《もう一人の自分》は5つの+1/+1カウンターと共に出ます。その《搭載歩行機械》自身の能力の中のXは0です。
■110.5c
何かのコピーでないクリーチャー・トークンは、そのクリーチャー・タイプと同じカード名を持ちます。このルールは、例えば「手掛かり」のような、すべてのタイプのトークンに適用したいので、このルールに「クリーチャー」って書いてあった部分を取り除きました。
■112.6k
このルールは、能力のコストまたは効果に、その能力を持つオブジェクトをいずれかの領域から動かすように書かれている場合、その能力はその領域でのみ働くことを定めています。これは、《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》に、「この能力は組み直しの骸骨があなたの墓地にある場合にのみ起動できる。」と書かなくていいということです。その能力がどのように働くか、それだけでよいのです。さておき、《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》もほとんど同じことをやりますが、その最後の能力がやるのは、《秘蔵の縫合体》を墓地から動かすのではなく、遅延誘発型能力の作成です。そして、その能力が動かします。そこで我々は、そのことも扱えるようにこのルールを拡張しました。
■117.3c
このルールの例では、依然としてプレイヤーに「{1} を支払」わせていましたが、{C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました(*2)。
■120.8
この、以前は 401.5 だったルールは、呪文を唱えるかまたは能力を起動している途中でカードを引いたら何が起きるかを説明しています。ルールは変わってません。「ライブラリー」の節から取り出して、より適切と思われる「カードを引くこと」の節に置きました。
■121.6
このルールは、オブジェクトにカウンターが「置かれる」とは何かを定義しています。それは 1) 当たり前ですが、オブジェクトの上にカウンターを置くことと、 2) オブジェクトがカウンターが置かれた状態で戦場に出ることに分類されます。このルールは、ある特定のカード、《歩く墓場、髑髏茨/Skullbriar, the Walking Grave》を回避するために、少々普通でない言い回しをしていました。直前の領域で持っていたのと同じ数のカウンターが置かれる髑髏茨に、《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》のような能力が適用されるのはおかしいですよね。不幸なことに、髑髏茨を除外するための文言は少々広過ぎました。戦場に出るに際しての置換効果、としていたのです。クリーチャーが置換効果以外の方法で+1/+1カウンターの置かれた状態で戦場に出ることはしょっちゅうあるので(例えば「不死」とか)、文言を厳格化しました。(*3)
■202.3
このルールは、オブジェクトの点数で見たマナ・コストを計算する方法を述べています。今回これに加えたのが、両面カードの第2面に関する例外と、両面カードの第2面のコピーに関する例外と、両面カードの第2面のコピーのコピーに関する例外と、語数制限まだ?
■205.3g
アーティファクト・タイプの一覧には手掛かりがありませんでした。加わりました。
■205.3j
プレインズウォーカー・タイプの一覧にはアーリンがありませんでした。加わりました。(この行は上のやつみたいにうまくいかない…。)
■205.3m
クリーチャー・タイプの一覧にはモグラがありませんでした。加わりました。この件で我々は内務調査(*4)を受けるハメになりました。
■207.2c
協議の結果、能力語の一覧に「昂揚」が加わりました。協議、忘れてませんでした?(*5)
■400.7g
ある領域から別の領域に移動したオブジェクトは新しいオブジェクトになって、それまでの存在とは何の関係もないというルールに対する例外のリストが8件に伸びました。効果によって土地でないカードを唱える場合、その効果の他の部分は、スタック上にできたその土地でない新しいオブジェクトを見つけることができます。このルールは、なかんずく、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》の2番目の能力の追放する部分が正しく働くことを明確にします。
以前の 400.7g はリストを1つ繰り下げられて 400.7h になり、改訂を受けました。それは、効果がオブジェクトを公開領域に動かす場合、その効果の他の部分は引き続きその新しいオブジェクトを見つけることができるというものです。同様に、呪文や能力のコストがオブジェクトを公開領域に動かす場合も、その呪文や能力の効果はその新しいオブジェクトを見つけることができます。
■510.2
お掃除お掃除。「スタック上のダメージ」を廃止してからずいぶん経ちます。ダメージがスタックに乗らないことが以前のルールからの変更であることを明示する必要はもはやないでしょう。
■701.25
変身のルールには大量の変更を行いました。
・両面カードだけが変身できます。
・両面カードでないものを変身するように指示されても、何も起きません。
・何か、「(ある特定の特性)に変身」したときに誘発する誘発型能力は、あなたが思った通りに機能します:パーマネントが変身した後、その特定の特性を持っていたなら誘発します。
・パーマネントが既に変身していたら、パーマネントの起動型/誘発型/遅延誘発型能力がどうなるのか明確にしました。詳しいことは「イニストラードを覆う影のFAQ」(*6)をご覧ください。
■701.33
「調査を行う」に関する新ルール。
■701.25e(*7)
「絆魂」の節に、絆魂を持つ複数の発生源が同時にダメージを与えると(2体の攻撃クリーチャーとか)、ライフ獲得イベントがそれぞれに生じることを再認識させる(*8)新しいルールを加えました。《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》の例は、118.9 からここに引っ越しました。
■702.34
マッドネスを持つカードを追放領域に捨てることは必須になりました。これまでは任意だったのですが。如何なる理由であれ、マッドネスの誘発型能力の解決時にそのカードを唱えなかったなら、それは墓地に置かれます。
■702.117
「潜伏」を規定する人目に付かないルール。
■711.1
当初、「イニストラード」ブロックの両面カードに見られる太陽と月のシンボルは Important™(*9) でした。これらは、どちらの面が第1面(*10)でどちらが第2面(*10)かを知るためのルール上の手段でした。その後「マジック・オリジン」でプレインズウォーカー・アイコンと、それを少し変えたアイコンが導入されました。同じことを表す2種類のシンボルがあるのも変なので、マナ・コストがある方の面を第1面と呼ぶことにしました。がしかし、この解は賞味期限付きだったのです(当時わたしが冗談めかして言った通りです)。何故なら《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》が入ってきたからです。そこでルールの方も前進し、カードが違えば第1面シンボルも違う、第2面シンボルも同様である、と規定しました。
■711.4, 711.5, 711.6, 711.8a
上で述べた変身のルール(701.25)の変更が、両面カードの節にも反映されました。
■用語集
新たな項目として「調査」「潜伏」が、そしてマジック・ルール管理の行に Eli(*11) が加わりました。
訳註
*1 昭和過ぎる
原文は“so 1973”。α版の発売が1993年(平成3年)でしたから、更にその20年前ですね。累加アップキープどころかアップキープもまだ存在していません。この年って、石油ショック以外に何かありましたっけ?
そういえばこれ、 Google Wave の宣伝文句でしたよね。“Email is so 1973.”あったあった。もっとも、かなり古いハナシなので、“so 1973”の元祖が Google Wave だったかどうかは覚えてないです。
Google Wave が何であるかご存知ない方は、それはそれで別段困らないと思います。
http://www.slideshare.net/redmagma/email-is-so-1973
*2 {C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました
ちょっと分かり難いと思うんですが、1月16日版の総合ルールとどこが変わったか(英文で)較べると、何が言いたいか分かると思います。現在でもプレイヤーはコスト {1} を支払うことはできますが、そのために“produce {1}”したり“spend {1}”したりはできません。(それとも、何かうまいことやると“produce {1}”する方法があったりするかしら?)
*3 文言を厳格化しました
今はこういうルールになりました。
… and also to an object that’s given counters as it enters the battlefield.
これで、(「不死」など、)置換効果ではない効果で+1/+1カウンターが置かれたときも、《屍体屋の脅威》で倍になるようになりました。一方髑髏茨は“that’s given”ではない(元から置かれている)ので倍にならない、ということなんでしょう。
分かりやすくなってますかねこれ。
*4 内務調査
原文では“Internal Affairs”。
軍に憲兵(MP)がいるように、警察には警官の犯罪を捜査する内務調査班がいます。それが“Internal Affairs”。組織に潜む「モグラ」(潜入者)をとっつかまえるのも彼らの仕事の1つです。
それで、ここに 2002年の香港映画の傑作“Infernal Affairs”について40行くらい書いたところで我に返りました。
*5 忘れてませんでした?
忘れてました。「コンスピラシー」に出てきた能力語ですよね。
たぶんすぐに忘れます。
*6 「イニストラードを覆う影のFAQ」
って書いてあったら FAQ へのリンクが貼ってあるだろうと思うでしょ。実際はそうではなく、「メカニズム」のページへのリンクになっています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-mechanics
日本語版はこちらです。
http://mtg-jp.com/reading/translated/0016590/#
FAQ のページ(として製品ページから案内されているページ)はこちらですね。
http://magic.wizards.com/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-release-notes-2016-03-30
*7 701.25e
702.15e の間違いです。
*8 再認識させる
このルールで述べられていることは 118.9 で規定されていることの一部なのです。
*9 Important™
日本語では「重要」という意味ですが、商標だというのでそのまま表記。
それでは何故商標なのかという説明を20行ほど書いたのですが、面白くならなかったのでバッサリとカット。
*10 第1面、第2面
原文では“front face”“back face”です。総合ルールの英文でも同じ用語が使われます。何故これを「前面」「背面」と訳さなかったんですかなー。
*11 Eli
Eli Shiffrin のことですが、既に 2016年 1月16日発効の総合ルールから加わっています。
以上じゃて
「マジック・サポート」更新
2016年5月4日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
遅くなりましたが、2016年4月7日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「Update Bulletin」の該当部分を訳しました。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-update-bulletin-oracle-text-2016-04-07
=============
■■■■■■■■■■■■
「イニストラードを覆う影」更新報告 - オラクル・テキスト
■■■■■■■■■■■■
■《モンドロネンのシャーマン/Mondronen Shaman》(機能変更なし)
「闇の隆盛」の《モンドロネンのシャーマン》は、その前のセットの《ウルヴェンワルドの神秘家/Ulvenwald Mystics》に倣わず、クリーチャー・タイプの順番を入れ替えちゃってました。「イニストラードを覆う影」でクリーチャー・タイプを定めるにあたり、これらは揃えることにしました。
従来のタイプ行:
Creature—Human Werewolf Shaman
クリーチャー ― 人間・狼男・シャーマン
新しいタイプ行:
Creature—Human Shaman Werewolf
クリーチャー ― 人間・シャーマン・狼男
■「消失」の注釈文(機能変更なし)
進行中のプロジェクトの1つに、古いキーワード能力の注釈文の見直しというのがあります。今回ざっと見て、「消失」の注釈文の「パーマネント」を、より適切である「クリーチャー」(または、1件については「オーラ」)に置き換えることにしました。
新しい注釈文:
This creature enters the battlefield with four time counters on it. At the beginning of your upkeep, remove a time counter from it. When the last is removed, sacrifice it.
