10/10の土曜日に、MOでスタンダード・コモン構築の大会が開催されました。
わたしが在籍しているクラン「The Dark」の主催大会、「第20回The Darkクラン・トーナメント」です。
公式報告はこちらです。
http://73420.diarynote.jp/200910122158019443/

参加者は9名で、スイス4ラウンドの持ち時計30分3本勝負で争いました。
全体の成績はこちらにあります。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/competition.php?id=334

■デッキ選定経緯
今回も全く準備期間が取れず、当日の昼から情報収集を始めました。
と言っても、前回と同じ環境ですから、前回大会のメタと、それ以降のSPDCおよびMPDCのメタをチェックしただけです。
すると、前回もそうでしたけど、やっぱり《強迫》はあんまり使われていないことが確かめられました。
クリーチャー主体のこの環境で、コントロール・デッキが《強迫》を使うのは微妙なんでしょうね。
しかし、ビートダウンは黒をあまり使わないので、初手《強迫》を有効に活かせない。
そんな感じでしょうか。
《強迫》がないせいか、SPDCではDDW系のデッキがけっこう成績を残しています。
DDWを使えるのも今回が最後ですし、farewellというつもりで使ってみますかなー。

■Blightning DDW
メイン・デッキ(60)
土地 (17)
2 《グリクシスの全景/Grixis Panorama》
1 《ジャンドの全景/Jund Panorama》
8 《山/Mountain》
2 《沼/Swamp》
4 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

クリーチャー (16)
4 《グリクシスの邪刃/Grixis Grimblade》
4 《ノッグルの山賊/Noggle Bandit》
4 《川滝のミミック/Riverfall Mimic》
4 《小川跳ね/Stream Hopper》

その他の呪文 (27)
4 《荒廃稲妻/Blightning》
4 《天主の勢力/Clout of the Dominus》
3 《強迫/Duress》
1 《炎の突き/Flame Jab》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
2 《血の署名/Sign in Blood》
2 《タール火/Tarfire》
3 《終止/Terminate》
4 《脈火の境界石/Veinfire Borderpost》

サイドボード (15)
4 《亡霊招き/Beckon Apparition》
4 《破滅の刃/Doom Blade》
1 《強迫/Duress》
4 《ゴブリンの異国者/Goblin Outlander》
2 《傷鱗の儀式/Scarscale Ritual》

DDWとは、Dominus Deck Winsの略でありまして、青赤の回避のつくクリーチャーに《天主の勢力》で被覆をつけ、そのまま殴り切ってしまうかまたは火力でトドメを刺す感じのデッキを言います。
「時のらせん」ブロックが落ちてから台頭し始め、一時は環境最強デッキと言われたことも。
もともと赤単のデッキだったのですが、《ヴィダルケンの異国者》の登場によって白青が強化されて対策が進み、有力なアーキタイプのひとつ、くらいの位置に落ち着きました。
そのあたりから多色化の試みがなされ、《やっかい児》を入れる青赤がそれなりに成果を残しました。
黒赤は比較的新しい試みですが、それでも前環境(M10が出る前)からあるアーキタイプです。
《名も無き転置》や《眼腐りの終焉》が入るので、《ヴィダルケンの異国者》1枚で完封ということがなくなりました。
M10では、アーティファクトにも効くようになった《破滅の刃》が出たので、ますます白青耐性は高まったと思います。
ただ、同時に《強迫》が環境に入ってきたので、《天主の勢力》やインスタント火力呪文を手札に抱えてタイミングを待たなければならないDDWは死滅したかに思われたんですけども。
意外に《強迫》が使われていないのが幸いしているようです。

サイドで説明が必要なのは《傷鱗の儀式》くらいですか。
これは、《至福の休息》対策です。
ただ、今回当たった白いデッキは、《至福の休息》を使うようなデッキではなかったので、出番はありませんでしたけども。

■第1ラウンド vs Rag Manさん
我らが「The Dark」のキャプテンです。

・第1ゲーム
あちらキープ。
こちら《脈火の境界石》*2《グリクシスの邪刃》*2《ノッグルの山賊》《稲妻》《天主の勢力》をキープできず。
《グリクシスの邪刃》がいるからしょうがないとはいえ、境界石入れるとこういうことがあるからアレですなー。
山山《グリクシスの邪刃》《稲妻》《天主の勢力》《荒廃稲妻》をキープ。

