「マジック・サポート」更新
2015年2月7日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2015年1月23日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2015-01-15
=======================
■■■■■■■■■■■■
「運命再編」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■総合ルールとは?
マジックは複雑です。いや、本当ですよ。14,000もの互換なゲーム・ピースがあれば、面妖な相互作用のいくつかも生じようというものです。「総合ルール」は、ゲームの中で生じえるあらゆる事態をカバーしています。基本的なゲーム・プレイの構造から、すべてのキーワード能力についても、1枚しかない突飛なカードのためのページまで(やあ、《解放された者、カーン/Karn Liberated》じゃないか)。「総合ルール」は、まあ、総合的なんですが・・・、木で鼻をくくったようでとっつきにくく、そしてひたすら長いのです。これはプレイヤーのためのものというよりも、ジャッジやルール・グルのためのものであり、そして最終的な答の格納庫です。ありていに言って、わたしとしては、読まないことを心からお勧めします。
プレイヤーにとってよっぽど読みやすいルールブックなら、「ルール」のページ(*1)にある基本ルール(*2)(4.37MBのPDF)をダウンロードしてみてください。こっちにはフェイジングやサブゲームのセクションはありませんが・・・、まあ、それは気にならないと思いますよ。
■107.3g
この新しいルールは、あなたが{oX}を含むオブジェクトのマナ・コストを、それを呪文として唱えるのではないときに、支払うように指示された場合に何を払えばいいのかを明確にします。これは、予示もそうですが、《撹乱のオーラ/Disruption Aura》のような昔のカードにも役に立ちます。要点は、そのオブジェクトがスタックにあるなら、Xの実際の値を支払い、それ以外ではXは0だということです。したがって、予示された《頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra》を表にするには{oG}{oG}を支払えばよく、最後の能力によって5つの+1/+1カウンターを獲得できます。悪くありませんなー。
■205.2a
とうとう策略がカード・タイプの一覧に加わりました。というかなんで今まで入ってなかったんだろう。もしかして・・・。
■205.3m
アリクイに心をこめたお別れを告げました。
■607.2k
このルールは、異なる種類の関連している能力を並べているうちの1つとして書かれています。新たに追加されたこのルールは、下の方に出てくる「運命再編」の「包囲」サイクルをカバーしています。
■614.12b–c(*3)
ごらんあれ。これがその「下の方」です。「包囲」は、それが戦場に出たときに2つの能力から一方を選べるエンチャントのサイクルです。戦場にある間、「包囲」は選んだ能力を持ちます。これらの能力は固定語(*4)(つまり、「カン(*5)」と「龍」)で始まっていて、それが能力に少々のフレイバー与えつつ、あなたの選択を示します。これらのルールが、「包囲」が機能する根拠を与えます。
■700.3
言葉遣いを少々改めました。(*6)
■701.30
「鼓舞/bolster」のための新しいルールです。
■701.31
「予示/manifest」のための新しいルールです。
■702.16m
このルールは、エンチャントされているクリーチャーに、プロテクションと、「この効果は~を取り除かない/this effect doesn’t remove」としてそのオーラないしすべてのオーラを取り除かない効果の両方を与える種類のオーラについて述べています。《光波の護法印/Spectra Ward》の場合、そもそも他のオーラがそのクリーチャーを適正にエンチャントできるのかすら明白ではありませんでした。
■702.108
「疾駆/dash」のための新しいルールです。
■707.6
あなたがコントロールしている裏向きのクリーチャーについて区別しなくてはならないことに関するこのルールも、少々変更されました。裏向きのクリーチャーがどの順序で戦場に出たかを明らかにすることに加えて、どの能力ないしルールがそのクリーチャーを裏向きにしたかも知っていなくてはなりません。実際のところ、これはつまり、どの裏向きクリーチャーが予示によるもので、どれが変異能力を使って裏向きに唱えられたかをはっきりさせておくということを意味します。まあ、それはさておき、《イクシドロン/Ixidron》と《Illusionary Mask》が面白いことになってくるかも。
■711.2a (*7)
これまで両面カードのルールは、ゲーム外にあるときにその特性をどのように決めればよいのかを定めていませんでした。表側を参照してください。戦場以外の領域にある両面カードの特性を決める場合と同様です。
■711.6 (*8)
このルールは両面カードは決して裏向きにはならないことを定めていました。まー、予示が卓袱台をひっくり返しちゃったわけですが。新たなサブルール(*9)が、両面カードが戦場に裏向きで置かれた場合の振る舞いを詳しく述べています。つまり、それは「変身」できませんし、表向きになる場合は昼の面を上にするのです。
■711.9
以前このルールは、どうやってチェックリスト・カードを裏向きに追放するかを説明していました。この情報は新たな711.6のサブルールに移動しました(*10)。
■903.3a
このルールは、統率者として使えるプレインズウォーカーに関する土台を提供するものです。
■903.4c
統率者戦のデッキ構築の適法性の観点では両面カードの裏面も参照するという事実は、上の方で両面カードの特性を決定するためのルールとして紹介した711.2a(*7)の例外です。これが例外であることを明確にしました。
■904.1
アーチエネミー戦変種ルールの記述に現れる単語を1つ変更しました。どこが何故変わったか探すのも楽しいでしょうから、バラすのはやめておきます(*11)。
■用語集
新しい用語:固定語、鼓舞、疾駆、予示
=============
訳註
(*1) ルールのページ
原文には次のリンクが貼られています。
http://magic.wizards.com/en/rules
でも、このページをご覧の皆さんにはこっちの方がいいでしょうね。
http://magic.wizards.com/ja/game-info/gameplay/rules-and-formats
(*2) 基本ルール
原文には次のリンクが貼られています。
http://media.wizards.com/2014/docs/EN_M15_QckStrtBklt_LR_Crop.pdf
これも、よろしければこちらをどうぞ。
http://media.wizards.com/2014/docs/JP_M15_QckStrtBklt_LR_Crop.pdf
(*3) 614.12b–c
いかにも614.12cというルールがあるような感じですが、そんなものは存在しません。最初はわざとかなと思いましたが、どうもこれは、最初は2つのルールに分けるつもりだったとかそういうことではないかしら。
(*4) 固定語
anchor word の訳です。総合ルールでそう訳されているので仕方ないんです。ぼくのせいじゃないんです。
(*5) カン
「Khans」の訳語なのですが。「Khans of Talkir」は「タルキール覇王譚」だったんですから、「覇王」でも良かったんじゃ。あるいはせめて「ハン」とか「ハーン」とか。「Genghis Khan」は「チンギス・ハン」ですよね。あ、「ジンギス・カン」とも書くのか。もしや「Sarkhan」を「サルカン」と訳したときからこの運命は決まっていたのだ。的なことなのかしら。
(*6) 言葉遣いを少々改めました。
700.3. Sometimes an effect will cause objects to be temporarily grouped into two or more piles.
だったのが、
700.3. Some effects cause objects to be temporarily grouped into piles.
になりました。短くなった!
(*7) 711.2a
確かに、昨年9月版の総合ルールでは、これらのルールは711.2aだったのですが、現在は711.4aになっています。
(*8) 711.6
同様にこちらは、現在は711.8と711.9に分割されています。
(*9) 新たなサブルール
711.8a のことです。
(*10) この情報は新たな711.6のサブルールに移動しました
ウソですなー。711.3に移動しました。どうも、この原稿を書いた後も紆余曲折があったようですね。
(*11) バラすのはやめておきます
じゃあ、わたしもやめときましょう。
2015年1月23日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2015-01-15
=======================
■■■■■■■■■■■■
「運命再編」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■総合ルールとは?
マジックは複雑です。いや、本当ですよ。14,000もの互換なゲーム・ピースがあれば、面妖な相互作用のいくつかも生じようというものです。「総合ルール」は、ゲームの中で生じえるあらゆる事態をカバーしています。基本的なゲーム・プレイの構造から、すべてのキーワード能力についても、1枚しかない突飛なカードのためのページまで(やあ、《解放された者、カーン/Karn Liberated》じゃないか)。「総合ルール」は、まあ、総合的なんですが・・・、木で鼻をくくったようでとっつきにくく、そしてひたすら長いのです。これはプレイヤーのためのものというよりも、ジャッジやルール・グルのためのものであり、そして最終的な答の格納庫です。ありていに言って、わたしとしては、読まないことを心からお勧めします。
プレイヤーにとってよっぽど読みやすいルールブックなら、「ルール」のページ(*1)にある基本ルール(*2)(4.37MBのPDF)をダウンロードしてみてください。こっちにはフェイジングやサブゲームのセクションはありませんが・・・、まあ、それは気にならないと思いますよ。
■107.3g
この新しいルールは、あなたが{oX}を含むオブジェクトのマナ・コストを、それを呪文として唱えるのではないときに、支払うように指示された場合に何を払えばいいのかを明確にします。これは、予示もそうですが、《撹乱のオーラ/Disruption Aura》のような昔のカードにも役に立ちます。要点は、そのオブジェクトがスタックにあるなら、Xの実際の値を支払い、それ以外ではXは0だということです。したがって、予示された《頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra》を表にするには{oG}{oG}を支払えばよく、最後の能力によって5つの+1/+1カウンターを獲得できます。悪くありませんなー。
■205.2a
とうとう策略がカード・タイプの一覧に加わりました。というかなんで今まで入ってなかったんだろう。もしかして・・・。
■205.3m
アリクイに心をこめたお別れを告げました。
■607.2k
このルールは、異なる種類の関連している能力を並べているうちの1つとして書かれています。新たに追加されたこのルールは、下の方に出てくる「運命再編」の「包囲」サイクルをカバーしています。
■614.12b–c(*3)
ごらんあれ。これがその「下の方」です。「包囲」は、それが戦場に出たときに2つの能力から一方を選べるエンチャントのサイクルです。戦場にある間、「包囲」は選んだ能力を持ちます。これらの能力は固定語(*4)(つまり、「カン(*5)」と「龍」)で始まっていて、それが能力に少々のフレイバー与えつつ、あなたの選択を示します。これらのルールが、「包囲」が機能する根拠を与えます。
■700.3
言葉遣いを少々改めました。(*6)
■701.30
「鼓舞/bolster」のための新しいルールです。
■701.31
「予示/manifest」のための新しいルールです。
■702.16m
このルールは、エンチャントされているクリーチャーに、プロテクションと、「この効果は~を取り除かない/this effect doesn’t remove」としてそのオーラないしすべてのオーラを取り除かない効果の両方を与える種類のオーラについて述べています。《光波の護法印/Spectra Ward》の場合、そもそも他のオーラがそのクリーチャーを適正にエンチャントできるのかすら明白ではありませんでした。
■702.108
「疾駆/dash」のための新しいルールです。
■707.6
あなたがコントロールしている裏向きのクリーチャーについて区別しなくてはならないことに関するこのルールも、少々変更されました。裏向きのクリーチャーがどの順序で戦場に出たかを明らかにすることに加えて、どの能力ないしルールがそのクリーチャーを裏向きにしたかも知っていなくてはなりません。実際のところ、これはつまり、どの裏向きクリーチャーが予示によるもので、どれが変異能力を使って裏向きに唱えられたかをはっきりさせておくということを意味します。まあ、それはさておき、《イクシドロン/Ixidron》と《Illusionary Mask》が面白いことになってくるかも。
■711.2a (*7)
これまで両面カードのルールは、ゲーム外にあるときにその特性をどのように決めればよいのかを定めていませんでした。表側を参照してください。戦場以外の領域にある両面カードの特性を決める場合と同様です。
■711.6 (*8)
このルールは両面カードは決して裏向きにはならないことを定めていました。まー、予示が卓袱台をひっくり返しちゃったわけですが。新たなサブルール(*9)が、両面カードが戦場に裏向きで置かれた場合の振る舞いを詳しく述べています。つまり、それは「変身」できませんし、表向きになる場合は昼の面を上にするのです。
■711.9
以前このルールは、どうやってチェックリスト・カードを裏向きに追放するかを説明していました。この情報は新たな711.6のサブルールに移動しました(*10)。
■903.3a
このルールは、統率者として使えるプレインズウォーカーに関する土台を提供するものです。
■903.4c
統率者戦のデッキ構築の適法性の観点では両面カードの裏面も参照するという事実は、上の方で両面カードの特性を決定するためのルールとして紹介した711.2a(*7)の例外です。これが例外であることを明確にしました。
■904.1
アーチエネミー戦変種ルールの記述に現れる単語を1つ変更しました。どこが何故変わったか探すのも楽しいでしょうから、バラすのはやめておきます(*11)。
■用語集
新しい用語:固定語、鼓舞、疾駆、予示
=============
訳註
(*1) ルールのページ
原文には次のリンクが貼られています。
http://magic.wizards.com/en/rules
でも、このページをご覧の皆さんにはこっちの方がいいでしょうね。
http://magic.wizards.com/ja/game-info/gameplay/rules-and-formats
(*2) 基本ルール
原文には次のリンクが貼られています。
http://media.wizards.com/2014/docs/EN_M15_QckStrtBklt_LR_Crop.pdf
これも、よろしければこちらをどうぞ。
http://media.wizards.com/2014/docs/JP_M15_QckStrtBklt_LR_Crop.pdf
(*3) 614.12b–c
いかにも614.12cというルールがあるような感じですが、そんなものは存在しません。最初はわざとかなと思いましたが、どうもこれは、最初は2つのルールに分けるつもりだったとかそういうことではないかしら。
(*4) 固定語
anchor word の訳です。総合ルールでそう訳されているので仕方ないんです。ぼくのせいじゃないんです。
(*5) カン
「Khans」の訳語なのですが。「Khans of Talkir」は「タルキール覇王譚」だったんですから、「覇王」でも良かったんじゃ。あるいはせめて「ハン」とか「ハーン」とか。「Genghis Khan」は「チンギス・ハン」ですよね。あ、「ジンギス・カン」とも書くのか。もしや「Sarkhan」を「サルカン」と訳したときからこの運命は決まっていたのだ。的なことなのかしら。
(*6) 言葉遣いを少々改めました。
700.3. Sometimes an effect will cause objects to be temporarily grouped into two or more piles.
だったのが、
700.3. Some effects cause objects to be temporarily grouped into piles.
になりました。短くなった!
(*7) 711.2a
確かに、昨年9月版の総合ルールでは、これらのルールは711.2aだったのですが、現在は711.4aになっています。
(*8) 711.6
同様にこちらは、現在は711.8と711.9に分割されています。
(*9) 新たなサブルール
711.8a のことです。
(*10) この情報は新たな711.6のサブルールに移動しました
ウソですなー。711.3に移動しました。どうも、この原稿を書いた後も紆余曲折があったようですね。
(*11) バラすのはやめておきます
じゃあ、わたしもやめときましょう。
直前の記事の訳註です。
=============
訳註
(*1) 「運命再編」更新報告
今回のように Update Bulletin が複数のページに分かれて掲載される場合、これまでは「Introduction/はじめに」のページは訳して来ませんでした。それは今後もおそらくそうするだろうと思うのですが、今回はちょっと事情があって訳さないわけにはゆかず。どういう事情かは後述。・・・はしないかも。
(*2) 「トップ・シェフ」
アメリカのケーブル・テレビ局 Bravo の料理番組。だそうです。料理人たちが料理対決をして優勝者を決めるんだそうで、もう12シーズンも続いているっていうから人気番組なんでしょうね。(「料理の鉄人」のアメリカ版とは別の番組です。あっちは Food Channel ですね。)
(*3) どうでもいいことだが
気がつかないヒトがいるといけないので。これはつまり、マジックのフレイバー・テキストの形式で書いてあるのです。
(*4) どうでもいいことだが・パート2
久し振りに辞書引きながら訳しました。英語圏以外のヒトはこれスラスラ読めるのかね?
(*5) Gatherer
こんなブログを読んでいるヒトには今更な註でしょうが、原文の単語「Gatherer」は、次のページへのリンクになっています。
http://gatherer.wizards.com/Pages/Default.aspx
(*6) This creature can block creatures with flying.
ちなみにその「短いバージョン」というのは、「This can block creatures with flying./これは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。」でした。たいして短くないんですなー。
(*7) Spend black mana only on {oX}.
オラクルによれば、正しくは「Spend only black mana on {oX}.」です。お行儀の良い英語は「only」を前置する方でしょうね。後置しちゃうと、言葉の上では、「黒マナは{oX}にしか支払えない。」と解釈される余地が残るので。
(*8) 新しいテキスト
原文は「New wording」。のはずなんですが、見当たりませんなー。書き忘れちゃったんでしょうか。
(*9) nonland permanents
へー、「インベイジョン」の頃は「cards」って書いてあったら土地は含まなかったのか、はて、そうだったっけなぁ・・・、などと思って読み進めてたら、何やらおかしな雲行き。いや、これ、明らかに「nontoken permanents」の間違いですよね。ね?
(*10) 野獣よ、戻って来るときが来たのだ。
原文は「Time to move to the right side, Beasts.」最初は、『「美女と野獣」の台詞のもじりかな?』とか思ったのですが、もしかして、「トップ・シェフ」では調理時間が終ったときに司会者が「It’s time to move どこそこ~」とかなんとか叫んだりするんでしょうか? ホイッスルを鳴らしつつ。一度も見たことがないので知らないんですが。
(*11) Grand Creature Type Update
そんなこともありましたなー。調べたところ、それは2007年のことだったようです。《ダールのとげ刺し》を含むたくさんのカードのクリーチャー・タイプが一度に見直されたんでした。
(*12) 増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて調整されました。
つまり、「As this creature enters the battlefield, put a +1/+1 counter on it for each Human and/or Soldier card you reveal in your hand.」だったのが「As this creature enters the battlefield, put a +1/+1 counter on it for each Soldier card you reveal in your hand.」になったということです。See?
(*13) 攻撃したりブロックしたりできない。
この記事は、「ルール文章の日本語訳は、原則として、その原文をベースに印刷された日本語版のプリントがある場合にはそれを、そうでない場合は、最新の日本語版テンプレートにしたがって訳者が制作した訳文を掲載しています。」ということだったんですが、ここは原則から外れています。
《信仰の足枷》のこの部分のオラクルのテキストは「can’t attack or block」でして、それは印刷当時から変わりません。なので、本来はその日本語版のカードに印刷されている通り、「それは攻撃やブロックに参加できない。」と書くべきなのですが。一方で、《停滞の繭》では、同じ「can’t attack or block」を「それは攻撃にもブロックにも参加できない。」と書いてるんですよね・・・。さすがに同じ項目で表記が違うのはどうなんだということで、現在のテンプレートである「攻撃したりブロックしたりできない」を採用しました。
もともと、和文テンプレートの変更を全部追跡することはできないということでこういう原則にしたんですけど、今後こういうことが増えるようなら、原則も考え直す方がいいかもしれません。
(*14) であった
「was」をどう訳すか、なんですが。
「だった」
《アヴァシンの首飾り/Avacyn’s Collar》
《死の愛撫/Death’s Caress》
《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》
《ファルケンラスの拷問者/Falkenrath Torturer》
《嵐鱗の反乱者/Stormscale Anarch》
「であった」
《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》
で、圧倒的に「だった」なんですが。このうちスタンダード・リーガルなカードは《屍術士の備蓄品》だけなんですよね・・・。というわけで仕方なく「であった」を採用しました。
(*15) 捨てられたカード
こちらは「the discarded card」の訳し方です。
「捨てたカード」
《天才の煽り/Blast of Genius》
《水面院の師範、密/Hisoka, Minamo Sensei》
《気紛れな薬術師/Mercurial Chemister》
《まどろむ虎の像/Slumbering Tora》
「その捨てたカード」
《呪文縛りのドラゴン/Spellbound Dragon》
「捨てられたカード」
《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》
《嵐鱗の反乱者/Stormscale Anarch》
というわけで、こちらも唯一のスタンダード・リーガル・カード《屍術士の備蓄品》に従うことに。だいじょぶなのかねこれ。
(*16) 関係しています。
《力の確約/Promise of Power》のテンプレートに合わせたということです。
(*17) 置かれている
「xxx counter on ~」の訳し方です。これはマジックでは頻出表現なので、スタンダードのカードにだけ注目しましょう。
「~の上に置かれた」
《霊体のヤギ角/Astral Cornucopia》
「~の上に置かれている」
《戦線クルショク/Battlefront Krushok》
《地割れ潜み/Chasm Skulker》
《不屈のダガタール/Daghatar the Adamant》
《研磨時計/Grindclock》
《頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra》
《エレボスの試練/Ordeal of Erebos》
《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
《ナイレアの試練/Ordeal of Nylea》
《パーフォロスの試練/Ordeal of Purphoros》
《タッサの試練/Ordeal of Thassa》
《達人の巻物/Scroll of the Masters》
《英雄達の結束/Solidarity of Heroes》
《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》
結果は「置かれている」の圧勝でした。
「~の上の」が1枚くらいあるんじゃないかと思って探してみたんですが結局1枚も無く。
(*18) 以下の2つから1つを選ぶ。
うーむ、早速・・・。
モードのテンプレートは最近変更されまして、今ではこれらのカードに印刷されているようには書きません。オラクルが箇条書きなのに日本語がそうなってないのはかえって分かり難いですよねぇ。というわけで、これも最新の和文テンプレートで書き直しました。
いちいちこういう訳註を入れないといけないくらいなら次回から改めるか・・・。
(*19) センザンコウはアリクイの一種です(たぶん)
調べたところ、間違ってないけど合ってもいないようです。
昔は、恰好がアリクイに似てたのでアリクイ目に入れられていたそうですが、近年の研究ではむしろ馬や猫に近いとされて、センザンコウ目として独立しているそうです。
(*20) ナショジオ
・・・と我々は略しますが、彼らもNat Geoと略すんですねぇ。ちゃんと書いたら長いもんね。で、もちろん、National Geographicのことです。
=============
訳註
(*1) 「運命再編」更新報告
今回のように Update Bulletin が複数のページに分かれて掲載される場合、これまでは「Introduction/はじめに」のページは訳して来ませんでした。それは今後もおそらくそうするだろうと思うのですが、今回はちょっと事情があって訳さないわけにはゆかず。どういう事情かは後述。・・・はしないかも。
(*2) 「トップ・シェフ」
アメリカのケーブル・テレビ局 Bravo の料理番組。だそうです。料理人たちが料理対決をして優勝者を決めるんだそうで、もう12シーズンも続いているっていうから人気番組なんでしょうね。(「料理の鉄人」のアメリカ版とは別の番組です。あっちは Food Channel ですね。)
(*3) どうでもいいことだが
気がつかないヒトがいるといけないので。これはつまり、マジックのフレイバー・テキストの形式で書いてあるのです。
(*4) どうでもいいことだが・パート2
久し振りに辞書引きながら訳しました。英語圏以外のヒトはこれスラスラ読めるのかね?
(*5) Gatherer
こんなブログを読んでいるヒトには今更な註でしょうが、原文の単語「Gatherer」は、次のページへのリンクになっています。
http://gatherer.wizards.com/Pages/Default.aspx
(*6) This creature can block creatures with flying.
ちなみにその「短いバージョン」というのは、「This can block creatures with flying./これは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。」でした。たいして短くないんですなー。
(*7) Spend black mana only on {oX}.
オラクルによれば、正しくは「Spend only black mana on {oX}.」です。お行儀の良い英語は「only」を前置する方でしょうね。後置しちゃうと、言葉の上では、「黒マナは{oX}にしか支払えない。」と解釈される余地が残るので。
(*8) 新しいテキスト
原文は「New wording」。のはずなんですが、見当たりませんなー。書き忘れちゃったんでしょうか。
(*9) nonland permanents
へー、「インベイジョン」の頃は「cards」って書いてあったら土地は含まなかったのか、はて、そうだったっけなぁ・・・、などと思って読み進めてたら、何やらおかしな雲行き。いや、これ、明らかに「nontoken permanents」の間違いですよね。ね?
(*10) 野獣よ、戻って来るときが来たのだ。
原文は「Time to move to the right side, Beasts.」最初は、『「美女と野獣」の台詞のもじりかな?』とか思ったのですが、もしかして、「トップ・シェフ」では調理時間が終ったときに司会者が「It’s time to move どこそこ~」とかなんとか叫んだりするんでしょうか? ホイッスルを鳴らしつつ。一度も見たことがないので知らないんですが。
(*11) Grand Creature Type Update
そんなこともありましたなー。調べたところ、それは2007年のことだったようです。《ダールのとげ刺し》を含むたくさんのカードのクリーチャー・タイプが一度に見直されたんでした。
(*12) 増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて調整されました。
つまり、「As this creature enters the battlefield, put a +1/+1 counter on it for each Human and/or Soldier card you reveal in your hand.」だったのが「As this creature enters the battlefield, put a +1/+1 counter on it for each Soldier card you reveal in your hand.」になったということです。See?