このクリーチャーは、時間カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。
影響を受けるカード:《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher》、《カルシダーム/Calciderm》、《クロノゾア/Chronozoa》、《命取りの幼虫/Deadly Grub》、《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk》、《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》、《溶岩核の精霊/Lavacore Elemental》、《迷えるオーラ術師/Lost Auramancers》、《残虐無道の裂け目ワーム/Ravaging Riftwurm》、《現実の酸/Reality Acid》(そのオーラ)、《魂繋ぎのゴーレム/Soultether Golem》、および《衰退するワーム/Waning Wurm》
■《火想者の高巣、ニヴィックス/Nivix, Aerie of the Firemind》(機能変更なし)
最後の能力は、唱えようとするカードが「インスタントかソーサリー」である場合、と書いていました。その時点ではまだそれは追放されていますから、ここでは「インスタントかソーサリー・カード」と書くのが正確です。
従来のルール文章:
{Tap}: Add {C} to your mana pool.
{2}{U}{R}, {Tap}: Exile the top card of your library. Until your next turn, you may cast that card if it’s an instant or sorcery.
{Tap}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。
{2}{U}{R}, {Tap}:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。あなたの次のターンまで、そのカードがインスタントかソーサリーである場合、あなたはそれを唱えてもよい。
新しいルール文章:
{Tap}: Add {C} to your mana pool.
{2}{U}{R}, {Tap}: Exile the top card of your library. Until your next turn, you may cast that card if it’s an instant or sorcery card.
{Tap}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。
{2}{U}{R}, {Tap}:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。あなたの次のターンまで、そのカードがインスタントかソーサリー・カードである場合、あなたはそれを唱えてもよい。
■《繭/Cocoon》(機能変更なし)
「戦場に出たとき」の能力は他の常在型能力よりも先に来るのが普通ですので、真ん中の2つの能力の順序を入れ替えました。加えて、「無期限に」の注釈文は、あっても紛らわしいだけで役に立たないことが分かったので、取り除きました。
従来のルール文章:
Enchant creature you control
Enchanted creature doesn’t untap during your untap step if Cocoon has a pupa counter on it.
When Cocoon enters the battlefield, tap enchanted creature and put three pupa counters on Cocoon.
At the beginning of your upkeep, remove a pupa counter from Cocoon. If you can’t, sacrifice it, put a +1/+1 counter on enchanted creature, and that creature gains flying. (This effect lasts indefinitely.)
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、繭の上にpupaカウンターが置かれているなら(*1)、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
繭が戦場に出たとき、エンチャントされているクリーチャーをタップし、繭の上にpupaカウンターを3個置く。
あなたのアップキープの開始時に、繭からpupaカウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げ、エンチャントされているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置き、そのクリーチャーは飛行を得る。(この効果は無期限に続く。)
新しいルール文章:
Enchant creature you control
When Cocoon enters the battlefield, tap enchanted creature and put three pupa counters on Cocoon.
Enchanted creature doesn’t untap during your untap step if Cocoon has a pupa counter on it.
At the beginning of your upkeep, remove a pupa counter from Cocoon. If you can’t, sacrifice it, put a +1/+1 counter on enchanted creature, and that creature gains flying.
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
繭が戦場に出たとき、エンチャントされているクリーチャーをタップし、繭の上にpupaカウンターを3個置く。
エンチャントされているクリーチャーは、繭の上にpupaカウンターが置かれているなら(*1)、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、繭からpupaカウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げ、エンチャントされているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置き、そのクリーチャーは飛行を得る。
■《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》(機能変更なし)
魅力たっぷりのカードに騙されるのなんて簡単なんですから。例えばアナフェンザです。単純そうな能力ですが、その文章の裏にはたくさんの問題が埋まっているんです。まあ見てください。
「死亡」誘発型能力を完封してくれるのは、このカードの魅力の1つです。でも、トークンのことを忘れちゃいませんか? そう、やつらも死にます。なんてこった。(《安らかなる眠り/Rest in Peace》と較べてみてください。)加えて、最後の能力の「クリーチャー・カード」が厳密に何を意味するかが曖昧です。これが誘発型能力なら、墓地のカードを参照すべきですね。しかし、これは誘発型能力ではなく置換効果です。なので、最後に戦場にあったパーマネントを見なくてはなりません。とすれば「クリーチャー・カード」は意味不明です。そう印刷されてますけど。両面カードとかのメンドクサいケースを除くと、パーマネントに影響を及ぼしている継続的効果は普通は無視されません。アナフェンザの能力は、クリーチャーであり、かつカードであるようなあらゆるものに適用させたいもののはずです。つまり、トークンは違います。よって、クリーチャー化した土地カードは追放されます。「授与」を持ち、墓地に行く時点でオーラであるカードは追放されず、実際に墓地に行きます。まあなんとへんてこな。
我々は結局、最後の能力の表現に、それが厳密に何をするのかを表すように言い足すのが一番だと判断しました。今後この種のカードは、より厳しく精査されることになるでしょう。
従来のルール文章:
Whenever Anafenza, the Foremost attacks, put a +1/+1 counter on another target tapped creature you control.
If a creature card would be put into an opponent’s graveyard from anywhere, exile it instead.
先頭に立つもの、アナフェンザが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
クリーチャー・カードがいずれかの領域から対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
新しいルール文章:
Whenever Anafenza, the Foremost attacks, put a +1/+1 counter on another target tapped creature you control.
If a nontoken creature an opponent owns would die or a creature card not on the battlefield would be put into an opponent’s graveyard, exile that card instead.
先頭に立つもの、アナフェンザが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
いずれかの対戦相手がオーナーであるトークンでないクリーチャーが死亡するかまたは戦場にないクリーチャー・カードが対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそのカードを追放する。
=============
訳註
*1 繭の上にpupaカウンターが置かれているなら(*1)
「if A has a B counter on it」の和訳テンプレートの話なんですが。
こういう能力では、「as long as」が使われることが多く(例えば《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》)、その場合は「~置かれているかぎり」と訳されます。「as long as」がある場合とない場合とで機能に差はなさそうですが、とはいえ「as long as」って書いてないのに「~置かれているかぎり」とは訳せません。
では、「as long as」がないときのテンプレートは?
比較的古いカードでは「置かれている場合」でした(《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》と《ジョイラの時虫/Jhoira’s Timebug(TSP)》)。ところが最近のカードだと、「置かれているなら」なんですね(《打ち倒し/Bring Low(KTK)》と《下生えの勇者/Undergrowth Champion(BFZ)》)。今回は後者を採用しました。
なお、「機能的に差はなさそう」って書きましたけど、それでも「as long as」は、カウンターを置く能力と同じ文内の常在型能力の記述に使われることが多いような感じはします(例外は明神サイクルと《雷叫び/Thunderblust》)。
遅くなりましたが、2016年4月7日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「Update Bulletin」の該当部分を訳しました。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-update-bulletin-oracle-text-2016-04-07
=============
■■■■■■■■■■■■
「イニストラードを覆う影」更新報告 - オラクル・テキスト
■■■■■■■■■■■■
■《モンドロネンのシャーマン/Mondronen Shaman》(機能変更なし)
「闇の隆盛」の《モンドロネンのシャーマン》は、その前のセットの《ウルヴェンワルドの神秘家/Ulvenwald Mystics》に倣わず、クリーチャー・タイプの順番を入れ替えちゃってました。「イニストラードを覆う影」でクリーチャー・タイプを定めるにあたり、これらは揃えることにしました。
従来のタイプ行:
Creature—Human Werewolf Shaman
クリーチャー ― 人間・狼男・シャーマン
新しいタイプ行:
Creature—Human Shaman Werewolf
クリーチャー ― 人間・シャーマン・狼男
■「消失」の注釈文(機能変更なし)
進行中のプロジェクトの1つに、古いキーワード能力の注釈文の見直しというのがあります。今回ざっと見て、「消失」の注釈文の「パーマネント」を、より適切である「クリーチャー」(または、1件については「オーラ」)に置き換えることにしました。
新しい注釈文:
This creature enters the battlefield with four time counters on it. At the beginning of your upkeep, remove a time counter from it. When the last is removed, sacrifice it.