あちらは山森から《ナヤの静刃》。これには《タール火》。
どうも、ステロイドなんでしょうか。
平地が出てきて《バントの信刃》。これには《炎の突き》。
どうやら、ナヤ・アグロですね。
続いて繰り出してくる《バントの信刃》《ナヤの静刃》を《稲妻》と《炎の突き》回顧で退けました。
こちらは、ターン3に《広漠なる変幻地》が引けたので、《グリクシスの邪刃》を出してから《荒廃稲妻》であちらの手札を空に。
《ノッグルの山賊》を戦線に追加したところで、あちら投了でした。

たまたま境界石が出てこなかったので、《ナヤの静刃》を焼けたから良かったですが。
回られるとちょっと苦戦しそうな感じも。

IN: 《ゴブリンの異国者》*1《破滅の刃》*4
OUT:《強迫》*3《血の署名》*2

こんな感じでしょうか。

・第2ゲーム
あちらキープ。
こちら山山《広漠なる変幻地》《小川跳ね》《ゴブリンの異国者》《ノッグルの山賊》《終止》と、《天主の勢力》がない初手としてはかなり良いハンドをキープ。
あちらは森《荒原の境界石》平地から、《イラクサの歩哨》*2《野生のナカティル》《ナヤの静刃》の立ち上がり。
《荒廃稲妻》で後続の《国境地帯のレインジャー》を叩き落して、赤マナ源を断ったものの。
さらに2/2《野生のナカティル》が追加され、除去が間に合わず。
《ゴブリンの異国者》で《ナヤの静刃》は止まったものの、緑のクリーチャー陣による相討ち上等の総攻撃でライフ1まで削られました。
更に《バントの信刃》。
死にそー。
どうも、ナヤ・アグロだと思ったのは誤りで、緑白タッチ赤なんですね。
緑の呪文を引かれて《イラクサの歩哨》を起こされたら負け、という状態を乗り切って、今引きの除去をつないで、生き延びます。
どうにか《ノッグルの山賊》で殴れる状態にまで盛り返しました。
あちらは《ナヤの静刃》に《安寧砦の精鋭》を追加して、手札1枚。
こちらは《ゴブリンの異国者》《ノッグルの山賊》《小川跳ね》で、ハンドは山と《荒廃稲妻》。墓地には《炎の突き》。
ライフは1-13まで迫っています。
ここで、あるいはその前にでも、《荒廃稲妻》を撃ってハンドを空にしておくべきだったのですがそうせず、ドローした《ノッグルの山賊》を出してしまいました。
いや、それでも、山を出しとけば良かった。
それもしないでタップ・アウトしてターンを返したら、あちらは《安寧砦の精鋭》に《大霊の盾》。参りました。

緑白なんだからそりゃ入ってる可能性はありますよね。

・第3ゲーム
こちら《グリクシスの全景》*2《脈火の境界石》《小川跳ね》《川滝のミミック》《ノッグルの山賊》《タール火》を悩んでキープ。
初動ターン3ですが、先手だし、《天主の勢力》待ちのリーチだし、マリガンするよりいいかと思い。
あちらもキープ。
あちらは森平地からの《ヴァレロンの異国者》が初動。
《タール火》で処理して《小川跳ね》。
返しは《荒原の境界石》から3/2《バントの信刃》。
《破滅の刃》で対処しますが、平地から《安寧砦の精鋭》《バントの信刃》。
除去が切れました。まずいねどうも。
こちらは初動がターン3なので、戦場には《小川跳ね》が出てるだけです。
いろいろ悩んで、あちらの手札残り3枚から、タップ・アウトで《荒廃稲妻》を撃ったのですが、この賭けが失敗。
しっかり《大霊の盾》を引かれていて、付けられて終了でした。
まあ、《荒廃稲妻》撃たなくても、キレ《大霊の盾》されていたらどの道負けですし、そうしなかったとしても、《荒廃稲妻》で捨てさせた《国境地帯のレインジャー》と《安寧砦の精鋭》が出てきていたはずなので、やっぱり勝てませんから同じかな。

初戦で躓いてしまいました。

■第2ラウンド 不戦勝
あらら。

■第3ラウンド vs koichiさん
本日の進行担当のkoichiさんです。
今回から、運営に加わって頂けることになりました。
ありがたいことです。
でも、だからといって手は抜けません。