(*13) 攻撃したりブロックしたりできない。
この記事は、「ルール文章の日本語訳は、原則として、その原文をベースに印刷された日本語版のプリントがある場合にはそれを、そうでない場合は、最新の日本語版テンプレートにしたがって訳者が制作した訳文を掲載しています。」ということだったんですが、ここは原則から外れています。
《信仰の足枷》のこの部分のオラクルのテキストは「can’t attack or block」でして、それは印刷当時から変わりません。なので、本来はその日本語版のカードに印刷されている通り、「それは攻撃やブロックに参加できない。」と書くべきなのですが。一方で、《停滞の繭》では、同じ「can’t attack or block」を「それは攻撃にもブロックにも参加できない。」と書いてるんですよね・・・。さすがに同じ項目で表記が違うのはどうなんだということで、現在のテンプレートである「攻撃したりブロックしたりできない」を採用しました。
もともと、和文テンプレートの変更を全部追跡することはできないということでこういう原則にしたんですけど、今後こういうことが増えるようなら、原則も考え直す方がいいかもしれません。
(*14) であった
「was」をどう訳すか、なんですが。
「だった」
《アヴァシンの首飾り/Avacyn’s Collar》
《死の愛撫/Death’s Caress》
《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》
《ファルケンラスの拷問者/Falkenrath Torturer》
《嵐鱗の反乱者/Stormscale Anarch》
「であった」
《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》
で、圧倒的に「だった」なんですが。このうちスタンダード・リーガルなカードは《屍術士の備蓄品》だけなんですよね・・・。というわけで仕方なく「であった」を採用しました。
(*15) 捨てられたカード
こちらは「the discarded card」の訳し方です。
「捨てたカード」
《天才の煽り/Blast of Genius》
《水面院の師範、密/Hisoka, Minamo Sensei》
《気紛れな薬術師/Mercurial Chemister》
《まどろむ虎の像/Slumbering Tora》
「その捨てたカード」
《呪文縛りのドラゴン/Spellbound Dragon》
「捨てられたカード」
《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》
《嵐鱗の反乱者/Stormscale Anarch》
というわけで、こちらも唯一のスタンダード・リーガル・カード《屍術士の備蓄品》に従うことに。だいじょぶなのかねこれ。
(*16) 関係しています。
《力の確約/Promise of Power》のテンプレートに合わせたということです。
(*17) 置かれている
「xxx counter on ~」の訳し方です。これはマジックでは頻出表現なので、スタンダードのカードにだけ注目しましょう。
「~の上に置かれた」
《霊体のヤギ角/Astral Cornucopia》
「~の上に置かれている」
《戦線クルショク/Battlefront Krushok》
《地割れ潜み/Chasm Skulker》
《不屈のダガタール/Daghatar the Adamant》
《研磨時計/Grindclock》
《頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra》
《エレボスの試練/Ordeal of Erebos》
《ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod》
《ナイレアの試練/Ordeal of Nylea》
《パーフォロスの試練/Ordeal of Purphoros》
《タッサの試練/Ordeal of Thassa》
《達人の巻物/Scroll of the Masters》
《英雄達の結束/Solidarity of Heroes》
《放浪の吟遊詩人、イーサーン/Yisan, the Wanderer Bard》
結果は「置かれている」の圧勝でした。
「~の上の」が1枚くらいあるんじゃないかと思って探してみたんですが結局1枚も無く。
(*18) 以下の2つから1つを選ぶ。
うーむ、早速・・・。
モードのテンプレートは最近変更されまして、今ではこれらのカードに印刷されているようには書きません。オラクルが箇条書きなのに日本語がそうなってないのはかえって分かり難いですよねぇ。というわけで、これも最新の和文テンプレートで書き直しました。
いちいちこういう訳註を入れないといけないくらいなら次回から改めるか・・・。
(*19) センザンコウはアリクイの一種です(たぶん)
調べたところ、間違ってないけど合ってもいないようです。
昔は、恰好がアリクイに似てたのでアリクイ目に入れられていたそうですが、近年の研究ではむしろ馬や猫に近いとされて、センザンコウ目として独立しているそうです。
(*20) ナショジオ
・・・と我々は略しますが、彼らもNat Geoと略すんですねぇ。ちゃんと書いたら長いもんね。で、もちろん、National Geographicのことです。
「マジック・サポート」更新
2015年1月25日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2015年1月15日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin の該当部分も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-2015-01-15
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-oracle-2015-01-15
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「運命再編」更新報告(*1)
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「運命再編」更新にようこそいらっしゃいました! わたくしはMatt、本日皆様のお世話をいたします。わたくしどものコースの最初といたしまして、皆様のために美味なるカード更新の数々をご用意いたしましてございます。料理長は、目に麗しく舌にもうれしい、機能変更ありとなしのおいしいブレンドを調えてございます。芳しいセンザンコウのローストから、甘く味付けした墓所のネズミのタルタルまで、どなたさまにもご満足いただける一品がございます。
コースのメインとしては総合ルールの変更と追加を特集してございます。予示およびその他の新しい能力のルール、一風変わった新しいカードの裏付け、そして変更と強化とを贅沢にあしらいました。
本日の饗宴は、お召し上がりの皆様無しには成し得ませんでした。皆様のマジックに対する飽くことのない情熱はわたくしどもを突き動かし、あるいは挑戦すべきレシピや技法を教えて下さりもしました。請い願わくば、皆様におかれましては、わたくしどもの作品を、こころゆくまでお楽しみいただきますように。わたくしどもがこれらを楽しんで・・・、えーと、作ったときと同じくらいに。それではお召し上がりください!(*4)
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「運命再編」更新報告 - オラクル・テキスト
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■オラクルとは
マジックは14,000を越える互換部品 - カードからなるゲームです。何年も前から、古いカードのテキストを更新する必要性を感じていました。その理由は、新しいキーワードを導入したことだったり、誤ったものを印刷してしまったことだったり、あるいはカードがやることをより明快に表すテキストがあったり、さまざまです。夜中にあなたの部屋に忍び込んでマジックペンでカードを書き直すのも何なので、代わりに、トーナメントで使用可能な各カードの「最新テキスト」(つまり、今日そのカードを印刷するのだったら書いてあるであろうこと)のデータベースを管理しています。このテキストは、そのカードの公式テキストとみなされ、その機能を正確に述べています。
カードのオラクル・テキストは、Gatherer(*5)でご覧になれます。
■「到達」の注釈文(機能変更なし)
いくつかの古いカードには、「到達」の注釈文の短い方のバージョンが書かれています。今回の更新でそれらを最新の注釈文に合わせました。
(This creature can block creatures with flying.)(*6)
(このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
影響を受けたカード:《雲冠の樫/Cloudcrown Oak》《雲打ち/Cloudthresher》《宮廷の射手/Court Archers》《燃えさしの織り手/Ember Weaver》《ジャングルの織り手/Jungle Weaver》《未熟な鬱後家蜘蛛/Juvenile Gloomwidow》《リス・アラナの弓使い/Lys Alana Bowmaster》《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse》
■《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》(機能変更なし)
パーマネントを追放し、その後それを戦場に戻すようにカードが指示するとき、普通は誰のコントロール下でそのパーマネントを戻すのかが書かれています。《灰雲のフェニックス》についてはちょっと気が散ってたみたいで、その部分を入れ忘れてしまいました。ルール上は、それを戻すように指示された場合はあなたのコントロール下で戻すことになってはいますが、それでもカードが明示すべきことです。
以前のテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これを裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
新しいテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down under your control.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これをあなたのコントロール下で裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
■《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》《墓所のネズミ/Crypt Rats》(機能変更あり)
これら3つのカードは、起動コストに特定の色のマナに制限された{oX}を含む起動型能力を持ちます。従来、これらすべてのカードには、「this way/これには」ある色のマナだけを支払うように書かれていました。起動コストが増えた(《抑制の場/Suppression Field》とか)場合にはややこしいことになります。増えたコストにはどの色のマナでも支払っていいんでしょうか? これら3枚と、マナ・コストに{oX}を含むやつを比較してみましょう。《生命吸収/Drain Life》とか。こちらの制限はとても明快です。「Spend black mana only on {oX}.(*7)/{oX}は黒マナでしか支払えない。」追加のコストが含まれないことは明白です。というわけで、これら3枚も同じように機能するように、テンプレートを統合することにしました。
《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》
以前のテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana this way.
• You gain X life. Spend only white mana this way.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。これには白マナしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。これには白マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana on {oX}.
• You gain X life. Spend only white mana on {oX}.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。{oX}は白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。Xは白マナでしか支払えない。
《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》
以前のテキスト:
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana this way.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。これには赤マナしか支払えない。
新しいテキスト(*8):
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana on X.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。{oX}は赤マナでしか支払えない。
《墓所のネズミ/Crypt Rats》
以前のテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana this way.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。これには黒マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana on X.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。{oX}は黒マナでしか支払えない。
■《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan》(機能変更あり)
大昔のことになりますが、古いカードに「cards」と書いてあり、それが明らかにパーマネントを意味しているのであれば、現在のテンプレートにおける「nonland permanents(*9)/トークンでないパーマネント」に読み替えることにしました。ところがもう何年もの間、《ボガーダンの獣》は、このフィールドの反対側で苦役を強いられてきたのでした。野獣よ、戻って来るときが来たのだ(*10)。さあみなさん! (ホイッスルの音が響き、溶鉄のご馳走が振舞われる)
以前のテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手が白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a nontoken white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手がトークンでない白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
■《総くずれ/Rout》サイクル(機能変更なし)
「インベイジョン」のこれら5枚のソーサリーは、唱える際に2マナ多く支払うことで、インスタントを唱えられるときならいつでも唱えることができる。というのが、以前のテキストに書いてあることほとんどそのままです。しかし、現在のテンプレートでは、この種の機能の説明には瞬速能力を使います。同じことをやるのに2つのテンプレートがあるのはおかしなことですから、統一することにしました。
以前のテキスト:
You may cast Rout any time you could cast an instant if you pay {o2} more to cast it.
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
新しいテキスト:
You may cast Rout as though it had flash if you pay {o2} more to cast it. (You may cast it any time you could cast an instant.)
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。(あなたはそれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
《砕ける波/Breaking Wave》《ギトゥの火/Ghitu Fire》《菌獣の共生/Saproling Symbiosis》《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》も同様に変更されました。
■《大変動/Cataclysm》(機能変更なし)
一群のオブジェクトの中から何かを選ぶ場合、「among/~の中」を付けるのが標準です。(意味分かりますか?)不足の語を補いました。
以前のテキスト:
Each player chooses from the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントからアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
新しいテキスト:
Each player chooses from among the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントの中からアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
■《ダールのとげ刺し/Daru Stinger》(機能変更あり)
以前の「Grand Creature Type Update/クリーチャー・タイプ更新大会」(*11)のおり、《ダールのとげ刺し》は「人間・兵士」に格上げされました。この変更は、多くのクリーチャーに対する我々の取扱いと矛盾しないものでした。イラストに描かれているのは明らかに人間ですから、「人間」になったわけです。しかしながら、このカードは「増幅」を持っていますので、この変更はかなりの強化でした。デザイナーや開発者が考えていたカードでなくなったことは明らかでしたので、この変更を巻き戻します。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Soldier
人間・兵士
新しいクリーチャー・タイプ
Soldier
兵士
増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて調整されました。(*12)
■《信仰の足枷/Faith’s Fetters》《停滞の繭/Stasis Cocoon》(機能変更なし)
《信仰の足枷》と《停滞の繭》は、それらがクリーチャーでないパーマネントもエンチャントできるにも関わらず、それらの効果の一部はエンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合にのみ適用されるという点で、ちょっと変わっています。我々は、これらのカードのテンプレートが誤解を生みがちであることに気付きました。とりわけ、不慣れなプレイヤーにとっては。それがクリーチャーで無いのなら、攻撃やブロックをしてもいいんでしょうか? テンプレートを少々制限的に変更しました。
《信仰の足枷》
以前のテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent’s activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities. If enchanted permanent is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントの起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。エンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない。(*13)
新しいテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
《停滞の繭》
以前のテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact’s activated abilities can’t be activated. If enchanted artifact is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトの起動型能力は起動できない。エンチャントされているアーティファクトがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない(*13)。
新しいテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
■《闘争か逃亡か/Fight or Flight》《惰性の網/Web of Inertia》(機能変更なし)
これら2枚のカードに見られる誘発条件をちょこっと直しました。
《闘争か逃亡か》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
《惰性の網》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
■《大地の刃/Land’s Edge》(機能変更なし)
「is/である」を「was/であった(*14)」に変更しました。時間が経過していること以外にも理由はあります。どっちがいいかは完全に好みの問題なのですが、wasの方は他のいくつかのカード、例えば《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》と矛盾しないのです。
以前のテキスト:
Discard a card: If the discarded card is a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカード(*15)が土地カードである場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
新しいテキスト:
Discard a card: If the discarded card was a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカードが土地カードであった場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
■《鏡の精体/Mirror Entity》(機能変更なし)
このカードからは、接頭句である「base power and toughness/基本のパワーとタフネスが」のくだりが抜けていました。わたしは見てないんですよ。つまり、光がわたしの眼球の中で反射してしまったので。明らかに、わたしのミスではありません。
以前のテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
{oX}: Creatures you control become X/X and gain all creature types until end of turn.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
新しいテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
X: Until end of turn, creatures you control have base power and toughness X/X and gain all creature types.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは、基本のパワーとタフネスがX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
■《Phantasmal Sphere》(機能変更なし)
この変更は、じきに出てくる《力の確約/Promise of Power》の変更と関係しています(*16)。確約しますよ! 謎の「青のオーブ・トークン」を語るにはこうする方が分かりやすいと思ったってだけなんですが。
以前のテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts a blue Orb creature token with flying onto the battlefield. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている(*17)+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数に等しい。
新しいテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts an X/X blue Orb creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のX/Xのオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。XはPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数である。
■《力の確約/Promise of Power》(機能変更なし)
言いましたよね。このカードには「as the token enters the battlefield,/そのトークンが戦場に出たときの」という句が出てきますが、それは言わずもがなのことです。だったら、言わないことにしましょう。
以前のテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand as the token enters the battlefield.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。(*18)
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはそのトークンが戦場に出る際のあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
新しいテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
■《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin》(機能変更なし)
《うろつくセンザンコウ》は「Beast/ビースト」として印刷されました。しかし、センザンコウは実在の動物です。実在の動物は対応するクリーチャー・タイプを得ることになっています。ビーストとはつまり、「こいつが何かなんて知らねーよ」かまたは「我々は捏造をいたしました」のどちらかを意味します。センザンコウはアリクイの一種です(たぶん)(*19)。あるいは、アリクイと関係があるのかもしれません。はたまた、アリクイとは一回ランチをしただけかも。知らねーよそんなの。調べてみようと思ってナショジオ(*20)を見てみましたけど、得る物はありませんでした。何ヶ月か前にサンディエゴ動物園に行ってセンザンコウを見てきました。彼女は眠っていました。可愛いのなんのって。なんやそれ。
そう、そうでした。そこで我々はこのカードのためにクリーチャー・タイプを作ったのです。アリクイです。しかし、マジックには他にアリクイはいません。わたしの知る限りでは、制作途上のものもありません。(やつらはかなりのノロマですが。ってそれもどうでもいいし。)このクリーチャー・タイプが存在することの意義は極めて小さく、我々は見限ることにしました。《うろつくセンザンコウ》は今からビーストとして生きるのです。ローズウォーターには、今後の世界の知能を持つセンザンコウ族のために陳情しているところです。チャンネルはそのままで。
以前のクリーチャー・タイプ:
Anteater Beast
アリクイ・ビースト
新しいクリーチャー・タイプ:
Beast
ビースト
■《背教の大将軍/Renegade Warlord》(機能変更あり)
こいつは兵士として印刷されましたが、オラクル・チームが兵士は実は赤くないのだと決めたので、人間・戦士に変更されたのでした。名前もその選択の一助となりました。しかし、今や兵士も赤い時代です。まあ、ときどきは。少なくともアクロスにおいては。となればこのカードを人間・兵士に変更してもいいわけです。名前は確かに戦士っぽいのですが、印刷されているクリーチャー・タイプを上書きするのに十分なほど強力な理由ではありません。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Warrior
人間・戦士
新しいクリーチャー・タイプ:
人間・兵士
■《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion》(機能変更なし)
このカードのテンプレートには不必要かつ非標準的な「all/すべての」が含まれていました。
以前のテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, all other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のすべてのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
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本文は以上ですなー。
ちょっと長くなってしまったので、訳註は次の記事でー。
2015年1月15日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin の該当部分も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-2015-01-15
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-oracle-2015-01-15
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「運命再編」更新報告(*1)
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わたしは今、「トップ・シェフ(*2)」の各話をマラソン視聴しながらこの「Introduction/はじめに」を書いている。どうでもいいことだが。
-わたし氏、わたしの編集担当に宛てて、一週間ほど前(*3)
「運命再編」更新にようこそいらっしゃいました! わたくしはMatt、本日皆様のお世話をいたします。わたくしどものコースの最初といたしまして、皆様のために美味なるカード更新の数々をご用意いたしましてございます。料理長は、目に麗しく舌にもうれしい、機能変更ありとなしのおいしいブレンドを調えてございます。芳しいセンザンコウのローストから、甘く味付けした墓所のネズミのタルタルまで、どなたさまにもご満足いただける一品がございます。
コースのメインとしては総合ルールの変更と追加を特集してございます。予示およびその他の新しい能力のルール、一風変わった新しいカードの裏付け、そして変更と強化とを贅沢にあしらいました。
本日の饗宴は、お召し上がりの皆様無しには成し得ませんでした。皆様のマジックに対する飽くことのない情熱はわたくしどもを突き動かし、あるいは挑戦すべきレシピや技法を教えて下さりもしました。請い願わくば、皆様におかれましては、わたくしどもの作品を、こころゆくまでお楽しみいただきますように。わたくしどもがこれらを楽しんで・・・、えーと、作ったときと同じくらいに。それではお召し上がりください!(*4)
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「運命再編」更新報告 - オラクル・テキスト
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■オラクルとは
マジックは14,000を越える互換部品 - カードからなるゲームです。何年も前から、古いカードのテキストを更新する必要性を感じていました。その理由は、新しいキーワードを導入したことだったり、誤ったものを印刷してしまったことだったり、あるいはカードがやることをより明快に表すテキストがあったり、さまざまです。夜中にあなたの部屋に忍び込んでマジックペンでカードを書き直すのも何なので、代わりに、トーナメントで使用可能な各カードの「最新テキスト」(つまり、今日そのカードを印刷するのだったら書いてあるであろうこと)のデータベースを管理しています。このテキストは、そのカードの公式テキストとみなされ、その機能を正確に述べています。
カードのオラクル・テキストは、Gatherer(*5)でご覧になれます。
■「到達」の注釈文(機能変更なし)
いくつかの古いカードには、「到達」の注釈文の短い方のバージョンが書かれています。今回の更新でそれらを最新の注釈文に合わせました。
(This creature can block creatures with flying.)(*6)
(このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
影響を受けたカード:《雲冠の樫/Cloudcrown Oak》《雲打ち/Cloudthresher》《宮廷の射手/Court Archers》《燃えさしの織り手/Ember Weaver》《ジャングルの織り手/Jungle Weaver》《未熟な鬱後家蜘蛛/Juvenile Gloomwidow》《リス・アラナの弓使い/Lys Alana Bowmaster》《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse》
■《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》(機能変更なし)
パーマネントを追放し、その後それを戦場に戻すようにカードが指示するとき、普通は誰のコントロール下でそのパーマネントを戻すのかが書かれています。《灰雲のフェニックス》についてはちょっと気が散ってたみたいで、その部分を入れ忘れてしまいました。ルール上は、それを戻すように指示された場合はあなたのコントロール下で戻すことになってはいますが、それでもカードが明示すべきことです。
以前のテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これを裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
新しいテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down under your control.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これをあなたのコントロール下で裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
■《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》《墓所のネズミ/Crypt Rats》(機能変更あり)
これら3つのカードは、起動コストに特定の色のマナに制限された{oX}を含む起動型能力を持ちます。従来、これらすべてのカードには、「this way/これには」ある色のマナだけを支払うように書かれていました。起動コストが増えた(《抑制の場/Suppression Field》とか)場合にはややこしいことになります。増えたコストにはどの色のマナでも支払っていいんでしょうか? これら3枚と、マナ・コストに{oX}を含むやつを比較してみましょう。《生命吸収/Drain Life》とか。こちらの制限はとても明快です。「Spend black mana only on {oX}.(*7)/{oX}は黒マナでしか支払えない。」追加のコストが含まれないことは明白です。というわけで、これら3枚も同じように機能するように、テンプレートを統合することにしました。
《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》
以前のテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana this way.
• You gain X life. Spend only white mana this way.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。これには白マナしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。これには白マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana on {oX}.
• You gain X life. Spend only white mana on {oX}.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。{oX}は白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。Xは白マナでしか支払えない。
《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》
以前のテキスト:
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana this way.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。これには赤マナしか支払えない。
新しいテキスト(*8):
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana on X.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。{oX}は赤マナでしか支払えない。
《墓所のネズミ/Crypt Rats》
以前のテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana this way.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。これには黒マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana on X.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。{oX}は黒マナでしか支払えない。
■《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan》(機能変更あり)
大昔のことになりますが、古いカードに「cards」と書いてあり、それが明らかにパーマネントを意味しているのであれば、現在のテンプレートにおける「nonland permanents(*9)/トークンでないパーマネント」に読み替えることにしました。ところがもう何年もの間、《ボガーダンの獣》は、このフィールドの反対側で苦役を強いられてきたのでした。野獣よ、戻って来るときが来たのだ(*10)。さあみなさん! (ホイッスルの音が響き、溶鉄のご馳走が振舞われる)
以前のテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手が白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a nontoken white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手がトークンでない白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
■《総くずれ/Rout》サイクル(機能変更なし)
「インベイジョン」のこれら5枚のソーサリーは、唱える際に2マナ多く支払うことで、インスタントを唱えられるときならいつでも唱えることができる。というのが、以前のテキストに書いてあることほとんどそのままです。しかし、現在のテンプレートでは、この種の機能の説明には瞬速能力を使います。同じことをやるのに2つのテンプレートがあるのはおかしなことですから、統一することにしました。
以前のテキスト:
You may cast Rout any time you could cast an instant if you pay {o2} more to cast it.
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
新しいテキスト:
You may cast Rout as though it had flash if you pay {o2} more to cast it. (You may cast it any time you could cast an instant.)
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。(あなたはそれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
《砕ける波/Breaking Wave》《ギトゥの火/Ghitu Fire》《菌獣の共生/Saproling Symbiosis》《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》も同様に変更されました。
■《大変動/Cataclysm》(機能変更なし)
一群のオブジェクトの中から何かを選ぶ場合、「among/~の中」を付けるのが標準です。(意味分かりますか?)不足の語を補いました。
以前のテキスト:
Each player chooses from the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントからアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
新しいテキスト:
Each player chooses from among the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントの中からアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
■《ダールのとげ刺し/Daru Stinger》(機能変更あり)
以前の「Grand Creature Type Update/クリーチャー・タイプ更新大会」(*11)のおり、《ダールのとげ刺し》は「人間・兵士」に格上げされました。この変更は、多くのクリーチャーに対する我々の取扱いと矛盾しないものでした。イラストに描かれているのは明らかに人間ですから、「人間」になったわけです。しかしながら、このカードは「増幅」を持っていますので、この変更はかなりの強化でした。デザイナーや開発者が考えていたカードでなくなったことは明らかでしたので、この変更を巻き戻します。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Soldier
人間・兵士
新しいクリーチャー・タイプ
Soldier
兵士
増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて調整されました。(*12)
■《信仰の足枷/Faith’s Fetters》《停滞の繭/Stasis Cocoon》(機能変更なし)
《信仰の足枷》と《停滞の繭》は、それらがクリーチャーでないパーマネントもエンチャントできるにも関わらず、それらの効果の一部はエンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合にのみ適用されるという点で、ちょっと変わっています。我々は、これらのカードのテンプレートが誤解を生みがちであることに気付きました。とりわけ、不慣れなプレイヤーにとっては。それがクリーチャーで無いのなら、攻撃やブロックをしてもいいんでしょうか? テンプレートを少々制限的に変更しました。
《信仰の足枷》
以前のテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent’s activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities. If enchanted permanent is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントの起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。エンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない。(*13)
新しいテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
《停滞の繭》
以前のテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact’s activated abilities can’t be activated. If enchanted artifact is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトの起動型能力は起動できない。エンチャントされているアーティファクトがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない(*13)。
新しいテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
■《闘争か逃亡か/Fight or Flight》《惰性の網/Web of Inertia》(機能変更なし)
これら2枚のカードに見られる誘発条件をちょこっと直しました。
《闘争か逃亡か》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
《惰性の網》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
■《大地の刃/Land’s Edge》(機能変更なし)
「is/である」を「was/であった(*14)」に変更しました。時間が経過していること以外にも理由はあります。どっちがいいかは完全に好みの問題なのですが、wasの方は他のいくつかのカード、例えば《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》と矛盾しないのです。
以前のテキスト:
Discard a card: If the discarded card is a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカード(*15)が土地カードである場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
新しいテキスト:
Discard a card: If the discarded card was a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカードが土地カードであった場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
■《鏡の精体/Mirror Entity》(機能変更なし)
このカードからは、接頭句である「base power and toughness/基本のパワーとタフネスが」のくだりが抜けていました。わたしは見てないんですよ。つまり、光がわたしの眼球の中で反射してしまったので。明らかに、わたしのミスではありません。
以前のテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
{oX}: Creatures you control become X/X and gain all creature types until end of turn.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
新しいテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
X: Until end of turn, creatures you control have base power and toughness X/X and gain all creature types.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは、基本のパワーとタフネスがX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
■《Phantasmal Sphere》(機能変更なし)
この変更は、じきに出てくる《力の確約/Promise of Power》の変更と関係しています(*16)。確約しますよ! 謎の「青のオーブ・トークン」を語るにはこうする方が分かりやすいと思ったってだけなんですが。
以前のテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts a blue Orb creature token with flying onto the battlefield. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている(*17)+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数に等しい。
新しいテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts an X/X blue Orb creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のX/Xのオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。XはPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数である。
■《力の確約/Promise of Power》(機能変更なし)
言いましたよね。このカードには「as the token enters the battlefield,/そのトークンが戦場に出たときの」という句が出てきますが、それは言わずもがなのことです。だったら、言わないことにしましょう。
以前のテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand as the token enters the battlefield.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。(*18)
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはそのトークンが戦場に出る際のあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
新しいテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
■《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin》(機能変更なし)
《うろつくセンザンコウ》は「Beast/ビースト」として印刷されました。しかし、センザンコウは実在の動物です。実在の動物は対応するクリーチャー・タイプを得ることになっています。ビーストとはつまり、「こいつが何かなんて知らねーよ」かまたは「我々は捏造をいたしました」のどちらかを意味します。センザンコウはアリクイの一種です(たぶん)(*19)。あるいは、アリクイと関係があるのかもしれません。はたまた、アリクイとは一回ランチをしただけかも。知らねーよそんなの。調べてみようと思ってナショジオ(*20)を見てみましたけど、得る物はありませんでした。何ヶ月か前にサンディエゴ動物園に行ってセンザンコウを見てきました。彼女は眠っていました。可愛いのなんのって。なんやそれ。
そう、そうでした。そこで我々はこのカードのためにクリーチャー・タイプを作ったのです。アリクイです。しかし、マジックには他にアリクイはいません。わたしの知る限りでは、制作途上のものもありません。(やつらはかなりのノロマですが。ってそれもどうでもいいし。)このクリーチャー・タイプが存在することの意義は極めて小さく、我々は見限ることにしました。《うろつくセンザンコウ》は今からビーストとして生きるのです。ローズウォーターには、今後の世界の知能を持つセンザンコウ族のために陳情しているところです。チャンネルはそのままで。
以前のクリーチャー・タイプ:
Anteater Beast
アリクイ・ビースト
新しいクリーチャー・タイプ:
Beast
ビースト
■《背教の大将軍/Renegade Warlord》(機能変更あり)
こいつは兵士として印刷されましたが、オラクル・チームが兵士は実は赤くないのだと決めたので、人間・戦士に変更されたのでした。名前もその選択の一助となりました。しかし、今や兵士も赤い時代です。まあ、ときどきは。少なくともアクロスにおいては。となればこのカードを人間・兵士に変更してもいいわけです。名前は確かに戦士っぽいのですが、印刷されているクリーチャー・タイプを上書きするのに十分なほど強力な理由ではありません。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Warrior
人間・戦士
新しいクリーチャー・タイプ:
人間・兵士
■《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion》(機能変更なし)
このカードのテンプレートには不必要かつ非標準的な「all/すべての」が含まれていました。
以前のテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, all other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のすべてのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
=============
本文は以上ですなー。
ちょっと長くなってしまったので、訳註は次の記事でー。
「マジック・サポート」更新
2015年1月19日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「運命再編」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=FRF
入れました。
B&R の反映、 Oracle 更新、 Comprehensive rules はもうちょっとお待ちください。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=FRF
入れました。
B&R の反映、 Oracle 更新、 Comprehensive rules はもうちょっとお待ちください。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年11月9日 ゲーム■「マジック:ザ・ギャザリング カード・セット一覧」「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「マジック:ザ・ギャザリング ― 統率者(2014年版)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=C14
入れました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=C14
入れました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年10月19日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2014年9月25日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
=======================
総合ルールの更新
■112.11.
このルールは、「神々の軍勢」の元型サイクルに出てきた、新たな「[キーワード能力]を持つことができない/can’t have [keywork]」機能を扱うため、何回か前の更新のときに創られたものです。解決中の呪文や能力が、その能力をクリーチャーに与える継続的効果を生成する場合、その効果は生成されないと規定しています。でも、その継続的効果が複数のことをする場合、これは完全には正しくありませんよね。わたしの対戦相手が《勇気の元型/Archetype of Courage》をコントロールしていて、わたしがわたしのクリーチャーのうちの1つを《天駆ける進撃/Aerial Maneuver》の対象にしたとしましょう。わたしのクリーチャーは、それでも、+1/+1の修整と飛行を得ることができるということです。そのことをはっきりさせるため、言い回しを修正しました。
■205.3m
クリーチャー・タイプの一覧に、「ナーガ/Naga」が加えられたのですががが。
■207.2c
能力語の一覧に「獰猛/Ferocious」と「強襲/Raid」が加えられました。
■208.2b
このルールは、クリーチャーが戦場に出るかまたは表向きになるに際し、そのパワーとタフネスをいくつかの特定の値のうちの1つに設定する置換効果を生成する常在型能力について述べています。要するに《原初の土/Primal Clay》と《水変化の精体/Aquamorph Entity》を機能させるためのルールです。しかしながら、このルールではそれらの値を「選択/choices」と書き、その特性を「選ばれた/chosen」と書いています。《溶鉄の歩哨/Molten Sentry》のパワーとタフネスは運で決まります。選択ではありません。これも扱えるように、言い回しを改めました。
■500.7.