このクリーチャーは、時間カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それの上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。
影響を受けるカード:《エイヴンの裂け目追い/Aven Riftwatcher》、《カルシダーム/Calciderm》、《クロノゾア/Chronozoa》、《命取りの幼虫/Deadly Grub》、《デッドウッドのツリーフォーク/Deadwood Treefolk》、《ケルドの匪賊/Keldon Marauders》、《溶岩核の精霊/Lavacore Elemental》、《迷えるオーラ術師/Lost Auramancers》、《残虐無道の裂け目ワーム/Ravaging Riftwurm》、《現実の酸/Reality Acid》(そのオーラ)、《魂繋ぎのゴーレム/Soultether Golem》、および《衰退するワーム/Waning Wurm》
■《火想者の高巣、ニヴィックス/Nivix, Aerie of the Firemind》(機能変更なし)
最後の能力は、唱えようとするカードが「インスタントかソーサリー」である場合、と書いていました。その時点ではまだそれは追放されていますから、ここでは「インスタントかソーサリー・カード」と書くのが正確です。
従来のルール文章:
{Tap}: Add {C} to your mana pool.
{2}{U}{R}, {Tap}: Exile the top card of your library. Until your next turn, you may cast that card if it’s an instant or sorcery.
{Tap}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。
{2}{U}{R}, {Tap}:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。あなたの次のターンまで、そのカードがインスタントかソーサリーである場合、あなたはそれを唱えてもよい。
新しいルール文章:
{Tap}: Add {C} to your mana pool.
{2}{U}{R}, {Tap}: Exile the top card of your library. Until your next turn, you may cast that card if it’s an instant or sorcery card.
{Tap}:あなたのマナ・プールに{C}を加える。
{2}{U}{R}, {Tap}:あなたのライブラリーの一番上のカードを追放する。あなたの次のターンまで、そのカードがインスタントかソーサリー・カードである場合、あなたはそれを唱えてもよい。
■《繭/Cocoon》(機能変更なし)
「戦場に出たとき」の能力は他の常在型能力よりも先に来るのが普通ですので、真ん中の2つの能力の順序を入れ替えました。加えて、「無期限に」の注釈文は、あっても紛らわしいだけで役に立たないことが分かったので、取り除きました。
従来のルール文章:
Enchant creature you control
Enchanted creature doesn’t untap during your untap step if Cocoon has a pupa counter on it.
When Cocoon enters the battlefield, tap enchanted creature and put three pupa counters on Cocoon.
At the beginning of your upkeep, remove a pupa counter from Cocoon. If you can’t, sacrifice it, put a +1/+1 counter on enchanted creature, and that creature gains flying. (This effect lasts indefinitely.)
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、繭の上にpupaカウンターが置かれているなら(*1)、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
繭が戦場に出たとき、エンチャントされているクリーチャーをタップし、繭の上にpupaカウンターを3個置く。
あなたのアップキープの開始時に、繭からpupaカウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げ、エンチャントされているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置き、そのクリーチャーは飛行を得る。(この効果は無期限に続く。)
新しいルール文章:
Enchant creature you control
When Cocoon enters the battlefield, tap enchanted creature and put three pupa counters on Cocoon.
Enchanted creature doesn’t untap during your untap step if Cocoon has a pupa counter on it.
At the beginning of your upkeep, remove a pupa counter from Cocoon. If you can’t, sacrifice it, put a +1/+1 counter on enchanted creature, and that creature gains flying.
エンチャント(あなたがコントロールするクリーチャー)
繭が戦場に出たとき、エンチャントされているクリーチャーをタップし、繭の上にpupaカウンターを3個置く。
エンチャントされているクリーチャーは、繭の上にpupaカウンターが置かれているなら(*1)、あなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。
あなたのアップキープの開始時に、繭からpupaカウンターを1個取り除く。そうできない場合、それを生け贄に捧げ、エンチャントされているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置き、そのクリーチャーは飛行を得る。
■《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》(機能変更なし)
魅力たっぷりのカードに騙されるのなんて簡単なんですから。例えばアナフェンザです。単純そうな能力ですが、その文章の裏にはたくさんの問題が埋まっているんです。まあ見てください。
「死亡」誘発型能力を完封してくれるのは、このカードの魅力の1つです。でも、トークンのことを忘れちゃいませんか? そう、やつらも死にます。なんてこった。(《安らかなる眠り/Rest in Peace》と較べてみてください。)加えて、最後の能力の「クリーチャー・カード」が厳密に何を意味するかが曖昧です。これが誘発型能力なら、墓地のカードを参照すべきですね。しかし、これは誘発型能力ではなく置換効果です。なので、最後に戦場にあったパーマネントを見なくてはなりません。とすれば「クリーチャー・カード」は意味不明です。そう印刷されてますけど。両面カードとかのメンドクサいケースを除くと、パーマネントに影響を及ぼしている継続的効果は普通は無視されません。アナフェンザの能力は、クリーチャーであり、かつカードであるようなあらゆるものに適用させたいもののはずです。つまり、トークンは違います。よって、クリーチャー化した土地カードは追放されます。「授与」を持ち、墓地に行く時点でオーラであるカードは追放されず、実際に墓地に行きます。まあなんとへんてこな。
我々は結局、最後の能力の表現に、それが厳密に何をするのかを表すように言い足すのが一番だと判断しました。今後この種のカードは、より厳しく精査されることになるでしょう。
従来のルール文章:
Whenever Anafenza, the Foremost attacks, put a +1/+1 counter on another target tapped creature you control.
If a creature card would be put into an opponent’s graveyard from anywhere, exile it instead.
先頭に立つもの、アナフェンザが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
クリーチャー・カードがいずれかの領域から対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそれを追放する。
新しいルール文章:
Whenever Anafenza, the Foremost attacks, put a +1/+1 counter on another target tapped creature you control.
If a nontoken creature an opponent owns would die or a creature card not on the battlefield would be put into an opponent’s graveyard, exile that card instead.
先頭に立つもの、アナフェンザが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のタップ状態のクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンターを1個置く。
いずれかの対戦相手がオーナーであるトークンでないクリーチャーが死亡するかまたは戦場にないクリーチャー・カードが対戦相手の墓地に置かれるなら、代わりにそのカードを追放する。
=============
訳註
*1 繭の上にpupaカウンターが置かれているなら(*1)
「if A has a B counter on it」の和訳テンプレートの話なんですが。
こういう能力では、「as long as」が使われることが多く(例えば《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》)、その場合は「~置かれているかぎり」と訳されます。「as long as」がある場合とない場合とで機能に差はなさそうですが、とはいえ「as long as」って書いてないのに「~置かれているかぎり」とは訳せません。
では、「as long as」がないときのテンプレートは?
比較的古いカードでは「置かれている場合」でした(《宝石の洞窟/Gemstone Caverns(TSP)》と《ジョイラの時虫/Jhoira’s Timebug(TSP)》)。ところが最近のカードだと、「置かれているなら」なんですね(《打ち倒し/Bring Low(KTK)》と《下生えの勇者/Undergrowth Champion(BFZ)》)。今回は後者を採用しました。
なお、「機能的に差はなさそう」って書きましたけど、それでも「as long as」は、カウンターを置く能力と同じ文内の常在型能力の記述に使われることが多いような感じはします(例外は明神サイクルと《雷叫び/Thunderblust》)。
「マジック・サポート」更新
2016年4月3日 Magic: The Gathering「マジック・サポート」更新
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
次のカード・セットを登録しました。
「イニストラードを覆う影」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=SOI
総合ルールと Update Bulletin が出ないうちに更新できたのは久し振りですなー。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
次のカード・セットを登録しました。
「イニストラードを覆う影」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=SOI
総合ルールと Update Bulletin が出ないうちに更新できたのは久し振りですなー。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2016年3月23日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
次のカード・セットを登録しました。
「デュエルデッキ:正しき者 vs 堕ちし者」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDQ
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
次のカード・セットを登録しました。
「デュエルデッキ:正しき者 vs 堕ちし者」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDQ
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2016年3月21日 Magic: The Gathering コメント (2)■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2016年1月16日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
遅くなってごめんなさい。
というかもはやタイムリーにこの記事を出せないことにはあまり罪悪感を感じていない・・・。
Update Bulletin も訳しました。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/oath-gatewatch-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2016-01-29
=======================
■■■■■■■■■■■■
「ゲートウォッチの誓い」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■103.4e と 903.8
このルール(*1)は、統率者戦におけるマリガンの手順を規定していたものです。昨年上期に、基本のマリガン・ルールの方に占術を加えてしまったので、「統率者(2015年版)」の更新のおり、統率者戦では占術しないように取り除いたのです。占術はもともと入れる予定じゃなかったんですよね。なので、103.4eと908.3(*2)を調整して対応しました。
しかしその後、委員会(*3)は、マリガンに関する決定を下し、103.4e は「ゲートウォッチの誓い」の更新以後、完全に削除されることになりました。公式の「統率者戦」マリガン・ルールは、今や他のゲームと同じです。多人数戦の場合、最初の1回はカードを失うことなくマリガンできます。マリガンの後(2人対戦であれ多人数戦であれ)、もし初期手札枚数よりも少ない手札を持っていたなら、占術1してかまいません。
■106.6 と 106.6a
これらのルールは、呪文や能力によってマナの点数を増やすカードと、そのマナの「付帯事項」との間の相互作用を明確に説明しています。付帯事項には、そのマナが何に使えるかとか、そのマナを使ったときに生じる追加効果とか、そのマナを使うと誘発する遅延誘発型能力とかがあります。例えば、あなたが《マナの反射/Mana Reflection》をコントロールしていて、《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles》をタップしたなら、生み出された2点の赤マナのそれぞれに、遅延誘発型能力がついてきます。そのマナのうちの1つをソーサリーを唱えるのに使ったなら、適切な能力が誘発し、呪文をコピーします。その後、そのターン内にもう一方のマナをインスタントを唱えるのに使えますし、それもまたコピーされます。これは、意図するところは明白であり、ルーリングがそれを裏付ける一例ですが、何であれ明記されている方がいいですよね。
■106.10 (新規)
不特定マナ・シンボルで表されるマナがマナ・プールに加えられるケースを扱うルールです。《精霊の共鳴/Elemental Resonance》を使うこともあるかもしれませんし。
■107.4 と 107.4c
シンボルの一覧に {C} が加わりました。
■108.2a
このルールは、用語「カード」を、その、なんだ、つまり、カードに書くときの使い方について説明しています。だいたいにおいて、「カード」と書いてあったら、それは戦場に無いカードのことを意味します。しかし、「いずれかの領域から」墓地にカードを動かす場合、「カード」は戦場にあるカードも含む万能句になります。通常は「トークンでないパーマネント」と書くのですが。《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》のようなカードに魅力的なテンプレートを使いたいと思えば、この「カード」の例外的な使い方も許容できます。というわけで、そう書けるようにルールを手直ししました。
■117.7a
このルールは、コストに含まれる不特定マナの点数を減らす効果(例えば「あなたがクリーチャー・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる」(*4))について説明しています。これらは、色マナおよび無色マナの要求に影響することはありません。例えば、《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》を、どうにかして {9} 少ないコストで唱える場合でも(マジっすか。スゴいっすね)、依然として {C}{C} は支払うということです。
■117.7d (新規)
この新しいルールは、コストが、それに含まれる無色マナ部分を越える点数の無色マナだけ減らされるケースを扱います。今のところそれは不可能ですが、色マナの減少に関する同様のルールに倣います。(公平のために言うと、そっちのルールもある特殊なケースでのみ使われます:《カルニのハイドラ/Khalni Hydra》+何かコストを追加する効果+9体以上の緑のクリーチャーですね。ああ、あと、家族にわたしの職業を説明するときにも使われます(*5)。)
■202.1a
このルール、ちょっとだけ変えました。マナ・コストの支払い方を説明しているんですが、無色マナを必要とする可能性もあるので。さあ、想像してみて!