・第1ゲーム
山3《脈火の境界石》《川滝のミミック》《稲妻》《荒廃稲妻》をキープ。
あちらは1マリガン。
ターン2に今引きの《強迫》で覗いたら、森《安寧砦の二人組》《巨大化》《印章の祝福》*2《至福の休息》でした。
緑白アグロですね。
《至福の休息》を抜いて、あちらが動けない間に《川滝のミミック》。
そのミミックに今引きの《天主の勢力》がついて一人旅です。
《バントの信刃》は、《巨大化》で守ろうとするのを火力2枚で落とし、攻撃継続。
ようやく4マナに達したあちらが《安寧砦の二人組》を出し、キレ《大霊の盾》しようとするのを《終止》したところで投了でした。

IN: 《ゴブリンの異国者》*4《破滅の刃》
OUT:《荒廃稲妻》*4《強迫》

・第2ゲーム
あちらキープ。
こちら《グリクシスの全景》《脈火の境界石》《グリクシスの邪刃》《ノッグルの山賊》《稲妻》*2《破滅の刃》をキープできず。
森《広漠なる変幻地》《脈火の境界石》*2《ノッグルの山賊》《終止》をキープ。
あちらは平地から《アクラサの従者》。
《クァーサルの群れ魔道士》で賛美は十分だとしているデッキも多い中、緑白アグロとしては珍しい選択ですね。
必ずしも《大霊の盾》に頼らない、ってことでしょうか。
こちらが《脈火の境界石》*2でマナ・ベースを整えていたら、いきなり《真面目な捧げ物》で1ターン遅らされてしまいました。
ですが、その間は《アクラサの従者》から2点もらっただけなので、出血は最小限。
それも、今引きの《炎の突き》で対処しました。
でもライフは16-24。ちょっと厳しいかな。
続いて2/2《野生のナカティル》が出てきてまたびっくり。
クリーチャーはかなり前のめりな選択になっているようです。
初戦のRag Manさんと言い、今の緑白の主流はむしろこちらなんでしょうか。
こちらも、《ゴブリンの異国者》《ノッグルの山賊》*2と並べて追いかけようとしますが、《忘却の輪》*2で対処されて、ライフ差10点がなかなか詰まりません。
更に《真面目な捧げ物》を食らう始末。その差14点。
ですが、ここまであちらは3マナしか出ておらず、生物も《野生のナカティル》だけです。
どうにか《ゴブリンの異国者》*2《グリクシスの邪刃》と並べることができたこちらは、《野生のナカティル》を《炎の突き》*2で倒す賭けに出てみることにしました。
7点の総攻撃で10-15。
続く《アクラサの従者》は放置して総攻撃。10-8。
《アクラサの従者》に殴られますが、続く《野生のナカティル》には《破滅の刃》して総攻撃で8-1。
《終止》を構えて待ち受けると、ここであちらがやっと4枚目の土地。
でもそれは少し遅かったようで、その後直ちに投了でした。

これで2勝1敗。
次勝てばオポ差勝負に持ち込める可能性がありますが、初戦負けてるので、オポは著しく不利でしょう、たぶん。
まあ、でも、がんばります。

■第4ラウンド vs pattsuxan
今回初参加の方です。
楽しんで頂けているといいのですが。

・第1ゲーム
山《小川跳ね》*2《炎の突き》《タール火》《天主の勢力》《血の署名》を悩んでキープ。
土地を1枚引ければ問題ないはず。
あちらは1マリガンでした。
こちらは《小川跳ね》《天主の勢力》を完成させて3点ずつ殴ります。
平地島から初動の《エスパーの嵐刃》は《炎の突き》で対処。
20-11とリードを広げましたが、そこから《エーテル階級の騎士》に《神格の鋼》が付いて、《アクラサの従者》*2のサポートで6点ずつスウィングされてしまいました。
この間こちらは全くマナ基盤を引けず。
とうとう土地1枚のまま負けてしまいました。
沼を1枚引ければいいだけだったんですが。