例えば複数の《ウギンのきずな/Ugin’s Nexus》が同時に墓地に置かれた場合などで、2人以上のプレイヤーが同時に生成された追加のターンを得るときに何が起きるかを明確化する一文を追加しました。
■510.2.
「例」の中に、欠けていた二重引用符を加えました(*1)。
■700.2.
モードを持つ呪文や能力は、オシャレな箇条書きであることに触れるようにしました。
■702.50a
思うに、ここの例で欠けていた二重引用符は、510.2で欠けていたやつと一緒に休暇を取ってたんじゃないかと。まあ、二人とも戻ってきたようですが。
■702.100b
わたしが最もやらかすことの多い打ち間違い(of/if)を訂正しました。
■702.106.
長久のための新しいルールです。
■702.107.
果敢のための新しいルールです。
■706.2.
このルールは、「コピー可能な値」と、コピーが如何にして特性を獲得するか、および、スタック上のオブジェクトを唱えたり起動したりするときの選択について述べています。「コピー可能な値」は、オブジェクトのテキストを、特性を設定する「戦場に出るに際し…」能力と「表向きになるに際し…」能力、および、オブジェクトを裏向きにした能力によるコピー効果によって修正したものです。この真中の部分で、ちょっとした問題を生じました。
このルールは、前述の《原初の土/Primal Clay》のようなケースを扱おうとしています。しかし、《飛びかかるカヴー/Pouncing Kavu》のようなクリーチャーを考えてみてください。こいつは戦場に出るに際して特性を設定する能力を持っています。つまり、速攻を持つか否かです。しかし、《飛びかかるカヴー》に適用されているのな単なる継続的効果であって、《巨大化/Giant Growth》と変わるところはありません。なので本来、コピー可能であってはなりません。このルールの更新は、こうした類の効果を除外しつつ、《原初の土》の選ばれた特性はやはりコピー可能であるようにしています。
■707.2a
このルールは裏向きになった表向きのパーマネントに特性を与えるものです。わたしはそれを、裏向きで戦場に出るけれども裏向きの呪文としては唱えられなかったオブジェクトも含めるように拡張しました。例えば戻ってきた《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》などです。
■用語集
変更:モード
新規:長久、果敢
訳註
(*1) 「例」の中に、欠けていた引用符を加えました
和文ルールは最初から補ってあったので、影響ありません。
2014年9月25日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
=======================
総合ルールの更新
■112.11.
このルールは、「神々の軍勢」の元型サイクルに出てきた、新たな「[キーワード能力]を持つことができない/can’t have [keywork]」機能を扱うため、何回か前の更新のときに創られたものです。解決中の呪文や能力が、その能力をクリーチャーに与える継続的効果を生成する場合、その効果は生成されないと規定しています。でも、その継続的効果が複数のことをする場合、これは完全には正しくありませんよね。わたしの対戦相手が《勇気の元型/Archetype of Courage》をコントロールしていて、わたしがわたしのクリーチャーのうちの1つを《天駆ける進撃/Aerial Maneuver》の対象にしたとしましょう。わたしのクリーチャーは、それでも、+1/+1の修整と飛行を得ることができるということです。そのことをはっきりさせるため、言い回しを修正しました。
■205.3m
クリーチャー・タイプの一覧に、「ナーガ/Naga」が加えられたのですががが。
■207.2c
能力語の一覧に「獰猛/Ferocious」と「強襲/Raid」が加えられました。
■208.2b
このルールは、クリーチャーが戦場に出るかまたは表向きになるに際し、そのパワーとタフネスをいくつかの特定の値のうちの1つに設定する置換効果を生成する常在型能力について述べています。要するに《原初の土/Primal Clay》と《水変化の精体/Aquamorph Entity》を機能させるためのルールです。しかしながら、このルールではそれらの値を「選択/choices」と書き、その特性を「選ばれた/chosen」と書いています。《溶鉄の歩哨/Molten Sentry》のパワーとタフネスは運で決まります。選択ではありません。これも扱えるように、言い回しを改めました。
■500.7.
例えば複数の《ウギンのきずな/Ugin’s Nexus》が同時に墓地に置かれた場合などで、2人以上のプレイヤーが同時に生成された追加のターンを得るときに何が起きるかを明確化する一文を追加しました。
■510.2.
「例」の中に、欠けていた二重引用符を加えました(*1)。
■700.2.
モードを持つ呪文や能力は、オシャレな箇条書きであることに触れるようにしました。
■702.50a
思うに、ここの例で欠けていた二重引用符は、510.2で欠けていたやつと一緒に休暇を取ってたんじゃないかと。まあ、二人とも戻ってきたようですが。
■702.100b
わたしが最もやらかすことの多い打ち間違い(of/if)を訂正しました。
■702.106.
長久のための新しいルールです。
■702.107.
果敢のための新しいルールです。
■706.2.
このルールは、「コピー可能な値」と、コピーが如何にして特性を獲得するか、および、スタック上のオブジェクトを唱えたり起動したりするときの選択について述べています。「コピー可能な値」は、オブジェクトのテキストを、特性を設定する「戦場に出るに際し…」能力と「表向きになるに際し…」能力、および、オブジェクトを裏向きにした能力によるコピー効果によって修正したものです。この真中の部分で、ちょっとした問題を生じました。
このルールは、前述の《原初の土/Primal Clay》のようなケースを扱おうとしています。しかし、《飛びかかるカヴー/Pouncing Kavu》のようなクリーチャーを考えてみてください。こいつは戦場に出るに際して特性を設定する能力を持っています。つまり、速攻を持つか否かです。しかし、《飛びかかるカヴー》に適用されているのな単なる継続的効果であって、《巨大化/Giant Growth》と変わるところはありません。なので本来、コピー可能であってはなりません。このルールの更新は、こうした類の効果を除外しつつ、《原初の土》の選ばれた特性はやはりコピー可能であるようにしています。
■707.2a
このルールは裏向きになった表向きのパーマネントに特性を与えるものです。わたしはそれを、裏向きで戦場に出るけれども裏向きの呪文としては唱えられなかったオブジェクトも含めるように拡張しました。例えば戻ってきた《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》などです。
■用語集
変更:モード
新規:長久、果敢
訳註
(*1) 「例」の中に、欠けていた引用符を加えました
和文ルールは最初から補ってあったので、影響ありません。
Matt Tabak のUpdate Bulletinの後半です。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/khans-tarkir-update-bulletin-2014-09-17
=============
■変異の注釈文
「タルキール覇王譚」の変異の注釈文に些細な調整を加えました。「あなたはこれを、…裏向きに唱えてもよい/You may cast this face down …」(*6)と書いていたのを、「あなたはこのカードを、…裏向きに唱えてもよい/You may cast this card face down …」としました。従来の117枚の変異カード(*7)にも同じ変更が加えられました。
■《Dance of the Dead》
我々は通常、あなたの墓地から他の領域(普通は手札または戦場)にカードを戻す場合には「戻す/return」を使います。他のプレイヤーの戦場からも来るかもしれない場合は、「置く」を使います。《Dance of the Dead》はこの観点で間違っていました。もうひとつ、「カードに書いてあるとうれしい単語の数」の観点でも一線を超えちゃってるんですけど、その話はまたの機会に。
以前のテキスト:
Enchant creature card in a graveyard
When Dance of the Dead enters the battlefield, if it’s on the battlefield, it loses "enchant creature card in a graveyard" and gains "enchant creature put onto the battlefield with Dance of the Dead." Return enchanted creature card to the battlefield tapped under your control and attach Dance of the Dead to it. When Dance of the Dead leaves the battlefield, that creature’s controller sacrifices it.
Hi there. This wasn’t really part of the old wording. I’m just curious if you’re actually reading this.
Enchanted creature gets +1/+1 and doesn’t untap during its controller’s untap step. At the beginning of the upkeep(*8) of enchanted creature’s controller, that player may pay {o1}{oB}. If he or she does, untap that creature.
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
Dance of the Deadが戦場に出たとき、それが戦場にある場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い「エンチャント(Dance of the Deadによって戦場に出されたクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをタップ状態であなたのコントロール下で戦場に戻し、それにDance of the Deadをつける。Dance of the Deadが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
やあ皆さん。実はこの行は以前のテキストの一部じゃないんだよね。このテキストをホントに読んでるのかどうか気になってね。
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、それのコントローラー(*9)のアンタップ・ステップにアンタップしない。エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは{o1}{oB}を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーをアンタップする。
新しいテキスト:
Enchant creature card in a graveyard
When Dance of the Dead enters the battlefield, if it’s on the battlefield, it loses "enchant creature card in a graveyard" and gains "enchant creature put onto the battlefield with Dance of the Dead." Put enchanted creature card onto the battlefield tapped under your control and attach Dance of the Dead to it. When Dance of the Dead leaves the battlefield, that creature’s controller sacrifices it.
Enchanted creature gets +1/+1 and doesn’t untap during its controller’s untap step.
At the beginning of the upkeep of enchanted creature’s controller, that player may pay {o1}{oB}. If he or she does, untap that creature.
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
Dance of the Deadが戦場に出たとき、それが戦場にある場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い「エンチャント(Dance of the Deadによって戦場に出されたクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをタップ状態であなたのコントロール下で戦場に出し、それにDance of the Deadをつける。Dance of the Deadが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、それのコントローラー(*9)のアンタップ・ステップにアンタップしない。
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは{o1}{oB}を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーをアンタップする。
■《頭巾被りの恐怖/Hooded Horror》
我々は通常、継続的に真であるような条件には「限り/as long as」を使います。特定の時点にしか関係のない場合であってもです。
以前のテキスト:
Hooded Horror can’t be blocked if defending player controls the most creatures or is tied for the most.
防御プレイヤーが最も多くのクリーチャーまたは最多と同数のクリーチャーをコントロールしている場合、頭巾被りの恐怖はブロックされない。
新しいテキスト:
Hooded Horror can’t be blocked as long as defending player controls the most creatures or is tied for the most.
防御プレイヤーが最も多くのクリーチャーまたは最多と同数のクリーチャーをコントロールしている限り、頭巾被りの恐怖はブロックされない。
■《ヒル結び/Leech Bonder》
我々は通常、クリーチャーの能力に出てくる「対象である、こいつ以外のクリーチャー」を表すのに、「他のクリーチャー/another target creature」(*10)を使います。《火炎放射/Cone of Flame》とか《増え続ける成長/Incremental Growth》とかのカードでは、「第3者/third target creature」と一緒に使う前例を作ってしまいました。もちろん、これらはソーサリーですから、「他の/another」という語が混乱を来たす心配はないのですが。
以前のテキスト:
Leech Bonder enters the battlefield with two -1/-1 counters on it. {oU}, {Untap}(*11): Move a counter from target creature onto another target creature. ({Untap} is the untap symbol.)
ヒル結びは-1/-1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
{oU}, {Untap}:クリーチャー1体と他のクリーチャー1体を対象とする。その前者の上に置かれているカウンター1個を、その後者の上に移動する。({Untap}はアンタップ・シンボルである。)
新しいテキスト:
Leech Bonder enters the battlefield with two -1/-1 counters on it.
{oU}, {Untap}: Move a counter from target creature onto a second target creature. ({Untap} is the untap symbol.)
ヒル結びは-1/-1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
{oU}, {Untap}:クリーチャー1体と2体目のクリーチャー1体を対象とする。その前者の上に置かれているカウンター1個を、その後者の上に移動する。({Untap}はアンタップ・シンボルである。)
■《ファイレクシアの接続具/Phyrexian Splicer》
我々は通常、異なる効果を伴う場合にのみモードを使います。《ファイレクシアの接続具》は、この点では若干風変わりなことになっていまして、対象に要求される性質の違いを選ぶのに使われています。このカードは、宣言の際に能力を選ぶ必要がありますが、それを表すのにもうちょっと判りやすい方法を見つけました(*12)。
以前のテキスト:
{o2}, {Tap}: Choose one — flying; first strike; shadow; or trample. Target creature with that ability loses it until end of turn and another target creature gains it until end of turn.
{o2}, {Tap}: 以下の4つから1つを選ぶ。「飛行」「先制攻撃」「シャドー」「トランプル」。その能力を持つクリーチャー1体と他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで前者はその能力を失い、ターン終了時まで後者はそれを得る。
新しいテキスト:
{o2}, {Tap}, Choose flying, first strike, trample, or shadow: Until end of turn, target creature with the chosen ability loses it and another target creature gains it.
{o2}, {Tap}, 飛行、先制攻撃、シャドー、トランプルから1つを選ぶ:選ばれた能力を持つクリーチャー1体と他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで前者はその能力を失い、ターン終了時まで後者はそれを得る。
■《防護の言葉/Sheltering Word》
我々は通常、キーワードから遠く離れた位置に書く場合に、調整を加えた注釈文を使います(*13)。ところで、こいつには1語入れ忘れていました。
以前のテキスト:
Target creature you control gains hexproof until end of turn. You gain life equal to that creature’s toughness. (A creature with hexproof can’t be the target of spells or abilities opponents control.)
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで呪禁を得る。あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。(呪禁を持つクリーチャーは、対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
新しいテキスト:
Target creature you control gains hexproof until end of turn. You gain life equal to that creature’s toughness. (A creature with hexproof can’t be the target of spells or abilities your opponents control.)
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで呪禁を得る。あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。(呪禁を持つクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
■《死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo’s Caretaker》
我々は道常(*14)、あなたの墓地から戦場にカードを戻す場合には「あなたのコントロール下で」という指定を必要としていません。《死零》は不必要にもそうしていました。
以前のテキスト:
Whenever a creature with power 1 or less is put into your graveyard from the battlefield, you may return that card to the battlefield under your control at the beginning of the next end step if Shirei, Shizo’s Caretaker is still on the battlefield.
パワーが1以下のクリーチャーが戦場からあなたの墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、死蔵の世話人、死零が戦場にある場合、あなたはそのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
新しいテキスト:
Whenever a creature with power 1 or less is put into your graveyard from the battlefield, you may return that card to the battlefield at the beginning of the next end step if Shirei, Shizo’s Caretaker is still on the battlefield.
パワーが1以下のクリーチャーが戦場からあなたの墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、死蔵の世話人、死零が戦場にある場合、あなたはそのカードを戦場に戻してもよい。
訳註
(*6)「あなたはこれを、…裏向きに唱えてもよい/You may cast this face down …」
古いカードに書かれている注釈文は次の通りです。
しかし、この古い訳文は、上の注釈文の訳としては正確ではありません。原文に忠実に直訳すなら、次のようになるところです。
じゃあ誤訳なのかというと、そうではありません(と思います)。総合ルール 702.36aには次の文章が見えます。
さてしかし、今回の「タルキール覇王譚」の変異カードの日本語版では次のように訳されています。
該当部分は、通常であれば、『「古い日本語版の注釈文/古いオラクルの注釈文」が「新しい日本語版の注釈文/新しいオラクルの注釈文」に変わりました』と訳すべきところです。しかし、この記事の目的はオラクルの変更点を報知することです。この記事の訳文は、「日本語版がそれによってどう変わったかを説明する」のではなく、「原文がどう変わったかを日本語で説明する」ことに注力すべきでしょう。今回の変更とは関係ないところの訳し方が変わっているのをご覧に入れることに意味はありません。今回、オラクル原文では「card」の一語が挿入されているだけですから、そのことが判りやすいことを優先すべきです。そこでここでは、『「新しい日本語版の注釈文っぽく書いた古いオラクルの注釈文の私訳/古いオラクルの注釈文」が「新しい日本語版の注釈文/新しいオラクルの注釈文」に変わりました』という書き方にしました。
(*7) 従来の117枚の変異カード
憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury
Aphetto Alchemist
Aphetto Exterminator
Ascending Aven
Aven Liberator
Bane of the Living
Battering Craghorn
Birchlore Rangers
Blistering Firecat
Bloodstoke Howler
Boneknitter
Branchsnap Lorian
塩水の精霊/Brine Elemental
Broodhatch Nantuko
Cabal Executioner
Charging Slateback
金属殻のカニ/Chromeshell Crab
Crude Rampart
Daru Healer
Daru Lancer
Daru Mender
Daru Sanctifier
Dawning Purist
Defender of the Order
Dermoplasm
Disruptive Pitmage
Dwarven Blastminer
Ebonblade Reaper
Exalted Angel
Fallen Cleric
巣立つ大口獣/Fledgling Mawcor
Foothill Guide
運命の盗人/Fortune Thief
Frontline Strategist
ギャサンの略奪者/Gathan Raiders
Goblin Taskmaster
Gravel Slinger
Grinning Demon
Haunted Cadaver
Headhunter
Hystrodon
Imperial Hellkite
Infernal Caretaker
Ironfist Crusher
Karona’s Zealot
クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper
Krosan Colossus
Liege of the Axe
奈落のしもべ/Liege of the Pit
光糸の場/Lumithread Field
大渦のジン/Maelstrom Djinn
Master of the Veil
Mischievous Quanar
Mistform Seaswift
Mistform Shrieker
Nameless One
Nantuko Vigilante
Patron of the Wild
Primal Whisperer
Proteus Machine
Putrid Raptor
Quicksilver Dragon
Raven Guild Initiate
Raven Guild Master
Riptide Biologist
Riptide Entrancer
激浪のこそ泥/Riptide Pilferer
Riptide Survivor
Rockshard Elemental
Root Elemental
Scornful Egotist
Serpentine Basilisk
Shaleskin Plower
模る寄生/Shaper Parasite
Silent Specter
Skinthinner
Skirk Commando
Skirk Marauder
Skirk Volcanist
Skittish Valesk
流水の海蛇/Slipstream Serpent
Snapping Thragg
Snarling Undorak
Sootfeather Flock
魂の収集家/Soul Collector
Spined Basher
Spitting Gourna
セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit
Thrashing Mudspawn
時を曲げる者/Timebender
Titanic Bulvox
Towering Baloth
Treespring Lorian
Tribal Forcemage
またたかぬ水疱/Unblinking Bleb
Unstable Hulk
Venomspout Brackus
ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter
Voidmage Apprentice
非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy
Wall of Deceit
Warbreak Trumpeter
雨ざらしのボディガード/Weathered Bodyguards
Weaver of Lies
研磨車/Whetwheel
鞭棘ドレイク/Whip-Spine Drake
Whipcorder
Wingbeat Warrior
Woodcloaker
生けるものの洞窟/Zoetic Cavern
Zombie Cutthroat
111枚しかありませんなー。6枚足りません。
「タルキール覇王譚」にも変異カードは収録されていますが、「タルキール覇王譚」で初出のカードは最初から「You may cast this card」であり、オラクルの更新を受けたわけではありません(そもそも34枚もあるので、これらを数え忘れているというわけではないのは明かです)。
ところで、このオラクル変更は、「デュエルデッキ:迅速 vs 狡知」に収録されていたカードには既に実施されていました。そのタイミングで更新されたのは次の5枚のカードです。
水変化の精体/Aquamorph Entity
珊瑚のペテン師/Coral Trickster
残響の追跡者/Echo Tracer
水深の予見者/Fathom Seer
意志を曲げる者/Willbender
たぶん、これらも今回のUpdate Bulletinでまとめて報告しているのでしょう。しかし、それでも116枚。あと1枚は?
たぶんこれじゃないかな、と思うのは、
千の風/Thousand Winds
です。このカードは「タルキール覇王譚」に収録されていますが、「デュエルデッキ:迅速 vs 狡知」にも収録されていました。たぶん Matt は、「タルキール覇王譚」以外のセットに収録されている変異持ちのカードを数えて117枚だったから117枚だと思っちゃったのじゃないでしょうか。
(*8) At the beginning of the upkeep
これ、その直前のセンテンスとは別の能力ですから、本来はこの前に改行があるべきです。つまんないジョークを挟んだせいで行数が変わっちゃったから調整したのかな。と思ったけどどうも違うっぽい(後述)。
(*9) それのコントローラー
「its controller」の訳文は一定しないようです。スタンダードだけでもこんな感じ(注釈文(主に絆魂の)を除きます)。
「そのコントローラー」
《豚の呪い/Curse of the Swine(THS)》
《予記された運命/Fate Foretold(THS)》
《難局/Hour of Need(JOU)》
《阻まれた希望/Stymied Hopes(THS)》
「それのコントローラー」
《撤回命令/(JOU)》
《拡散スリヴァー/Diffusion Sliver(M15)》
《今わの際/Last Breath(THS)》
《市場の祝祭/Market Festival(JOU)》
《精神振り/Mindswipe(KTK)》
《抑圧的な光線/Oppressive Rays(JOU,M15)》
《一口の草毒/Sip of Hemlock(THS)》
《頑固な避妊/Stubborn Denial(KTK)》
《白鳥の歌/Swan Song(THS)》
《ティムールの魔除け/Temur Charm(KTK)》
《タッサの拒絶/Thassa’s Rebuff(BNG)》
《運命の三人組/Triad of Fates(THS)》
《新緑の安息所/Verdant Haven(M14,M15)》
《今わの際》は「シャドウムーア」では「そのコントローラー」だったのが「テーロス」では「それのコントローラー」に、《新緑の安息所》も「マジック2014」では「そのコントローラー」だったのが「マジック2015」で「それのコントローラー」に、それぞれ直されています。そこでここでは「それのコントローラー」を採用しました。
(*10) 他のクリーチャー/another target creature
ご覧のとおり、厳密な対訳ではありません。日本語版は、「Target creature gets ...」を、「クリーチャー1体を対象とする。それは…」と訳すので、「another target creature」は、単純にひとつながりの文章断片に訳されるわけじゃないんですよね。
(*11) {oU}, {Untap}
これ、その直前のセンテンスとは別の能力ですから、本来はこの前に改行があるべきです。今回はつまんないジョークは特に挿入されていないんですが(おもしろいジョークすらも)、それでもこうなるってことは編集の問題ですかね。…と思ったけどもしかしたら違うのかも(後述)。
(*12) もうちょっと判りやすい方法を見つけました
いや、これ、ちょっとマズいっすよね。対象を選ぶのはコストを支払うよりも前なので、コストとして能力を選ばせることにすると、対象を選ぶ段階では「選ばれた能力」は存在しません。さすがにこれは編集の問題ではありません。うーむ、 Matt もついに…。
モードは対象より前に選びますから、変更前のテキストならこの問題は生じません。が、モードを使う標準的なケースから外れていることは確かです。それを解決したいなら、総合ルール602.1bを使って、起動時に従うべき制限として「:」の後に書く方がいいんじゃないでしょうか。
(*13) キーワードから遠く離れた位置に書く場合に、調整を加えた注釈文を使います
この文章自体は正しいのですが。文頭に「我々は通常、」を書くために無理矢理挿入されているだけなので、《防護の言葉》のオラクル更新を理解するのに必要な説明ではありません。まあ、これはそういうのを楽しむための記事なので。
(*14) 我々は道常、
ジョークの解説をしないといけないのは訳者の敗北なんですが。原文は「We commanderly …」です。念のため、「commanderly」などという英単語は存在しません。最初の2つのデカいのを除き、ここまでの各項が「我々は通常、/We generally」で始まっていたことにはお気づきかと思いますが、その「generally」の「general/将軍」を「commander/司令官」に変えたってわけです。面白いですか? 面白いですね。ははは。で、どうしろと。
=============
おわりー。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/khans-tarkir-update-bulletin-2014-09-17
=============
■変異の注釈文
「タルキール覇王譚」の変異の注釈文に些細な調整を加えました。「あなたはこれを、…裏向きに唱えてもよい/You may cast this face down …」(*6)と書いていたのを、「あなたはこのカードを、…裏向きに唱えてもよい/You may cast this card face down …」としました。従来の117枚の変異カード(*7)にも同じ変更が加えられました。
■《Dance of the Dead》
我々は通常、あなたの墓地から他の領域(普通は手札または戦場)にカードを戻す場合には「戻す/return」を使います。他のプレイヤーの戦場からも来るかもしれない場合は、「置く」を使います。《Dance of the Dead》はこの観点で間違っていました。もうひとつ、「カードに書いてあるとうれしい単語の数」の観点でも一線を超えちゃってるんですけど、その話はまたの機会に。
以前のテキスト:
Enchant creature card in a graveyard
When Dance of the Dead enters the battlefield, if it’s on the battlefield, it loses "enchant creature card in a graveyard" and gains "enchant creature put onto the battlefield with Dance of the Dead." Return enchanted creature card to the battlefield tapped under your control and attach Dance of the Dead to it. When Dance of the Dead leaves the battlefield, that creature’s controller sacrifices it.
Hi there. This wasn’t really part of the old wording. I’m just curious if you’re actually reading this.
Enchanted creature gets +1/+1 and doesn’t untap during its controller’s untap step. At the beginning of the upkeep(*8) of enchanted creature’s controller, that player may pay {o1}{oB}. If he or she does, untap that creature.
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
Dance of the Deadが戦場に出たとき、それが戦場にある場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い「エンチャント(Dance of the Deadによって戦場に出されたクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをタップ状態であなたのコントロール下で戦場に戻し、それにDance of the Deadをつける。Dance of the Deadが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
やあ皆さん。実はこの行は以前のテキストの一部じゃないんだよね。このテキストをホントに読んでるのかどうか気になってね。
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、それのコントローラー(*9)のアンタップ・ステップにアンタップしない。エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは{o1}{oB}を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーをアンタップする。
新しいテキスト:
Enchant creature card in a graveyard
When Dance of the Dead enters the battlefield, if it’s on the battlefield, it loses "enchant creature card in a graveyard" and gains "enchant creature put onto the battlefield with Dance of the Dead." Put enchanted creature card onto the battlefield tapped under your control and attach Dance of the Dead to it. When Dance of the Dead leaves the battlefield, that creature’s controller sacrifices it.
Enchanted creature gets +1/+1 and doesn’t untap during its controller’s untap step.
At the beginning of the upkeep of enchanted creature’s controller, that player may pay {o1}{oB}. If he or she does, untap that creature.
エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)
Dance of the Deadが戦場に出たとき、それが戦場にある場合、それは「エンチャント(墓地にあるクリーチャー・カード)」を失い「エンチャント(Dance of the Deadによって戦場に出されたクリーチャー)」を得る。エンチャントされているクリーチャー・カードをタップ状態であなたのコントロール下で戦場に出し、それにDance of the Deadをつける。Dance of the Deadが戦場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれを生け贄に捧げる。
エンチャントされているクリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、それのコントローラー(*9)のアンタップ・ステップにアンタップしない。
エンチャントされているクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは{o1}{oB}を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーをアンタップする。
■《頭巾被りの恐怖/Hooded Horror》
我々は通常、継続的に真であるような条件には「限り/as long as」を使います。特定の時点にしか関係のない場合であってもです。
以前のテキスト:
Hooded Horror can’t be blocked if defending player controls the most creatures or is tied for the most.
防御プレイヤーが最も多くのクリーチャーまたは最多と同数のクリーチャーをコントロールしている場合、頭巾被りの恐怖はブロックされない。
新しいテキスト:
Hooded Horror can’t be blocked as long as defending player controls the most creatures or is tied for the most.
防御プレイヤーが最も多くのクリーチャーまたは最多と同数のクリーチャーをコントロールしている限り、頭巾被りの恐怖はブロックされない。
■《ヒル結び/Leech Bonder》
我々は通常、クリーチャーの能力に出てくる「対象である、こいつ以外のクリーチャー」を表すのに、「他のクリーチャー/another target creature」(*10)を使います。《火炎放射/Cone of Flame》とか《増え続ける成長/Incremental Growth》とかのカードでは、「第3者/third target creature」と一緒に使う前例を作ってしまいました。もちろん、これらはソーサリーですから、「他の/another」という語が混乱を来たす心配はないのですが。
以前のテキスト:
Leech Bonder enters the battlefield with two -1/-1 counters on it. {oU}, {Untap}(*11): Move a counter from target creature onto another target creature. ({Untap} is the untap symbol.)
ヒル結びは-1/-1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
{oU}, {Untap}:クリーチャー1体と他のクリーチャー1体を対象とする。その前者の上に置かれているカウンター1個を、その後者の上に移動する。({Untap}はアンタップ・シンボルである。)
新しいテキスト:
Leech Bonder enters the battlefield with two -1/-1 counters on it.