■207.2c
能力語の一覧に「盟友/Cohort」が加わりました。
■700.2
モードを持つ呪文や能力の説明を、我々が今日使用しているところの数多の驚嘆すべき記法を含有せしめる様変更しました。箇条書きも含まれます。
■700.2d (新規)
今や「統率者(2015年版)」の合流点カードがありますから、1つのモードを2回以上選んだ場合に各モードが独立に対象を要求する点を定めるルールが必要になりました。例えば、《新緑の合流点/Verdant Confluence》の最初のモードは、あなたがそのモードを選ぶたび、異なるクリーチャーを対象に選ぶこともできれば、同じクリーチャーを対象に選ぶこともできます。
■701.32 (新規)
ルールも支援して!
■702.115 とそのサブルール群 (新規)
新たなキーワード「無尽/Myriad」を扱う無尽の新ルール。
■702.25b
フェイズ・アウトしたパーマネントが戦闘から取り除かれる事実がフェイジングのルールに書かれていませんでした。それはおかしいので、ここに記しました。
■702.116
「怒涛/Surge」に関する新しいルール、提供はわたしの大好きな柑橘系炭酸飲料、ダイエット・マウンテン・デューです。「デューでダイエットはこれだけ!(*6)」
■800.5
ここでは多人数戦におけるマリガン・ルールを再度規定していますが、最初のマリガンで何が起きるかを少し詳しく述べています。つまり、6枚ではなく7枚引くということです。それはだいたいにおいて正しいのですが、常にというわけではないので、言い回しは少し抽象化してあります。
■903.9
MTGCommander.net(*7) では「Rule 4」として知られているこのルールは、統率者の固有色以外のマナを出そうとすると、代わりに無色マナが得られるということを定めています。そのルールはもはやありません。今や、わたしが青の統率者デッキを使っていて、あなたの《森/Forest》のコントロールを得たなら、タップして {G} を出せます。
■用語集
変更された項目:不特定マナ、モード、待機(些細な編集上の調整(*8))
新たな項目:無尽、支援、怒涛
訳註
*1 このルール
項題が「103.4e と 903.8」なんですから、「これらのルール」でなくてはおかしいんですけど、原文が「This rule」なんです。何故そうなのかは Matt に聞いてください。
*2 908.3
もちろん 903.8 の間違いです。 Matt が何かを間違えるときはたいてい意図的なんですけど(そしてそれを訳註で説明させられるハメになるんですけど)、これはどうも違うっぽい。(そして意図的であろうがなかろうが説明はさせられる。)
*3 委員会
EDH Rules Committee のことでしょう(日本語の正式名称は不勉強で存じません)。要するに統率者戦のルールを決めている人たちです。今は6人いるのかな?
https://twitter.com/mtgcommander
http://mtgcommander.net/rules.php
*4 「あなたがクリーチャー・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる」
"~ spells you cast cost {d} less to cast" の翻訳テンプレートの話なんですが。
従来は、「あなたが唱える~呪文を唱えるためのコストは{d}少なくなる」でした。例えば《イロアスの英雄/Hero of Iroas(THS)》「あなたが唱えるオーラ呪文は、それを唱えるためのコストが{1}少なくなる。」
それが「タルキール龍紀伝」のときに「あなたが~・呪文を唱えるためのコストは{d}少なくなる」に変わって、例えば《龍王の召使い/Dragonlord’s Servant》は「あなたがドラゴン・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる。」です(他に《遮る霊気/Obscuring Æther》)。「マジック・オリジン」「戦乱のゼンディカー」も同じです(《万神殿の伝令/Herald of the Pantheon》《ジェイスの聖域/Jace’s Sanctum》《コジレックの伝令/Herald of Kozilek》)。たぶんこれが最新のテンプレートなんでしょう。
しかし、何故か「モダンマスターズ 2015年版」は、1枚だけなんですけど、ちょっと違うテンプレートなんですよね・・・。《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei》は「あなたが唱える秘儀・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる。」です。「唱える」が入ってるのは古いテンプレートと同じですが、ナカグロが入ってるのは新しい。何か間違えたのかな。
*5 ああ、あと、家族にわたしの職業を説明するときにも使われます
Matt が嫁さんに、「ほとんど誰も使わないようなカードが3枚揃ったときだけ使われるルールを整備するのは誰にでもできることじゃないんだよ、例えば・・・」などと一生懸命説明しているところを想像すると面白いかもしれないです。冗談を説明するの好きじゃないんですが。
*6 デューでダイエットはこれだけ!
原文は「It’s the only diet with Dew!」。ダイエット・マウンテン・デューの広告の売り文句「It’s the Only Diet with Dew In It!」ですね。それが何故「怒涛/Surge」の新ルールの説明になっているのかというと、Surge はコカ・コーラで、マウンテン・デューはペプシなんです。たぶんそれだけ。
*7 MTGCommander.net
上にも書きましたがこちらです。
http://mtgcommander.net/rules.php
*8 些細な編集上の変更
「alternate」が「alternative」に変わっただけです。たぶん、他の項目(「怒涛」とか)と平仄を合わせるための調整でしょう。
日本語版の変更はありません。
=======================
以上ばい。
2016年1月16日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
遅くなってごめんなさい。
というかもはやタイムリーにこの記事を出せないことにはあまり罪悪感を感じていない・・・。
Update Bulletin も訳しました。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/oath-gatewatch-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2016-01-29
=======================
■■■■■■■■■■■■
「ゲートウォッチの誓い」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■103.4e と 903.8
このルール(*1)は、統率者戦におけるマリガンの手順を規定していたものです。昨年上期に、基本のマリガン・ルールの方に占術を加えてしまったので、「統率者(2015年版)」の更新のおり、統率者戦では占術しないように取り除いたのです。占術はもともと入れる予定じゃなかったんですよね。なので、103.4eと908.3(*2)を調整して対応しました。
しかしその後、委員会(*3)は、マリガンに関する決定を下し、103.4e は「ゲートウォッチの誓い」の更新以後、完全に削除されることになりました。公式の「統率者戦」マリガン・ルールは、今や他のゲームと同じです。多人数戦の場合、最初の1回はカードを失うことなくマリガンできます。マリガンの後(2人対戦であれ多人数戦であれ)、もし初期手札枚数よりも少ない手札を持っていたなら、占術1してかまいません。
■106.6 と 106.6a
これらのルールは、呪文や能力によってマナの点数を増やすカードと、そのマナの「付帯事項」との間の相互作用を明確に説明しています。付帯事項には、そのマナが何に使えるかとか、そのマナを使ったときに生じる追加効果とか、そのマナを使うと誘発する遅延誘発型能力とかがあります。例えば、あなたが《マナの反射/Mana Reflection》をコントロールしていて、《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles》をタップしたなら、生み出された2点の赤マナのそれぞれに、遅延誘発型能力がついてきます。そのマナのうちの1つをソーサリーを唱えるのに使ったなら、適切な能力が誘発し、呪文をコピーします。その後、そのターン内にもう一方のマナをインスタントを唱えるのに使えますし、それもまたコピーされます。これは、意図するところは明白であり、ルーリングがそれを裏付ける一例ですが、何であれ明記されている方がいいですよね。
■106.10 (新規)
不特定マナ・シンボルで表されるマナがマナ・プールに加えられるケースを扱うルールです。《精霊の共鳴/Elemental Resonance》を使うこともあるかもしれませんし。
■107.4 と 107.4c
シンボルの一覧に {C} が加わりました。
■108.2a
このルールは、用語「カード」を、その、なんだ、つまり、カードに書くときの使い方について説明しています。だいたいにおいて、「カード」と書いてあったら、それは戦場に無いカードのことを意味します。しかし、「いずれかの領域から」墓地にカードを動かす場合、「カード」は戦場にあるカードも含む万能句になります。通常は「トークンでないパーマネント」と書くのですが。《太陽と月の輪/Wheel of Sun and Moon》のようなカードに魅力的なテンプレートを使いたいと思えば、この「カード」の例外的な使い方も許容できます。というわけで、そう書けるようにルールを手直ししました。
■117.7a
このルールは、コストに含まれる不特定マナの点数を減らす効果(例えば「あなたがクリーチャー・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる」(*4))について説明しています。これらは、色マナおよび無色マナの要求に影響することはありません。例えば、《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》を、どうにかして {9} 少ないコストで唱える場合でも(マジっすか。スゴいっすね)、依然として {C}{C} は支払うということです。
■117.7d (新規)
この新しいルールは、コストが、それに含まれる無色マナ部分を越える点数の無色マナだけ減らされるケースを扱います。今のところそれは不可能ですが、色マナの減少に関する同様のルールに倣います。(公平のために言うと、そっちのルールもある特殊なケースでのみ使われます:《カルニのハイドラ/Khalni Hydra》+何かコストを追加する効果+9体以上の緑のクリーチャーですね。ああ、あと、家族にわたしの職業を説明するときにも使われます(*5)。)
■202.1a
このルール、ちょっとだけ変えました。マナ・コストの支払い方を説明しているんですが、無色マナを必要とする可能性もあるので。さあ、想像してみて!
