続々出てくる「Scars of Mirrodin」情報ですが、FAQが公開されたので翻訳してみました。
今回は一般注釈部分です。

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「Scars of Mirrodin」よくある質問集
最終更新日:2010年4月1日

「Scars of Mirrodin」プレリリース・トーナメント:2010年9月25-26日
「Scars of Mirrodin」公式発売日:2010年10月1日
「Scars of Mirrodin」発売記念パーティー:2010年10月1-3日

お近くのイベントやショップはを参照。

「Scars of Mirrodin」は、公式発売日をもって認定構築戦で使用可能になる。
― スタンダードでは、「ゼンディカー」、「ワールドウェイク」、「エルドラージ覚醒」、「基本セット2011」、「Scars of Mirrodin」の各セットが使用可能。
― 「Scars of Mirrodin」ブロック構築フォーマットでは、「Scars of Mirrodin」が使用可能。

セット枚数:249枚(コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15、基本土地20)

 このFAQは2つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。

 第1章(一般注釈)は、セット内の新しい概念について説明している。第2章(カード別注釈)では、このセットのそれぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。

 カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。
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一般注釈

*** 再録キーワード能力:親和 ***

 親和はミラディン・ブロックで初めて登場した能力である。それは呪文を唱えるためのコストを軽減する能力であり、呪文として唱えることのできるあらゆるタイプのカードが持ち得る。

Perpetual Invocation (7)(白)
ソーサリー
親和(破壊されないパーマネント)
パーマネント1つを対象とし、それを追放する。

Achromatic Cloak (3)(緑)
エンチャント ― オーラ
親和(無色マナを生み出すことのできる土地)
あなたが無色の呪文を唱えるたび、エンチャントされているクリーチャーは+3/+3の修整を受ける。

 親和に関する公式ルールは以下の通り。

702.38. 親和/Affinity

702.38a 親和は呪文がスタックにある間に機能する常在型能力である。「親和([文章])/Affinity for [文章]」は、「この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールする[文章]1つにつき{1}少なくなる。」を意味する。

702.38b 親和 能力は、不特定マナ・コストのみを減らし、呪文のために支払う 色 マナを減らさない。

702.38c 呪文が複数の親和 能力を持つ場合、それらはそれぞれ適用される。

* 親和能力は、不特定マナの支払いの量のみを減らす。それは色マナの支払いを減らさない。

* 親和能力により、呪文をプレイするためのコストが0未満になることはない。

* 親和能力は、呪文のマナ・コストや点数で見たマナ・コストを変えない。それは単に呪文をプレイする際に支払うマナの量を変えるだけである。

* 例えば、あなたが3つの破壊されないパーマネントをコントロールしているとする。マナ・コストが{7}{W}で親和(破壊されないパーマネント)を持つ呪文をプレイするためのコストは、{4}{W}になる。マナ・コストが{2}で親和(破壊されないパーマネント)を持つ呪文をプレイするためのコストは、{0}になる。

* コストの減少は、呪文のコストを支払い始める前に決定される。呪文のコストのためにパーマネントを生け贄に捧げることがあっても、そのパーマネントはコストを減らすために数える。
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*** 再録キーワード能力:双呪 ***

 双呪はミラディン・ブロックで初めて登場した能力である。それは追加コストの形で表記され、モードを持つあらゆる呪文が持ち得る。

Tel-Jilad Command (2)(緑)(緑)
インスタント
以下の4つから2つを選ぶ。「アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。」「いずれかの墓地にあるパーマネント・カード1枚を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」「あなたのライブラリーから基本土地カードを1枚探し、そのカードをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+4/+4の修整を受ける。」
双呪 (2)

 双呪に関する公式ルールは以下の通り。

702.39. 双呪/Entwine

702.39a 双呪は呪文がスタックにある間に機能する、モードを持つ(rule 700.2 参照)呪文の常在型能力である。「双呪 [コスト]/Entwine [コスト]」は、「あなたは、この呪文のモードを一つだけ選ぶ代わりに、すべてのモードを選んでもよい。そうしたなら、あなたは[コスト]を追加で支払う。」を意味する。双呪能力の使用に際しては、rule 601.2b、および rule 601.2e-g の、モードの選択と追加コストの支払いのルールに従う。