{oU}, {Untap}: Move a counter from target creature onto a second target creature. ({Untap} is the untap symbol.)
ヒル結びは-1/-1カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
{oU}, {Untap}:クリーチャー1体と2体目のクリーチャー1体を対象とする。その前者の上に置かれているカウンター1個を、その後者の上に移動する。({Untap}はアンタップ・シンボルである。)
■《ファイレクシアの接続具/Phyrexian Splicer》
我々は通常、異なる効果を伴う場合にのみモードを使います。《ファイレクシアの接続具》は、この点では若干風変わりなことになっていまして、対象に要求される性質の違いを選ぶのに使われています。このカードは、宣言の際に能力を選ぶ必要がありますが、それを表すのにもうちょっと判りやすい方法を見つけました(*12)。
以前のテキスト:
{o2}, {Tap}: Choose one — flying; first strike; shadow; or trample. Target creature with that ability loses it until end of turn and another target creature gains it until end of turn.
{o2}, {Tap}: 以下の4つから1つを選ぶ。「飛行」「先制攻撃」「シャドー」「トランプル」。その能力を持つクリーチャー1体と他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで前者はその能力を失い、ターン終了時まで後者はそれを得る。
新しいテキスト:
{o2}, {Tap}, Choose flying, first strike, trample, or shadow: Until end of turn, target creature with the chosen ability loses it and another target creature gains it.
{o2}, {Tap}, 飛行、先制攻撃、シャドー、トランプルから1つを選ぶ:選ばれた能力を持つクリーチャー1体と他のクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで前者はその能力を失い、ターン終了時まで後者はそれを得る。
■《防護の言葉/Sheltering Word》
我々は通常、キーワードから遠く離れた位置に書く場合に、調整を加えた注釈文を使います(*13)。ところで、こいつには1語入れ忘れていました。
以前のテキスト:
Target creature you control gains hexproof until end of turn. You gain life equal to that creature’s toughness. (A creature with hexproof can’t be the target of spells or abilities opponents control.)
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで呪禁を得る。あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。(呪禁を持つクリーチャーは、対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
新しいテキスト:
Target creature you control gains hexproof until end of turn. You gain life equal to that creature’s toughness. (A creature with hexproof can’t be the target of spells or abilities your opponents control.)
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで呪禁を得る。あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。(呪禁を持つクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
■《死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo’s Caretaker》
我々は道常(*14)、あなたの墓地から戦場にカードを戻す場合には「あなたのコントロール下で」という指定を必要としていません。《死零》は不必要にもそうしていました。
以前のテキスト:
Whenever a creature with power 1 or less is put into your graveyard from the battlefield, you may return that card to the battlefield under your control at the beginning of the next end step if Shirei, Shizo’s Caretaker is still on the battlefield.
パワーが1以下のクリーチャーが戦場からあなたの墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、死蔵の世話人、死零が戦場にある場合、あなたはそのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
新しいテキスト:
Whenever a creature with power 1 or less is put into your graveyard from the battlefield, you may return that card to the battlefield at the beginning of the next end step if Shirei, Shizo’s Caretaker is still on the battlefield.
パワーが1以下のクリーチャーが戦場からあなたの墓地に置かれるたび、次の終了ステップの開始時に、死蔵の世話人、死零が戦場にある場合、あなたはそのカードを戦場に戻してもよい。
訳註
(*6)「あなたはこれを、…裏向きに唱えてもよい/You may cast this face down …」
古いカードに書かれている注釈文は次の通りです。
You may cast this face down as a 2/2 creature for {o3}.これを従来の日本語版では次のように訳していました。
あなたはこれを、{o3}を支払うことで、裏向きの2/2のクリーチャーとして唱えてもよい。
しかし、この古い訳文は、上の注釈文の訳としては正確ではありません。原文に忠実に直訳すなら、次のようになるところです。
あなたはこれを、{o3}を支払うことで、2/2のクリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。
じゃあ誤訳なのかというと、そうではありません(と思います)。総合ルール 702.36aには次の文章が見えます。
"Morph [cost]" means "You may cast this card as a 2/2 face-down creature, with no text, no name, no subtypes, and no mana cost by paying {3} rather than paying its mana cost."訳文はこうです。
変異 [コスト]/Morph [cost]」は、「あなたはこのカードを、本来のマナ・コストではなく{3}を支払うことで、裏向きで2/2の、文章やカード名やクリーチャー・タイプやエキスパンション・シンボル、マナ・コストを持たないクリーチャーとして唱えられる。」という意味である。これは妥当な訳です。どうやら、総合ルールの原文と注釈文の原文とは書きぶりが異なるにも関わらず、注釈文の訳文は総合ルールの訳文に書きぶりを揃えたようです。(これは方針の問題で、間違いではありません。「Target creature gets +1/+1.」を日本語版ではどう訳していますか?)
さてしかし、今回の「タルキール覇王譚」の変異カードの日本語版では次のように訳されています。
あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。カードの原文に忠実な訳になりました。方針変更です。
該当部分は、通常であれば、『「古い日本語版の注釈文/古いオラクルの注釈文」が「新しい日本語版の注釈文/新しいオラクルの注釈文」に変わりました』と訳すべきところです。しかし、この記事の目的はオラクルの変更点を報知することです。この記事の訳文は、「日本語版がそれによってどう変わったかを説明する」のではなく、「原文がどう変わったかを日本語で説明する」ことに注力すべきでしょう。今回の変更とは関係ないところの訳し方が変わっているのをご覧に入れることに意味はありません。今回、オラクル原文では「card」の一語が挿入されているだけですから、そのことが判りやすいことを優先すべきです。そこでここでは、『「新しい日本語版の注釈文っぽく書いた古いオラクルの注釈文の私訳/古いオラクルの注釈文」が「新しい日本語版の注釈文/新しいオラクルの注釈文」に変わりました』という書き方にしました。
(*7) 従来の117枚の変異カード
憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury
Aphetto Alchemist
Aphetto Exterminator
Ascending Aven
Aven Liberator
Bane of the Living
Battering Craghorn
Birchlore Rangers
Blistering Firecat
Bloodstoke Howler
Boneknitter
Branchsnap Lorian
塩水の精霊/Brine Elemental
Broodhatch Nantuko
Cabal Executioner
Charging Slateback
金属殻のカニ/Chromeshell Crab
Crude Rampart
Daru Healer
Daru Lancer
Daru Mender
Daru Sanctifier
Dawning Purist
Defender of the Order
Dermoplasm
Disruptive Pitmage
Dwarven Blastminer
Ebonblade Reaper
Exalted Angel
Fallen Cleric
巣立つ大口獣/Fledgling Mawcor
Foothill Guide
運命の盗人/Fortune Thief
Frontline Strategist
ギャサンの略奪者/Gathan Raiders
Goblin Taskmaster
Gravel Slinger
Grinning Demon
Haunted Cadaver
Headhunter
Hystrodon
Imperial Hellkite
Infernal Caretaker
Ironfist Crusher
Karona’s Zealot
クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper
Krosan Colossus
Liege of the Axe
奈落のしもべ/Liege of the Pit
光糸の場/Lumithread Field
大渦のジン/Maelstrom Djinn
Master of the Veil
Mischievous Quanar
Mistform Seaswift
Mistform Shrieker
Nameless One
Nantuko Vigilante
Patron of the Wild
Primal Whisperer
Proteus Machine
Putrid Raptor
Quicksilver Dragon
Raven Guild Initiate
Raven Guild Master
Riptide Biologist
Riptide Entrancer
激浪のこそ泥/Riptide Pilferer
Riptide Survivor
Rockshard Elemental
Root Elemental
Scornful Egotist
Serpentine Basilisk
Shaleskin Plower
模る寄生/Shaper Parasite
Silent Specter
Skinthinner
Skirk Commando
Skirk Marauder
Skirk Volcanist
Skittish Valesk
流水の海蛇/Slipstream Serpent
Snapping Thragg
Snarling Undorak
Sootfeather Flock
魂の収集家/Soul Collector
Spined Basher
Spitting Gourna
セロン教の隠遁者/Thelonite Hermit
Thrashing Mudspawn
時を曲げる者/Timebender
Titanic Bulvox
Towering Baloth
Treespring Lorian
Tribal Forcemage
またたかぬ水疱/Unblinking Bleb
Unstable Hulk
Venomspout Brackus
ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter
Voidmage Apprentice
非凡な虚空魔道士/Voidmage Prodigy
Wall of Deceit
Warbreak Trumpeter
雨ざらしのボディガード/Weathered Bodyguards
Weaver of Lies
研磨車/Whetwheel
鞭棘ドレイク/Whip-Spine Drake
Whipcorder
Wingbeat Warrior
Woodcloaker
生けるものの洞窟/Zoetic Cavern
Zombie Cutthroat
111枚しかありませんなー。6枚足りません。
「タルキール覇王譚」にも変異カードは収録されていますが、「タルキール覇王譚」で初出のカードは最初から「You may cast this card」であり、オラクルの更新を受けたわけではありません(そもそも34枚もあるので、これらを数え忘れているというわけではないのは明かです)。
ところで、このオラクル変更は、「デュエルデッキ:迅速 vs 狡知」に収録されていたカードには既に実施されていました。そのタイミングで更新されたのは次の5枚のカードです。
水変化の精体/Aquamorph Entity
珊瑚のペテン師/Coral Trickster
残響の追跡者/Echo Tracer
水深の予見者/Fathom Seer
意志を曲げる者/Willbender
たぶん、これらも今回のUpdate Bulletinでまとめて報告しているのでしょう。しかし、それでも116枚。あと1枚は?
たぶんこれじゃないかな、と思うのは、
千の風/Thousand Winds
です。このカードは「タルキール覇王譚」に収録されていますが、「デュエルデッキ:迅速 vs 狡知」にも収録されていました。たぶん Matt は、「タルキール覇王譚」以外のセットに収録されている変異持ちのカードを数えて117枚だったから117枚だと思っちゃったのじゃないでしょうか。
(*8) At the beginning of the upkeep
これ、その直前のセンテンスとは別の能力ですから、本来はこの前に改行があるべきです。つまんないジョークを挟んだせいで行数が変わっちゃったから調整したのかな。と思ったけどどうも違うっぽい(後述)。
(*9) それのコントローラー
「its controller」の訳文は一定しないようです。スタンダードだけでもこんな感じ(注釈文(主に絆魂の)を除きます)。
「そのコントローラー」
《豚の呪い/Curse of the Swine(THS)》
《予記された運命/Fate Foretold(THS)》
《難局/Hour of Need(JOU)》
《阻まれた希望/Stymied Hopes(THS)》
「それのコントローラー」
《撤回命令/(JOU)》
《拡散スリヴァー/Diffusion Sliver(M15)》
《今わの際/Last Breath(THS)》
《市場の祝祭/Market Festival(JOU)》
《精神振り/Mindswipe(KTK)》
《抑圧的な光線/Oppressive Rays(JOU,M15)》
《一口の草毒/Sip of Hemlock(THS)》
《頑固な避妊/Stubborn Denial(KTK)》
《白鳥の歌/Swan Song(THS)》
《ティムールの魔除け/Temur Charm(KTK)》
《タッサの拒絶/Thassa’s Rebuff(BNG)》
《運命の三人組/Triad of Fates(THS)》
《新緑の安息所/Verdant Haven(M14,M15)》
《今わの際》は「シャドウムーア」では「そのコントローラー」だったのが「テーロス」では「それのコントローラー」に、《新緑の安息所》も「マジック2014」では「そのコントローラー」だったのが「マジック2015」で「それのコントローラー」に、それぞれ直されています。そこでここでは「それのコントローラー」を採用しました。
(*10) 他のクリーチャー/another target creature
ご覧のとおり、厳密な対訳ではありません。日本語版は、「Target creature gets ...」を、「クリーチャー1体を対象とする。それは…」と訳すので、「another target creature」は、単純にひとつながりの文章断片に訳されるわけじゃないんですよね。
(*11) {oU}, {Untap}
これ、その直前のセンテンスとは別の能力ですから、本来はこの前に改行があるべきです。今回はつまんないジョークは特に挿入されていないんですが(おもしろいジョークすらも)、それでもこうなるってことは編集の問題ですかね。…と思ったけどもしかしたら違うのかも(後述)。
(*12) もうちょっと判りやすい方法を見つけました
いや、これ、ちょっとマズいっすよね。対象を選ぶのはコストを支払うよりも前なので、コストとして能力を選ばせることにすると、対象を選ぶ段階では「選ばれた能力」は存在しません。さすがにこれは編集の問題ではありません。うーむ、 Matt もついに…。
モードは対象より前に選びますから、変更前のテキストならこの問題は生じません。が、モードを使う標準的なケースから外れていることは確かです。それを解決したいなら、総合ルール602.1bを使って、起動時に従うべき制限として「:」の後に書く方がいいんじゃないでしょうか。
(*13) キーワードから遠く離れた位置に書く場合に、調整を加えた注釈文を使います
この文章自体は正しいのですが。文頭に「我々は通常、」を書くために無理矢理挿入されているだけなので、《防護の言葉》のオラクル更新を理解するのに必要な説明ではありません。まあ、これはそういうのを楽しむための記事なので。
(*14) 我々は道常、
ジョークの解説をしないといけないのは訳者の敗北なんですが。原文は「We commanderly …」です。念のため、「commanderly」などという英単語は存在しません。最初の2つのデカいのを除き、ここまでの各項が「我々は通常、/We generally」で始まっていたことにはお気づきかと思いますが、その「generally」の「general/将軍」を「commander/司令官」に変えたってわけです。面白いですか? 面白いですね。ははは。で、どうしろと。
=============
おわりー。
「マジック・サポート」更新
2014年9月28日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2014年9月17日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin の該当部分も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/khans-tarkir-update-bulletin-2014-09-17
毎回のことなので特に言ってませんでしたが、ルール文章の日本語訳は、原則として、その原文をベースに印刷された日本語版のプリントがある場合にはそれを、そうでない場合は、最新の日本語版テンプレートにしたがって訳者が制作した訳文を掲載しています。「MTG Wikiに載ってるテキストと違うじゃん」とか言われても困るんですなー。
それで、ちょっと長いので(いや、原文は短いんですが、訳註が…)、前後半に分けますね。
なお、総合ルールの方は、日本語版が出てからやります。
=============
「タルキール覇王譚」更新報告
今また多元宇宙に変化の風が吹いています。オフィスにわたしの書類を撒き散らしながら。これまでに我々は、タルキールの世界とそこで相争う5つの氏族について紹介してきました。あなたがティムールの残忍さを選んだか、あるいはもっと小さな氏族を選んだかはともかく、この「楔」(*1)セットがもたらすすべてを楽しんでいただけることを願っています。個人的には、*実際の*カードでドラフトするのが楽しみです。勝手に能力が変わったりしませんしね。ひどいときはスタック上でもだからねぇ。
がしかし、悲しいかな、印刷されたカードですら、時が経てばテキストを変更されるものです。本日わたしがここにいるのは、みなさんに最新のオラクル変更と総合ルールへの追加をお報せするためです。今回、重大なものは何一つありません。「タルキール覇王譚」には新しいキーワードはたった2つしか出てきません。探査と変異は既にルール化されています。獰猛と強襲は能力語であり、ルールは付随しません。モードを持つ呪文と能力は、今や箇条書きになりました。まだありますよ! (でもそんなにたくさんはないか。)
皆さんが、つまりマジックのコミュニティが送って下さったご提案の直接の結果として、多くの変更がなされました。その他に、将来のセットのテンプレートを作る過程で古いカードを見直していて見つかったものもあります。マジックは巨大なゲームで、多くの可変部品から成っています。我々は、それらの部品がなるべく円滑に協調することを望んでいます。いつものことですが、わたしに注意を促してくれた世界中の熱心なファンに感謝します。Twitter(*2)かTumblr(tabakrules.tumblr.com)までどうぞ。チャットしようぜ!
=============
オラクル更新
■モードを持つ呪文と能力(*3)(*4)
モードを持つ呪文と能力の書きぶりを変えました。「デュエル・マスターズ」のテンプレート・テクノロジーを参考に、各モードを箇条書きにしました。これでカードはもっと読みやすくなるでしょう。全部で138枚(*5)のカードが変更されました。
訳註
(*1) 楔
ここでは、対抗3色のことを「楔/wedge」と呼んでいます。
あれ? 「対抗3色」って一般的な用語じゃないんでしたっけ? ええと、「ある色と、その2つの対抗色の組み合わせ」のことです。白黒赤、青赤緑、黒緑白、赤白青、緑青黒の5種類があります。ちなみに、「ある色と、その2つの友好色の組み合わせ」は、「友好3色」と呼んでいます。
(*2) Twitter
原文には https://twitter.com/tabakrules へのリンクが貼ってあります。
(*3) オラクル更新の書式
従来、各項には、「機能変更あり/functional」か「機能変更なし/nonfunctional」かが明記されていたのですが、今回は見当たりません。ちなみに、今回はこういうことになっております。
・機能変更なし:
モードを持つ呪文と能力
変異の注釈文
《Dance of the Dead》
《頭巾被りの恐怖/Hooded Horror》
《防護の言葉/Sheltering Word》
《死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo’s Caretaker》
・機能変更あり:
《ヒル結び/Leech Bonder》
これまでは(テンプレートに忠実にテキストを解釈するする限り)「another target creature」に《ヒル結び》自身を選べなかったが、それはR&Dが意図したことではなかったために変更した、ということのようですから、まあ、機能変更と言っていいのでしょう。こういうビミョーなケースがここんとこけっこうあったので、「機能変更あり/なし」を分類することに意義を見出せなくなっちゃったのかもしれません。
・ちょっと何とも
《ファイレクシアの接続具/Phyrexian Splicer》
えーと、これ、機能しますかね…? (後述)
(*4) モードを持つ呪文と能力
実は日本語版の書きぶりも変わりました。「Choose one —」を、従来は「以下の2つから1つを選ぶ。」などと書いていたのですが、「タルキール覇王譚」からは「以下から1つを選ぶ。」になりました。なんでもっと早くそうしなかったんですかなー。
(*5) 全部で138枚
高僧の詠唱/Abuna’s Chant
Active Volcano
Alabaster Potion
Atalya, Samite Master
質素な命令/Austere Command
アゾリウスの魔除け/Azorius Charm
霊気の衝撃波/Æther Shockwave
Balm of Restoration
バントの魔除け/Bant Charm
とげの稲妻/Barbed Lightning
肉体の裏切り/Betrayal of Flesh
まばゆい光線/Blinding Beam
吹雪の死霊/Blizzard Specter
Blue Elemental Blast
ボロスの魔除け/Boros Charm
ナイレアの弓/Bow of Nylea
枝分かれの稲妻/Branching Bolt
非道の総督/Brutalizer Exarch
Chaos Charm
一族の誇示/Clan Defiance
屍賢者の助言/Consult the Necrosages
破壊的なかがり火/Consuming Bonfire
クローシスの魔除け/Crosis’s Charm
押し潰す蔦/Crushing Vines
謎めいた命令/Cryptic Command
デアリガズの魔除け/Darigaaz’s Charm
暁の魔除け/Dawn Charm
日の出から日没/Dawn to Dusk
詐欺師の総督/Deceiver Exarch
ディミーアの魔除け/Dimir Charm
夢の掌握/Dream’s Grip
ドロマーの魔除け/Dromar’s Charm
瞬間の塵/Dust of Moments
Ebony Charm
Emerald Charm
Energy Bolt
エネルギー室/Energy Chamber
納墓の総督/Entomber Exarch
エスパーの魔除け/Esper Charm
エーテル鋳込みの紙片/Etherwrought Page
進化の魔除け/Evolution Charm
Fatal Lore
饗宴か飢餓か/Feast or Famine
Fever Charm
最後のお祭り騒ぎ/Final Revels
地割れの孔/Fissure Vent
Flash Flood
補強/Fortify
葬送の魔除け/Funeral Charm
憤怒の魔除け/Fury Charm
グール呼びの詠唱/Ghoulcaller’s Chant
ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
手綱取り/Grab the Reins
不気味な発見/Grim Discovery
グリクシスの魔除け/Grixis Charm
グルールの魔除け/Gruul Charm
治癒の葉/Healing Leaves
Healing Salve
Hearth Charm
Hope Charm
外殻貫通/Hull Breach
ごたごた/Hurly-Burly
Hydroblast
焼夷の命令/Incendiary Command
戦争の扇動/Incite War
審問官の総督/Inquisitor Exarch
順番に自己紹介を/Introductions Are in Order
火想者の発動/Invoke the Firemind
Ivory Charm
イゼットの魔除け/Izzet Charm
発見の旅路/Journey of Discovery
ジャンドの魔除け/Jund Charm
Library of Lat-Nam
野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wild
無慈悲な追い立て/Merciless Eviction
深夜の魔除け/Midnight Charm
Misery Charm
Misfortune
ナヤの魔除け/Naya Charm
十二の瞳/One Dozen Eyes
オルゾフの魔除け/Orzhov Charm
オルゾフの司教/Orzhov Pontiff
Parch
Piety Charm
海賊の魔除け/Piracy Charm
暗黒への突入/Plunge into Darkness
魔力の導管/Power Conduit
原初の命令/Primal Command
不敬の命令/Profane Command
力の確約/Promise of Power
Putrid Warrior
Pyramids
Pyroblast
物静かな破損/Quiet Disrepair
錆の雨/Rain of Rust
茨の雨/Rain of Thorns
ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
現実のひきつけ/Reality Spasm
刈り取りと種まき/Reap and Sow
Recuperate
Red Elemental Blast
Reign of Chaos
Relic Bind
倒れし者の記憶/Remember the Fallen
蘇生の旋律/Reviving Melody
リースの魔除け/Rith’s Charm
王の咆哮/Roar of the Kha
粗野な覚醒/Rude Awakening
Sapphire Charm
凶暴な打撃/Savage Beating
洞察力/Second Sight
Seedling Charm
セレズニアの魔除け/Selesnya Charm
シヴ山の砂魔道士/Shivan Sand-Mage
しなびた腐敗/Shriveling Rot
シミックの魔除け/Simic Charm
肌変わり/Skinshifter
金屑の嵐/Slagstorm
陽光の潮流/Solar Tide
魂の操作/Soul Manipulation
幽体の変容/Spectral Shift
割れるような頭痛/Splitting Headache
鋼の妨害/Steel Sabotage
一族の奮起/Stir the Pride
時間の滝/Temporal Cascade
熱風の変転/Thermal Flux
いかづち/Thunderbolt
時を曲げる者/Timebender
時操術/Timecrafting
歯と爪/Tooth and Nail
責め苦の総督/Tormentor Exarch
トリーヴァの魔除け/Treva’s Charm
Triassic Egg
Trickery Charm
憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed
梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
Vision Charm
Vitality Charm
屍賊の嘆き/Wail of the Nim
あれれ? 139枚あるよ? 1枚多いですね。何でだろう?
今回の更新でモード付きじゃなくなった《ファイレクシアの接続具》はもちろん除いてあります。
Gathererを「•」で検索すると、144枚が見つかります。が、この中には、「タルキール覇王譚」で初出の次の6枚が含まれています。
・アブザンの魔除け/Abzan Charm
・ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm
・マルドゥの魔除け/Mardu Charm
・スゥルタイの魔除け/Sultai Charm
・ティムールの魔除け/Temur Charm
・冬の炎/Winterflame
これらは最初から箇条書きだったので、今回変更を受けたわけではありません。それを除くと138枚。Tabakが書いているとおりの枚数です。うーむ。
良く調べてみると、Gathererの検索では《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》が見つからないんですね。たぶん Matt は、Gathererで検索して144枚だったので、そこから「タルキール覇王譚」の6枚を引き算して138枚だと思っちゃったんじゃないでしょうか。でも、《順番に自己紹介を》もモードを持つ能力を持っていますし、今回オラクルの変更を受けたのですから、数えるべきでしょう。
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つづくー。
2014年9月17日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin の該当部分も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/khans-tarkir-update-bulletin-2014-09-17
毎回のことなので特に言ってませんでしたが、ルール文章の日本語訳は、原則として、その原文をベースに印刷された日本語版のプリントがある場合にはそれを、そうでない場合は、最新の日本語版テンプレートにしたがって訳者が制作した訳文を掲載しています。「MTG Wikiに載ってるテキストと違うじゃん」とか言われても困るんですなー。
それで、ちょっと長いので(いや、原文は短いんですが、訳註が…)、前後半に分けますね。
なお、総合ルールの方は、日本語版が出てからやります。
=============
「タルキール覇王譚」更新報告
今また多元宇宙に変化の風が吹いています。オフィスにわたしの書類を撒き散らしながら。これまでに我々は、タルキールの世界とそこで相争う5つの氏族について紹介してきました。あなたがティムールの残忍さを選んだか、あるいはもっと小さな氏族を選んだかはともかく、この「楔」(*1)セットがもたらすすべてを楽しんでいただけることを願っています。個人的には、*実際の*カードでドラフトするのが楽しみです。勝手に能力が変わったりしませんしね。ひどいときはスタック上でもだからねぇ。
がしかし、悲しいかな、印刷されたカードですら、時が経てばテキストを変更されるものです。本日わたしがここにいるのは、みなさんに最新のオラクル変更と総合ルールへの追加をお報せするためです。今回、重大なものは何一つありません。「タルキール覇王譚」には新しいキーワードはたった2つしか出てきません。探査と変異は既にルール化されています。獰猛と強襲は能力語であり、ルールは付随しません。モードを持つ呪文と能力は、今や箇条書きになりました。まだありますよ! (でもそんなにたくさんはないか。)
皆さんが、つまりマジックのコミュニティが送って下さったご提案の直接の結果として、多くの変更がなされました。その他に、将来のセットのテンプレートを作る過程で古いカードを見直していて見つかったものもあります。マジックは巨大なゲームで、多くの可変部品から成っています。我々は、それらの部品がなるべく円滑に協調することを望んでいます。いつものことですが、わたしに注意を促してくれた世界中の熱心なファンに感謝します。Twitter(*2)かTumblr(tabakrules.tumblr.com)までどうぞ。チャットしようぜ!