■207.2c
能力語の一覧に「盟友/Cohort」が加わりました。
■700.2
モードを持つ呪文や能力の説明を、我々が今日使用しているところの数多の驚嘆すべき記法を含有せしめる様変更しました。箇条書きも含まれます。
■700.2d (新規)
今や「統率者(2015年版)」の合流点カードがありますから、1つのモードを2回以上選んだ場合に各モードが独立に対象を要求する点を定めるルールが必要になりました。例えば、《新緑の合流点/Verdant Confluence》の最初のモードは、あなたがそのモードを選ぶたび、異なるクリーチャーを対象に選ぶこともできれば、同じクリーチャーを対象に選ぶこともできます。
■701.32 (新規)
ルールも支援して!
■702.115 とそのサブルール群 (新規)
新たなキーワード「無尽/Myriad」を扱う無尽の新ルール。
■702.25b
フェイズ・アウトしたパーマネントが戦闘から取り除かれる事実がフェイジングのルールに書かれていませんでした。それはおかしいので、ここに記しました。
■702.116
「怒涛/Surge」に関する新しいルール、提供はわたしの大好きな柑橘系炭酸飲料、ダイエット・マウンテン・デューです。「デューでダイエットはこれだけ!(*6)」
■800.5
ここでは多人数戦におけるマリガン・ルールを再度規定していますが、最初のマリガンで何が起きるかを少し詳しく述べています。つまり、6枚ではなく7枚引くということです。それはだいたいにおいて正しいのですが、常にというわけではないので、言い回しは少し抽象化してあります。
■903.9
MTGCommander.net(*7) では「Rule 4」として知られているこのルールは、統率者の固有色以外のマナを出そうとすると、代わりに無色マナが得られるということを定めています。そのルールはもはやありません。今や、わたしが青の統率者デッキを使っていて、あなたの《森/Forest》のコントロールを得たなら、タップして {G} を出せます。
■用語集
変更された項目:不特定マナ、モード、待機(些細な編集上の調整(*8))
新たな項目:無尽、支援、怒涛
訳註
*1 このルール
項題が「103.4e と 903.8」なんですから、「これらのルール」でなくてはおかしいんですけど、原文が「This rule」なんです。何故そうなのかは Matt に聞いてください。
*2 908.3
もちろん 903.8 の間違いです。 Matt が何かを間違えるときはたいてい意図的なんですけど(そしてそれを訳註で説明させられるハメになるんですけど)、これはどうも違うっぽい。(そして意図的であろうがなかろうが説明はさせられる。)
*3 委員会
EDH Rules Committee のことでしょう(日本語の正式名称は不勉強で存じません)。要するに統率者戦のルールを決めている人たちです。今は6人いるのかな?
https://twitter.com/mtgcommander
http://mtgcommander.net/rules.php
*4 「あなたがクリーチャー・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる」
"~ spells you cast cost {d} less to cast" の翻訳テンプレートの話なんですが。
従来は、「あなたが唱える~呪文を唱えるためのコストは{d}少なくなる」でした。例えば《イロアスの英雄/Hero of Iroas(THS)》「あなたが唱えるオーラ呪文は、それを唱えるためのコストが{1}少なくなる。」
それが「タルキール龍紀伝」のときに「あなたが~・呪文を唱えるためのコストは{d}少なくなる」に変わって、例えば《龍王の召使い/Dragonlord’s Servant》は「あなたがドラゴン・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる。」です(他に《遮る霊気/Obscuring Æther》)。「マジック・オリジン」「戦乱のゼンディカー」も同じです(《万神殿の伝令/Herald of the Pantheon》《ジェイスの聖域/Jace’s Sanctum》《コジレックの伝令/Herald of Kozilek》)。たぶんこれが最新のテンプレートなんでしょう。
しかし、何故か「モダンマスターズ 2015年版」は、1枚だけなんですけど、ちょっと違うテンプレートなんですよね・・・。《遥か忘れられし御幣/Long-Forgotten Gohei》は「あなたが唱える秘儀・呪文を唱えるためのコストは{1}少なくなる。」です。「唱える」が入ってるのは古いテンプレートと同じですが、ナカグロが入ってるのは新しい。何か間違えたのかな。
*5 ああ、あと、家族にわたしの職業を説明するときにも使われます
Matt が嫁さんに、「ほとんど誰も使わないようなカードが3枚揃ったときだけ使われるルールを整備するのは誰にでもできることじゃないんだよ、例えば・・・」などと一生懸命説明しているところを想像すると面白いかもしれないです。冗談を説明するの好きじゃないんですが。
*6 デューでダイエットはこれだけ!
原文は「It’s the only diet with Dew!」。ダイエット・マウンテン・デューの広告の売り文句「It’s the Only Diet with Dew In It!」ですね。それが何故「怒涛/Surge」の新ルールの説明になっているのかというと、Surge はコカ・コーラで、マウンテン・デューはペプシなんです。たぶんそれだけ。
*7 MTGCommander.net
上にも書きましたがこちらです。
http://mtgcommander.net/rules.php
*8 些細な編集上の変更
「alternate」が「alternative」に変わっただけです。たぶん、他の項目(「怒涛」とか)と平仄を合わせるための調整でしょう。
日本語版の変更はありません。
=======================
以上ばい。
「マジック・サポート」更新
2016年3月13日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
遅くなりましたが、2016年1月28日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
オラクルのどこが変わったかという情報は、 WotC の Matt が「Update Bulletin」で報告してくれています。
その書きぶりが面白いので、「オラクルの変更点」と「総合ルールの変更点」のページの翻訳をご紹介することが多いのですが。
その他に、「はじめに」的なページもあって、実はここがいちばん面白いんですけど、いつもは訳していません。
それは単に面白いだけで情報が無いし、なおかつ日本語にするとあんまり面白くないからなんですが、今回はちょっと気になることが書いてあったので訳すことにしました。
過去にもそういうことをしたことはありましたが、だいたいあんまりいいハナシじゃありません。
今回も・・・。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/oath-gatewatch-oracle-2016-01-29
=============
■■■■■■■■■■■■
「ゲートウォッチの誓い」更新報告(*1)
■■■■■■■■■■■■
プレイヤー諸氏にオラクルと総合ルールの変更を適時にお届けできるよう、小職は監視を怠りません。
なんだこりゃ? 数週間遅れ? くそっ、何てこった!
「更新報告」は、理論上は、新しいカード セットが出るたびに、それまでの「マジック」のカードと総合ルールに加えられた変更についてプレイヤーに注意を促すものとされていました。これにより皆さんは、変更を理解したり、質問したりといった機会を得られます。そして、あんまり多いケースではないことを望みますが、我々が何かやらかしてしまった場合には、変更が有効になる前にお教えいただき、必要な軌道修正を行うこともあるでしょう。
昨年わたしが罹ったインフルエンザは、理論上は、正月の10日間、死に至る病(*1)からわたしを遠ざけ、予定していた旅行(*2)もキャンセルせざるを得なくなり、その他わたしの存在からあらゆる楽しみを吸い出してしまうものとされていました。
理論っちゅうのはアテにならんねぇ。
というわけで、この記事が遅れたお詫びでした。たいていの方は、おそらく、15,000枚以上の「マジック」のカードを精読してどこが変わったか見つけ出すようなことはしたくないでしょうから、この情報が依然としてあなたの役に立つことを願います。なお、「統率者(2015年版)」のリリースの際の総合ルールの変更点も含めておきました。
=============
なんだこりゃ? 『「統率者(2015年版)」のリリースの際の総合ルールの変更点』? くそっ、何てこった!