702.39b 双呪コストが支払われたなら、呪文の解決時に、カードに書かれた文章の順番に従って各モードを解決する。

* 双呪コストを支払うかどうかは、呪文を唱える際に決定する。

* 双呪コストを支払わないことにした場合、カードに書かれている数のモードを選ぶ。双呪コストを支払う場合、すべてのモードを選ぶ。

* 各モードに適正な対象が存在する場合にのみ、双呪コストを支払うことを選ぶことができる。

* 双呪コストを支払ったなら、呪文のプレイ時にすべてのモードの対象を選ぶ。呪文の解決時には、カードに書かれた順番に従う。

* 双呪を持たないモードを持つ呪文では、モードはカードに書かれている数しか選べない。双呪能力を持つ場合にのみ、すべてのモードを選ぶことができる。
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*** 再録キーワード能力:城砦化 ***

 城砦化を持つカードは、これまでに1枚だけ存在した。「未来予知」の《ダークスティールの駐屯地》がそれである。

Darksteel Bunker (2)
アーティファクト ― 城砦
城砦化されている土地がタップ状態になるたび、クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで被覆を得る。
城砦化 (4) ((4):あなたがコントロールする土地1つを対象とし、これをつける。城砦化はソーサリーとしてのみ行う。このカードはつけられていない状態で戦場に出て、つけられた土地が戦場を離れても戦場に残る。)

 城砦化に関する公式ルールは以下の通り。

702.64. 城砦化

702.64a 城砦化は城砦カードが持つ起動型能力である。「城砦化 [コスト]/Fortify [コスト]」は「[コスト]:あなたがコントロールしている土地1つを対象とし、この城砦をつける。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。」を意味する。

702.64b 城砦に関する情報は、rule 301〔アーティファクト〕参照。

702.64c 城砦が複数の城砦化を持つ場合、そのいずれの城砦化能力も使うことができる。

* 城砦はアーティファクト・タイプである。城砦と土地の関係は、装備品とクリーチャーの関係と同じである。効果を及ぼすパーマネントの種類が違うだけで、城砦と装備品は同一のルールに従う。

* 城砦化は城砦が持つ能力である。それは装備とまったく同じであるが、クリーチャーの代わりに土地に影響を及ぼす。

* 城砦の中には、「城砦化されている土地がタップ状態になるたび」という条件を持つ誘発型能力を持つものがある。この能力は、その土地がアンタップ状態からタップ状態になるたびに誘発する。必ずしもマナ能力を起動したときだけに限らない。
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*** キーワード能力:Achroma ***

 Achromaは、コストとして支払えるマナのタイプを制限する能力である。

Clearsteel Cylix (2)
アーティファクト
Achroma (Clearsteel Cylixのマナ・コストに含まれる不特定マナは無色マナでしか支払えない。)
(T):あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。

Motorized Soldiers (2)
アーティファクト
Achroma (Motorized Soldiersのマナ・コストと、それが持つ起動型能力のコストに含まれる不特定マナは無色マナでしか支払えない。)
(2):ターン終了時まで、Motorized Soldiersは3/4のゴーレム・アーティファクト・クリーチャーになる。

 Achromaに関する公式ルールは以下の通り。

702.86 Achroma

702.86a Achromaは、コストとして支払えるマナのタイプを制限する常在型能力である。「Achroma」は、「この呪文のマナ・コストに含まれる不特定マナは、無色マナでしか支払えない。」と、「このオブジェクトが持つ起動型能力のコストに含まれる不特定マナは、無色マナでしか支払えない」を意味する。

702.86b Achromaが適用されるコストに含まれる色マナ・シンボルは、その色のマナで支払うことができる。混成マナ・シンボルも色マナ・シンボルであり、色マナで支払うことができる。特に、単色混成マナ・シンボル(rule 107.4参照)は、それを2点の任意の色のマナで支払うことにした場合でも、色マナで支払うことができる(rule 601.2b)。