=============
オラクル更新
■モードを持つ呪文と能力(*3)(*4)
モードを持つ呪文と能力の書きぶりを変えました。「デュエル・マスターズ」のテンプレート・テクノロジーを参考に、各モードを箇条書きにしました。これでカードはもっと読みやすくなるでしょう。全部で138枚(*5)のカードが変更されました。
訳註
(*1) 楔
ここでは、対抗3色のことを「楔/wedge」と呼んでいます。
あれ? 「対抗3色」って一般的な用語じゃないんでしたっけ? ええと、「ある色と、その2つの対抗色の組み合わせ」のことです。白黒赤、青赤緑、黒緑白、赤白青、緑青黒の5種類があります。ちなみに、「ある色と、その2つの友好色の組み合わせ」は、「友好3色」と呼んでいます。
(*2) Twitter
原文には https://twitter.com/tabakrules へのリンクが貼ってあります。
(*3) オラクル更新の書式
従来、各項には、「機能変更あり/functional」か「機能変更なし/nonfunctional」かが明記されていたのですが、今回は見当たりません。ちなみに、今回はこういうことになっております。
・機能変更なし:
モードを持つ呪文と能力
変異の注釈文
《Dance of the Dead》
《頭巾被りの恐怖/Hooded Horror》
《防護の言葉/Sheltering Word》
《死蔵の世話人、死零/Shirei, Shizo’s Caretaker》
・機能変更あり:
《ヒル結び/Leech Bonder》
これまでは(テンプレートに忠実にテキストを解釈するする限り)「another target creature」に《ヒル結び》自身を選べなかったが、それはR&Dが意図したことではなかったために変更した、ということのようですから、まあ、機能変更と言っていいのでしょう。こういうビミョーなケースがここんとこけっこうあったので、「機能変更あり/なし」を分類することに意義を見出せなくなっちゃったのかもしれません。
・ちょっと何とも
《ファイレクシアの接続具/Phyrexian Splicer》
えーと、これ、機能しますかね…? (後述)
(*4) モードを持つ呪文と能力
実は日本語版の書きぶりも変わりました。「Choose one —」を、従来は「以下の2つから1つを選ぶ。」などと書いていたのですが、「タルキール覇王譚」からは「以下から1つを選ぶ。」になりました。なんでもっと早くそうしなかったんですかなー。
(*5) 全部で138枚
高僧の詠唱/Abuna’s Chant
Active Volcano
Alabaster Potion
Atalya, Samite Master
質素な命令/Austere Command
アゾリウスの魔除け/Azorius Charm
霊気の衝撃波/Æther Shockwave
Balm of Restoration
バントの魔除け/Bant Charm
とげの稲妻/Barbed Lightning
肉体の裏切り/Betrayal of Flesh
まばゆい光線/Blinding Beam
吹雪の死霊/Blizzard Specter
Blue Elemental Blast
ボロスの魔除け/Boros Charm
ナイレアの弓/Bow of Nylea
枝分かれの稲妻/Branching Bolt
非道の総督/Brutalizer Exarch
Chaos Charm
一族の誇示/Clan Defiance
屍賢者の助言/Consult the Necrosages
破壊的なかがり火/Consuming Bonfire
クローシスの魔除け/Crosis’s Charm
押し潰す蔦/Crushing Vines
謎めいた命令/Cryptic Command
デアリガズの魔除け/Darigaaz’s Charm
暁の魔除け/Dawn Charm
日の出から日没/Dawn to Dusk
詐欺師の総督/Deceiver Exarch
ディミーアの魔除け/Dimir Charm
夢の掌握/Dream’s Grip
ドロマーの魔除け/Dromar’s Charm
瞬間の塵/Dust of Moments
Ebony Charm
Emerald Charm
Energy Bolt
エネルギー室/Energy Chamber
納墓の総督/Entomber Exarch
エスパーの魔除け/Esper Charm
エーテル鋳込みの紙片/Etherwrought Page
進化の魔除け/Evolution Charm
Fatal Lore
饗宴か飢餓か/Feast or Famine
Fever Charm
最後のお祭り騒ぎ/Final Revels
地割れの孔/Fissure Vent
Flash Flood
補強/Fortify
葬送の魔除け/Funeral Charm
憤怒の魔除け/Fury Charm
グール呼びの詠唱/Ghoulcaller’s Chant
ゴルガリの魔除け/Golgari Charm
手綱取り/Grab the Reins
不気味な発見/Grim Discovery
グリクシスの魔除け/Grixis Charm
グルールの魔除け/Gruul Charm
治癒の葉/Healing Leaves
Healing Salve
Hearth Charm
Hope Charm
外殻貫通/Hull Breach
ごたごた/Hurly-Burly
Hydroblast
焼夷の命令/Incendiary Command
戦争の扇動/Incite War
審問官の総督/Inquisitor Exarch
順番に自己紹介を/Introductions Are in Order
火想者の発動/Invoke the Firemind
Ivory Charm
イゼットの魔除け/Izzet Charm
発見の旅路/Journey of Discovery
ジャンドの魔除け/Jund Charm
Library of Lat-Nam
野生の意志、マラス/Marath, Will of the Wild
無慈悲な追い立て/Merciless Eviction
深夜の魔除け/Midnight Charm
Misery Charm
Misfortune
ナヤの魔除け/Naya Charm
十二の瞳/One Dozen Eyes
オルゾフの魔除け/Orzhov Charm
オルゾフの司教/Orzhov Pontiff
Parch
Piety Charm
海賊の魔除け/Piracy Charm
暗黒への突入/Plunge into Darkness
魔力の導管/Power Conduit
原初の命令/Primal Command
不敬の命令/Profane Command
力の確約/Promise of Power
Putrid Warrior
Pyramids
Pyroblast
物静かな破損/Quiet Disrepair
錆の雨/Rain of Rust
茨の雨/Rain of Thorns
ラクドスの魔除け/Rakdos Charm
現実のひきつけ/Reality Spasm
刈り取りと種まき/Reap and Sow
Recuperate
Red Elemental Blast
Reign of Chaos
Relic Bind
倒れし者の記憶/Remember the Fallen
蘇生の旋律/Reviving Melody
リースの魔除け/Rith’s Charm
王の咆哮/Roar of the Kha
粗野な覚醒/Rude Awakening
Sapphire Charm
凶暴な打撃/Savage Beating
洞察力/Second Sight
Seedling Charm
セレズニアの魔除け/Selesnya Charm
シヴ山の砂魔道士/Shivan Sand-Mage
しなびた腐敗/Shriveling Rot
シミックの魔除け/Simic Charm
肌変わり/Skinshifter
金屑の嵐/Slagstorm
陽光の潮流/Solar Tide
魂の操作/Soul Manipulation
幽体の変容/Spectral Shift
割れるような頭痛/Splitting Headache
鋼の妨害/Steel Sabotage
一族の奮起/Stir the Pride
時間の滝/Temporal Cascade
熱風の変転/Thermal Flux
いかづち/Thunderbolt
時を曲げる者/Timebender
時操術/Timecrafting
歯と爪/Tooth and Nail
責め苦の総督/Tormentor Exarch
トリーヴァの魔除け/Treva’s Charm
Triassic Egg
Trickery Charm
憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed
梅澤の十手/Umezawa’s Jitte
Vision Charm
Vitality Charm
屍賊の嘆き/Wail of the Nim
あれれ? 139枚あるよ? 1枚多いですね。何でだろう?
今回の更新でモード付きじゃなくなった《ファイレクシアの接続具》はもちろん除いてあります。
Gathererを「•」で検索すると、144枚が見つかります。が、この中には、「タルキール覇王譚」で初出の次の6枚が含まれています。
・アブザンの魔除け/Abzan Charm
・ジェスカイの魔除け/Jeskai Charm
・マルドゥの魔除け/Mardu Charm
・スゥルタイの魔除け/Sultai Charm
・ティムールの魔除け/Temur Charm
・冬の炎/Winterflame
これらは最初から箇条書きだったので、今回変更を受けたわけではありません。それを除くと138枚。Tabakが書いているとおりの枚数です。うーむ。
良く調べてみると、Gathererの検索では《順番に自己紹介を/Introductions Are in Order》が見つからないんですね。たぶん Matt は、Gathererで検索して144枚だったので、そこから「タルキール覇王譚」の6枚を引き算して138枚だと思っちゃったんじゃないでしょうか。でも、《順番に自己紹介を》もモードを持つ能力を持っていますし、今回オラクルの変更を受けたのですから、数えるべきでしょう。
=============
つづくー。
「マジック・サポート」更新
2014年9月20日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「タルキール覇王譚」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=KTK
入れました。
Update Bulletin の方はもうちょっとお待ちください。
以前から、Gathererで表示されるPrintedのルール文章とフレイバー・テキストに、本来あるはずの改行が挿入されていない問題があったのですが、「タルキール覇王譚」のカードに関しては解消されていることに気づきました。
いつから治ったのかな、と思って調べてみたら、「テーロス」(2013/9/27)からですね。
「デュエルデッキ: 英雄 vs. 怪物」(2013/9/6)では、まだ治っていませんでした。
1年も気づかなかったというのもうっかりした話ですなー。
というか、治したっていうことは問題があったことに気が付いたんでしょうに、「デュエルデッキ: 英雄 vs. 怪物」以前のカードも治しとけよって思うんですが。
Printedのデータなんて誰も見ないからどうでもいいのか。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=KTK
入れました。
Update Bulletin の方はもうちょっとお待ちください。
以前から、Gathererで表示されるPrintedのルール文章とフレイバー・テキストに、本来あるはずの改行が挿入されていない問題があったのですが、「タルキール覇王譚」のカードに関しては解消されていることに気づきました。
いつから治ったのかな、と思って調べてみたら、「テーロス」(2013/9/27)からですね。
「デュエルデッキ: 英雄 vs. 怪物」(2013/9/6)では、まだ治っていませんでした。
1年も気づかなかったというのもうっかりした話ですなー。
というか、治したっていうことは問題があったことに気が付いたんでしょうに、「デュエルデッキ: 英雄 vs. 怪物」以前のカードも治しとけよって思うんですが。
Printedのデータなんて誰も見ないからどうでもいいのか。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年9月3日 ゲーム何故か日付を間違えて投稿してしまったので、正しい日付でもう一度書きます。
■「マジック:ザ・ギャザリング カード・セット一覧」「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「From the Vault: Annihilation (2014)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=V14
■「マジック:ザ・ギャザリング カード・セット一覧」「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「デュエルデッキ:迅速 vs 狡知」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDN
入れました。
ちょっと油断してたら2つも増えてたー。
しかしこの、「(2014)」って何ですかね?
From the Vault シリーズもいい加減数が多くなってきたので、数字を付けとかないとどれがどれだか良く分からなくなり始めているということかしら。
でもそれだったらデュエルデッキにも同じことが言えますね。
それとももしかして、将来「From the Vault: Annihilation (2015)」とか「From the Vault: Annihilation (2020)」とかを出す予定、ということなのかな。
どんだけ大量破壊好きなのかと。
それはともかく、セット名に「(」「)」が含まれているせいで、カード・データの自動取得プログラムに「正規表現インジェクション」される問題があることが発覚。
治しましたが、ちょっと手間取ったんですなー。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
■「マジック:ザ・ギャザリング カード・セット一覧」「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「From the Vault: Annihilation (2014)」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=V14
■「マジック:ザ・ギャザリング カード・セット一覧」「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「デュエルデッキ:迅速 vs 狡知」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=DDN
入れました。
ちょっと油断してたら2つも増えてたー。
しかしこの、「(2014)」って何ですかね?
From the Vault シリーズもいい加減数が多くなってきたので、数字を付けとかないとどれがどれだか良く分からなくなり始めているということかしら。
でもそれだったらデュエルデッキにも同じことが言えますね。
それとももしかして、将来「From the Vault: Annihilation (2015)」とか「From the Vault: Annihilation (2020)」とかを出す予定、ということなのかな。
どんだけ大量破壊好きなのかと。
それはともかく、セット名に「(」「)」が含まれているせいで、カード・データの自動取得プログラムに「正規表現インジェクション」される問題があることが発覚。
治しましたが、ちょっと手間取ったんですなー。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年8月6日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2014年7月18日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
いつの間にか公開されていたので登録しました。
Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
=======================
総合ルールの更新
文書全体を通じて、我々の今の設定(*1)を反映すべく、 URL のスタイルを変更しました。
■100.2b
このルールはリミテッド競技におけるデッキ構築について述べています。が、多くのドラフトおよびシールド・デッキでは非常に重要である基本土地について言及するのを忘れていました。
■117.12a
このルールは「[Do something] unless you [do something else]/あなたが[別の処理]しないかぎり[処理する]」形式の能力を取り扱っていました。「マジック2015」の《寛大な拷問者/Indulgent Tormentor》は、この選べる能力を対象の対戦相手に与えます。そこで我々は、このルールの代名詞を少々緩めて、どのプレイヤーにも適用可能にしました。
■208.4
このルールはクリーチャーのパワーおよび/またはタフネスを特定の値に設定する効果について述べています。その文脈で、用語「base power/基本のパワー」「base toughness/基本のタフネス」「base power and toughness/基本のパワーとタフネス」を導入しました。
■300.1
前回の更新で、どうしたわけかカード・タイプの一覧から「Conspiracy/策略」が抜けてしまいました。そんなことするなんて、誰ですかね?(*2) 何故ですかね?
■303.4i
エンチャントの節のこの新しいサブルールは、効果がオーラを特定のオブジェクトやプレイヤーをエンチャントした状態で戦場に出そうとしたけれど、そのオーラがそのオブジェクトやプレイヤーをエンチャントできない場合を取り扱います。もしもそうなったら、そのオーラは移動しません。続く2つのサブルールの項番を付け替えました。
■303.4j
以前の303.4iは、効果がオーラを新しいオブジェクトやプレイヤーに動かそうとするときは、そのオーラはその新しいオブジェクトやプレイヤーをエンチャントできなくてはならず、さもなくば動かせないということを述べていたました。そのことを明確にするために手直ししました。
■313.3
策略の節に、策略カードはゲーム内に持ち込まれ得ない旨の注意を追加しました。《死せる願い/Death Wish》め!
■613.3b
このルールは種類別の7bを取り扱うのですが、基本のパワーおよび/またはタフネスに言及するように拡張されました。
■701.13
「Reveal/公開する」の節にあった些細な打ち間違いを修正しました(*3)。
■701.15f
ライブラリーが探されるたびに誘発するあらゆる能力は、置換効果によってプレイヤーがその領域の一部分だけを探す場合にも誘発します。言い換えると、《解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled》は《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》がいてもちゃんと働きます。
■702.16m
プロテクションの節のこの新しいサブルールは、《光波の護法印/Spectra Ward》のプロテクション能力の中の、「オーラに関する制限」の部分がどのように働くかを説明しています。《光波の護法印》にエンチャントされたクリーチャーが、(《光波の護法印》によるものでない)プロテクション(白)をもう1つ得た場合は、オーラは取り除かれます。
■用語集
「基本のパワー」と「基本のタフネス」が追加されました。
■クレジット
何人か異動しました。 Kimberly, ようこそ編集チームへ!
訳註
*1 我々の今の設定
ウィザーズ社のサイトの構成はだいぶ変わったみたいですね。例えば、従来は「Wizards.com/Magic/Rules」だったのが「Magic.Wizards.com/EN/Rules」に変わっています。
*2 誰ですかね?
突っ込んだら負けです。
*3 些細な打ち間違いを修正しました
和文には影響していないようです。
2014年7月18日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
いつの間にか公開されていたので登録しました。
Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
=======================
総合ルールの更新
文書全体を通じて、我々の今の設定(*1)を反映すべく、 URL のスタイルを変更しました。
■100.2b
このルールはリミテッド競技におけるデッキ構築について述べています。が、多くのドラフトおよびシールド・デッキでは非常に重要である基本土地について言及するのを忘れていました。
■117.12a
このルールは「[Do something] unless you [do something else]/あなたが[別の処理]しないかぎり[処理する]」形式の能力を取り扱っていました。「マジック2015」の《寛大な拷問者/Indulgent Tormentor》は、この選べる能力を対象の対戦相手に与えます。そこで我々は、このルールの代名詞を少々緩めて、どのプレイヤーにも適用可能にしました。
■208.4
このルールはクリーチャーのパワーおよび/またはタフネスを特定の値に設定する効果について述べています。その文脈で、用語「base power/基本のパワー」「base toughness/基本のタフネス」「base power and toughness/基本のパワーとタフネス」を導入しました。
■300.1
前回の更新で、どうしたわけかカード・タイプの一覧から「Conspiracy/策略」が抜けてしまいました。そんなことするなんて、誰ですかね?(*2) 何故ですかね?
■303.4i
エンチャントの節のこの新しいサブルールは、効果がオーラを特定のオブジェクトやプレイヤーをエンチャントした状態で戦場に出そうとしたけれど、そのオーラがそのオブジェクトやプレイヤーをエンチャントできない場合を取り扱います。もしもそうなったら、そのオーラは移動しません。続く2つのサブルールの項番を付け替えました。
■303.4j
以前の303.4iは、効果がオーラを新しいオブジェクトやプレイヤーに動かそうとするときは、そのオーラはその新しいオブジェクトやプレイヤーをエンチャントできなくてはならず、さもなくば動かせないということを述べていたました。そのことを明確にするために手直ししました。
■313.3
策略の節に、策略カードはゲーム内に持ち込まれ得ない旨の注意を追加しました。《死せる願い/Death Wish》め!
■613.3b
このルールは種類別の7bを取り扱うのですが、基本のパワーおよび/またはタフネスに言及するように拡張されました。
■701.13
「Reveal/公開する」の節にあった些細な打ち間違いを修正しました(*3)。
■701.15f
ライブラリーが探されるたびに誘発するあらゆる能力は、置換効果によってプレイヤーがその領域の一部分だけを探す場合にも誘発します。言い換えると、《解き放たれし者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, Unshackled》は《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》がいてもちゃんと働きます。
■702.16m
プロテクションの節のこの新しいサブルールは、《光波の護法印/Spectra Ward》のプロテクション能力の中の、「オーラに関する制限」の部分がどのように働くかを説明しています。《光波の護法印》にエンチャントされたクリーチャーが、(《光波の護法印》によるものでない)プロテクション(白)をもう1つ得た場合は、オーラは取り除かれます。
■用語集
「基本のパワー」と「基本のタフネス」が追加されました。
■クレジット
何人か異動しました。 Kimberly, ようこそ編集チームへ!
訳註
*1 我々の今の設定
ウィザーズ社のサイトの構成はだいぶ変わったみたいですね。例えば、従来は「Wizards.com/Magic/Rules」だったのが「Magic.Wizards.com/EN/Rules」に変わっています。
*2 誰ですかね?
突っ込んだら負けです。
*3 些細な打ち間違いを修正しました
和文には影響していないようです。
Matt Tabak のUpdate Bulletinの後半です。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
=============
■召集の注釈文(機能変更なし)
召集の注釈文は、昨年、能力の機能の詳細が変更されたときに更新されました。しかし、召集が「マジック2015」に戻ってくるにあたり、もう少し付け加えたいことがあります。ルールの意味を伝えるためには、フレイバーがいつでも使えますし、それはすごくいいことだと思います。多くのバリエーションを試した後、この能力が何を表そうとしているかを新人プレイヤーの頭に入れてもらうにはこのテキストがよいと分かりました。
以前の注釈文:
(Each creature you tap while casting this spell pays for {o1} or one mana of that creature’s color.)
(この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、{o1}かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
新しい注釈文:
(Your creatures can help cast this spell. Each creature you tap while casting this spell pays for {o1} or one mana of that creature’s color.)
(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、{o1}かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
オラクルでは13枚のカード(*10)がこの更新を受けました。他に5枚のカード(*11)が、M15で再版されたために更新されました。
■基本のパワーとタフネス(機能変更なし)
クリーチャーのパワー/タフネスを特定の値に設定するカード、例えば《蛙変化/Turn to Frog》などは、常に混乱の元でした。「1/1になる」などと言っておきながら、他の継続的効果があるので往々にして正しくないからです。オーラや+1/+1カウンターや《巨大化/Giant Growth》などは、そのクリーチャーに変わらず適用されます。クリーチャーが1/1になったというのに実際は3/5だというのは疑いなく奇異なことです。この混乱を緩和すべく、我々は新しい用語を思いつきました。「基本のパワーとタフネス」です。クリーチャーのパワーとタフネスを特定の値に設定するカードはこの新しいテンプレートを使い、あなたは本質的には単に右下隅の数字を変えているだけなのだということを強調します。他の効果も依然として適用され得ます。(この件の検討を始めることを我々に説いてくれた、「マジック」の前デベロッパーMax McCall氏に特別の感謝を込めて。)
合わせて47枚のカード(*12)が更新されました。多くのバリエーションがあり、ここにすべてを載せるのは難しそうです。Gathererを「base」で検索すれば48枚のカードが見つかります(*13)。《ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser》だけ無視してください。
念のため、《変わり谷/Mutavault》のように自分自身をクリーチャー化するカードと、《機械の行進/March of the Machines》のように非クリーチャーに影響するっぽいカードは、この更新を受けていません。我々の調査によれば、《栄光の頌歌/Glorious Anthem》をコントロールしているときに最後の能力を起動した《変わり谷》が3/3になるかどうかについて混乱する人は少ないことが分かっています。
■占術(機能変更なし)
我々は「テーロス」ブロックを通じて占術の注釈文の様々なバリエーションに関するいくつかのガイドラインを確立してきました。それらは、調べたカードの枚数だけでなく、「占術」という語とその注釈文との間の距離にも基づいています。今回の更新では、それらのガイドラインを遡って適用し、古い占術カードの注釈文もキレイにしました。13枚のカード(*14)が更新されています。
■「デュアル・ランド」(機能変更なし)
もともとの10枚の「デュアル・ランド」のオラクルには一切のルール文章がありません。もともとのデュアル・ランドに印刷されたテキストが短編小説のようだったことを考えれば、これは実に奇妙なことです。今日、「ショック・ランド」(《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》などの「ラヴニカ」の土地サイクル)と同じ注釈文があってもいいんじゃないかということで、追加しました。いずれにせよ、マジック・オンラインやGathererで見たときにはカードがちょっと理解し易くなっていると思います。
■自身をクリーチャー化するエンチャント(機能変更なし)
以前の特殊タイプ、サブタイプ、およびカード・タイプを保ちつつパーマネントをクリーチャー化する能力には3種類の有効なテンプレートがあります。
エンチャントをクリーチャーに変えるカードは4枚あります(《穏やかな霞/Halcyon Glaze》《オパール色の輝き/Opalescence》《動かぬ生/Still Life》《信仰の証/Testament of Faith》)が、土地と同様、2番目のテンプレートを使っています。我々は最初のテンプレートの方が、他のタイプが保持されることに関して明確だと感じました。この変更はもしかすると、この種の能力を標準化するより大きな計画の最初のステップかもしれません。が、おそらくそれは来年より早く実施されることはないでしょう。
■アンティ(機能変更なし)
アンティを賭けてのプレイは長らく忘れられていました。皆さんのお祖父さんたちが、電報を打ったりとか、お年寄りのやりそうなことの合間に「マジック」をプレイするときにやっていたものです。「マジック」の認定競技では明示的に禁止されていることと、地域の法律に違反する可能性があることを覚えておいてください。しかしながら、これら過ぎし日のカードも依然として存在しているのであり、つまりわたしはそれらのテキストに責任があります。「ante/アンティにする」の動詞としての用法には一貫性がありませんでした。それは総合ルールに定義がありますので、非標準的な使い方をしているいくつかのカードをキレイにしました。
《Amulet of Quoz》の以前のテキスト:
Remove Amulet of Quoz from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Amulet of Quoz: Target opponent may add the top card of his or her library to the ante. If he or she doesn’t, you flip a coin. If you win the flip, that player loses the game. If you lose the flip, you lose the game. Activate this ability only during your upkeep.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にAmulet of Quozをデッキから取り除く。
{Tap}, Amulet of Quozを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードをアンティに加えてもよい。そうしない場合、あなたはコイン投げをする。あなたがそのコイン投げに勝ったなら(*15)、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。あなたがそのコイン投げに負けたなら、あなたはこのゲームに敗北する。この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
《Amulet of Quoz》の新しいテキスト:
Remove Amulet of Quoz from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Amulet of Quoz: Target opponent may ante the top card of his or her library. If he or she doesn’t, you flip a coin. If you win the flip, that player loses the game. If you lose the flip, you lose the game. Activate this ability only during your upkeep.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にAmulet of Quozをデッキから取り除く。
{Tap}, Amulet of Quozを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードをアンティにしてもよい。そうしない場合、あなたはコイン投げをする。あなたがそのコイン投げに勝ったなら(*15)、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。あなたがそのコイン投げに負けたなら、あなたはこのゲームに敗北する。この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
《Contract from Below》の以前のテキスト:
Remove Contract from Below from your deck before playing if you’re not playing for ante.
Discard your hand, add the top card of your library to the ante, then draw seven cards.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にContract from Belowをデッキから取り除く。
あなたの手札を捨て、あなたのライブラリーの一番上のカードをアンティに加え、その後カードを7枚引く。
《Contract from Below》の新しいテキスト:
Remove Contract from Below from your deck before playing if you’re not playing for ante.
Discard your hand, ante the top card of your library, then draw seven cards.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にContract from Belowをデッキから取り除く。
あなたの手札を捨て、あなたのライブラリーの一番上のカードをアンティにし、その後カードを7枚引く。
《宝石の鳥/Jeweled Bird》の以前のテキスト:
Remove Jeweled Bird from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}: Put Jeweled Bird into the ante. If you do, put all other cards you own from the ante into your graveyard, then draw a card.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に宝石の鳥をデッキから取り除く。
{Tap}:宝石の鳥をアンティに置く。そうした場合、アンティにあるあなたがオーナーである他のすべてのカードをあなたの墓地に置き、その後カードを1枚引く。
《宝石の鳥》の新しいテキスト:
Remove Jeweled Bird from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}: Ante Jeweled Bird. If you do, put all other cards you own from the ante into your graveyard, then draw a card.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に宝石の鳥をデッキから取り除く。
{Tap}:宝石の鳥をアンティにする。そうした場合、アンティにあるあなたがオーナーである他のすべてのカードをあなたの墓地に置き、その後カードを1枚引く。
加えて、《Timmerian Fiends》に書いてある、所有権の交換が永続的であるとのテキストと同じものを、《嵐のイフリート/Tempest Efreet》にも追加しました。
《嵐のイフリート》の以前のテキスト:
Remove Tempest Efreet from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Tempest Efreet: Target opponent may pay 10 life. If that player doesn’t, he or she reveals a card at random from his or her hand. Exchange ownership of the revealed card and Tempest Efreet. Put the revealed card into your hand and Tempest Efreet from anywhere into that player’s graveyard.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に嵐のイフリートをデッキから取り除く。
{Tap}, 嵐のイフリートを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは10点のライフを支払ってもよい。そのプレイヤーがそうしなかった場合、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。公開されたカードと嵐のイフリートの所有権を交換する。公開されたカードをあなたの手札に加え、嵐のイフリートをいずれかの領域からそのプレイヤーの墓地に置く。
《嵐のイフリート》の新しいテキスト:
Remove Tempest Efreet from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Tempest Efreet: Target opponent may pay 10 life. If that player doesn’t, he or she reveals a card at random from his or her hand. Exchange ownership of the revealed card and Tempest Efreet. Put the revealed card into your hand and Tempest Efreet from anywhere into that player’s graveyard. This change in ownership is permanent.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に嵐のイフリートをデッキから取り除く。
{Tap}, 嵐のイフリートを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは10点のライフを支払ってもよい。そのプレイヤーがそうしなかった場合、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。公開されたカードと嵐のイフリートの所有権を交換する。公開されたカードをあなたの手札に加え、嵐のイフリートをいずれかの領域からそのプレイヤーの墓地に置く。この所有権の交換は永続的である。
=============
総合ルールの更新
<総合ルールが公開されてから改めて>
訳註
(*10) 13枚のカード
《救済の天使/Angel of Salvation》
《土着のワーム/Autochthon Wurm》
《ヴィトゥ=ガジーの詠唱/Chant of Vitu-Ghazi》
《議事会の乗馬兵/Conclave Equenaut》
《議事会の密集軍/Conclave Phalanx》
《議事会の祝福/Conclave’s Blessing》
《ヴィトゥ=ガジーの守護者/Guardian of Vitu-Ghazi》
《報いの時/Hour of Reckoning》
《カヴーの上等王/Kavu Primarch》
《根の血族の同盟者/Root-Kin Ally》
《種のばら撒き/Scatter the Seeds》
《大量の芽吹き/Sprout Swarm》
《隔離する活力/Sundering Vitae》
(*11) 5枚のカード
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《貪る光/Devouring Light》
《かき集める勇気/Gather Courage》
《圧倒/Overwhelm》
《包囲ワーム/Siege Wurm》
(*12) 47枚のカード
《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》
《戦門のミミック/Battlegate Mimic》
《Brine Hag》
《太陽の戦車/Chariot of the Sun》
《生命のサイクル/Cycle of Life》
《ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutation》
《縮退/Diminish》
《ドラゴン化/Dragonshift》
《運命の大立者/Figure of Destiny》
《巨身化/Gigantiform》
《巨術士/Gigantomancer》
《畏敬の神格/Godhead of Awe》
《彫像の威圧者/Graven Dominator》
《Halfdane》
《お粗末/Humble》
《謙虚/Humility》
《墨深みの魔女/Inkfathom Witch》
《Island of Wak-Wak》
《木化/Lignify》
《湿地の飛び回り/Marsh Flitter》
《夜空のミミック/Nightsky Mimic》
《オムニビアン/Omnibian》
《オパール色の輝き/Opalescence》
《羊術/Ovinize》
《激浪の刻み獣/Riptide Mangler》
《川滝のミミック/Riverfall Mimic》
《歩哨/Sentinel》
《セレンディブの魔術師/Serendib Sorcerer》
《姿奪い/Shape Stealer》
《岸砕きのミミック/Shorecrasher Mimic》
《Singing Tree》
《肌変わり/Skinshifter》
《蛇変化/Snakeform》
《魔術師の女王/Sorceress Queen》
《突然の俗化/Sudden Spoiling》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
《海溝喰らい/Trench Gorger》
《変化+点火/Turn+Burn》
《蛙変化/Turn to Frog》
《ヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dal》
《Wall of Tombstones》
《ヴェリズ・ヴェルの翼/Wings of Velis Vel》
《森潜みのミミック/Woodlurker Mimic》
・・・何故44枚しか無いのかは(*13)で。
(*13) Gathererを「base」で検索すれば48枚のカードが見つかります
実際は《変化+点火/Turn+Burn》がかぶるので、47種類です。そのうち2種類(《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》《変身術士の戯れ/Polymorphist’s Jest》)はM15の新出カードなので、オラクルが変更されたカードとなると、上記の44種類です。
(*14) 13枚のカード
カード検索データベースを管理している者としては、その13枚を特定しないといけませんし、本当に13枚かどうかを確認する必要もあります。占術に関係するカード(占術を持つとは限らない)79種類を1枚ずつ調べるということでメンドクサイんですなー。
《占いフクロウ/Augury Owl》
《卑下/Condescend》
《水晶球/Crystal Ball》
《見張る者の目/Eyes of the Watcher》
《残忍な突進/Ferocious Charge》
《襲い掛かる恐怖/Fill with Fright》
《希望の喪失/Lose Hope》
《秘教の思索/Mystic Speculation》
《水銀海/Quicksilver Sea》
《血清の幻視/Serum Visions》
《断固/Stand Firm》
《テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice》
《またたかぬ水疱/Unblinking Bleb》
(*15) あなたがそのコイン投げに勝ったなら
「if you win the flip」の訳語は、最近変わったようです。少し前は「あなたがそのコイン投げに勝った場合」でした。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
=============
■召集の注釈文(機能変更なし)
召集の注釈文は、昨年、能力の機能の詳細が変更されたときに更新されました。しかし、召集が「マジック2015」に戻ってくるにあたり、もう少し付け加えたいことがあります。ルールの意味を伝えるためには、フレイバーがいつでも使えますし、それはすごくいいことだと思います。多くのバリエーションを試した後、この能力が何を表そうとしているかを新人プレイヤーの頭に入れてもらうにはこのテキストがよいと分かりました。
以前の注釈文:
(Each creature you tap while casting this spell pays for {o1} or one mana of that creature’s color.)