「統率者(2015年版)」のリリースは2015年11月13日。
マジック・サポートの総合ルール・ビューワの前回の更新は2015年9月26日版。
残念ながら「過去の総合ルール」を入手する方法は無いので、1回穴を空けてしまったことになります。
いやー、気が付かなかったっていうか、更新があると思って無かったっす・・・。
ちょっと悔しい。
気を取り直して、オラクル更新の記事を。
=============
■■■■■■■■■■■■
「ゲートウォッチの誓い」更新報告 - オラクル・テキスト
■■■■■■■■■■■■
■無色マナ・シンボル
「ゲートウォッチの誓い」では、無色マナ・シンボルが導入されました。ルール文書では {C} と書かれます(*3)。これまであなたのマナ・プールに {1} を加えていた(*4)ものはすべからく {C} を加えるようになりました。この件に関しては「ゲートウォッチの誓い」のリリースノート(*5)で更に詳しく述べます。都合、316枚(*6)のカードが更新されました。
■1体以上のクリーチャーをブロックする(機能変更なし)
あるクリーチャーが追加のクリーチャーをブロックできるということを述べるのに使ってきたテンプレートを少々変更しました。具体的には、有限の数の追加のクリーチャーをブロックする能力について述べているカードには「各戦闘で」を追加しました。これがないと、一度しか使えない能力であるように読めてしまうので。「追加のクリーチャー ゲットだぜ。記録しとかないと!」みたいな。
以前のルール文章(*7)(*8):
Creatures you control have vigilance.
あなたがコントロールするクリーチャーは警戒を持つ。
Each creature you control can block an additional creature.
あなたがコントロールする各クリーチャーは、さらに1体のクリーチャーをブロックできる。
新しいルール文章:
Creatures you control have vigilance.
あなたがコントロールするクリーチャーは警戒を持つ。
Each creature you control can block an additional creature each combat.
あなたがコントロールする各クリーチャーは、各戦闘でさらに1体のクリーチャーをブロックできる。
他に影響を受けるカード:《主の戦術家/Cenn’s Tactician》《こだまの飾り輪/Echo Circlet》《Foriysian Brigade》《フォライアスの介入者/Foriysian Interceptor》《フォライアスのトーテム像/Foriysian Totem》《高所/High Ground》《ケンバの軍勢/Kemba’s Legion》《住処見張りの巨人/Lairwatch Giant》《セレズニアの鋭射手/Selesnya Sagittars》《双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon》《Two-Headed Giant of Foriys》《先兵の盾/Vanguard’s Shield》
■《エラヨウの本質/Erayo’s Essence》(機能変更なし)
《エラヨウの本質》は各ターンに1つの呪文にしか適用されないように思われがちでした。印刷されていた言い回しは、我々が知っている能力の記述形式には則っていなかったため、誘発型能力に改められました。しかし、「各対戦相手が各ターンに/each opponent, each turn」なのかどうかがなんとも曖昧だったため、より明確にするためにテンプレートを調整しました。
以前のルール文章:
Whenever an opponent casts a spell for the first time in a turn, counter that spell.
いずれかの対戦相手がいずれかのターンに最初に呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
新しいルール文章:
Whenever an opponent casts his or her first spell each turn, counter that spell.
各ターン、いずれかの対戦相手が自分の最初の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
■《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》(機能変更なし)
「スケルトン」と他のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーの中で、「スケルトン」が最初に来るのは《ゴルガリの墓トロール》だけです。このネタは編集チームの大半を釣り上げる(トローリング漁で)ことになりました。何故なら、異なる先例が混在しているせいで、新しいのが出てくるたびに、どの順序で並べるべきか激論を交わすからです。 も う ご め ん だ ぜ。
従来のタイプ行:
Creature—Skeleton Troll
クリーチャー ― スケルトン・トロール
新しいタイプ行:
Creature—Troll Skeleton
クリーチャー ― トロール・スケルトン
■《Homarid》(機能変更たぶんなし)
このカード界の正弦波の最後の能力は、どうにかして5個以上の tide カウンターを乗せたけど4個を飛ばした場合(*9)に誘発するのかどうかが不明確でした。このカードに書いてある他の能力のように「ちょうど/exactly」とは書いてないので、どれだけ堆く積み上げたかに関わらず tide はリセットされることに決めました。
従来のルール文章:
Homarid enters the battlefield with a tide counter on it.
Homarid は tide カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
At the beginning of your upkeep, put a tide counter on Homarid.
あなたのアップキープの開始時に、 Homarid の上に tide カウンターを1個置く。
As long as there is exactly one tide counter on Homarid, it gets -1/-1.
Homarid の上にちょうど1個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは -1/-1 の修整を受ける。
As long as there are exactly three tide counters on Homarid, it gets +1/+1.
Homarid の上にちょうど3個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは +1/+1 の修整を受ける。
Whenever there are four tide counters on Homarid, remove all tide counters from it.
Homarid の上に4個の tide カウンターが置かれているとき、その上からすべての tide カウンターを取り除く。
新しいルール文章:
Homarid enters the battlefield with a tide counter on it.
Homarid は tide カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
At the beginning of your upkeep, put a tide counter on Homarid.
あなたのアップキープの開始時に、 Homarid の上に tide カウンターを1個置く。
As long as there is exactly one tide counter on Homarid, it gets -1/-1.
Homarid の上にちょうど1個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは -1/-1 の修整を受ける。
As long as there are exactly three tide counters on Homarid, it gets +1/+1.
Homarid の上にちょうど3個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは +1/+1 の修整を受ける。
Whenever there are four or more tide counters on Homarid, remove all tide counters from it.
Homarid の上に4個以上の tide カウンターが置かれているとき、その上からすべての tide カウンターを取り除く。
他に影響を受けるカード:《Tidal Influence》
■《Marjhan》(機能変更あり)
我々が海のキテレツな生き物たちについて調べまわしていたと思ってください。ある深遠なる事情により《Marjhan》が網に掛かったんですが、そのタイプ行が正しいとは言えないことに気付きました。印刷されたときは海蛇(Serpent)でしたが、その後ある時点でリバイアサン(Leviathan)になりました。このカードは明らかに《リバイアサン/Leviathan》に触発されたものですから、理解はできます。しかし、海蛇も完全に有効なクリーチャー・タイプですし、現在でも意味を持ち、このカードにとっても適正です。なので、元に戻すことにしました。
従来のタイプ行:
Creature—Leviathan
クリーチャー ― リバイアサン
新しいタイプ行:
Creature—Serpent
クリーチャー ― 海蛇
■《Pygmy Hippo》(機能変更なし)
{C}の変更に加えて、遅延誘発型能力の誘発条件を調整しました。これにより、もしかしたら紛らわしいかもしれない単語「戦闘後」(*10)がカードから取り除かれ、ちょっと読みやすくなりました。
従来のテキスト(*11):
Whenever Pygmy Hippo attacks and isn’t blocked, you may have defending player activate a mana ability of each land he or she controls and empty his or her mana pool. If you do, Pygmy Hippo assigns no combat damage this turn and at the beginning of your postcombat main phase, you add {X} to your mana pool, where X is the amount of mana emptied from defending player’s mana pool this way.
Pygmy Hippoが攻撃してブロックされないたび、あなたは「防御プレイヤーは自分がコントロールする各土地のいずれかのマナ能力を起動し、自分のマナ・プールを空にする。」を選んでもよい。そうした場合、このターン、Pygmy Hippoは戦闘ダメージを割り振らず、あなたの戦闘後メイン・フェイズの開始時に、あなたはあなたのマナ・プールに{X}を加える。Xはこれにより防御プレイヤーのマナ・プールから無くなったマナの点数に等しい。
新しいテキスト(*11):
Whenever Pygmy Hippo attacks and isn’t blocked, you may have defending player activate a mana ability of each land he or she controls and empty his or her mana pool. If you do, Pygmy Hippo assigns no combat damage this turn and at the beginning of your next main phase this turn, you add an amount of {C} to your mana pool equal to the amount of mana emptied from that player’s mana pool this way.
Pygmy Hippoが攻撃してブロックされないたび、あなたは「防御プレイヤーは自分がコントロールする各土地のいずれかのマナ能力を起動し、自分のマナ・プールを空にする。」を選んでもよい。そうした場合、このターン、Pygmy Hippoは戦闘ダメージを割り振らず、あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、あなたはあなたのマナ・プールに、これにより防御プレイヤーのマナ・プールから無くなったマナの点数に等しい点数の{C}を加える。
■《Shadow Rider》(機能変更なし)
シャドウ・ライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦まく現代に蘇る正義の騎士(*12)。じゃなくてカード。そう、騎士として印刷されながら、後にゾンビに迎えられる。ここで問題が1つ。こいつゾンビじゃないんだよね。クリエイティブ・チームからは、実はこれホントはダウスィーらしいっていう話を聞いたんですが、カードにはそんなこと一言も書かれてません。なので、ただの騎士に戻します。法の目を逃れる犯罪者たちを追う若きヒーロー(*13)。3点殴ったりもする。どうでもいいぜ。
従来のタイプ行:
Creature—Zombie Knight
クリーチャー ― ゾンビ・騎士
新しいタイプ行:
Creature—Knight
クリーチャー ― 騎士
訳註
*1 死に至る病/deathly ill
(たぶん)マジックのこと。
*2 予定していた旅行/planned trip
(たぶん)グランプリとかそんなやつ。
*3 {C}
完全に余談なんですが。
以前、 {C} はカオス・シンボルでした。それが昨年7月の総合ルールの更新の際に {CHAOS} に変更なりました。なんでこんな意味の無い変更をするのかと、そのときは思ったんですが、伏線だったんですなー。
*4 {1} を加えていた
じゃあ、 {2} を加えていたものは? もちろん、 {C}{C} を加えるようになりました。ということは《曲がりくねりのロシーン/Rosheen Meanderer》は {C}{C}{C}{C} を加えますよ! (懐かしの《Su-Chi》も!)
じゃあ《Mox Lotus》は、っていうと、Un系のカードはオラクル更新の影響を受けないのでした。残念。
*5 リリースノート
原文では次の URL へのリンクになっています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/oath-gatewatch-release-notes-2016-01-13
日本語版はこちらです。
http://media.wizards.com/2016/downloads/OGW_Release_Notes/JP_MTGOGW_FAQ_20151106.docx
*6 316枚
いつもならここでその 316枚をご紹介するところなんですが・・・、さすがに多過ぎるんですなー。
Gatherer で調べてみると、「{C}」を含むカードは 359枚。このうち「ゲートウォッチの誓い」のカードが 45枚あるので、315枚が影響を受けたはずです。これも数が合わないなー、とか思ってたら、その45枚のうちの1枚は、再録の《未知の岸/Unknown Shores》でした。これも影響を受けたと考えると、316枚ですね。
実は他にも無色マナを加えるカードが4枚あるんですが、それらはUn系の《Mana Screw》《Mox Lotus》《R&D’s Secret Lair》と、エルドラージ・落し子・トークンで、オラクル更新の影響は受けないのです。
*7 従来のルール文章
原文では、この上に、《砂への挑戦/Brave the Sands》の画像が貼ってあります。つまり、このルール文章は《砂への挑戦》のものなんですね。そんなことどこにも書いてないけど。
*8 従来のルール文章/Old rules text
従来は「Old wording」と書いてましたが、変わったようです。何故かしら、と思っていたら、別の項目では「Old type line」となっています。なるほど、カードのどの部分が変わったかを示すためってことですか。
・・・その情報要るのかな・・・。
*9 どうにかして5個以上の tide カウンターを乗せたけど4個を飛ばした場合
《倍増の季節/Doubling Season》ですなー。
*10 もしかしたら紛らわしいかもしれない単語「戦闘後」
「戦闘後メイン・フェイズ」は用語集にも載ってるレッキとしたマジック用語なので紛らわしくも何ともありません。たぶん、戦闘後メイン・フェイズがいくつもあったときに紛らわしいっていう話だと思います。そうじゃなかったら廃語フラグですなー。
*11 従来のテキスト、新しいテキスト
そしてここだけ従来通り「Old wording」「New wording」。アナーキーです。
*12 シャドウ・ライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦まく現代に蘇る正義の騎士
原文は「Shadow Rider. A knightly flight into the dangerous world of a card that does not exist.」。
元ネタは懐かしのナイト2000ですなー。「Knight Rider. A shadowy flight into the dangerous world of a man who does not exist.」。日本語版のナレーションでは、これを「ナイトライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦巻く現代に蘇る正義の騎士。」って言ってたんですね。昭和だねぇ。
元ネタの原文と日本語版ナレーションはこちらから拝借しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ナイトライダー
*13 法の目を逃れる犯罪者たちを追う若きヒーロー
原文は「It can now continue being a young loner on a crusade to champion the cause of the innocent.」。この原文と、やはり昭和臭漂う日本語版も、上記の Wikipedia のページから拝借しました。
遅くなりましたが、2016年1月28日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
オラクルのどこが変わったかという情報は、 WotC の Matt が「Update Bulletin」で報告してくれています。
その書きぶりが面白いので、「オラクルの変更点」と「総合ルールの変更点」のページの翻訳をご紹介することが多いのですが。
その他に、「はじめに」的なページもあって、実はここがいちばん面白いんですけど、いつもは訳していません。
それは単に面白いだけで情報が無いし、なおかつ日本語にするとあんまり面白くないからなんですが、今回はちょっと気になることが書いてあったので訳すことにしました。
過去にもそういうことをしたことはありましたが、だいたいあんまりいいハナシじゃありません。
今回も・・・。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/oath-gatewatch-oracle-2016-01-29
=============
■■■■■■■■■■■■
「ゲートウォッチの誓い」更新報告(*1)
■■■■■■■■■■■■
プレイヤー諸氏にオラクルと総合ルールの変更を適時にお届けできるよう、小職は監視を怠りません。
なんだこりゃ? 数週間遅れ? くそっ、何てこった!
「更新報告」は、理論上は、新しいカード セットが出るたびに、それまでの「マジック」のカードと総合ルールに加えられた変更についてプレイヤーに注意を促すものとされていました。これにより皆さんは、変更を理解したり、質問したりといった機会を得られます。そして、あんまり多いケースではないことを望みますが、我々が何かやらかしてしまった場合には、変更が有効になる前にお教えいただき、必要な軌道修正を行うこともあるでしょう。
昨年わたしが罹ったインフルエンザは、理論上は、正月の10日間、死に至る病(*1)からわたしを遠ざけ、予定していた旅行(*2)もキャンセルせざるを得なくなり、その他わたしの存在からあらゆる楽しみを吸い出してしまうものとされていました。
理論っちゅうのはアテにならんねぇ。
というわけで、この記事が遅れたお詫びでした。たいていの方は、おそらく、15,000枚以上の「マジック」のカードを精読してどこが変わったか見つけ出すようなことはしたくないでしょうから、この情報が依然としてあなたの役に立つことを願います。なお、「統率者(2015年版)」のリリースの際の総合ルールの変更点も含めておきました。
=============
なんだこりゃ? 『「統率者(2015年版)」のリリースの際の総合ルールの変更点』? くそっ、何てこった!
「統率者(2015年版)」のリリースは2015年11月13日。
マジック・サポートの総合ルール・ビューワの前回の更新は2015年9月26日版。
残念ながら「過去の総合ルール」を入手する方法は無いので、1回穴を空けてしまったことになります。
いやー、気が付かなかったっていうか、更新があると思って無かったっす・・・。
ちょっと悔しい。
気を取り直して、オラクル更新の記事を。
=============
■■■■■■■■■■■■
「ゲートウォッチの誓い」更新報告 - オラクル・テキスト
■■■■■■■■■■■■
■無色マナ・シンボル
「ゲートウォッチの誓い」では、無色マナ・シンボルが導入されました。ルール文書では {C} と書かれます(*3)。これまであなたのマナ・プールに {1} を加えていた(*4)ものはすべからく {C} を加えるようになりました。この件に関しては「ゲートウォッチの誓い」のリリースノート(*5)で更に詳しく述べます。都合、316枚(*6)のカードが更新されました。
■1体以上のクリーチャーをブロックする(機能変更なし)
あるクリーチャーが追加のクリーチャーをブロックできるということを述べるのに使ってきたテンプレートを少々変更しました。具体的には、有限の数の追加のクリーチャーをブロックする能力について述べているカードには「各戦闘で」を追加しました。これがないと、一度しか使えない能力であるように読めてしまうので。「追加のクリーチャー ゲットだぜ。記録しとかないと!」みたいな。
以前のルール文章(*7)(*8):
Creatures you control have vigilance.
あなたがコントロールするクリーチャーは警戒を持つ。
Each creature you control can block an additional creature.
あなたがコントロールする各クリーチャーは、さらに1体のクリーチャーをブロックできる。
新しいルール文章:
Creatures you control have vigilance.
あなたがコントロールするクリーチャーは警戒を持つ。
Each creature you control can block an additional creature each combat.
あなたがコントロールする各クリーチャーは、各戦闘でさらに1体のクリーチャーをブロックできる。
他に影響を受けるカード:《主の戦術家/Cenn’s Tactician》《こだまの飾り輪/Echo Circlet》《Foriysian Brigade》《フォライアスの介入者/Foriysian Interceptor》《フォライアスのトーテム像/Foriysian Totem》《高所/High Ground》《ケンバの軍勢/Kemba’s Legion》《住処見張りの巨人/Lairwatch Giant》《セレズニアの鋭射手/Selesnya Sagittars》《双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon》《Two-Headed Giant of Foriys》《先兵の盾/Vanguard’s Shield》
■《エラヨウの本質/Erayo’s Essence》(機能変更なし)
《エラヨウの本質》は各ターンに1つの呪文にしか適用されないように思われがちでした。印刷されていた言い回しは、我々が知っている能力の記述形式には則っていなかったため、誘発型能力に改められました。しかし、「各対戦相手が各ターンに/each opponent, each turn」なのかどうかがなんとも曖昧だったため、より明確にするためにテンプレートを調整しました。
以前のルール文章:
Whenever an opponent casts a spell for the first time in a turn, counter that spell.
いずれかの対戦相手がいずれかのターンに最初に呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
新しいルール文章:
Whenever an opponent casts his or her first spell each turn, counter that spell.
各ターン、いずれかの対戦相手が自分の最初の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
■《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》(機能変更なし)
「スケルトン」と他のクリーチャー・タイプを持つクリーチャーの中で、「スケルトン」が最初に来るのは《ゴルガリの墓トロール》だけです。このネタは編集チームの大半を釣り上げる(トローリング漁で)ことになりました。何故なら、異なる先例が混在しているせいで、新しいのが出てくるたびに、どの順序で並べるべきか激論を交わすからです。 も う ご め ん だ ぜ。
従来のタイプ行:
Creature—Skeleton Troll
クリーチャー ― スケルトン・トロール
新しいタイプ行:
Creature—Troll Skeleton
クリーチャー ― トロール・スケルトン
■《Homarid》(機能変更たぶんなし)
このカード界の正弦波の最後の能力は、どうにかして5個以上の tide カウンターを乗せたけど4個を飛ばした場合(*9)に誘発するのかどうかが不明確でした。このカードに書いてある他の能力のように「ちょうど/exactly」とは書いてないので、どれだけ堆く積み上げたかに関わらず tide はリセットされることに決めました。
従来のルール文章:
Homarid enters the battlefield with a tide counter on it.
Homarid は tide カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
At the beginning of your upkeep, put a tide counter on Homarid.
あなたのアップキープの開始時に、 Homarid の上に tide カウンターを1個置く。
As long as there is exactly one tide counter on Homarid, it gets -1/-1.
Homarid の上にちょうど1個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは -1/-1 の修整を受ける。
As long as there are exactly three tide counters on Homarid, it gets +1/+1.
Homarid の上にちょうど3個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは +1/+1 の修整を受ける。
Whenever there are four tide counters on Homarid, remove all tide counters from it.
Homarid の上に4個の tide カウンターが置かれているとき、その上からすべての tide カウンターを取り除く。
新しいルール文章:
Homarid enters the battlefield with a tide counter on it.
Homarid は tide カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。
At the beginning of your upkeep, put a tide counter on Homarid.
あなたのアップキープの開始時に、 Homarid の上に tide カウンターを1個置く。
As long as there is exactly one tide counter on Homarid, it gets -1/-1.
Homarid の上にちょうど1個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは -1/-1 の修整を受ける。
As long as there are exactly three tide counters on Homarid, it gets +1/+1.
Homarid の上にちょうど3個の tide カウンターが置かれているかぎり、それは +1/+1 の修整を受ける。
Whenever there are four or more tide counters on Homarid, remove all tide counters from it.
Homarid の上に4個以上の tide カウンターが置かれているとき、その上からすべての tide カウンターを取り除く。
他に影響を受けるカード:《Tidal Influence》
■《Marjhan》(機能変更あり)
我々が海のキテレツな生き物たちについて調べまわしていたと思ってください。ある深遠なる事情により《Marjhan》が網に掛かったんですが、そのタイプ行が正しいとは言えないことに気付きました。印刷されたときは海蛇(Serpent)でしたが、その後ある時点でリバイアサン(Leviathan)になりました。このカードは明らかに《リバイアサン/Leviathan》に触発されたものですから、理解はできます。しかし、海蛇も完全に有効なクリーチャー・タイプですし、現在でも意味を持ち、このカードにとっても適正です。なので、元に戻すことにしました。
従来のタイプ行:
Creature—Leviathan
クリーチャー ― リバイアサン
新しいタイプ行:
Creature—Serpent
クリーチャー ― 海蛇
■《Pygmy Hippo》(機能変更なし)
{C}の変更に加えて、遅延誘発型能力の誘発条件を調整しました。これにより、もしかしたら紛らわしいかもしれない単語「戦闘後」(*10)がカードから取り除かれ、ちょっと読みやすくなりました。
従来のテキスト(*11):
Whenever Pygmy Hippo attacks and isn’t blocked, you may have defending player activate a mana ability of each land he or she controls and empty his or her mana pool. If you do, Pygmy Hippo assigns no combat damage this turn and at the beginning of your postcombat main phase, you add {X} to your mana pool, where X is the amount of mana emptied from defending player’s mana pool this way.
Pygmy Hippoが攻撃してブロックされないたび、あなたは「防御プレイヤーは自分がコントロールする各土地のいずれかのマナ能力を起動し、自分のマナ・プールを空にする。」を選んでもよい。そうした場合、このターン、Pygmy Hippoは戦闘ダメージを割り振らず、あなたの戦闘後メイン・フェイズの開始時に、あなたはあなたのマナ・プールに{X}を加える。Xはこれにより防御プレイヤーのマナ・プールから無くなったマナの点数に等しい。
新しいテキスト(*11):
Whenever Pygmy Hippo attacks and isn’t blocked, you may have defending player activate a mana ability of each land he or she controls and empty his or her mana pool. If you do, Pygmy Hippo assigns no combat damage this turn and at the beginning of your next main phase this turn, you add an amount of {C} to your mana pool equal to the amount of mana emptied from that player’s mana pool this way.
Pygmy Hippoが攻撃してブロックされないたび、あなたは「防御プレイヤーは自分がコントロールする各土地のいずれかのマナ能力を起動し、自分のマナ・プールを空にする。」を選んでもよい。そうした場合、このターン、Pygmy Hippoは戦闘ダメージを割り振らず、あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、あなたはあなたのマナ・プールに、これにより防御プレイヤーのマナ・プールから無くなったマナの点数に等しい点数の{C}を加える。
■《Shadow Rider》(機能変更なし)
シャドウ・ライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦まく現代に蘇る正義の騎士(*12)。じゃなくてカード。そう、騎士として印刷されながら、後にゾンビに迎えられる。ここで問題が1つ。こいつゾンビじゃないんだよね。クリエイティブ・チームからは、実はこれホントはダウスィーらしいっていう話を聞いたんですが、カードにはそんなこと一言も書かれてません。なので、ただの騎士に戻します。法の目を逃れる犯罪者たちを追う若きヒーロー(*13)。3点殴ったりもする。どうでもいいぜ。
従来のタイプ行:
Creature—Zombie Knight
クリーチャー ― ゾンビ・騎士
新しいタイプ行:
Creature—Knight
クリーチャー ― 騎士
訳註
*1 死に至る病/deathly ill
(たぶん)マジックのこと。
*2 予定していた旅行/planned trip
(たぶん)グランプリとかそんなやつ。
*3 {C}
完全に余談なんですが。
以前、 {C} はカオス・シンボルでした。それが昨年7月の総合ルールの更新の際に {CHAOS} に変更なりました。なんでこんな意味の無い変更をするのかと、そのときは思ったんですが、伏線だったんですなー。
*4 {1} を加えていた
じゃあ、 {2} を加えていたものは? もちろん、 {C}{C} を加えるようになりました。ということは《曲がりくねりのロシーン/Rosheen Meanderer》は {C}{C}{C}{C} を加えますよ! (懐かしの《Su-Chi》も!)
じゃあ《Mox Lotus》は、っていうと、Un系のカードはオラクル更新の影響を受けないのでした。残念。
*5 リリースノート
原文では次の URL へのリンクになっています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/oath-gatewatch-release-notes-2016-01-13
日本語版はこちらです。
http://media.wizards.com/2016/downloads/OGW_Release_Notes/JP_MTGOGW_FAQ_20151106.docx
*6 316枚
いつもならここでその 316枚をご紹介するところなんですが・・・、さすがに多過ぎるんですなー。
Gatherer で調べてみると、「{C}」を含むカードは 359枚。このうち「ゲートウォッチの誓い」のカードが 45枚あるので、315枚が影響を受けたはずです。これも数が合わないなー、とか思ってたら、その45枚のうちの1枚は、再録の《未知の岸/Unknown Shores》でした。これも影響を受けたと考えると、316枚ですね。
実は他にも無色マナを加えるカードが4枚あるんですが、それらはUn系の《Mana Screw》《Mox Lotus》《R&D’s Secret Lair》と、エルドラージ・落し子・トークンで、オラクル更新の影響は受けないのです。
*7 従来のルール文章
原文では、この上に、《砂への挑戦/Brave the Sands》の画像が貼ってあります。つまり、このルール文章は《砂への挑戦》のものなんですね。そんなことどこにも書いてないけど。
*8 従来のルール文章/Old rules text
従来は「Old wording」と書いてましたが、変わったようです。何故かしら、と思っていたら、別の項目では「Old type line」となっています。なるほど、カードのどの部分が変わったかを示すためってことですか。
・・・その情報要るのかな・・・。
*9 どうにかして5個以上の tide カウンターを乗せたけど4個を飛ばした場合
《倍増の季節/Doubling Season》ですなー。
*10 もしかしたら紛らわしいかもしれない単語「戦闘後」
「戦闘後メイン・フェイズ」は用語集にも載ってるレッキとしたマジック用語なので紛らわしくも何ともありません。たぶん、戦闘後メイン・フェイズがいくつもあったときに紛らわしいっていう話だと思います。そうじゃなかったら廃語フラグですなー。
*11 従来のテキスト、新しいテキスト
そしてここだけ従来通り「Old wording」「New wording」。アナーキーです。
*12 シャドウ・ライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦まく現代に蘇る正義の騎士
原文は「Shadow Rider. A knightly flight into the dangerous world of a card that does not exist.」。
元ネタは懐かしのナイト2000ですなー。「Knight Rider. A shadowy flight into the dangerous world of a man who does not exist.」。日本語版のナレーションでは、これを「ナイトライダー。陰謀と破壊と犯罪の渦巻く現代に蘇る正義の騎士。」って言ってたんですね。昭和だねぇ。
元ネタの原文と日本語版ナレーションはこちらから拝借しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ナイトライダー
*13 法の目を逃れる犯罪者たちを追う若きヒーロー
原文は「It can now continue being a young loner on a crusade to champion the cause of the innocent.」。この原文と、やはり昭和臭漂う日本語版も、上記の Wikipedia のページから拝借しました。
「マジック・サポート」更新
2016年1月17日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」
次のカード・セットを登録しました。
「ゲートウォッチの誓い」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=OGW
Update Bulletin はまだ出てないみたいですね。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
次のカード・セットを登録しました。
「ゲートウォッチの誓い」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=OGW
Update Bulletin はまだ出てないみたいですね。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
1 2