702.86c 可変のシンボル({X}など)は不特定マナである(rule 107.4b)。Achromaを持つオブジェクトのマナ・コストや、その起動型能力の起動コストに可変シンボルが含まれる場合、それは無色マナでしか支払えない。可変のシンボルの支払いに特定の色のマナを要求する呪文(《魂の消耗》など)がAchromaを持った場合、Xを1以上にすることはできない。その呪文が、Xを1以上にしなければ唱えられないものであるなら、唱えられない。

702.86d 氷雪マナ・シンボル({S})は不特定マナである(rule 107.4f)。Achromaを持つオブジェクトのマナ・コストや、その起動型能力の起動コストに氷雪マナ・シンボルが含まれる場合、それは無色の氷雪マナでしか支払えない。

702.86e 呪文や起動型能力のコストを増やす効果によって不特定マナの支払いが増える場合、増えた分の不特定マナは任意の色のマナで支払うことができる。

702 86f 呪文や起動型能力のコストを増やす効果と減らす効果の両方が機能している場合、まず増やす効果によって不特定マナの支払いを増やした後、減らす効果によって減らす(rule 601.2e)。減らす際に、Achromaによって支払えるマナのタイプが制限されている不特定マナを減らすのか、それとも、増やす効果によって増えた、任意の色のマナで支払うことのできる不特定マナを減らすのか、コントローラーが選ぶことができる。

702.86g オブジェクトに複数のAchromaがあっても意味はない。

* Achromaを持つ呪文を唱えるには、色マナ・シンボルには色マナを、不特定マナには無色マナを支払わなければならない。例えば、Achromaを持つ、マナ・コストが(2)(赤)の呪文を唱えるには、1点の赤マナと2点の無色マナを支払わなければならない。

* 呪文を唱えたり起動型能力を起動したりする手順の中で、コストの支払いをどのタイプのマナで行うかを決めるのは、マナ能力を起動したりコストを支払ったりするよりも前である。マナ能力の起動やコストの支払いによって、その呪文や能力の発生源がAchromaを得たり失ったりしても、それによって支払うべきマナのタイプが影響を受けることはない。

* 効果が要求するコストの支払いは、Achromaの影響を受けない。誘発型能力の中には、解決時に不特定マナの支払いを要求するものが少なくないが(例えば《予見者の日時計》)、これは任意の色のマナで支払うことができる。呪文を唱えるために追加コストや代替コストを要求する効果は、常在型能力や、解決された呪文や能力の効果によるものであり(例えば《磁石のゴーレム》)、Achromaには影響されない。

* 呪文や起動型能力のコストに含まれる不特定マナを減少させる効果(例えば《ウギンの目》)はAchromaの影響を受けない。減少させる効果を適用した結果、残った支払うべき不特定マナを無色マナで支払うことが求められる。
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*** キーワード能力:Eclipse ***

 Eclipseは、パーマネント呪文が解決する際に適用される、烈日と対をなす能力である。

Albino Vorrac (5)
アーティファクト・クリーチャー ― ビースト
Eclipse (これのコストのために支払われたマナの色1色につき1個の-1/-1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、あなたは(X)を支払ってもよい。そうしなかった場合、これを生け贄に捧げる。Xはこれの上に置かれている-1/-1カウンターの数に等しい。)
5/5

Clearsteel Flail (4)
アーティファクト ― 装備品
Eclipse (これのコストのために支払われたマナの色1色につき1個のconsumptionカウンターが置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、あなたは(X)を支払ってもよい。そうしなかった場合、これを生け贄に捧げる。Xはこれの上に置かれているconsumptionカウンターの数に等しい。)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
装備 (X) XはClearsteel Flailの上に置かれているconsumptionカウンターの数に等しい。

 Eclipseに関する公式ルールは以下の通り。

702.87. Eclipse

702.87a Eclipseは、オブジェクトがスタックから戦場に出る際に機能する常在型能力である。「Eclipse」は、「このオブジェクトがスタックからクリーチャーとして戦場に出る場合、それは、それを唱えるために使われたマナの色1色につき1個の-1/-1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。このオブジェクトがスタックから戦場に出、クリーチャーとしては戦場に出ない場合、それは、それを唱えるために使われたマナの色1色につき1個のconsumptionカウンターが置かれた状態で戦場に出る。」と、「あなたのアップキープの開始時に、あなたは{X}を支払ってもよい。そうしなかった場合、このオブジェクトを生け贄に捧げる。Xは、このオブジェクトがクリーチャーである場合、このオブジェクトの上に置かれている-1/-1カウンターの数に等しく、このオブジェクトがクリーチャーでない場合、このオブジェクトの上に置かれているconsumptionカウンターの数に等しい。」を意味する。

702.87b Eclipseは、呪文が解決する際にのみ、かつ、1色以上の色マナがそれのコストとして使われた時にのみ適用される。追加コストや代替コストで支払われたマナでも適用される。

702.87c オブジェクトに複数のEclipseがある場合、それらはそれぞれ別々に適用される。

* Eclipseを持つパーマネント呪文を唱える際に色マナを支払うと、支払った色マナのタイプの総数に等しい数のカウンターが置かれた状態で戦場に出る。例えば、Albino Vorracを唱えるのに(2)(黒)(黒)(黒)を支払ったなら、その上には-1/-1カウンターが1個置かれる。

* 烈日が、多くのカウンターが置かれた方が望ましい能力であったのに対し、Eclipseは、カウンターが少ない方が望ましい。

* Eclipseは、それがスタックから戦場に出る場合にのみ適用される。手札や墓地など、スタックでない領域から直接戦場に出る場合、Eclipseの影響は受けず、カウンターは置かれない。

* 置かれるカウンターの種類は、戦場に出るパーマネントがクリーチャーであるかないかによって決められる。クリーチャーであると同時にクリーチャー以外のタイプでもあるパーマネントの場合、色マナが支払われたなら、-1/-1カウンターが置かれる。

* 戦場に出るパーマネントがクリーチャーであるかないかを判断するには、戦場に出た時点で機能するあらゆる継続的効果の影響を考慮する。例えば、戦場に《機械の行進》がある状態でClearsteel Flailを色マナを支払って唱えると、それは-1/-1カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
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*** テーマ:アーティファクト・プレインズウォーカー ***

 「Scars of Mirrodin」には、「アーティファクト・プレインズウォーカー」というタイプ行を持つカードが存在する。これらのパーマネントは、アーティファクトであると同時にプレインズウォーカーである。それらはアーティファクトを対象とする効果の対象として適正であり、親和(アーティファクト)能力はそれらをアーティファクトとして数える。「アーティファクト・プレインズウォーカー」の忠誠度能力は、アーティファクトでないプレインズウォーカーの忠誠度能力と同じルールに従って起動される。

Karn, Warm-Hearted (4)
アーティファクト・プレインズウォーカー ― Karn
Karnは破壊されない。
[+1]: あなたのコントロールするクリーチャー1体を対象とし、その上にMechanizedカウンターを置く。Mechanizedカウンターが置かれている限り、それは他のタイプに加えてアーティファクトでもあり、-4/+4の修整を受け、防衛を持ち、破壊されない。
[-1]: 0/4の破壊されない壁・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-5]: あなたは好きな数のアーティファクトを手札に戻してもよい。そうしたなら、あなたの墓地にある、この方法で手札に戻したアーティファクトと同じ数までのアーティファクト・カードを、あなたのコントロール下で戦場に戻す。


* 忠誠度が0になったプレインズウォーカーが墓地に置かれるのは破壊ではない。Karn, Warm-Heartedの上に忠誠カウンターが1つも置かれてないなら、それは墓地に置かれる。

* 最後の忠誠度能力でKarn, Warm-Hearted自身を手札に戻しても良い。
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今日はここまでー。

コメント

いく
2010年4月2日0:52

日付でお分かりのとおり、この記事の内容は全くのデタラメなので、信じたらダメですよう。

いく
2010年9月1日12:22

Oops. I’ve never considered the possibility of that this article is referred from abroad without an accurate translation. I must say that this is just a joke on April 1st. If you could read Japanese, you were easily aware of the date of the article and that it’s FAR early from the usual release date of the FAQ. Sorry for the confusion. I’ll attach the original English FAQ text at the next time.

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