(この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、{o1}かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
新しい注釈文:
(Your creatures can help cast this spell. Each creature you tap while casting this spell pays for {o1} or one mana of that creature’s color.)
(あなたのクリーチャーが、この呪文を唱える助けとなる。この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーは、{o1}かそのクリーチャーの色のマナ1点を支払う。)
オラクルでは13枚のカード(*10)がこの更新を受けました。他に5枚のカード(*11)が、M15で再版されたために更新されました。
■基本のパワーとタフネス(機能変更なし)
クリーチャーのパワー/タフネスを特定の値に設定するカード、例えば《蛙変化/Turn to Frog》などは、常に混乱の元でした。「1/1になる」などと言っておきながら、他の継続的効果があるので往々にして正しくないからです。オーラや+1/+1カウンターや《巨大化/Giant Growth》などは、そのクリーチャーに変わらず適用されます。クリーチャーが1/1になったというのに実際は3/5だというのは疑いなく奇異なことです。この混乱を緩和すべく、我々は新しい用語を思いつきました。「基本のパワーとタフネス」です。クリーチャーのパワーとタフネスを特定の値に設定するカードはこの新しいテンプレートを使い、あなたは本質的には単に右下隅の数字を変えているだけなのだということを強調します。他の効果も依然として適用され得ます。(この件の検討を始めることを我々に説いてくれた、「マジック」の前デベロッパーMax McCall氏に特別の感謝を込めて。)
合わせて47枚のカード(*12)が更新されました。多くのバリエーションがあり、ここにすべてを載せるのは難しそうです。Gathererを「base」で検索すれば48枚のカードが見つかります(*13)。《ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser》だけ無視してください。
念のため、《変わり谷/Mutavault》のように自分自身をクリーチャー化するカードと、《機械の行進/March of the Machines》のように非クリーチャーに影響するっぽいカードは、この更新を受けていません。我々の調査によれば、《栄光の頌歌/Glorious Anthem》をコントロールしているときに最後の能力を起動した《変わり谷》が3/3になるかどうかについて混乱する人は少ないことが分かっています。
■占術(機能変更なし)
我々は「テーロス」ブロックを通じて占術の注釈文の様々なバリエーションに関するいくつかのガイドラインを確立してきました。それらは、調べたカードの枚数だけでなく、「占術」という語とその注釈文との間の距離にも基づいています。今回の更新では、それらのガイドラインを遡って適用し、古い占術カードの注釈文もキレイにしました。13枚のカード(*14)が更新されています。
■「デュアル・ランド」(機能変更なし)
もともとの10枚の「デュアル・ランド」のオラクルには一切のルール文章がありません。もともとのデュアル・ランドに印刷されたテキストが短編小説のようだったことを考えれば、これは実に奇妙なことです。今日、「ショック・ランド」(《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》などの「ラヴニカ」の土地サイクル)と同じ注釈文があってもいいんじゃないかということで、追加しました。いずれにせよ、マジック・オンラインやGathererで見たときにはカードがちょっと理解し易くなっていると思います。
■自身をクリーチャー化するエンチャント(機能変更なし)
以前の特殊タイプ、サブタイプ、およびカード・タイプを保ちつつパーマネントをクリーチャー化する能力には3種類の有効なテンプレートがあります。
能力に「in addition to its other types./他のタイプに加えて」クリーチャーになる、と書く。
能力に、クリーチャーになる、に続けて「It’s still a [type]./」と書く。土地はだいたいこのテンプレートを使います。
能力がアーティファクトをクリーチャーに変える。これはアーティファクト・クリーチャーに与えられた特別な例外です。この種の能力では最も数が多いので、読みやすいテンプレートにしています。
エンチャントをクリーチャーに変えるカードは4枚あります(《穏やかな霞/Halcyon Glaze》《オパール色の輝き/Opalescence》《動かぬ生/Still Life》《信仰の証/Testament of Faith》)が、土地と同様、2番目のテンプレートを使っています。我々は最初のテンプレートの方が、他のタイプが保持されることに関して明確だと感じました。この変更はもしかすると、この種の能力を標準化するより大きな計画の最初のステップかもしれません。が、おそらくそれは来年より早く実施されることはないでしょう。
■アンティ(機能変更なし)
アンティを賭けてのプレイは長らく忘れられていました。皆さんのお祖父さんたちが、電報を打ったりとか、お年寄りのやりそうなことの合間に「マジック」をプレイするときにやっていたものです。「マジック」の認定競技では明示的に禁止されていることと、地域の法律に違反する可能性があることを覚えておいてください。しかしながら、これら過ぎし日のカードも依然として存在しているのであり、つまりわたしはそれらのテキストに責任があります。「ante/アンティにする」の動詞としての用法には一貫性がありませんでした。それは総合ルールに定義がありますので、非標準的な使い方をしているいくつかのカードをキレイにしました。
《Amulet of Quoz》の以前のテキスト:
Remove Amulet of Quoz from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Amulet of Quoz: Target opponent may add the top card of his or her library to the ante. If he or she doesn’t, you flip a coin. If you win the flip, that player loses the game. If you lose the flip, you lose the game. Activate this ability only during your upkeep.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にAmulet of Quozをデッキから取り除く。
{Tap}, Amulet of Quozを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードをアンティに加えてもよい。そうしない場合、あなたはコイン投げをする。あなたがそのコイン投げに勝ったなら(*15)、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。あなたがそのコイン投げに負けたなら、あなたはこのゲームに敗北する。この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
《Amulet of Quoz》の新しいテキスト:
Remove Amulet of Quoz from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Amulet of Quoz: Target opponent may ante the top card of his or her library. If he or she doesn’t, you flip a coin. If you win the flip, that player loses the game. If you lose the flip, you lose the game. Activate this ability only during your upkeep.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にAmulet of Quozをデッキから取り除く。
{Tap}, Amulet of Quozを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードをアンティにしてもよい。そうしない場合、あなたはコイン投げをする。あなたがそのコイン投げに勝ったなら(*15)、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。あなたがそのコイン投げに負けたなら、あなたはこのゲームに敗北する。この能力は、あなたのアップキープの間にのみ起動できる。
《Contract from Below》の以前のテキスト:
Remove Contract from Below from your deck before playing if you’re not playing for ante.
Discard your hand, add the top card of your library to the ante, then draw seven cards.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にContract from Belowをデッキから取り除く。
あなたの手札を捨て、あなたのライブラリーの一番上のカードをアンティに加え、その後カードを7枚引く。
《Contract from Below》の新しいテキスト:
Remove Contract from Below from your deck before playing if you’re not playing for ante.
Discard your hand, ante the top card of your library, then draw seven cards.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前にContract from Belowをデッキから取り除く。
あなたの手札を捨て、あなたのライブラリーの一番上のカードをアンティにし、その後カードを7枚引く。
《宝石の鳥/Jeweled Bird》の以前のテキスト:
Remove Jeweled Bird from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}: Put Jeweled Bird into the ante. If you do, put all other cards you own from the ante into your graveyard, then draw a card.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に宝石の鳥をデッキから取り除く。
{Tap}:宝石の鳥をアンティに置く。そうした場合、アンティにあるあなたがオーナーである他のすべてのカードをあなたの墓地に置き、その後カードを1枚引く。
《宝石の鳥》の新しいテキスト:
Remove Jeweled Bird from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}: Ante Jeweled Bird. If you do, put all other cards you own from the ante into your graveyard, then draw a card.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に宝石の鳥をデッキから取り除く。
{Tap}:宝石の鳥をアンティにする。そうした場合、アンティにあるあなたがオーナーである他のすべてのカードをあなたの墓地に置き、その後カードを1枚引く。
加えて、《Timmerian Fiends》に書いてある、所有権の交換が永続的であるとのテキストと同じものを、《嵐のイフリート/Tempest Efreet》にも追加しました。
《嵐のイフリート》の以前のテキスト:
Remove Tempest Efreet from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Tempest Efreet: Target opponent may pay 10 life. If that player doesn’t, he or she reveals a card at random from his or her hand. Exchange ownership of the revealed card and Tempest Efreet. Put the revealed card into your hand and Tempest Efreet from anywhere into that player’s graveyard.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に嵐のイフリートをデッキから取り除く。
{Tap}, 嵐のイフリートを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは10点のライフを支払ってもよい。そのプレイヤーがそうしなかった場合、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。公開されたカードと嵐のイフリートの所有権を交換する。公開されたカードをあなたの手札に加え、嵐のイフリートをいずれかの領域からそのプレイヤーの墓地に置く。
《嵐のイフリート》の新しいテキスト:
Remove Tempest Efreet from your deck before playing if you’re not playing for ante.
{Tap}, Sacrifice Tempest Efreet: Target opponent may pay 10 life. If that player doesn’t, he or she reveals a card at random from his or her hand. Exchange ownership of the revealed card and Tempest Efreet. Put the revealed card into your hand and Tempest Efreet from anywhere into that player’s graveyard. This change in ownership is permanent.
アンティを賭けてプレイしていない場合、プレイ前に嵐のイフリートをデッキから取り除く。
{Tap}, 嵐のイフリートを生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは10点のライフを支払ってもよい。そのプレイヤーがそうしなかった場合、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。公開されたカードと嵐のイフリートの所有権を交換する。公開されたカードをあなたの手札に加え、嵐のイフリートをいずれかの領域からそのプレイヤーの墓地に置く。この所有権の交換は永続的である。
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総合ルールの更新
<総合ルールが公開されてから改めて>
訳註
(*10) 13枚のカード
《救済の天使/Angel of Salvation》
《土着のワーム/Autochthon Wurm》
《ヴィトゥ=ガジーの詠唱/Chant of Vitu-Ghazi》
《議事会の乗馬兵/Conclave Equenaut》
《議事会の密集軍/Conclave Phalanx》
《議事会の祝福/Conclave’s Blessing》
《ヴィトゥ=ガジーの守護者/Guardian of Vitu-Ghazi》
《報いの時/Hour of Reckoning》
《カヴーの上等王/Kavu Primarch》
《根の血族の同盟者/Root-Kin Ally》
《種のばら撒き/Scatter the Seeds》
《大量の芽吹き/Sprout Swarm》
《隔離する活力/Sundering Vitae》
(*11) 5枚のカード
《召喚の調べ/Chord of Calling》
《貪る光/Devouring Light》
《かき集める勇気/Gather Courage》
《圧倒/Overwhelm》
《包囲ワーム/Siege Wurm》
(*12) 47枚のカード
《エイヴンの擬態術士/Aven Mimeomancer》
《戦門のミミック/Battlegate Mimic》
《Brine Hag》
《太陽の戦車/Chariot of the Sun》
《生命のサイクル/Cycle of Life》
《ダークスティールの突然変異/Darksteel Mutation》
《縮退/Diminish》
《ドラゴン化/Dragonshift》
《運命の大立者/Figure of Destiny》
《巨身化/Gigantiform》
《巨術士/Gigantomancer》
《畏敬の神格/Godhead of Awe》
《彫像の威圧者/Graven Dominator》
《Halfdane》
《お粗末/Humble》
《謙虚/Humility》
《墨深みの魔女/Inkfathom Witch》
《Island of Wak-Wak》
《木化/Lignify》
《湿地の飛び回り/Marsh Flitter》
《夜空のミミック/Nightsky Mimic》
《オムニビアン/Omnibian》
《オパール色の輝き/Opalescence》
《羊術/Ovinize》
《激浪の刻み獣/Riptide Mangler》
《川滝のミミック/Riverfall Mimic》
《歩哨/Sentinel》
《セレンディブの魔術師/Serendib Sorcerer》
《姿奪い/Shape Stealer》
《岸砕きのミミック/Shorecrasher Mimic》
《Singing Tree》
《肌変わり/Skinshifter》
《蛇変化/Snakeform》
《魔術師の女王/Sorceress Queen》
《突然の俗化/Sudden Spoiling》
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
《海溝喰らい/Trench Gorger》
《変化+点火/Turn+Burn》
《蛙変化/Turn to Frog》
《ヴァティ・イル=ダル/Vhati il-Dal》
《Wall of Tombstones》
《ヴェリズ・ヴェルの翼/Wings of Velis Vel》
《森潜みのミミック/Woodlurker Mimic》
・・・何故44枚しか無いのかは(*13)で。
(*13) Gathererを「base」で検索すれば48枚のカードが見つかります
実際は《変化+点火/Turn+Burn》がかぶるので、47種類です。そのうち2種類(《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》《変身術士の戯れ/Polymorphist’s Jest》)はM15の新出カードなので、オラクルが変更されたカードとなると、上記の44種類です。
(*14) 13枚のカード
カード検索データベースを管理している者としては、その13枚を特定しないといけませんし、本当に13枚かどうかを確認する必要もあります。占術に関係するカード(占術を持つとは限らない)79種類を1枚ずつ調べるということでメンドクサイんですなー。
《占いフクロウ/Augury Owl》
《卑下/Condescend》
《水晶球/Crystal Ball》
《見張る者の目/Eyes of the Watcher》
《残忍な突進/Ferocious Charge》
《襲い掛かる恐怖/Fill with Fright》
《希望の喪失/Lose Hope》
《秘教の思索/Mystic Speculation》
《水銀海/Quicksilver Sea》
《血清の幻視/Serum Visions》
《断固/Stand Firm》
《テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice》
《またたかぬ水疱/Unblinking Bleb》
(*15) あなたがそのコイン投げに勝ったなら
「if you win the flip」の訳語は、最近変わったようです。少し前は「あなたがそのコイン投げに勝った場合」でした。
「マジック・サポート」更新
2014年7月22日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2014年7月17日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
ちょっと長いので前後半に分けます。
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「マジック基本セット2015」の更新報告にようこそ! ここでは新しいセットとともにもたらされるオラクルと総合ルールのすべての変更点をレビューします。そしてそれはここ、「Mattの退屈館」の白眉なのです。このわたしの東屋にも夏がやって参りました。そしてお伝えいたしましょう、何もかもが熱せられていると。ハッチを閉めろ、嵐が来るぞ。
まあ、嵐ではないかもしれないんですが。この基本セットには、若干のルール変更と、数枚のカードのための新たなテンプレートが含まれます。が、それほどややこしいものはありません。「マジック2015」には、若干の機能変更がなされた「召集」が帰って来ます。が、その変更は実は昨年行われたのでした。抜け目無いでしょ。従来、召集はコストを低減する形式で使われていましたが、今やそれは呪文のマナ・コストを支払う異なる方法になりました。実用上の観点から言うと、この変更で余分のクリーチャーをタップすることができなくなりました。これは多くのプレイヤーにとって、知ったら驚くようなトリックです。以前はこのことは、どちらかというと目立たない、ルールの重箱の隅的な部分だったのですが(いったい誰が必要以上にクリーチャーをタップしたいと思いますか?)、「神々の軍勢」の「神啓」能力と組み合わさると、いささか不愉快な瞬間を生み出す元凶になってしまうのです。
わたしがこれを書いている時点では、M15のオラクル更新の真っ最中ですし、総合ルールは最後の編集とレビューに掛けられています。みなさんがこれを読んでいる時点では・・・、どうなってますかね? あなたがこれを読んでいるのは、たぶん2074年ですか。世界の平和と繁栄を守るこの「マジック」現象について学んでいる中学生ですね。ごきげんよう、未来人類さん。今朝は空飛ぶ車で学校に来たんですか? あなたのクラスの子達は、最新セット「ラヴニカXI:裁かれるベレレン」を気に入ってくれてますか?
わたくしはすべてのプレイヤー、ジャッジ、スコア・キーパー、トーナメント・オーガナイザー、コスプレイヤー、販売店、アーティスト、その他「マジック」を偉大なコミュニティに育ててくれた無数の方々に心の底からの感謝を申し上げるものです。わたしは皆さんの考えに常に興味を持っています。もしもあなたがもう一度(ないしもう七度)見直すべきカードやルールがあるとお考えでしたら、わたしにお報せください。楽しんでね!
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オラクル更新
■《憤怒の天使/Angel of Fury》(機能変更あり)(*1)
アクローマよりもずいぶん以前、「ポータル・セカンドエイジ」のカードに《憤怒の天使》がいました。これには、いくつかの「ポータル」のカード、例えば《純白のドラゴン/Alabaster Dragon》や《死せざる魔獣/Undying Beast》と同様のテキストが印刷されていました。これらの「ポータル」のカードのいくつかは、戦場から墓地に行ってオーナーのライブラリーに加えて切り直すときの標準のテンプレートを使って再版されました。このため、そして、プレイヤーがオラクルのテキストを理解するのにカードが再版されたかどうかを気にしなくてもいいように、すべての「ポータル」のカードは「死亡」を使うように移行されました。《憤怒の天使》は、「ポータル・セカンドエイジ」のカードだったので、そこから漏れてしまいました。
以前のテキスト:
Flying
When Angel of Fury is put into your graveyard from the battlefield, you may shuffle it into your library.
飛行
憤怒の天使が戦場からあなたの墓地に置かれたとき、あなたはそれをあなたのライブラリーに加えて切り直してもよい。
新しいテキスト:
Flying
When Angel of Fury dies, you may shuffle it into its owner’s library.
飛行
憤怒の天使が死亡したとき、あなたはそれをオーナーのライブラリーに加えて切り直してもよい。
■《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》(機能変更なし)
今回の報告の「とき/たび」三連弾、初弾は《永遠王、ブレイゴ》です。多くの場合、この能力は複数回誘発すると期待されますので、「たび」の方が適切です。
以前のテキスト:
Flying
When Brago, King Eternal deals combat damage to a player, exile any number of target nonland permanents you control, then return those cards to the battlefield under their owner’s control.
飛行
永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび(*2)、あなたがコントロールする土地でないパーマネントを望む数だけ対象とし、それらを追放する。その後、それらのカードをそれぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
新しいテキスト:
Flying
Whenever Brago, King Eternal deals combat damage to a player, exile any number of target nonland permanents you control, then return those cards to the battlefield under their owner’s control.
永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールする土地でないパーマネントを望む数だけ対象とし、それらを追放する。その後、それらのカードをそれぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
■《キマイラ球/Chimeric Sphere》(機能変更なし)
《キマイラ球》の2番目の能力は、自身を「飛行を持たない」クリーチャーに変えます。面白いことに、それはトランプルも持たなければ武士道 2も持たず、プロテクション(青の奇魔)も持っていないクリーチャーでもあるのです。このちょっと標準的ではない言い回しを調整しました。
以前のテキスト:
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 2/1 Construct artifact creature with flying.
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 3/2 Construct artifact creature without flying.
{o2}:ターン終了時まで、キマイラ球は飛行を持つ2/1の構築物・アーティファクト・クリーチャーになる(*3)。
{o2}: ターン終了時まで、キマイラ球は飛行を持たない3/2の構築物・アーティファクト・クリーチャーになる。
新しいテキスト:
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 2/1 Construct artifact creature with flying.
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 3/2 Construct artifact creature and loses flying.
{o2}:ターン終了時まで、キマイラ球は飛行を持つ2/1の構築物・アーティファクト・クリーチャーになる。
{o2}: ターン終了時まで、キマイラ球は3/2の構築物・アーティファクト・クリーチャーになるとともに飛行を失う。
■《軽蔑/Contempt》(機能変更なし)
「とき/たび」三連弾の二つ目は《軽蔑》です。多くの場合、その能力は自身を戦場から取り除きますから、その能力は一度しか誘発しないものと期待できます。
以前のテキスト:
Enchant creature
Whenever enchanted creature attacks, return it and Contempt to their owners’ hands at end of combat.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーが攻撃するたび、戦闘終了時にそれと軽蔑をオーナーの手札に戻す。
新しいテキスト:
Enchant creature
When enchanted creature attacks, return it and Contempt to their owners’ hands at end of combat.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーが攻撃したとき、戦闘終了時にそれと軽蔑をオーナーの手札に戻す。
■《細胞質の根の血族/Cytoplast Root-Kin》(機能変更なし)
このカードの700ページにも及ぶルール文章の底に埋もれていたのは、+1/+1カウンターが載っているクリーチャーを参照する奇妙な言い回しでした。「that has a +1/+1 counter on it」。こういうのはこれが唯一のカードでしたので、他のに揃えました。
以前のテキスト:
Graft 4 (This creature enters the battlefield with four +1/+1 counters on it. Whenever another creature enters the battlefield, you may move a +1/+1 counter from this creature onto it.)
When Cytoplast Root-Kin enters the battlefield, put a +1/+1 counter on each other creature you control that has a +1/+1 counter on it.
{o2}: Move a +1/+1 counter from target creature you control onto Cytoplast Root-Kin.
移植 4 (このクリーチャーは+1/+1カウンターを4個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが戦場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの+1/+1カウンターを1個、それの上に移動してもよい。)
細胞質の根の血族が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の+1/+1カウンターが置かれているクリーチャー(*4)の上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。
{2}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、細胞質の根の血族の上に移動する。
新しいテキスト:
Graft 4 (This creature enters the battlefield with four +1/+1 counters on it. Whenever another creature enters the battlefield, you may move a +1/+1 counter from this creature onto it.)
When Cytoplast Root-Kin enters the battlefield, put a +1/+1 counter on each other creature you control with a +1/+1 counter on it.
{o2}: Move a +1/+1 counter from target creature you control onto Cytoplast Root-Kin.
移植 4 (このクリーチャーは+1/+1カウンターを4個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが戦場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの+1/+1カウンターを1個、それの上に移動してもよい。)
細胞質の根の血族が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。
{2}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、細胞質の根の血族の上に移動する。
■《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》と《Wheel of Fortune》効果(機能変更なし)
手札を捨て、ある枚数(普通は7枚)のカードを引く行動には、少しずつ異なるテンプレートが散見されます。これらのカードを、《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》とそのお友達も含め、《命運の輪/Wheel of Fate》のようなより新しい版に揃えました。
以前のテキスト:
Flying
Whenever Dragon Mage deals combat damage to a player, each player discards his or her hand and draws seven cards.
飛行
ドラゴン魔道士がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与える(*5)たび、各プレイヤーは自分の手札を捨て、カードを7枚引く。
新しいテキスト:
Flying
Whenever Dragon Mage deals combat damage to a player, each player discards his or her hand, then draws seven cards.
飛行
ドラゴン魔道士がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、各プレイヤーは自分の手札を捨て、その後カードを7枚引く。
同様の変更が《魂の再鍛/Reforge the Soul》、《知覚食らい/Sensation Gorger》、《権謀術数/Wheel and Deal》、《Wheel of Fortune》にも加えられました。
■《偵察/Reconnaissance》(機能変更あり)
前回までの「オラクル劇場」・・・悪徳警官が発見したのは些細な規則でしたが、それを使えば、町のみんなに愛されている喫茶店を、悪評頻々のホームセンターに入れ替えさせることができたのでした
「だけど俺たちいつもここで飲み物を買ってたんだ」みんなが言います。
しかし、悪徳警官に逆らえる者はいまぜん。「この紙に書いてあるだろ。ここは元々ホームセンターとして設計されたんだ。」彼の説明です。町の人々の楽しみは眼中に無いようでした。
斯くして喫茶店はホームセンターになりました。人々は悲しみに暮れ、そして・・・
《偵察》には、前回の更新でタイミングの制限が付与されましたが、それはカードの元々の意図を強制するためでした。あなたは、クリーチャーをてんでに送り出し、ブロックがどうなるか見て、それから望みのものを引き返させます。印刷された後でターンの構造が変更され、このカードには新たな、そして想定外の機能が加わりました。今や戦闘ダメージが与えられた後であなたのクリーチャーをアンタップできます。ある種の警戒を与えられるというわけです。
そのときは簡単な変更に思えたのですが、わたしは少なくとも2つの点で間違っていました。第一に、このカードは長きにわたって「擬似警戒」機能を持っていたため、それがこのカードの個性にまでなってしまっていたことです。少なくともそれは尊重されねばなりません。第二に、現代のターン構造の下でデザイン&ディベロップされたカードも含め、《偵察》の周囲には同種のカードが芽生えていたことです。《高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist》もそうです。当然ながら、《高位の秘儀術師、イス》にエラッタを出すつもりはありませんでした。うーむ。
とどのつまり、わたしがここにいるのは「マジック」をより楽しいものにするためです。《偵察》の変更は、狙いは良かったのですが、一部の人を悲しませ、喜んだ人は皆無でした。そこで、わたしが前回の更新報告で思ってたとおり、引き返すことにします。脅かせてごめんなさい。フィードバックをくれた皆さん、ありがとう。(いくつかはハッとするほどカラフルで・・・あー、お見せできれば良かったんですが。)
・・・飽くなき抵抗の後、件の悪徳警官はおそるおそる飲み物を啜りました。美味しかった。突如として、彼の過ちは明白になったのです。喫茶店は営業を再開しましたとさ!
■《ぐらつき/Topple》(機能変更なし)
「最も大きいパワー」がいくつであるか(スポイラー:6です。)について、お友達と不毛な議論に突入しないよう、「among creatures on the battlefield/戦場にあるクリーチャーの中で」を補足しました。
以前のテキスト:
Exile target creature with the greatest power. (If two or more creatures are tied for greatest power, target any one of them.)
パワーの最も大きいクリーチャー(*6)を対象とし、それを追放する。(パワーの最も大きいクリーチャーが複数ある場合、どれか1つを選ぶ(*7)。)
新しいテキスト:
Exile target creature with the greatest power among creatures on the battlefield. (If two or more creatures are tied for greatest power, target any one of them.)
戦場にあるクリーチャーの中でパワーの最も大きいクリーチャーを対象とし、それを追放する。(パワーの最も大きいクリーチャーが複数ある場合、どれか1つを選ぶ。)
■《ガラクタの壁/Wall of Junk》(機能変更なし)
「とき/たび」三連弾の掉尾を飾るのは《ガラクタの壁》。多くの場合、その能力は自身を戦場から取り除きますから、その能力は一度しか誘発しないものと期待できます。
以前のテキスト:
Defender (This creature can’t attack.)