あちらは白青Steel。
《ヴィダルケンの異国者》も入ってます。
すると、こんなところでしょう。

IN: 《ゴブリンの異国者》*4《破滅の刃》*4
OUT:《炎の突き》*1《タール火》*2《強迫》*3《荒廃稲妻》*2

・第2ゲーム
先手を選んで山沼《広漠なる変幻地》《川滝のミミック》《グリクシスの邪刃》《天主の勢力》《終止》の絶好の初手をキープ。
あちらもキープです。
まずは山沼から《川滝のミミック》でお伺いを立てると、あちらは平地島から《結晶化》。
ごっつぁんです、とばかりに、《グリクシスの邪刃》に《天主の勢力》。20-15。
これには早速《忘却の輪》で対処されますが、偶然引き当てた《天主の勢力》で攻撃継続。20-10。
あちらは対処手段がなくなったようで、マナ基盤の整備。殴って20-5。《小川跳ね》を追加。
この土壇場でようやくあちらは《ヴィダルケンの異国者》に到達。《小川跳ね》にも《結晶化》されて、膠着しました。
ぼやぼやしてると《神格の鋼》を引かれて面白くないことになります。
トップ・デッキした《血の署名》で《川滝のミミック》を引き当てて戦場へ。
ここであちらが《神格の鋼》を引当てますが、そのまま4/4《ヴィダルケンの異国者》で殴っても、返しの総攻撃でたぶん死んじゃうということで、殴って来られません。
実際、こちらは《小川跳ね》を隠し持っていたので、この判断は正解です。
その《小川跳ね》でアンブロッカブルになったミミックが殴って18-2。
最後の抵抗で、《エスパーの嵐刃》を出して《ヴィダルケンの異国者》で殴ってきましたが、《エスパーの嵐刃》に《終止》して総攻撃で終了でした。

あちらの生物の出が悪かったのと、こちらの初手がほぼ聴牌だったので勝てました。

・第3ゲーム
あちらキープ。
こちらも山《脈火の境界石》《小川跳ね》《川滝のミミック》《ゴブリンの異国者》《稲妻》《天主の勢力》という、これまた絶好の初手をキープ。
あちらは島《原霧の境界石》から《器用な決闘者》ですが、こちらも山《脈火の境界石》から《小川跳ね》《天主の勢力》で、先に殴り始めます。
ここでたまたま《天主の勢力》を引いたので、あちらが追加した《エスパーの嵐刃》は無視して《川滝のミミック》《天主の勢力》で攻撃。18-12。
あちらは《薄れ馬》想起で《川滝のミミック》の方の《天主の勢力》を割って、《エーテル階級の騎士》を追加して《器用な決闘者》で攻撃。15-12。
こちらは《稲妻》で《エスパーの嵐刃》を排除して、今引いた《川滝のミミック》を出して総攻撃。15-6。
だがしかし、好事魔多し。タップ・アウトした隙に、《エーテル階級の騎士》に《神格の鋼》がついて11-10。
ありゃー。
ところがなんとここで《破滅の刃》トップ・デッキ。3/3《小川跳ね》だけ殴って11-7。
返しの《エーテル階級の騎士》の攻撃に《破滅の刃》を合わせて、ライフを増やさせません。
《薄れ馬》想起が来て《小川跳ね》の《天主の勢力》も剥がされてしまい、《エーテル階級の騎士》も追加されますが、抵抗もそこまで。
今引きの《ノッグルの山賊》を出して《川滝のミミック》*2がアンブロッカブルになって11-1。
ハンドには《グリクシスの邪刃》が残ってるので、たとえここで《神格の鋼》を引かれてもだいじょうぶ。
とか言ってたら《思案》経由でホントに引かれて7-5でビビリましたけど、予定通り《グリクシスの邪刃》を唱えて総攻撃で勝ちました。

■結果
3勝1敗9MPは1位タイなので、オポ差勝負です。
が、やっぱりオポが悪く、9MPの中では最下位の4位に沈んでしまいました。
賞品は「基本セット2010」ブースター2パック。
どうもありがとうございました。

■感想
DDWという選択は悪くはなかったのだろうとは思うものの。
高速ビートダウンの多い環境で、《強迫》メイン3枚はやっぱりなかったみたいです。
結果を残しているデッキが《強迫》を使っていないのはそれなりの理由があるわけで、そこに思い至らなかったのがいけませんでした。

一方、《血の署名》は、試しに使ってみたんですが、強いですね。
このデッキの場合、マナ・ベースの関係で4枚はムリなんですけど、色さえ合えばもっと入れていいカードだと思いました。
《堕落の触手》もあることですし、今後も使えそうな予感。

おわりー。

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