When Wall of Junk blocks(*8), return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
防衛(このクリーチャーでは攻撃できない。)
ガラクタの壁がブロックしたとき(*8)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
新しいテキスト:
Defender (This creature can’t attack.)
Whenever Wall of Junk blocks(*8), return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
防衛(このクリーチャーでは攻撃できない。)
ガラクタの壁がブロックするたび(*8)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
■《風の早船/Windscouter》(機能変更なし)
だんだん良く分かんなくなってきた「とき/たび」三連弾、予想だにしなかった4番手は《風の早船》です。多くの場合、その能力は・・・ってもういいわ。
以前のテキスト:
Flying
Whenever Windscouter attacks or blocks, return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
飛行
風の早船が攻撃するかブロックするたび(*9)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
新しいテキスト:
Flying
When Windscouter attacks or blocks, return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
風の早船が攻撃したかブロックしたとき(*9)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
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訳註
(*1) 機能変更あり
「憤怒の天使が戦場からあなたの墓地に置かれたとき、」が「憤怒の天使が死亡したとき、」に変更されたため、あなたのコントロールする《憤怒の天使/Angel of Fury》が対戦相手の墓地に置かれたときでも誘発するようになりました。
(*2) 永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび
日本語版は最初から「たび」になってます。
(*3) 構築物・アーティファクト・クリーチャー
少し前までは、ナカグロ(「・」)はカタカナとカタカナの区切りにのみ使っていたのですが、最近は漢字のサブタイプとカタカナのカード・タイプの間にも入れるようになったようです。だったら「基本土地」も「基本・土地」にするかというとそうでもなかったりしてルールが良く分かりません。
(*4) +1/+1カウンターが置かれているクリーチャー
日本語版はもともと訳し分けてませんでした。
(*5) プレイヤー1人に戦闘ダメージを与える
「deal(s) (combat) damage to a player」の訳語は、少し前まで「いずれかのプレイヤーに(戦闘)ダメージを与える」でしたが、コンスピラシーから新しいテンプレートに変わったようです。
(*6) パワーの最も大きいクリーチャー
「a creature with the greatest power」の訳語は、ある時期を境に変化したようです。
「パワーが最も大きいクリーチャー」
《冒涜するハッグ/Desecrator Hag(EVE,CMD)》
「パワーの最も大きいクリーチャー」
《残虐の勝利/Triumph of Cruelty(AVR)》
《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity(AVR)》
《力こそ正義/Might Makes Right(M15)》
(*7) どれか1つを選ぶ
「target any one of them」の訳語として唯一データのある《選別の秤/Culling Scales(MRD)》に従いました。
(*8) When Wall of Junk blocks/ガラクタの壁がブロックしたとき
(*8) Whenever Wall of Junk blocks/ガラクタの壁がブロックするたび
はい。逆ですね。
たぶん、わざとです。
(*9) 攻撃するかブロックするたび/したとき
これも訳語に変遷があります。
「攻撃かブロックに参加する」
《機械仕掛けのクワガタ/Clockwork Beetle(MRD)》
《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor(MRD)》
《機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon(MRD)》
《機械仕掛けのヴォラック/Clockwork Vorrac(MRD)》
《汚染された結合/Contaminated Bond(MRD,9ED)》
《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth(DST)》
《竹沼の嫌われ者/Takenuma Bleeder(BOK)》
「攻撃やブロックに参加する」
《苛立ちの呪い/Nettling Curse(DIS)》
「攻撃やブロックする」
《汚染された結合/Contaminated Bond(10E)》
「攻撃かブロックする」
《エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava(PLC)》
《古参兵の武装/Veteran’s Armaments(MOR)》
《薄暮の小僧/Dusk Urchins(SHM)》
《小枝の戦這い/Wicker Warcrawler(SHM)》
《淀み水の精霊/Brackwater Elemental(CON)》
《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor(DDF)》
《機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra(DDF)》
《光明の目覚め/Luminous Wake(ROE)》
《原初の繭/Primal Cocoon(M11)》
《マナ蓄積のドラゴン/Mana-Charged Dragon(CMD)》
《雪花石を率いる者、ブルーナ/Bruna, Light of Alabaster(AVR)》
「攻撃するかブロックする」
《機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra(TSP)》
《マーフォークの空偵者/Merfolk Skyscout(ROE)》
《小村の隊長/Hamlet Captain(ISD)》
《悪意ある占有/Sinister Possession(DGM)》
この中では最も新しいカード《悪意ある占有》に合わせてみました。
2014年7月17日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-2015-update-bulletin-2014-07-17
ちょっと長いので前後半に分けます。
=============
「マジック基本セット2015」の更新報告にようこそ! ここでは新しいセットとともにもたらされるオラクルと総合ルールのすべての変更点をレビューします。そしてそれはここ、「Mattの退屈館」の白眉なのです。このわたしの東屋にも夏がやって参りました。そしてお伝えいたしましょう、何もかもが熱せられていると。ハッチを閉めろ、嵐が来るぞ。
まあ、嵐ではないかもしれないんですが。この基本セットには、若干のルール変更と、数枚のカードのための新たなテンプレートが含まれます。が、それほどややこしいものはありません。「マジック2015」には、若干の機能変更がなされた「召集」が帰って来ます。が、その変更は実は昨年行われたのでした。抜け目無いでしょ。従来、召集はコストを低減する形式で使われていましたが、今やそれは呪文のマナ・コストを支払う異なる方法になりました。実用上の観点から言うと、この変更で余分のクリーチャーをタップすることができなくなりました。これは多くのプレイヤーにとって、知ったら驚くようなトリックです。以前はこのことは、どちらかというと目立たない、ルールの重箱の隅的な部分だったのですが(いったい誰が必要以上にクリーチャーをタップしたいと思いますか?)、「神々の軍勢」の「神啓」能力と組み合わさると、いささか不愉快な瞬間を生み出す元凶になってしまうのです。
わたしがこれを書いている時点では、M15のオラクル更新の真っ最中ですし、総合ルールは最後の編集とレビューに掛けられています。みなさんがこれを読んでいる時点では・・・、どうなってますかね? あなたがこれを読んでいるのは、たぶん2074年ですか。世界の平和と繁栄を守るこの「マジック」現象について学んでいる中学生ですね。ごきげんよう、未来人類さん。今朝は空飛ぶ車で学校に来たんですか? あなたのクラスの子達は、最新セット「ラヴニカXI:裁かれるベレレン」を気に入ってくれてますか?
わたくしはすべてのプレイヤー、ジャッジ、スコア・キーパー、トーナメント・オーガナイザー、コスプレイヤー、販売店、アーティスト、その他「マジック」を偉大なコミュニティに育ててくれた無数の方々に心の底からの感謝を申し上げるものです。わたしは皆さんの考えに常に興味を持っています。もしもあなたがもう一度(ないしもう七度)見直すべきカードやルールがあるとお考えでしたら、わたしにお報せください。楽しんでね!
=============
オラクル更新
■《憤怒の天使/Angel of Fury》(機能変更あり)(*1)
アクローマよりもずいぶん以前、「ポータル・セカンドエイジ」のカードに《憤怒の天使》がいました。これには、いくつかの「ポータル」のカード、例えば《純白のドラゴン/Alabaster Dragon》や《死せざる魔獣/Undying Beast》と同様のテキストが印刷されていました。これらの「ポータル」のカードのいくつかは、戦場から墓地に行ってオーナーのライブラリーに加えて切り直すときの標準のテンプレートを使って再版されました。このため、そして、プレイヤーがオラクルのテキストを理解するのにカードが再版されたかどうかを気にしなくてもいいように、すべての「ポータル」のカードは「死亡」を使うように移行されました。《憤怒の天使》は、「ポータル・セカンドエイジ」のカードだったので、そこから漏れてしまいました。
以前のテキスト:
Flying
When Angel of Fury is put into your graveyard from the battlefield, you may shuffle it into your library.
飛行
憤怒の天使が戦場からあなたの墓地に置かれたとき、あなたはそれをあなたのライブラリーに加えて切り直してもよい。
新しいテキスト:
Flying
When Angel of Fury dies, you may shuffle it into its owner’s library.
飛行
憤怒の天使が死亡したとき、あなたはそれをオーナーのライブラリーに加えて切り直してもよい。
■《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal》(機能変更なし)
今回の報告の「とき/たび」三連弾、初弾は《永遠王、ブレイゴ》です。多くの場合、この能力は複数回誘発すると期待されますので、「たび」の方が適切です。
以前のテキスト:
Flying
When Brago, King Eternal deals combat damage to a player, exile any number of target nonland permanents you control, then return those cards to the battlefield under their owner’s control.
飛行
永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび(*2)、あなたがコントロールする土地でないパーマネントを望む数だけ対象とし、それらを追放する。その後、それらのカードをそれぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
新しいテキスト:
Flying
Whenever Brago, King Eternal deals combat damage to a player, exile any number of target nonland permanents you control, then return those cards to the battlefield under their owner’s control.
永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたがコントロールする土地でないパーマネントを望む数だけ対象とし、それらを追放する。その後、それらのカードをそれぞれのオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
■《キマイラ球/Chimeric Sphere》(機能変更なし)
《キマイラ球》の2番目の能力は、自身を「飛行を持たない」クリーチャーに変えます。面白いことに、それはトランプルも持たなければ武士道 2も持たず、プロテクション(青の奇魔)も持っていないクリーチャーでもあるのです。このちょっと標準的ではない言い回しを調整しました。
以前のテキスト:
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 2/1 Construct artifact creature with flying.
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 3/2 Construct artifact creature without flying.
{o2}:ターン終了時まで、キマイラ球は飛行を持つ2/1の構築物・アーティファクト・クリーチャーになる(*3)。
{o2}: ターン終了時まで、キマイラ球は飛行を持たない3/2の構築物・アーティファクト・クリーチャーになる。
新しいテキスト:
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 2/1 Construct artifact creature with flying.
{o2}: Until end of turn, Chimeric Sphere becomes a 3/2 Construct artifact creature and loses flying.
{o2}:ターン終了時まで、キマイラ球は飛行を持つ2/1の構築物・アーティファクト・クリーチャーになる。
{o2}: ターン終了時まで、キマイラ球は3/2の構築物・アーティファクト・クリーチャーになるとともに飛行を失う。
■《軽蔑/Contempt》(機能変更なし)
「とき/たび」三連弾の二つ目は《軽蔑》です。多くの場合、その能力は自身を戦場から取り除きますから、その能力は一度しか誘発しないものと期待できます。
以前のテキスト:
Enchant creature
Whenever enchanted creature attacks, return it and Contempt to their owners’ hands at end of combat.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーが攻撃するたび、戦闘終了時にそれと軽蔑をオーナーの手札に戻す。
新しいテキスト:
Enchant creature
When enchanted creature attacks, return it and Contempt to their owners’ hands at end of combat.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーが攻撃したとき、戦闘終了時にそれと軽蔑をオーナーの手札に戻す。
■《細胞質の根の血族/Cytoplast Root-Kin》(機能変更なし)
このカードの700ページにも及ぶルール文章の底に埋もれていたのは、+1/+1カウンターが載っているクリーチャーを参照する奇妙な言い回しでした。「that has a +1/+1 counter on it」。こういうのはこれが唯一のカードでしたので、他のに揃えました。
以前のテキスト:
Graft 4 (This creature enters the battlefield with four +1/+1 counters on it. Whenever another creature enters the battlefield, you may move a +1/+1 counter from this creature onto it.)
When Cytoplast Root-Kin enters the battlefield, put a +1/+1 counter on each other creature you control that has a +1/+1 counter on it.
{o2}: Move a +1/+1 counter from target creature you control onto Cytoplast Root-Kin.
移植 4 (このクリーチャーは+1/+1カウンターを4個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが戦場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの+1/+1カウンターを1個、それの上に移動してもよい。)
細胞質の根の血族が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の+1/+1カウンターが置かれているクリーチャー(*4)の上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。
{2}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、細胞質の根の血族の上に移動する。
新しいテキスト:
Graft 4 (This creature enters the battlefield with four +1/+1 counters on it. Whenever another creature enters the battlefield, you may move a +1/+1 counter from this creature onto it.)
When Cytoplast Root-Kin enters the battlefield, put a +1/+1 counter on each other creature you control with a +1/+1 counter on it.
{o2}: Move a +1/+1 counter from target creature you control onto Cytoplast Root-Kin.
移植 4 (このクリーチャーは+1/+1カウンターを4個置かれた状態で戦場に出る。他のクリーチャーが戦場に出るたび、あなたはこのクリーチャーの+1/+1カウンターを1個、それの上に移動してもよい。)
細胞質の根の血族が戦場に出たとき、あなたがコントロールする他の+1/+1カウンターが置かれているクリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。
{2}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それの上に置かれている+1/+1カウンターを1個、細胞質の根の血族の上に移動する。
■《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》と《Wheel of Fortune》効果(機能変更なし)
手札を捨て、ある枚数(普通は7枚)のカードを引く行動には、少しずつ異なるテンプレートが散見されます。これらのカードを、《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》とそのお友達も含め、《命運の輪/Wheel of Fate》のようなより新しい版に揃えました。
以前のテキスト:
Flying
Whenever Dragon Mage deals combat damage to a player, each player discards his or her hand and draws seven cards.
飛行
ドラゴン魔道士がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与える(*5)たび、各プレイヤーは自分の手札を捨て、カードを7枚引く。
新しいテキスト:
Flying
Whenever Dragon Mage deals combat damage to a player, each player discards his or her hand, then draws seven cards.
飛行
ドラゴン魔道士がプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、各プレイヤーは自分の手札を捨て、その後カードを7枚引く。
同様の変更が《魂の再鍛/Reforge the Soul》、《知覚食らい/Sensation Gorger》、《権謀術数/Wheel and Deal》、《Wheel of Fortune》にも加えられました。
■《偵察/Reconnaissance》(機能変更あり)
前回までの「オラクル劇場」・・・悪徳警官が発見したのは些細な規則でしたが、それを使えば、町のみんなに愛されている喫茶店を、悪評頻々のホームセンターに入れ替えさせることができたのでした
「だけど俺たちいつもここで飲み物を買ってたんだ」みんなが言います。
しかし、悪徳警官に逆らえる者はいまぜん。「この紙に書いてあるだろ。ここは元々ホームセンターとして設計されたんだ。」彼の説明です。町の人々の楽しみは眼中に無いようでした。
斯くして喫茶店はホームセンターになりました。人々は悲しみに暮れ、そして・・・
《偵察》には、前回の更新でタイミングの制限が付与されましたが、それはカードの元々の意図を強制するためでした。あなたは、クリーチャーをてんでに送り出し、ブロックがどうなるか見て、それから望みのものを引き返させます。印刷された後でターンの構造が変更され、このカードには新たな、そして想定外の機能が加わりました。今や戦闘ダメージが与えられた後であなたのクリーチャーをアンタップできます。ある種の警戒を与えられるというわけです。
そのときは簡単な変更に思えたのですが、わたしは少なくとも2つの点で間違っていました。第一に、このカードは長きにわたって「擬似警戒」機能を持っていたため、それがこのカードの個性にまでなってしまっていたことです。少なくともそれは尊重されねばなりません。第二に、現代のターン構造の下でデザイン&ディベロップされたカードも含め、《偵察》の周囲には同種のカードが芽生えていたことです。《高位の秘儀術師、イス/Ith, High Arcanist》もそうです。当然ながら、《高位の秘儀術師、イス》にエラッタを出すつもりはありませんでした。うーむ。
とどのつまり、わたしがここにいるのは「マジック」をより楽しいものにするためです。《偵察》の変更は、狙いは良かったのですが、一部の人を悲しませ、喜んだ人は皆無でした。そこで、わたしが前回の更新報告で思ってたとおり、引き返すことにします。脅かせてごめんなさい。フィードバックをくれた皆さん、ありがとう。(いくつかはハッとするほどカラフルで・・・あー、お見せできれば良かったんですが。)
・・・飽くなき抵抗の後、件の悪徳警官はおそるおそる飲み物を啜りました。美味しかった。突如として、彼の過ちは明白になったのです。喫茶店は営業を再開しましたとさ!
■《ぐらつき/Topple》(機能変更なし)
「最も大きいパワー」がいくつであるか(スポイラー:6です。)について、お友達と不毛な議論に突入しないよう、「among creatures on the battlefield/戦場にあるクリーチャーの中で」を補足しました。
以前のテキスト:
Exile target creature with the greatest power. (If two or more creatures are tied for greatest power, target any one of them.)
パワーの最も大きいクリーチャー(*6)を対象とし、それを追放する。(パワーの最も大きいクリーチャーが複数ある場合、どれか1つを選ぶ(*7)。)
新しいテキスト:
Exile target creature with the greatest power among creatures on the battlefield. (If two or more creatures are tied for greatest power, target any one of them.)
戦場にあるクリーチャーの中でパワーの最も大きいクリーチャーを対象とし、それを追放する。(パワーの最も大きいクリーチャーが複数ある場合、どれか1つを選ぶ。)
■《ガラクタの壁/Wall of Junk》(機能変更なし)
「とき/たび」三連弾の掉尾を飾るのは《ガラクタの壁》。多くの場合、その能力は自身を戦場から取り除きますから、その能力は一度しか誘発しないものと期待できます。
以前のテキスト:
Defender (This creature can’t attack.)
When Wall of Junk blocks(*8), return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
防衛(このクリーチャーでは攻撃できない。)
ガラクタの壁がブロックしたとき(*8)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
新しいテキスト:
Defender (This creature can’t attack.)
Whenever Wall of Junk blocks(*8), return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
防衛(このクリーチャーでは攻撃できない。)
ガラクタの壁がブロックするたび(*8)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
■《風の早船/Windscouter》(機能変更なし)
だんだん良く分かんなくなってきた「とき/たび」三連弾、予想だにしなかった4番手は《風の早船》です。多くの場合、その能力は・・・ってもういいわ。
以前のテキスト:
Flying
Whenever Windscouter attacks or blocks, return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
飛行
風の早船が攻撃するかブロックするたび(*9)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
新しいテキスト:
Flying
When Windscouter attacks or blocks, return it to its owner’s hand at end of combat. (Return it only if it’s on the battlefield.)
風の早船が攻撃したかブロックしたとき(*9)、戦闘終了時にそれをオーナーの手札に戻す。(戦場にある場合にのみ戻す。)
=============
訳註
(*1) 機能変更あり
「憤怒の天使が戦場からあなたの墓地に置かれたとき、」が「憤怒の天使が死亡したとき、」に変更されたため、あなたのコントロールする《憤怒の天使/Angel of Fury》が対戦相手の墓地に置かれたときでも誘発するようになりました。
(*2) 永遠王、ブレイゴがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび
日本語版は最初から「たび」になってます。
(*3) 構築物・アーティファクト・クリーチャー
少し前までは、ナカグロ(「・」)はカタカナとカタカナの区切りにのみ使っていたのですが、最近は漢字のサブタイプとカタカナのカード・タイプの間にも入れるようになったようです。だったら「基本土地」も「基本・土地」にするかというとそうでもなかったりしてルールが良く分かりません。
(*4) +1/+1カウンターが置かれているクリーチャー
日本語版はもともと訳し分けてませんでした。
(*5) プレイヤー1人に戦闘ダメージを与える
「deal(s) (combat) damage to a player」の訳語は、少し前まで「いずれかのプレイヤーに(戦闘)ダメージを与える」でしたが、コンスピラシーから新しいテンプレートに変わったようです。
(*6) パワーの最も大きいクリーチャー
「a creature with the greatest power」の訳語は、ある時期を境に変化したようです。
「パワーが最も大きいクリーチャー」
《冒涜するハッグ/Desecrator Hag(EVE,CMD)》
「パワーの最も大きいクリーチャー」
《残虐の勝利/Triumph of Cruelty(AVR)》
《獰猛さの勝利/Triumph of Ferocity(AVR)》
《力こそ正義/Might Makes Right(M15)》
(*7) どれか1つを選ぶ
「target any one of them」の訳語として唯一データのある《選別の秤/Culling Scales(MRD)》に従いました。
(*8) When Wall of Junk blocks/ガラクタの壁がブロックしたとき
(*8) Whenever Wall of Junk blocks/ガラクタの壁がブロックするたび
はい。逆ですね。
たぶん、わざとです。
(*9) 攻撃するかブロックするたび/したとき
これも訳語に変遷があります。
「攻撃かブロックに参加する」
《機械仕掛けのクワガタ/Clockwork Beetle(MRD)》
《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor(MRD)》
《機械仕掛けのドラゴン/Clockwork Dragon(MRD)》
《機械仕掛けのヴォラック/Clockwork Vorrac(MRD)》
《汚染された結合/Contaminated Bond(MRD,9ED)》
《水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth(DST)》
《竹沼の嫌われ者/Takenuma Bleeder(BOK)》
「攻撃やブロックに参加する」
《苛立ちの呪い/Nettling Curse(DIS)》
「攻撃やブロックする」
《汚染された結合/Contaminated Bond(10E)》
「攻撃かブロックする」
《エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava(PLC)》
《古参兵の武装/Veteran’s Armaments(MOR)》
《薄暮の小僧/Dusk Urchins(SHM)》
《小枝の戦這い/Wicker Warcrawler(SHM)》
《淀み水の精霊/Brackwater Elemental(CON)》
《機械仕掛けのコンドル/Clockwork Condor(DDF)》
《機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra(DDF)》
《光明の目覚め/Luminous Wake(ROE)》
《原初の繭/Primal Cocoon(M11)》
《マナ蓄積のドラゴン/Mana-Charged Dragon(CMD)》
《雪花石を率いる者、ブルーナ/Bruna, Light of Alabaster(AVR)》
「攻撃するかブロックする」
《機械仕掛けのハイドラ/Clockwork Hydra(TSP)》
《マーフォークの空偵者/Merfolk Skyscout(ROE)》
《小村の隊長/Hamlet Captain(ISD)》
《悪意ある占有/Sinister Possession(DGM)》
この中では最も新しいカード《悪意ある占有》に合わせてみました。
「マジック・サポート」更新
2014年7月21日 ゲーム■「マジック:ザ・ギャザリング カード・セット一覧」「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「Vintage Masters」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=VMA
入れました。
またレアリティが増えたんですね。
ちょっと手間取りました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=VMA
入れました。
またレアリティが増えたんですね。
ちょっと手間取りました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年7月18日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2014年6月1日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
よーし、M15のUpdate Bulletinやるかー、と思ったら、その前の総合ルールを入れ忘れてました orz
ので入れました。
和文ルールの編集はたいがいヒドいのですが、今回はとりわけヒドかった・・・。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
2014年6月1日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
よーし、M15のUpdate Bulletinやるかー、と思ったら、その前の総合ルールを入れ忘れてました orz
ので入れました。
和文ルールの編集はたいがいヒドいのですが、今回はとりわけヒドかった・・・。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年7月18日 ゲーム コメント (3)■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「マジック基本セット2015」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=M15
入れましたー。
Update Bulletin まだですよね?
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=M15
入れましたー。
Update Bulletin まだですよね?
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年6月22日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「Modern Event Deck 2014」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MD1
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=CNS
入れました。
カード・セットの日本語版の名称は、毎回どれを採用するかで悩むのですが、今回は次の3つの選択肢から上記を採用。
(1) マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー
(2) マジック:ザ・ギャザリング コンスピラシー
(3) マジック:ザ・ギャザリング — コンスピラシー
日本語公式サイトが(1)で統一されていたので採用してみました。
さておき、新しいカード・タイプが増えたんですね。
今更カード・タイプが増えるくらいでは驚かないというか、カード・タイプが増えるくらいだったら用語定義テーブルのレコードを1つと特性テーブルの型定義(ENUM)を1ついじるくらいで対応できるように作ってあるので問題無かったですが。
それよりも Gatherer のコンテンツ記述形式が一部変更になっていて、ルール・テキストとフレーバー・テキストを取得できなくなってたのが弱りました。
結局正規表現を2箇所直すハメに。
ここももう少し一般的に書いとかないといけません。
そのうち直そう。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=MD1
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=CNS
入れました。
カード・セットの日本語版の名称は、毎回どれを採用するかで悩むのですが、今回は次の3つの選択肢から上記を採用。
(1) マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー
(2) マジック:ザ・ギャザリング コンスピラシー
(3) マジック:ザ・ギャザリング — コンスピラシー
日本語公式サイトが(1)で統一されていたので採用してみました。
さておき、新しいカード・タイプが増えたんですね。
今更カード・タイプが増えるくらいでは驚かないというか、カード・タイプが増えるくらいだったら用語定義テーブルのレコードを1つと特性テーブルの型定義(ENUM)を1ついじるくらいで対応できるように作ってあるので問題無かったですが。
それよりも Gatherer のコンテンツ記述形式が一部変更になっていて、ルール・テキストとフレーバー・テキストを取得できなくなってたのが弱りました。
結局正規表現を2箇所直すハメに。
ここももう少し一般的に書いとかないといけません。
そのうち直そう。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
「マジック・サポート」更新
2014年6月17日 ゲーム結論から言うと、「まだ出てないだけ」だったようです。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/298b
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2014年5月9日発表のオラクル更新を反映しました。
■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2014年5月1日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
短いので、一気に行きましょう。
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通常、新セットの発売と共にもたらされる総合ルールとオラクルの変更は、Update Bulletin で皆さんに先行配信しています。ただ残念ながら、今あなたが読んでいるこの記事は遅れてしまいました。ごめんね! なので、これからわたしが語る変更のすべては、既に起きたことです。時空間連続体に悪い影響が無いといいんですけど。
いい方に解釈すれば、もしセットの Update Bulletin が遅れたなら、まあ、わたしは正しいセットを選んだということです(*1)。「ニクスへの旅」は2つの新しいメカニズムを持っています。いずれもうまく動きますし、よさげな相互作用もいっぱいなのですが・・・、なにぶん能力語なので、いわゆる「実ルール」を伴いません。オラクルの方にも見なくちゃいけないカードはそれほど多くはありませんでした。後で述べる1件の特筆すべき例外を除けば、実施した作業のほとんどは「お片づけ」的なものでした。今回、ほとんど変更が無かったので、この記事のフォーマットも1ページにまとめました。時空間連続体に悪い影響が無いといいんですけど(*2)。
ルール・チームが注目すべきだと考えるカードがあるならば、この記事の下の方から返信してお知らせください。今回貢献していただいた皆様に感謝を申し上げます。それじゃ始めましょう!
=======================
オラクル更新
■《偵察/Reconnaissance》(機能変更あり)
とすれば、その特筆すべき例外から始めないわけにはいきません。この「エクソダス」のカード、創られた当初は、やってることは単純でした。もしもあなたの攻撃クリーチャーが想定外の苦境に立たされた場合(たぶんあなたの予想外のサプライズ・ブロッカーとか《巨大化/Giant Growth》とかを対戦相手が唱えてきたんでしょう)、そいつをおうちに連れて帰れるということです。当時のルールでは、そうしたクリーチャーが戦闘ダメージを割り振ったり割り振られたりすることはありませんでした。能力を起動するウィンドウがなかったので。
しかし「第6版」ルールの登場で何もかもが変わりました。つまり、戦闘ダメージを割り振った後でアンタップする機会があって、なおかつ攻撃クリーチャーであり続けられたのです。確かにそのクリーチャーは戦闘からは取り除かれましたが、そのことが影響するようなことは滅多に生じませんでした。《偵察》は、あなたの任意のクリーチャーに効果的に「擬似警戒」を与えるのに使えました。
時は流れました。
長い時でした。
チと長過ぎたやも。
かくして、このカードはわたしの注意を引きました。
そこにあったのは、新しいルール・セット(生け贄能力で戦闘ダメージがスタックに載らないとかそういうやつ)のもとで機能が変化したカードというよりも、事実上別のカードでした。これがどのくらい使われたのか良く知りませんが、現在ただいま誰かが使ってたとしたら、それは元々意図していたデザインの故ではないことはほぼ明らかです。オラクルのテキストの重要な目標の一つは、デザインの意図に忠実であることです。《偵察》は(概ね)同じテキストでやってきたわけですが、全く以って別のカードでした。これは間違っていると思います。元の機能を取り戻すテキストを考え出しました。
以前のテキスト:
{o0}: Remove target attacking creature you control from combat and untap it.
{o0}: あなたがコントロールする攻撃クリーチャー1体を対象とする。それを戦闘から取り除き、アンタップする。
新しいテキスト:
{o0}: Remove target attacking creature you control from combat and untap it. Activate this ability only before the combat damage step.
{o0}: あなたがコントロールする攻撃クリーチャー1体を対象とする。それを戦闘から取り除き、アンタップする。この能力は、戦闘ダメージ・ステップより前にのみ起動できる。
お話はこれでおしまいかっていうと、実はそうでもありません。この変更は、わたしから誰かにお伝えするより前にGathererで公開されたため、皆さんの議論の的になりました。何故我々は何年も経ってからこのカードを変更したのか? もしこのカードが変更されたなら、何故《Maze of Ith》やその他の似たようなカードは変更されなかったのか? どう見ても機能的には同じです。そして何故ヴァンガードのカード《Oracle》は変更されなかったのか? (まあ、それは簡単で、Oracle検索でOracleが見つからなかったっていう。)どれもいい質問で、真面目に検討しています。
てなわけで、この話はまだ見直し中だと考えてください。変更は有効で、Gathererのテキストは正しいのですが、このカードについてお話しするのはこれが最後というわけにはいかなさそうです。
■「被覆」の注釈文(機能変更なし)(*3)
被覆はかつて「常盤木」キーワード能力でしたので、被覆を持つカードのいくつかには注釈文がありません。加えて、注釈文を持っているカードのいくつかには矛盾が見受けられました。ここ暫く被覆にお目にかかっていないので、Gathererで被覆持ちのカードを見た人が被覆が何をするか知らないことはあり得るでしょう。そこでわたしはそれらのカードに一通り目を通し、注釈文を整備しました。被覆が列挙されたキーワードに含まれているケースでは、新しい注釈文との対応を取るため、別の行に分けた例がいくつかあります。
■《Arctic Foxes》(機能変更なし)
このカードは、ブロックされないことを述べる場合の標準的な方法に従っていませんでした。
以前のテキスト:
Creatures with power 2 or greater can’t block Arctic Foxes as long as defending player controls a snow land.
パワーが2以上のクリーチャーは、防御プレイヤーが氷雪土地をコントロールしているかぎり、《Arctic Foxes》をブロックできない。
新しいテキスト:
Arctic Foxes can’t be blocked by creatures with power 2 or greater as long as defending player controls a snow land.
《Arctic Foxes》は、防御プレイヤーが氷雪土地をコントロールしているかぎり、パワーが2以上のクリーチャーによってはブロックされない。
■《スレイマンの壺/Bottle of Suleiman》(機能変更なし)
奇妙なことに、このコイン投げカードは悪い結果の方を先に書いています。コイン投げは起動型能力の結果ですから、あなたが何故それを起動するのかを知る前にずいぶん長いこと読む必要があるというわけです! 結果の部分を入れ替えて、より一般的な「すごいこと優先」方式にしたがうようにしました。
以前のテキスト:
{o1}, Sacrifice Bottle of Suleiman: Flip a coin. If you lose the flip, Bottle of Suleiman deals 5 damage to you. If you win the flip, put a 5/5 colorless Djinn artifact creature token with flying onto the battlefield.
{o1}, スレイマンの壷を生け贄に捧げる(*4): コイン投げをする。あなたがコイン投げに負けた場合、スレイマンの壺はあなたに5点のダメージを与える。あなたがコイン投げに勝った場合、飛行を持つ無色の5/5のジン・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
新しいテキスト:
{o1}, Sacrifice Bottle of Suleiman: Flip a coin. If you win the flip, put a 5/5 colorless Djinn artifact creature token with flying onto the battlefield. If you lose the flip, Bottle of Suleiman deals 5 damage to you.
{o1}, スレイマンの壷を生け贄に捧げる: コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、飛行を持つ無色の5/5のジン・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。あなたがコイン投げに負けた場合、スレイマンの壺はあなたに5点のダメージを与える。
■《Fastbond》と《Naya》(機能変更なし)
今や、あなたがあなたの各ターンにプレイする土地1枚と、プレイを許された追加の土地との間に何ら差異は無いのですから、土地を何枚でもプレイしていいカードに「追加の」という語は不要です。
《Fastbond》の以前のテキスト:
You may play any number of additional lands on each of your turns.
Whenever you play a land, if it wasn’t the first land you played this turn, Fastbond deals 1 damage to you.
あなたの毎ターン(*5)、あなたは追加の土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
《Fastbond》の新しいテキスト:
You may play any number of lands on each of your turns.
Whenever you play a land, if it wasn’t the first land you played this turn, Fastbond deals 1 damage to you.
あなたの毎ターン(*5)、あなたは土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
《Naya》の以前のテキスト:
You may play any number of additional lands on each of your turns.
Whenever you roll {C}, target red, green, or white creature you control gets +1/+1 until end of turn for each land you control.
あなたの各ターンに、あなたは追加の土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが{C}を出すたび、あなたがコントロールする赤か緑か白のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたがコントロールする土地1つにつき+1/+1の修整を受ける。
《Naya》の新しいテキスト:
You may play any number of lands on each of your turns.
Whenever you roll {C}, target red, green, or white creature you control gets +1/+1 until end of turn for each land you control.
あなたの毎ターン(*5)、あなたは土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが{C}を出すたび、あなたがコントロールする赤か緑か白のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたがコントロールする土地1つにつき+1/+1の修整を受ける。
■《風景の変容/Scapeshift》(機能変更なし)
ルールによれば、あなたがライブラリーからカードを1枚探すとき、それを見つけなくてはならないということはありません。たとえそれがそこにあっても、です。というルールを知らないかもしれない人たちにも分かりやすいように、複数枚のカードを探すカードには、「まで」という表現を入れることにしています。
以前のテキスト:
Sacrifice any number of lands. Search your library for that many land cards, put them onto the battlefield tapped, then shuffle your library.
望む数の土地を生け贄に捧げる。あなたのライブラリーからその枚数に等しい枚数の土地カードを探してタップ状態で場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
新しいテキスト:
Sacrifice any number of lands. Search your library for up to that many land cards, put them onto the battlefield tapped, then shuffle your library.
望む数の土地を生け贄に捧げる。あなたのライブラリーからその枚数に等しい枚数までの土地カードを探してタップ状態で場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
■《スカイシュラウドの祝福/Skyshroud Blessing》(機能変更なし)
ある能力が特定のタイプやサブタイプに何の限定もなく影響を与えるとき、標準テンプレートでは「すべての」を書くことになっています。
以前のテキスト:
Lands gain shroud until end of turn. (They can’t be the targets of spells or abilities.)
Draw a card.
土地はターン終了時まで被覆を得る。(それらは呪文や能力の対象にならない。)
カードを1枚引く。
新しいテキスト:
All lands gain shroud until end of turn. (They can’t be the targets of spells or abilities.)
Draw a card.
すべての土地はターン終了時まで被覆を得る。(それらは呪文や能力の対象にならない。)
カードを1枚引く。
■《汚れた一撃/Tainted Strike》(機能変更なし)
このカードはその注釈文に些細な問題がありました。何とインスタントでした。クリーチャーか何かかと思ったよ。
以前のテキスト:
Target creature gets +1/+0 and gains infect until end of turn. (This creature deals damage to creatures in the form of -1/-1 counters and to players in the form of poison counters.)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+0の修整を受けるとともに感染を得る。(このクリーチャーは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒カウンターの形でダメージを与える。)
新しいテキスト:
Target creature gets +1/+0 and gains infect until end of turn. (It deals damage to creatures in the form of -1/-1 counters and to players in the form of poison counters.)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+0の修整を受けるとともに感染を得る。(それは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒カウンターの形でダメージを与える。)
=======================
総合ルールの更新
■118.1a
このルールは、双頭巨人戦の初期ライフ総量を定めるものですが、些細な書き間違い(*6)がありました。
■205.3m
ラミアよ、ようこそクリーチャー・タイプ一覧(*7)へ。
■207.2c
「星座」と「奮励」が能力語の一覧に加わりました。
■603.10 と 607.2g
これらのルールは、誘発型能力が同一のパラグラフ中の常在型能力に関連しているケースについて述べています。このタイプの関連している能力(*8)は、《二度目の収穫/Rowen》や《原始的刻印/Primitive Etchings》のようなカードで見られます。《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》は、2つの誘発型能力が1つの常在型能力に関連している初めてのカードでして、ルールも書き換えました。
■712.1
このルールは、他のプレイヤーのターンをコントロールすることについて述べています。それをする3番目のカードとして、今や《最悪の恐怖/Worst Fears》が《精神隷属器/Mindslaver》と《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》に加わりました。思うに3枚というのは個別の例を列挙するのをやめるポイントでしょうね。
(*1) 「わたしは正しいセットを選んだということです」
冗談です。
念の為。
(*2) 「時空間連続体に悪い影響が無いといいんですけど」
どうやらあったようです。
(*3) 『「被覆」の注釈文』
実際に変更されたのは次のカードです。
《藻のガリアル/Algae Gharial》
《Autumn Willow》
《浄火の大天使/Empyrial Archangel》
《霜の猛禽/Frost Raptor》
《偉大なるオーラ術/Greater Auramancy》
《ハーダの巡回スパイ/Hada Spy Patrol》
《らせんの円錐/Helix Pinnacle》
《不退転の大天使/Indomitable Archangel》
《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》
《島背の落とし子/Isleback Spawn》
《ニューロックの猛士/Neurok Commando》
《ウーナの末裔/Scion of Oona》
《甲羅のスカルキン/Shell Skulkin》
《隠された知識/Shrouded Lore》
《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
《頑丈な雛/Sturdy Hatchling》
《秘密の帷/Veil of Secrecy》
《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
このオラクル改訂で、被覆を持ちながら被覆の注釈文を持たないカードは《石塚の放浪者/Cairn Wanderer》のみになったようです。
(*4) 「生け贄に捧げる」
前にも書いたような気もしますが・・・。
総合ルールの用語集などでは「生贄に捧げる」と表記されています。
しかし、総合ルール全体では「生け贄に捧げる」と表記されているケースが多く、実際のカードでは「生贄に捧げる」と書かれている例はありません(Gathererに載ってるもの限定ですけども)。
正しくは「生け贄」で、「け」が無いのは古い(Gatherer以前の)表記なのか、もしくは誤りなのでしょう。
(*5) 「あなたの毎ターン」
「each of your turns」の訳語は一定していないようです。
(あなたは)「自分の各ターンに」
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking(CHK)》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
「あなたの各ターンに」
《ナヤ/Naya(HOP)》
「あなたのターン」
《幽霊の酋長、カラドール/Karador, Ghost Chieftain(CMD)》
「あなたの毎ターン」
《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms(JOU)》
とりあえずいちばん新しいのに従っておきました。
(*6) 「些細な書き間違い」
旧:118.1a In a Two-Headed Giant game, each team’s starting life total of 30. See rule 810, "Two-Headed Giant Variant."
---
新:118.1a In a Two-Headed Giant game, each team’s starting life total is 30. See rule 810, "Two-Headed Giant Variant."
もはや間違い探しレベル。
(*7) 「205.3m」
「ラミア/Lamia」であるべきところが「「ラミア/Lamia」になっています。
これだけ多いとゲシュタルト崩壊を起こすのも無理のないところ。
(*8) 「関連している能力」
「linked ability」の訳語は、総合ルールの中でも一定していません。
「関連している能力」
607
607.2
702.71b
706.7
「関連した能力」
607.2j
607.3
607.4
607.5
614.14
706.7a
用語集
用語集で「関連した能力」と書いてるのに、それを説明している607節のタイトルは「関連している能力」なんですね。どちらが正しいのかはよく分かりません。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/298b
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2014年5月9日発表のオラクル更新を反映しました。
■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2014年5月1日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
短いので、一気に行きましょう。
=======================
通常、新セットの発売と共にもたらされる総合ルールとオラクルの変更は、Update Bulletin で皆さんに先行配信しています。ただ残念ながら、今あなたが読んでいるこの記事は遅れてしまいました。ごめんね! なので、これからわたしが語る変更のすべては、既に起きたことです。時空間連続体に悪い影響が無いといいんですけど。
いい方に解釈すれば、もしセットの Update Bulletin が遅れたなら、まあ、わたしは正しいセットを選んだということです(*1)。「ニクスへの旅」は2つの新しいメカニズムを持っています。いずれもうまく動きますし、よさげな相互作用もいっぱいなのですが・・・、なにぶん能力語なので、いわゆる「実ルール」を伴いません。オラクルの方にも見なくちゃいけないカードはそれほど多くはありませんでした。後で述べる1件の特筆すべき例外を除けば、実施した作業のほとんどは「お片づけ」的なものでした。今回、ほとんど変更が無かったので、この記事のフォーマットも1ページにまとめました。時空間連続体に悪い影響が無いといいんですけど(*2)。
ルール・チームが注目すべきだと考えるカードがあるならば、この記事の下の方から返信してお知らせください。今回貢献していただいた皆様に感謝を申し上げます。それじゃ始めましょう!
=======================
オラクル更新
■《偵察/Reconnaissance》(機能変更あり)
とすれば、その特筆すべき例外から始めないわけにはいきません。この「エクソダス」のカード、創られた当初は、やってることは単純でした。もしもあなたの攻撃クリーチャーが想定外の苦境に立たされた場合(たぶんあなたの予想外のサプライズ・ブロッカーとか《巨大化/Giant Growth》とかを対戦相手が唱えてきたんでしょう)、そいつをおうちに連れて帰れるということです。当時のルールでは、そうしたクリーチャーが戦闘ダメージを割り振ったり割り振られたりすることはありませんでした。能力を起動するウィンドウがなかったので。
しかし「第6版」ルールの登場で何もかもが変わりました。つまり、戦闘ダメージを割り振った後でアンタップする機会があって、なおかつ攻撃クリーチャーであり続けられたのです。確かにそのクリーチャーは戦闘からは取り除かれましたが、そのことが影響するようなことは滅多に生じませんでした。《偵察》は、あなたの任意のクリーチャーに効果的に「擬似警戒」を与えるのに使えました。
時は流れました。
長い時でした。
チと長過ぎたやも。
かくして、このカードはわたしの注意を引きました。
そこにあったのは、新しいルール・セット(生け贄能力で戦闘ダメージがスタックに載らないとかそういうやつ)のもとで機能が変化したカードというよりも、事実上別のカードでした。これがどのくらい使われたのか良く知りませんが、現在ただいま誰かが使ってたとしたら、それは元々意図していたデザインの故ではないことはほぼ明らかです。オラクルのテキストの重要な目標の一つは、デザインの意図に忠実であることです。《偵察》は(概ね)同じテキストでやってきたわけですが、全く以って別のカードでした。これは間違っていると思います。元の機能を取り戻すテキストを考え出しました。
以前のテキスト:
{o0}: Remove target attacking creature you control from combat and untap it.
{o0}: あなたがコントロールする攻撃クリーチャー1体を対象とする。それを戦闘から取り除き、アンタップする。
新しいテキスト:
{o0}: Remove target attacking creature you control from combat and untap it. Activate this ability only before the combat damage step.
{o0}: あなたがコントロールする攻撃クリーチャー1体を対象とする。それを戦闘から取り除き、アンタップする。この能力は、戦闘ダメージ・ステップより前にのみ起動できる。
お話はこれでおしまいかっていうと、実はそうでもありません。この変更は、わたしから誰かにお伝えするより前にGathererで公開されたため、皆さんの議論の的になりました。何故我々は何年も経ってからこのカードを変更したのか? もしこのカードが変更されたなら、何故《Maze of Ith》やその他の似たようなカードは変更されなかったのか? どう見ても機能的には同じです。そして何故ヴァンガードのカード《Oracle》は変更されなかったのか? (まあ、それは簡単で、Oracle検索でOracleが見つからなかったっていう。)どれもいい質問で、真面目に検討しています。
てなわけで、この話はまだ見直し中だと考えてください。変更は有効で、Gathererのテキストは正しいのですが、このカードについてお話しするのはこれが最後というわけにはいかなさそうです。
■「被覆」の注釈文(機能変更なし)(*3)
被覆はかつて「常盤木」キーワード能力でしたので、被覆を持つカードのいくつかには注釈文がありません。加えて、注釈文を持っているカードのいくつかには矛盾が見受けられました。ここ暫く被覆にお目にかかっていないので、Gathererで被覆持ちのカードを見た人が被覆が何をするか知らないことはあり得るでしょう。そこでわたしはそれらのカードに一通り目を通し、注釈文を整備しました。被覆が列挙されたキーワードに含まれているケースでは、新しい注釈文との対応を取るため、別の行に分けた例がいくつかあります。
■《Arctic Foxes》(機能変更なし)
このカードは、ブロックされないことを述べる場合の標準的な方法に従っていませんでした。
以前のテキスト:
Creatures with power 2 or greater can’t block Arctic Foxes as long as defending player controls a snow land.
パワーが2以上のクリーチャーは、防御プレイヤーが氷雪土地をコントロールしているかぎり、《Arctic Foxes》をブロックできない。
新しいテキスト:
Arctic Foxes can’t be blocked by creatures with power 2 or greater as long as defending player controls a snow land.
《Arctic Foxes》は、防御プレイヤーが氷雪土地をコントロールしているかぎり、パワーが2以上のクリーチャーによってはブロックされない。
■《スレイマンの壺/Bottle of Suleiman》(機能変更なし)
奇妙なことに、このコイン投げカードは悪い結果の方を先に書いています。コイン投げは起動型能力の結果ですから、あなたが何故それを起動するのかを知る前にずいぶん長いこと読む必要があるというわけです! 結果の部分を入れ替えて、より一般的な「すごいこと優先」方式にしたがうようにしました。
以前のテキスト:
{o1}, Sacrifice Bottle of Suleiman: Flip a coin. If you lose the flip, Bottle of Suleiman deals 5 damage to you. If you win the flip, put a 5/5 colorless Djinn artifact creature token with flying onto the battlefield.
{o1}, スレイマンの壷を生け贄に捧げる(*4): コイン投げをする。あなたがコイン投げに負けた場合、スレイマンの壺はあなたに5点のダメージを与える。あなたがコイン投げに勝った場合、飛行を持つ無色の5/5のジン・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
新しいテキスト:
{o1}, Sacrifice Bottle of Suleiman: Flip a coin. If you win the flip, put a 5/5 colorless Djinn artifact creature token with flying onto the battlefield. If you lose the flip, Bottle of Suleiman deals 5 damage to you.
{o1}, スレイマンの壷を生け贄に捧げる: コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、飛行を持つ無色の5/5のジン・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。あなたがコイン投げに負けた場合、スレイマンの壺はあなたに5点のダメージを与える。
■《Fastbond》と《Naya》(機能変更なし)
今や、あなたがあなたの各ターンにプレイする土地1枚と、プレイを許された追加の土地との間に何ら差異は無いのですから、土地を何枚でもプレイしていいカードに「追加の」という語は不要です。
《Fastbond》の以前のテキスト:
You may play any number of additional lands on each of your turns.
Whenever you play a land, if it wasn’t the first land you played this turn, Fastbond deals 1 damage to you.
あなたの毎ターン(*5)、あなたは追加の土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
《Fastbond》の新しいテキスト:
You may play any number of lands on each of your turns.
Whenever you play a land, if it wasn’t the first land you played this turn, Fastbond deals 1 damage to you.
あなたの毎ターン(*5)、あなたは土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが土地をプレイするたび、それがこのターンにあなたがプレイした最初の土地でない場合、Fastbondはあなたに1点のダメージを与える。
《Naya》の以前のテキスト:
You may play any number of additional lands on each of your turns.
Whenever you roll {C}, target red, green, or white creature you control gets +1/+1 until end of turn for each land you control.
あなたの各ターンに、あなたは追加の土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが{C}を出すたび、あなたがコントロールする赤か緑か白のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたがコントロールする土地1つにつき+1/+1の修整を受ける。
《Naya》の新しいテキスト:
You may play any number of lands on each of your turns.
Whenever you roll {C}, target red, green, or white creature you control gets +1/+1 until end of turn for each land you control.
あなたの毎ターン(*5)、あなたは土地を望む枚数プレイしてもよい。
あなたが{C}を出すたび、あなたがコントロールする赤か緑か白のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、あなたがコントロールする土地1つにつき+1/+1の修整を受ける。
■《風景の変容/Scapeshift》(機能変更なし)
ルールによれば、あなたがライブラリーからカードを1枚探すとき、それを見つけなくてはならないということはありません。たとえそれがそこにあっても、です。というルールを知らないかもしれない人たちにも分かりやすいように、複数枚のカードを探すカードには、「まで」という表現を入れることにしています。
以前のテキスト:
Sacrifice any number of lands. Search your library for that many land cards, put them onto the battlefield tapped, then shuffle your library.
望む数の土地を生け贄に捧げる。あなたのライブラリーからその枚数に等しい枚数の土地カードを探してタップ状態で場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
新しいテキスト:
Sacrifice any number of lands. Search your library for up to that many land cards, put them onto the battlefield tapped, then shuffle your library.
望む数の土地を生け贄に捧げる。あなたのライブラリーからその枚数に等しい枚数までの土地カードを探してタップ状態で場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
■《スカイシュラウドの祝福/Skyshroud Blessing》(機能変更なし)
ある能力が特定のタイプやサブタイプに何の限定もなく影響を与えるとき、標準テンプレートでは「すべての」を書くことになっています。
以前のテキスト:
Lands gain shroud until end of turn. (They can’t be the targets of spells or abilities.)
Draw a card.
土地はターン終了時まで被覆を得る。(それらは呪文や能力の対象にならない。)
カードを1枚引く。
新しいテキスト:
All lands gain shroud until end of turn. (They can’t be the targets of spells or abilities.)
Draw a card.
すべての土地はターン終了時まで被覆を得る。(それらは呪文や能力の対象にならない。)
カードを1枚引く。
■《汚れた一撃/Tainted Strike》(機能変更なし)
このカードはその注釈文に些細な問題がありました。何とインスタントでした。クリーチャーか何かかと思ったよ。
以前のテキスト:
Target creature gets +1/+0 and gains infect until end of turn. (This creature deals damage to creatures in the form of -1/-1 counters and to players in the form of poison counters.)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+0の修整を受けるとともに感染を得る。(このクリーチャーは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒カウンターの形でダメージを与える。)
新しいテキスト:
Target creature gets +1/+0 and gains infect until end of turn. (It deals damage to creatures in the form of -1/-1 counters and to players in the form of poison counters.)
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+0の修整を受けるとともに感染を得る。(それは、クリーチャーに-1/-1カウンターの形でダメージを与え、プレイヤーに毒カウンターの形でダメージを与える。)
=======================
総合ルールの更新
■118.1a
このルールは、双頭巨人戦の初期ライフ総量を定めるものですが、些細な書き間違い(*6)がありました。
■205.3m
ラミアよ、ようこそクリーチャー・タイプ一覧(*7)へ。
■207.2c
「星座」と「奮励」が能力語の一覧に加わりました。
■603.10 と 607.2g
これらのルールは、誘発型能力が同一のパラグラフ中の常在型能力に関連しているケースについて述べています。このタイプの関連している能力(*8)は、《二度目の収穫/Rowen》や《原始的刻印/Primitive Etchings》のようなカードで見られます。《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》は、2つの誘発型能力が1つの常在型能力に関連している初めてのカードでして、ルールも書き換えました。
■712.1
このルールは、他のプレイヤーのターンをコントロールすることについて述べています。それをする3番目のカードとして、今や《最悪の恐怖/Worst Fears》が《精神隷属器/Mindslaver》と《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》に加わりました。思うに3枚というのは個別の例を列挙するのをやめるポイントでしょうね。
(*1) 「わたしは正しいセットを選んだということです」
冗談です。
念の為。
(*2) 「時空間連続体に悪い影響が無いといいんですけど」
どうやらあったようです。
(*3) 『「被覆」の注釈文』
実際に変更されたのは次のカードです。
《藻のガリアル/Algae Gharial》
《Autumn Willow》
《浄火の大天使/Empyrial Archangel》
《霜の猛禽/Frost Raptor》
《偉大なるオーラ術/Greater Auramancy》
《ハーダの巡回スパイ/Hada Spy Patrol》
《らせんの円錐/Helix Pinnacle》
《不退転の大天使/Indomitable Archangel》
《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》
《島背の落とし子/Isleback Spawn》
《ニューロックの猛士/Neurok Commando》
《ウーナの末裔/Scion of Oona》
《甲羅のスカルキン/Shell Skulkin》
《隠された知識/Shrouded Lore》
《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》
《頑丈な雛/Sturdy Hatchling》
《秘密の帷/Veil of Secrecy》
《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
このオラクル改訂で、被覆を持ちながら被覆の注釈文を持たないカードは《石塚の放浪者/Cairn Wanderer》のみになったようです。
(*4) 「生け贄に捧げる」
前にも書いたような気もしますが・・・。
総合ルールの用語集などでは「生贄に捧げる」と表記されています。
しかし、総合ルール全体では「生け贄に捧げる」と表記されているケースが多く、実際のカードでは「生贄に捧げる」と書かれている例はありません(Gathererに載ってるもの限定ですけども)。
正しくは「生け贄」で、「け」が無いのは古い(Gatherer以前の)表記なのか、もしくは誤りなのでしょう。
(*5) 「あなたの毎ターン」
「each of your turns」の訳語は一定していないようです。
(あなたは)「自分の各ターンに」
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking(CHK)》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya(ZEN)》
「あなたの各ターンに」
《ナヤ/Naya(HOP)》
「あなたのターン」
《幽霊の酋長、カラドール/Karador, Ghost Chieftain(CMD)》
「あなたの毎ターン」
《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms(JOU)》
とりあえずいちばん新しいのに従っておきました。
(*6) 「些細な書き間違い」
旧:118.1a In a Two-Headed Giant game, each team’s starting life total of 30. See rule 810, "Two-Headed Giant Variant."
---
新:118.1a In a Two-Headed Giant game, each team’s starting life total is 30. See rule 810, "Two-Headed Giant Variant."
もはや間違い探しレベル。
(*7) 「205.3m」
「ラミア/Lamia」であるべきところが「「ラミア/Lamia」になっています。
これだけ多いとゲシュタルト崩壊を起こすのも無理のないところ。
(*8) 「関連している能力」
「linked ability」の訳語は、総合ルールの中でも一定していません。
「関連している能力」
607
607.2
702.71b
706.7
「関連した能力」
607.2j
607.3
607.4
607.5
614.14
706.7a
用語集
用語集で「関連した能力」と書いてるのに、それを説明している607節のタイトルは「関連している能力」なんですね。どちらが正しいのかはよく分かりません。
「マジック・サポート」更新
2014年5月10日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「ニクスへの旅」
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=JOU
入れました。
なお、今回、 Update Bulletin は出ていないようです。
まだ出てないだけなのか今回から出さなくなったのか今回だけ出さないのか、その辺は良く知りませんが。
それはいいんですが、総合ルールのテキスト・ファイル版が公開されていません。
http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/rules
こりゃちょっと、厳しいですね。
つまり、「総合ルール・ビューワ」はテキスト版の総合ルールをプログラムで解析して更新していますので。
PDFのパージングとかやりたくないしなぁ・・・。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?lang=ja&search_card&set=JOU
入れました。
なお、今回、 Update Bulletin は出ていないようです。
まだ出てないだけなのか今回から出さなくなったのか今回だけ出さないのか、その辺は良く知りませんが。
それはいいんですが、総合ルールのテキスト・ファイル版が公開されていません。
http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/rules
こりゃちょっと、厳しいですね。
つまり、「総合ルール・ビューワ」はテキスト版の総合ルールをプログラムで解析して更新していますので。
PDFのパージングとかやりたくないしなぁ・・・。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese