SPDCシーズン12ワールド参加報告
2010年5月23日 ゲーム5月20日(EDT)に行われたSPDCシーズン12ワールド(チャンピオンシップ)に参加しましたので、その報告です。
SPDCシーズン12マスター・ドキュメント= http://forums.pdcmagic.com/viewtopic.php?t=4109
SPDCシーズン12ワールド= http://bit.ly/spdc12worlds
シーズン・ポイント上位32名が招待され、実際の参加者は17名でした。
参加率が低いのは、やっぱり祭り期間中だからでしょうか。
わたしは、シーズン・ポイント第2位で、第2シードで参加しました。
ワールドは、レギュラー・シーズンとは異なり、ダブル・エリミネーション(2回負けたら失格)方式で争われます。
ダブル・エリミネーションの説明はつい最近書いたような気がするので省略です。
デッキですが、前回のMPDCシーズン8ワールドで使用したデッキを、SPDCのメタゲームに合わせて変更しました。
脳天気なアメリカ人の多いSPDCの方がアグロ指向が高いと言われてまして、実際赤単なんかが多く見られます。
加えて、ここのところ負けているアーキタイプに対する対策もしてみました。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12058
変更ポイント:
・ミラー対策
MPDCワールドではミラーに2連敗だったので、その対策をしました。
まずはサイドに《マグマのしぶき》を採用です。
ターゲットはもちろん《コーの空漁師》。
ですが、実際には《グレイブディガー》の方に撃つハメになることが多いんでしょう。
このスペースを空けるために、《玉砕》は解雇しました。
もともとミラー対策のために採用したカードでしたが、あまり効かないことと、最近はネタバレしていることを考慮して、思い切って抜きました。
亀コンや同盟者には弱くなりますが、それらにはもともと強いですし、SPDCには亀コンや同盟者は少ないですし。
同じく、《巡礼者の目》も解雇です。
これも亀コンにとても良く効くカードなのですが、事情は同上。
サイド後は1マナの赤いカードが増える可能性があるので、マナ基盤も見直しました。
そもそも、マナ基盤を1枚増量して24枚に変更。
他を削らずに赤マナへのアクセスを増やすには、増量するのが簡単だったのと、ミラー・マッチで《ボジューカの沼》をソーサリーとして使うための余裕を作りたかったので。
赤単などの速いデッキと当たったときには、《ボジューカの沼》を2枚抜いて《マグマのしぶき》を入れるようなサイドボーディングもできます。
そして、赤マナ・アクセスとして全景を2枚追加しました。
これに伴い、《不気味な発見》もメインから2枚搭載する形に。
マナ基盤的には大幅に強化されただろうと思います。
最も要らない色は緑なので、色マナ・アクセスのバランスのことだけ考えるなら、境界石を抜く方が素直なんですが。
しかし、それをやると《ロウクスの瞑黙者》が弱くなり過ぎるのと、複数の色が出るパーマネントが不足して序盤が不安定になってしまうのです。
・メタの反映
高速アグロの多いSPDCのメタを考慮し、メインの《青ざめた出家蜘蛛》は2枚に減量です。
ついでに、前回のSPDCで負けた緑白の中速(Trample Toes)への耐性を上げるために、サイドに引き揚げた《青ざめた出家蜘蛛》2枚を、《ジャングルの織り手》に入れ替えました。
これで、苦しめられた《天望の騎士》と《青ざめた出家蜘蛛》に対処する目論見です。
いろいろ変えたため、メインからライフ・ゲインが抜け(《疲弊の休息》はもちろん、《カビーラの交差路》も)、サイドも《疲弊の休息》3と《影餌付け》2だけになっちゃったので、黒赤アグロへの耐性が少し落ちたかもしれません。
が、おそらく黒赤アグロはいないんじゃないかと・・・。
以下は対戦の様子です。
■「表」の第1ラウンド vs gamekeeper
SPDCのダブル・エリミネーションは、MPDCのそれとは異なり、トーナメント表が最初にできあがっています。
(MPDCでは、ラウンド毎に組み合わせをランダムに決定します。)
しかも、第2シードだからってBYEはありません。
単に、シーズン成績が低いヒトと当たれる、っていうだけです。
しかし、32名招待で17名しか来てないわけですから、当然、対戦相手が来ていないという理由で不戦勝のヒトもいるわけです。
第2シードのわたしが初戦から戦ってるのに、第29シードのプレイヤーは1BYEとか、理不尽なことが起きるのがこの方式の特徴です。
が、対戦管理はこの方が楽でしょうから仕方のないところ。
さて、この方との対戦はこれが3回目です。
前々回は青赤の亀コン(Red Snapper)、前回はTrample Toesでしたが、今回は何でしょう?
・第1ゲーム
あちらが先手で1マリガン。
こちらも、マナ基盤が《広漠なる変幻地》1枚だけの初手をマリガンして、《森》《広漠なる変幻地》《エルフの幻想家》《グレイブディガー》《青ざめた出家蜘蛛》《破滅の刃》をキープです。
あちらは、《広漠なる変幻地》2枚を使って《森》《沼》。
そこから《朽ちゆくヒル》です。
対処手段がないこちらは、《エルフの幻想家》でブロックして《グレイブディガー》で拾って、と、回答を探しに行きます。
すると、2枚目の《グレイブディガー》と《コーの空漁師》が引けたので、マナを伸ばしながら無限ブロック。
ブロックしては拾い、で、攻め立てられてるのにあっちのライフだけ減るイリュージョン。
しかし、すぐに《朽ちゆくヒル》2号機が追加され、こりゃちょっとマズいねどうも。
だがしかし、あちらの土地はその2枚でストップしてしまったようです。
ターン7にはとうとう《国境地帯のレインジャー》をディスカード。
それは、この状況でディスカードするカードじゃないですから、ということは少なくとももう1枚手札に持ってますね。
盤面はあちらが優勢ですが、コントロールしているのはこちら。
とうとうあちらも《朽ちゆくヒル》の攻撃をスルーしてもパンプしなくなりました。
ターン8にようやく《沼》から《国境地帯のレインジャー》。《平地》を引っ張っています。
黒緑白、ということは、Dark Nayaかな?
ちなみにDark Nayaというのはこんな感じのデッキのことです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=11089
後で分かりますが、実はちょっと違うみたいです。
あちらのマナが伸び始めたのでこちらも忙しくなりました。
が、《エルフの幻想家》をグルグルと使いまわしたおかげで、この頃には、マナを揃え、十分な火力を引き込んでいました。
《青ざめた出家蜘蛛》こそ《未達への旅》されてしまいますが、火力を構えつつ《ロウクスの瞑黙者》と《クァーサルの群れ魔道士》を出し、いつでも《青ざめた出家蜘蛛》を出せますよ、と牽制しながら《コーの空漁師》賛美で攻撃。
《朽ちゆくヒル》2体は、ブロッカーを乗り越えようとパンプするところを火力で仕留めました。
ヒルのお代わりは《天望の騎士》が2体。
これが、上掲のDark Nayaには入ってなかったクリーチャーです。
でも、もちろん優秀で、こちらのデッキが苦手にしているクリーチャーの一つです。
しかしそれは他にも苦手なクリーチャーがいっぱい入っているデッキにいた場合のハナシで、今は手札に(ここまで腐っていた)《破滅の刃》もありますし、問題ありませんなー。
そのまま、《コーの空漁師》で削り切りました。
決まり手はマナ・ショート。
単にラッキーだっただけですが、勝ちは勝ちです。
IN: 《自然の要求》1《影餌付け》1《ジャングルの織り手》2
OUT:《青ざめた出家蜘蛛》2《破滅の刃》2
見たわけじゃありませんが、おそらく《コーの空漁師》《グレイブディガー》も搭載しているはずなので、念の為に墓地対策を入れてみました。
それと、たぶん《大祖始の遺産》が出てくるので、《自然の要求》も。
そして、《天望の騎士》対策に《ジャングルの織り手》です。
これでどうでしょう。
・第2ゲーム
ところがあちらがダブル・マリガンです。
こちらは《森》《沼》《ボジューカの沼》《ジャンドの全景》《コーの空漁師》《エルフの幻想家》《クァーサルの群れ魔道士》と、非常に良い初手をキープ。
あちらは《平地》を出したきり、2マナ目が出ません。
ところがこちらも白マナが出ないため、ターン2の《エルフの幻想家》が延々殴るのみ。
こちらがターン4に引いた《広漠なる変幻地》をセットした次のターン、あちらはようやく《森》から《天望の騎士》を出しますが、4マナ出ない《天望の騎士》は単なる《栄光の探求者》。
白マナの出たこちらは《ロウクスの瞑黙者》《クァーサルの群れ魔道士》《コーの空漁師》と畳み掛けます。
ようやくあちらが4マナ揃ったターン8、出てきたのは《放牧の林鹿》でした。
これはすぐに《稲妻》で対処。
他に除去を持たないこちらは、《天望の騎士》にフリーで殴らせることになりますが、パンプして5点殴ってくれるなら、後続が出ないってことですから、盤上優勢なこちらはその方が好都合です。
するとやはりあちらは殴ってこられず、《未達への旅》でこちらの頭数を減らしにかかりました。
構わずこちらは総攻撃。《天望の騎士》はチャンプ・ブロッカーになりました。
その間にも《エルフの幻想家》を出し入れして、ターン11にはライブラリーの残りがこちら34枚に対してあちら44枚。
そのターンに、7体の生物をレッド・ゾーンに送り込み、2体で守るあちらから残った6点のライフを削り取りました。
「いやー、フォグがあれば良かったんだけどね・・・」
そう言われても。
ちなみに、こちらのライフは20点丸々残ってました。
引き続いて決まり手はマナ・ショート。
ラッキーが2ゲーム続いて、まずは1勝です。
■「表」の第2ラウンド vs Kapitan_Karies
この方との対戦もこれで3回目ですなー。
対戦成績は1勝1敗の五分。
これまでは常に赤単を使い、ライフ・ゲインを憎む、漢の中の漢って感じです。
今回はどんなデッキなんでしょうか。
というか、赤単だったらヤダなぁ。
・第1ゲーム
あちらが先手で1マリガン。
こちらは《沼》《ボジューカの沼》《広漠なる変幻地》《エルフの幻想家》《ロウクスの瞑黙者》《破滅の刃》《噴出の稲妻》をキープ。
あちらは、《山》《山》ときて《ジャッカルの使い魔》。
赤単ですなー。
こんなデッキだったようです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12056
さて、赤単と分かって、ちょっと悩みました。
《広漠なる変幻地》から《森》を出すべきか《山》を出すべきか・・・。
ここで《森》を選択したのが敗着。
以下、赤マナにも白マナにも出会えず、大量の赤い除去を手札に抱えたまま、《ドラゴンの餌》トークンに殴り殺されました。
まあ、今回は、軽火力をサイドにいっぱい採ってるので、《ゴブリンの奇襲隊》型赤単には少しは耐性があるはず。
IN: 《マグマのしぶき》3《疲弊の休息》3《破滅の刃》2
OUT:《クァーサルの群れ魔道士》2《青ざめた出家蜘蛛》2《終止》4
こんな感じで行ってみます。
・第2ゲーム
先手を選んで《沼》《断ち割る尖塔》2《火荒の境界石》《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《稲妻》をキープ。
あちらもキープです。
あちらは、《怒り狂うゴブリン》《ドラゴンの餌》と来て、ターン3に《走り回るトカゲ》《ゴブリンの奇襲隊》キッカー。
《稲妻》でトークンを1つ焼きましたが、ライフは早くも10-20です。
《乱動する地形》で尖塔を壊されたりしながらも、《ロウクスの瞑黙者》を2枚ブロッカーに出し、少しずつあちらの生物をブロックで倒していきます。
ターン6。残りライフ4で、どうにか防御線を構築しましたが、《噴出の稲妻》を引かれたらその場でゲーム終了です。
早いとこ《疲弊の休息》にたどり着かなくちゃならないのですが、さっぱり引きませんなー。
そんなときに《クァーサルの群れ魔道士》が《マグマのしぶき》で倒されました。
ほほう。《グレイブディガー》対策ですね。
てことは、《噴出の稲妻》をメインから抜いた、っていう可能性が高そうです。
あちらは、土地と生物ばかり引いてるようで、こちらはかろうじて生き延びています。
が、《ゴブリンの奇襲隊》をケアする必要があるので、《グレイブディガー》を2枚も空撃ちしながら、ブロッカーを増やしました。
そして《コーの空漁師》2枚にたどり着き、《ロウクスの瞑黙者》を出したり入れたりしながらカードを引きます。
盤面はあちらを圧倒する状態になってきました。
そんなターン10。
ブロッカー5体が並ぶこちらに対して、1/1が4体だけのあちらが総攻撃をしかけてきました。
何かあるんだろうとは思いますが、何でしょう?
《ラッパの一吹き》でした。
《ロウクスの瞑黙者》と、ブロックしなかった《グレイブディガー》を1体ずつ残し、他はすべて討ち取られてしまいました。
しかし、それは本来あちらには切り札のカードのはず。
ここで使ったということは、ちょっと焦ってるみたいですね。
ブロッカーが全くいなくなったので、こちらは(《ゴブリンの奇襲隊》をケアしつつも)攻撃開始です。
《コーの空漁師》《グレイブディガー》と引き込んで、瞬く間に膨らんだ大軍勢をレッド・ゾーンに送り込み、ターン12に殴り切りました。
勝つには勝ちましたが、薄氷ですなー。
IN: 《影餌付け》2
OUT:《グレイブディガー》1《ボジューカの沼》1
やはり、ライフ・ゲインはフル投入する必要があるようです。
・第3ゲーム
あちらが先手を選んで1マリガン。
こちらは《ジャンドの全景》《断ち割る尖塔》2《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《影餌付け》《破滅の刃》をキープです。
確かにあまりいい初手ではなかったんですが、そんなことよりもあちらの回りが凄かったです。
ターン2に《ジャッカルの使い魔》《怒り狂うゴブリン》でまず3点。
ターン3にさらに3点で、《ドラゴンの餌》。
ターン4ターン5と《ゴブリンの奇襲隊》キッカー2連発って、それに耐えられるデッキはどこにもありませんなー。
結局このラウンドは、《マグマのしぶき》も《疲弊の休息》も引けないままでした。
1敗で、「裏」ブラケットに回ります。
■「裏」の第3ラウンド vs hurriboy
「表」の第nラウンドで負けたヒトは、「裏」の第2n-1ラウンドに組み込まれます。
この方との対戦はこれが2回目。
前回は黒緑の中速でしたが、ステロイドを使ってるところも良く見かけます。
今日はどんなデッキですかなー。
・第1ゲーム
こちらが先手を取れて、《森》《山》《ジャンドの全景》の7枚をキープ。
あちらもキープでした。
このゲーム、リプレイが残ってなくて詳しくは書けないのですが、あちらは黒緑の中速デッキ。
どうやら前回当たったときと同じデッキのようです。
本来はクリーチャー密度の高いデッキのはずですが、何故かあまり引けないようで、こちらがビートダウンする展開に。
要所でこちらの《ボジューカの沼》が決まって、あちらには思うように墓地利用させません。
あちらは《ジャングルの織り手》を採用してますが、それはこちらの《終止》4枚と《破滅の刃》2枚が迎撃するのであまり問題にはならず、というよりもテンポを頂きました。
むしろ《放牧の林鹿》の方が厄介で、2枚出てきて14点くらい回復されてしまいました。
が、ドロー・ソースが多く、飛行クリーチャーを持っているこちらの方が構造的に有利なようです。
《グレイブディガー》でサポートした《コーの空漁師》が継続的にあちらのライフを削り始めたところで、あちらはちょっと速い投了となりました。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3《破滅の刃》2
OUT:《クァーサルの群れ魔道士》3《青ざめた出家蜘蛛》2《噴出の稲妻》2
よし、これでいきましょう、と、サイドボーディングを終えようとしたとき、何故かあちらがマッチを投了なさいました。
ボタンを押し間違えたのかな? と思って、チャットを掛けようとしたときには、既に接続が切れていて、理由は分からず。
もしかして職場から参加してて上司に見つかったとかそういうことじゃないですよね。
良く分かりませんが、jamuraaに状況を説明したら、まあ、そういうことなら相手の投了ということで、と宣言されました。
というわけで勝ちました。
■「裏」の第4ラウンド vs gwyned
MPDCホストのgwyned。
SPDCのワールドにも参戦のようです。
さっきのラウンドが早く終ったので偵察したところ、今日は赤白上陸を使っているようです。
・第1ゲーム
こちらが先手で、《平地》2《エルフの幻想家》《クァーサルの群れ魔道士》《不気味な発見》《終止》2をキープできず。
先手で1色2マナは(他のカードにも依りますが)基本マリガンです。
次の《平地》《ボジューカの沼》《クァーサルの群れ魔道士》2《ロウクスの瞑黙者》《稲妻》を、(不本意ながらも)キープ。
あちらは初手キープでした。
ところがこちらはそのまま白黒2マナで止まってしまい、あちらの《板金鎧の土百足》《コーの鉤の達人》《ステップのオオヤマネコ》に5ターンで殴り殺されました。
マナ基盤は強化したはずですが、どうもいつもより事故が多い気がします。
その分ラッキーな勝ちもあるからバランスは取れてますが。
IN: 《マグマのしぶき》3《自然の要求》1《疲弊の休息》3《破滅の刃》2
OUT:《ボジューカの沼》1《エルフの幻想家》1《ロウクスの瞑黙者》1《グレイブディガー》2《青ざめた出家蜘蛛》2《噴出の稲妻》2
相手が高速アグロということで、用意のサイドボーディングをします。
といっても、次は先手ですから、このくらいで。
見たところでは《冒険者の装具》は使ってないようですが、《大祖始の遺産》を入れてくるかもしれないので、一応《自然の要求》も。
・第2ゲーム
先手を選んで《平地》《荒原の境界石》《クァーサルの群れ魔道士》3《マグマのしぶき》《終止》をキープ。
あちらは1マリガンでした。
あちらはその1マリガンがいけないらしく、初動が《コーの鉤の達人》。
それがこちらの《クァーサルの群れ魔道士》と相討ちになると、後続も《コーの鉤の達人》。
ターン5に《破壊者のゼンディコン》が出てきました。
除去を温存して、2枚並んでいる《クァーサルの群れ魔道士》の一方で対処することもできましたが、折角盤面優位なので、ここは《マグマのしぶき》を合わせてクロックを維持することに。
ついでにアドバンテージも取れました。
1マリガンで1枚アド取られるのはキツいはず。
《疲弊の休息》でブーストできたこちらは、《クァーサルの群れ魔道士》で殴り、高速ビートダウンを相手にダメージ・レースで先行します。
ターン7に《板金鎧の土百足》が出てきましたが、土地が切れてから出てくる《板金鎧の土百足》はそんなに怖くありません。
《終止》を構えつつ、《ロウクスの瞑黙者》2体を立たせておいて、《クァーサルの群れ魔道士》で殴り続けます。
あちらはこれをブロックせず、と言って攻撃できるわけでもなく、ライフ21-8となったターン9に投了でした。
今回も《冒険者の装具》は見なかったので、《自然の要求》をどうしようか悩むところですが・・・。
《破壊者のゼンディコン》を見られたことですし、入れておいても腐りはしないでしょう。
IN: 《噴出の稲妻》1
OUT:《不気味な発見》1
後手なので、呪文1枚分だけアドバンテージからテンポに寄せてみました。
・第3ゲーム
あちらが先手を選んで1マリガン。
こちらも《沼》《ボジューカの沼》《コーの空漁師》《クァーサルの群れ魔道士》《ロウクスの瞑黙者》《終止》2をキープできず。
ところが、あちらは1マリガン後の6枚を見て再びマリガン。
こちらは《平地》《広漠なる変幻地》《火荒の境界石》《グレイブディガー》《稲妻》《終止》と、赤白上陸相手には絶好の初手をキープ。
あちらは5枚の手札を見た後、投了でした。
まあ、そういうこともあります。
またしてもラッキーな勝ちを拾ってしまいました。
■「裏」の第5ラウンド vs LarryJ
この方とも過去2回対戦があります。
前々回は赤白上陸、前回は黒赤アグロでした。
さっき偵察したところ、今回は白黒コントロールです。
デッキの相性的にはこちらが若干いいと思いますが、どうなるかしら。
・第1ゲーム
先手が取れて、《沼》《火荒の境界石》《クァーサルの群れ魔道士》2《青ざめた出家蜘蛛》《噴出の稲妻》《稲妻》をキープ。
あちらもキープです。
あちらのターン3の《ボジューカの沼》で、《クァーサルの群れ魔道士》と《青ざめた出家蜘蛛》が追放されてげんなり。
お互いに速い段階で《コーの空漁師》《グレイブディガー》を揃えており、何ともぐだぐだ感が。
しかし、あちらがだけが《ボジューカの沼》を出していて、要所でこちらの墓地を掃除されるので、どうもアドバンテージ負けしています。
しかも《堕落の触手》でちょいちょい回復されるので、少しばかり殴ってもなかなかライフが減りません。
速いところこちらも《ボジューカの沼》を引いて追いつきたいのですが、その前に出てきた《墓所の切り裂き魔》を《グレイブディガー》で使いまわされて《終止》が不足です。
敗色が濃厚になったところで、少し速めに投了しました。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3
OUT:《ロウクスの瞑黙者》1《破滅の刃》2《不気味な発見》2
こちらのデッキは、墓地以外にもアドバンテージ獲得手段はいくつもありますが、あちらは墓地エンジンのみです。
それを封じてしまえば、こちらの墓地が使えなくても有利なはず。
・第2ゲーム
先手を選んで《山》《ボジューカの沼》《断ち割る尖塔》《広漠なる変幻地》《エルフの幻想家》《クァーサルの群れ魔道士》2をキープ。
あちらもキープです。
あちらがターン2《コーの空漁師》でテンポをロスしている隙にどんどん土地を並べて、ターン6に《青ざめた出家蜘蛛》。
それを賛美して殴ります。
序盤にあちらの《コーの空漁師》にこつこつ殴られ続けて押されていたライフはあっちゅまに取り返し、8-8となりました。
そしてドロー・クリーチャーで生物をいっぱい並べて圧力を掛けたところ、あちらの《コーの空漁師》2体のアタックはとうとう停止。ブロックに回ってきました。
賛美した《青ざめた出家蜘蛛》で殴ってみると、《コーの空漁師》1体がブロックして、5/6《青ざめた出家蜘蛛》に4点《堕落の触手》。
なるほど、相討ち狙いでしたか。
ところが、ブロッカーが《コーの空漁師》1体だけであり、その《堕落の触手》をブロック・クリーチャー指定ステップに撃ってくれたのがラッキーでした。
用意の《噴出の稲妻》キッカーで《コーの空漁師》を撃退して1対2交換に。
そして、ずっと隠していた《ボジューカの沼》で《コーの空漁師》を追放です。
ライフは8-12で少し不利ですが、実は《影餌付け》を隠し持っていて、ちょっと余裕があります。
盤上生物は5対1。
あちらの次の手に注目したら、そこで投了でした。
このゲームも《ボジューカの沼》を使われましたが、そもそもこのマッチアップではこちらは貪欲に墓地を使う気はあまりないので、特に効かず。
逆にこちらの《ボジューカの沼》は刺さったようです。
じゃあ、もうちょっと墓地離れを進めて、
IN: 《ロウクスの瞑黙者》《ジャングルの織り手》
OUT:《グレイブディガー》2
こんな感じで。
・第3ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも《沼》《ジャンドの全景》《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《青ざめた出家蜘蛛》《稲妻》《終止》をキープです。
お互い墓地は機能しない。
となればトップ勝負になるはずです。
序盤はあちらの《巡礼者の目》にちくちくと殴られ続け、こちらの生物は悉く除去されて、という状況でライフは12-16。
しかも、こちらは墓地対策カードが引けず、あちらだけが《ボジューカの沼》をぐるぐる使いまわして掃除に励んでいます。
そんなターン9にようやく6マナ揃えたこちらが《青ざめた出家蜘蛛》。
一旦は《未達への旅》されますが、すぐに《クァーサルの群れ魔道士》(に除去を撃たせてから対応)で救出します。
ところがまたも、一回殴っただけで、トップ・デッキらしい《未達への旅》。
そして《グレイブディガー》《コーの空漁師》も揃えられてしまいました。
敗色濃厚に思えたそのときにようやく《ボジューカの沼》。
用意の《終止》で盤上の《コーの空漁師》も破壊して、《コーの空漁師》3《グレイブディガー》1をまとめて掃除しました。
ここからめくりあいです。
あちらは《巡礼者の目》がずっと生き残っていて、1点のクロックを刻みつづけていて、ライフは6-19。
そこに《エルフの幻想家》。
《コーの空漁師》につなげて、カードを引き、あっという間にクリーチャー4体が並びました。
ライフは4-19。
4枚目の《クァーサルの群れ魔道士》も引いて、さあ逆転するぞ、と総攻撃したら、あちらもトップが強く、ここで《墓所の切り裂き魔》。
《クァーサルの群れ魔道士》でブロックして、《未達への旅》から《青ざめた出家蜘蛛》を救出。
そしてこちらのトップも強くて《終止》。
一旦ターンを返して攻撃させ、《巡礼者の目》を《コーの空漁師》でブロックして《墓所の切り裂き魔》に《終止》すると、あちらの生物はいなくなり、8点のクロックを手に入れました。
ライフは3-5。
ハンドには《影餌付け》。
これは勝ったでしょう、と思ったときに、時間切れ警告のクロック音が鳴り始めました。
一瞬ビビリましたが、良く見たらそれはあちらの時計で、こちらはまだ6分くらい残しています。
最後の総攻撃をすれば(《堕落の触手》などを持っていない限り)多分勝ちですが、それより時間切れの方が簡単ですね。
ドローした《エルフの幻想家》を唱えたところ、あちらはそれに答えて優先権を放棄するための時間もないようです。
いい勝負でした、と投了して下さいました。
■「裏」の第6ラウンド vs Kapitan_Karies
なんと、ここに来てまさかの再戦です。
赤単のヒト。
ダブル・エリミネーションというのは、一回負けただけで失格してしまう事態を防ぐためのシステムです。
それは、組み合わせ運の影響を低減するためのものであるはずで、速い段階で同じプレイヤーに二回負けて失格するということが起きるようでは、あまり意味がありません。
しかし、SPDCで採用されているこの方式では、それはしばしば生じます。
その点ではMPDC方式の方が優れているのですが、あれはあれで別の問題があり。
あちらを立てればこちらが立たず。
なかなか難しいものです。
・第1ゲーム
あちらが先手でキープ。
こちらも《山》《ボジューカの沼》《荒原の境界石》《グレイブディガー》《稲妻》《不気味な発見》《終止》をキープです。
しかし、あちらは《山》1枚のキープだったのでした。
《ジャッカルの使い魔》が3体続けて出てきましたが、2体目には《稲妻》。3体目には《終止》。
一方こちらはターン5に4色5マナを揃え、《ロウクスの瞑黙者》からスタート。
あちらは返しのターン6にようやく《くすぶる尖塔》でした。
2マナ出れば動けるデッキとは言っても、この段階からでは難しいでしょう。
そのまま《ロウクスの瞑黙者》2体でビートダウン。
あちらの火力の重ね撃ちによってそれらは退けられましたが、その後続の《コーの空漁師》2体は何ともならなかったようです。
ターン12に投了でした。
高速アグロ・デッキに先攻を取られたのに、相手の事故で勝ってしまうという、ものすごいラッキーでした。
これなら何とかなるかも。
今度は最初から全力ライフ・ゲイン・モードで行きましょう。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3《疲弊の休息》3《破滅の刃》2
OUT:《ボジューカの沼》1《クァーサルの群れ魔道士》2《グレイブディガー》2《青ざめた出家蜘蛛》2《不気味な発見》2《終止》1
・第2ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも《山》《ナヤの全景》《火荒の境界石》2《コーの空漁師》《エルフの幻想家》《影餌付け》をキープ。
除去の無い初手ですが、カードはいっぱい引けそうだし、一応ライフ・ゲインもあります。
・・・と思ったんですが、黒マナが出ません。
こちらがマナ基盤を整えている間に、あちらは《走り回るトカゲ》と《ドラゴンの餌》2発の5体の1/1でビートダウン。ぶん回ってます。
《広漠なる変幻地》をセットした返しのターン5に殴り切られてしまいました。
ハンドには1ターン差で使えなかった《終止》と《影餌付け》。
・第3ゲーム
先手を選んで《森》《平地》2《断ち割る尖塔》《荒原の境界石》《稲妻》2をキープ。
あちらもキープです。
今度のあちらの初動は、ターン2の《ゴブリンの近道抜け》。
こちらにクリーチャーのいないときにそんなもの出してるところを見ると、どうやら回りが悪いようです。
序盤にあちらが繰り出してきた4体の生物を4枚の除去で処理したところで15-20。
ここであちらの生物が切れました。
トップ・デッキ勝負ですなー。
こちらは、《コーの空漁師》で少し殴っては《焼尽の猛火》され、で、なかなか相手のライフが減りません。
一方あちらは2体の《怒り狂うゴブリン》を揃えて攻撃が続いています。
が、短い期間に3枚の《疲弊の休息》を引いて24点回復したので、ライフには余裕が。
ほどなくこちらは《ロウクスの瞑黙者》からドロー・クリーチャーがつながって、生物の数も4体2と逆転。
ここからあちらはバーン・モードにスイッチしてきましたが、ライブラリーの上から26点のライフを削りきるのはたいへんです。
こちらの総攻撃に対して《怒り狂うゴブリン》でチャンプ・ブロックせざるを得なくなりました。
ようやく3/3の《走り回るトカゲ》が出てきたときには、ライフが9-7。
攻撃してしまうと、返しのこちらの攻撃がぴったり7点で負けてしまいます。
折角の3/3速攻がチャンプ・ブロックに回り、勝負ありました。
苦手なマッチ・アップをラッキーだけで勝ち抜けてしまいました。
■「裏」の第7ラウンド vs NecrOmniPotenz
この方のデッキも偵察済みです。
白青黒のアグロ・コントロールで、こんなリストでした。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12061
白黒コンと似たような感じですが、フィニッシャーが《墓所の切り裂き魔》ではなく《ガラス塵の大男》で、《聖域のガーゴイル》がいる分、墓地から獲得されるアドバンテージが大きい構成です。
つまり、このマッチ、相手の墓地を効果的に制した方が勝ちです。
・第1ゲーム
先手が取れて、《ボジューカの沼》《断ち割る尖塔》《広漠なる変幻地》《コーの空漁師》《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《青ざめた出家蜘蛛》と、いい初手をキープ。
あちらもキープです。
序盤は、《潮の虚ろの大梟》《寄生的な大梟》《ガラス塵の大男》2と、なんとなく主力と思えるあたりをまとめて追放して、こちらが優位に立ったような気がしていたんですが。
実はそんなのいくら追放しても意味がないんでした。
肝心の、《コーの空漁師》《聖域のガーゴイル》《グレイブディガー》の3点セットを何枚追放できるかということなんですよね。
分かってるようで実はちっとも分かってませんでした。
ともあれ、それは途中から軌道修正。
こちらは《コーの空漁師》2《グレイブディガー》2を揃え、盤面優位に立ってはいるのですが、あちらの《潮の虚ろの大梟》と《聖域のガーゴイル》が頑張っていて、攻撃に行けません。
こちらも《ロウクスの瞑黙者》で引きますが、あちらは《急使の薬包》で引いて、それをまた《聖域のガーゴイル》で拾ったりするので、ライブラリーはあちらの方が5枚も少なく。
ライフは、あちらが《寄生的な大梟》を使いまわすので、盤面優位のはずなのに、こちらが少ないという。
つまり、あちらのペースだってことです。
この状況を打破したのは《クァーサルの群れ魔道士》。
《コーの空漁師》を賛美することで、攻撃に行けるようになりました。
《寄生的な大梟》でブロックしてくれるなら、《グレイブディガー》で拾って出し直して一方的ですし、《聖域のガーゴイル》や《コーの空漁師》の循環ブロックをしようとした場合は、ハンドに控えている除去を動員してあちらの《コーの空漁師》と《聖域のガーゴイル》を一掃した上で、《ボジューカの沼》を拾ってまとめて追放します。
こうして、少しずつアタックが通るようにはなったのですが。
あちらも《コーの空漁師》を引くわけで、そのたびに、《ボジューカの沼》を戻せるようになるまで攻撃が通らなくなります。
それらを引かないときでも、《見栄え損ない》や《苦悶のねじれ》を引いたときは、それを使ってくるので、やはり1ターンお休み。
あちらは明らかにカード・アドバンテージを失っているわけで、こちらにとって悪いことはないんですが。
・・・いや、悪いことがありました。
そんなこんなで時間を稼がれている間に、戦場にはパーマネントがたくさん並びました。
そうなると、うちの非力なパソコンでは、処理に時間がかかるようになってきます。
土地からマナを出すのに1秒要するようになり、2秒要するようになり、徐々に、1ターンに1分以上かかるようになります。
途中まではこちらの方が残り時間が多かったものが、ターン17にとうとう逆転。
その後は、どんどん時間差を付けられていきました。
ターン27にようやく総攻撃でケリを付けたときには、あちらの残り時間5:17に対して、こちらは2:42でした。
おそらく意味はないとは思いますが、それでも一応サイドボーディング。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3《破滅の刃》2
OUT:《エルフの幻想家》1《ロウクスの瞑黙者》1《グレイブディガー》1《噴出の稲妻》2《不気味な発見》2
・第2ゲーム
一生懸命プレイしましたが、コントロール対決に2分で勝てるわけもなく、こちらが《青ざめた出家蜘蛛》を着地させて盤面優位を築いたところで、時間が切れて負けてしまいました。
この環境のコントロール対決では、速いパソコンを持ってる方が勝つってことですなー。
未だにセレロンの2GHzとか使ってる貧乏人にはノー・チャンスなのでした。
■成績
成績表がこちらにあります。
http://jamuraa.com/spdc/worlds12.html
「裏」の準決勝で敗れたわたしは、第4位ということになります。
賞品は、「エルドラージ覚醒」ブースター1パック。
赤単に勝ったときは、これで今日は優勝だ、とか思ったんですが、好事魔多し。
■感想
結局、警戒していたミラーも緑白中速もなし。
まあ、何か考えると裏目に出るのはいつものことなので、驚きはしないのですが。
ともあれ、勝ったゲームの半分くらいは運で勝ったような印象です。
特に、赤単に勝ったのはおそらくマグレでしょう。
来季はSPDC/MPDCともお休みしようかなー、と思っているのですが。
また何か面白いデッキができたら、途中参戦するかもしれません。
ともあれ、5月29日のクラン大会に向けて準備を進めましょう。
その大会の宣伝はこちらです。
http://73420.diarynote.jp/201005051824493406/
みなさまふるってご参加下さいますよう。
SPDCシーズン12マスター・ドキュメント= http://forums.pdcmagic.com/viewtopic.php?t=4109
SPDCシーズン12ワールド= http://bit.ly/spdc12worlds
シーズン・ポイント上位32名が招待され、実際の参加者は17名でした。
参加率が低いのは、やっぱり祭り期間中だからでしょうか。
わたしは、シーズン・ポイント第2位で、第2シードで参加しました。
ワールドは、レギュラー・シーズンとは異なり、ダブル・エリミネーション(2回負けたら失格)方式で争われます。
ダブル・エリミネーションの説明はつい最近書いたような気がするので省略です。
デッキですが、前回のMPDCシーズン8ワールドで使用したデッキを、SPDCのメタゲームに合わせて変更しました。
脳天気なアメリカ人の多いSPDCの方がアグロ指向が高いと言われてまして、実際赤単なんかが多く見られます。
加えて、ここのところ負けているアーキタイプに対する対策もしてみました。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12058
変更ポイント:
・ミラー対策
MPDCワールドではミラーに2連敗だったので、その対策をしました。
まずはサイドに《マグマのしぶき》を採用です。
ターゲットはもちろん《コーの空漁師》。
ですが、実際には《グレイブディガー》の方に撃つハメになることが多いんでしょう。
このスペースを空けるために、《玉砕》は解雇しました。
もともとミラー対策のために採用したカードでしたが、あまり効かないことと、最近はネタバレしていることを考慮して、思い切って抜きました。
亀コンや同盟者には弱くなりますが、それらにはもともと強いですし、SPDCには亀コンや同盟者は少ないですし。
同じく、《巡礼者の目》も解雇です。
これも亀コンにとても良く効くカードなのですが、事情は同上。
サイド後は1マナの赤いカードが増える可能性があるので、マナ基盤も見直しました。
そもそも、マナ基盤を1枚増量して24枚に変更。
他を削らずに赤マナへのアクセスを増やすには、増量するのが簡単だったのと、ミラー・マッチで《ボジューカの沼》をソーサリーとして使うための余裕を作りたかったので。
赤単などの速いデッキと当たったときには、《ボジューカの沼》を2枚抜いて《マグマのしぶき》を入れるようなサイドボーディングもできます。
そして、赤マナ・アクセスとして全景を2枚追加しました。
これに伴い、《不気味な発見》もメインから2枚搭載する形に。
マナ基盤的には大幅に強化されただろうと思います。
最も要らない色は緑なので、色マナ・アクセスのバランスのことだけ考えるなら、境界石を抜く方が素直なんですが。
しかし、それをやると《ロウクスの瞑黙者》が弱くなり過ぎるのと、複数の色が出るパーマネントが不足して序盤が不安定になってしまうのです。
・メタの反映
高速アグロの多いSPDCのメタを考慮し、メインの《青ざめた出家蜘蛛》は2枚に減量です。
ついでに、前回のSPDCで負けた緑白の中速(Trample Toes)への耐性を上げるために、サイドに引き揚げた《青ざめた出家蜘蛛》2枚を、《ジャングルの織り手》に入れ替えました。
これで、苦しめられた《天望の騎士》と《青ざめた出家蜘蛛》に対処する目論見です。
いろいろ変えたため、メインからライフ・ゲインが抜け(《疲弊の休息》はもちろん、《カビーラの交差路》も)、サイドも《疲弊の休息》3と《影餌付け》2だけになっちゃったので、黒赤アグロへの耐性が少し落ちたかもしれません。
が、おそらく黒赤アグロはいないんじゃないかと・・・。
以下は対戦の様子です。
■「表」の第1ラウンド vs gamekeeper
SPDCのダブル・エリミネーションは、MPDCのそれとは異なり、トーナメント表が最初にできあがっています。
(MPDCでは、ラウンド毎に組み合わせをランダムに決定します。)
しかも、第2シードだからってBYEはありません。
単に、シーズン成績が低いヒトと当たれる、っていうだけです。
しかし、32名招待で17名しか来てないわけですから、当然、対戦相手が来ていないという理由で不戦勝のヒトもいるわけです。
第2シードのわたしが初戦から戦ってるのに、第29シードのプレイヤーは1BYEとか、理不尽なことが起きるのがこの方式の特徴です。
が、対戦管理はこの方が楽でしょうから仕方のないところ。
さて、この方との対戦はこれが3回目です。
前々回は青赤の亀コン(Red Snapper)、前回はTrample Toesでしたが、今回は何でしょう?
・第1ゲーム
あちらが先手で1マリガン。
こちらも、マナ基盤が《広漠なる変幻地》1枚だけの初手をマリガンして、《森》《広漠なる変幻地》《エルフの幻想家》《グレイブディガー》《青ざめた出家蜘蛛》《破滅の刃》をキープです。
あちらは、《広漠なる変幻地》2枚を使って《森》《沼》。
そこから《朽ちゆくヒル》です。
対処手段がないこちらは、《エルフの幻想家》でブロックして《グレイブディガー》で拾って、と、回答を探しに行きます。
すると、2枚目の《グレイブディガー》と《コーの空漁師》が引けたので、マナを伸ばしながら無限ブロック。
ブロックしては拾い、で、攻め立てられてるのにあっちのライフだけ減るイリュージョン。
しかし、すぐに《朽ちゆくヒル》2号機が追加され、こりゃちょっとマズいねどうも。
だがしかし、あちらの土地はその2枚でストップしてしまったようです。
ターン7にはとうとう《国境地帯のレインジャー》をディスカード。
それは、この状況でディスカードするカードじゃないですから、ということは少なくとももう1枚手札に持ってますね。
盤面はあちらが優勢ですが、コントロールしているのはこちら。
とうとうあちらも《朽ちゆくヒル》の攻撃をスルーしてもパンプしなくなりました。
ターン8にようやく《沼》から《国境地帯のレインジャー》。《平地》を引っ張っています。
黒緑白、ということは、Dark Nayaかな?
ちなみにDark Nayaというのはこんな感じのデッキのことです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=11089
後で分かりますが、実はちょっと違うみたいです。
あちらのマナが伸び始めたのでこちらも忙しくなりました。
が、《エルフの幻想家》をグルグルと使いまわしたおかげで、この頃には、マナを揃え、十分な火力を引き込んでいました。
《青ざめた出家蜘蛛》こそ《未達への旅》されてしまいますが、火力を構えつつ《ロウクスの瞑黙者》と《クァーサルの群れ魔道士》を出し、いつでも《青ざめた出家蜘蛛》を出せますよ、と牽制しながら《コーの空漁師》賛美で攻撃。
《朽ちゆくヒル》2体は、ブロッカーを乗り越えようとパンプするところを火力で仕留めました。
ヒルのお代わりは《天望の騎士》が2体。
これが、上掲のDark Nayaには入ってなかったクリーチャーです。
でも、もちろん優秀で、こちらのデッキが苦手にしているクリーチャーの一つです。
しかしそれは他にも苦手なクリーチャーがいっぱい入っているデッキにいた場合のハナシで、今は手札に(ここまで腐っていた)《破滅の刃》もありますし、問題ありませんなー。
そのまま、《コーの空漁師》で削り切りました。
決まり手はマナ・ショート。
単にラッキーだっただけですが、勝ちは勝ちです。
IN: 《自然の要求》1《影餌付け》1《ジャングルの織り手》2
OUT:《青ざめた出家蜘蛛》2《破滅の刃》2
見たわけじゃありませんが、おそらく《コーの空漁師》《グレイブディガー》も搭載しているはずなので、念の為に墓地対策を入れてみました。
それと、たぶん《大祖始の遺産》が出てくるので、《自然の要求》も。
そして、《天望の騎士》対策に《ジャングルの織り手》です。
これでどうでしょう。
・第2ゲーム
ところがあちらがダブル・マリガンです。
こちらは《森》《沼》《ボジューカの沼》《ジャンドの全景》《コーの空漁師》《エルフの幻想家》《クァーサルの群れ魔道士》と、非常に良い初手をキープ。
あちらは《平地》を出したきり、2マナ目が出ません。
ところがこちらも白マナが出ないため、ターン2の《エルフの幻想家》が延々殴るのみ。
こちらがターン4に引いた《広漠なる変幻地》をセットした次のターン、あちらはようやく《森》から《天望の騎士》を出しますが、4マナ出ない《天望の騎士》は単なる《栄光の探求者》。
白マナの出たこちらは《ロウクスの瞑黙者》《クァーサルの群れ魔道士》《コーの空漁師》と畳み掛けます。
ようやくあちらが4マナ揃ったターン8、出てきたのは《放牧の林鹿》でした。
これはすぐに《稲妻》で対処。
他に除去を持たないこちらは、《天望の騎士》にフリーで殴らせることになりますが、パンプして5点殴ってくれるなら、後続が出ないってことですから、盤上優勢なこちらはその方が好都合です。
するとやはりあちらは殴ってこられず、《未達への旅》でこちらの頭数を減らしにかかりました。
構わずこちらは総攻撃。《天望の騎士》はチャンプ・ブロッカーになりました。
その間にも《エルフの幻想家》を出し入れして、ターン11にはライブラリーの残りがこちら34枚に対してあちら44枚。
そのターンに、7体の生物をレッド・ゾーンに送り込み、2体で守るあちらから残った6点のライフを削り取りました。
「いやー、フォグがあれば良かったんだけどね・・・」
そう言われても。
ちなみに、こちらのライフは20点丸々残ってました。
引き続いて決まり手はマナ・ショート。
ラッキーが2ゲーム続いて、まずは1勝です。
■「表」の第2ラウンド vs Kapitan_Karies
この方との対戦もこれで3回目ですなー。
対戦成績は1勝1敗の五分。
これまでは常に赤単を使い、ライフ・ゲインを憎む、漢の中の漢って感じです。
今回はどんなデッキなんでしょうか。
というか、赤単だったらヤダなぁ。
・第1ゲーム
あちらが先手で1マリガン。
こちらは《沼》《ボジューカの沼》《広漠なる変幻地》《エルフの幻想家》《ロウクスの瞑黙者》《破滅の刃》《噴出の稲妻》をキープ。
あちらは、《山》《山》ときて《ジャッカルの使い魔》。
赤単ですなー。
こんなデッキだったようです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12056
さて、赤単と分かって、ちょっと悩みました。
《広漠なる変幻地》から《森》を出すべきか《山》を出すべきか・・・。
ここで《森》を選択したのが敗着。
以下、赤マナにも白マナにも出会えず、大量の赤い除去を手札に抱えたまま、《ドラゴンの餌》トークンに殴り殺されました。
まあ、今回は、軽火力をサイドにいっぱい採ってるので、《ゴブリンの奇襲隊》型赤単には少しは耐性があるはず。
IN: 《マグマのしぶき》3《疲弊の休息》3《破滅の刃》2
OUT:《クァーサルの群れ魔道士》2《青ざめた出家蜘蛛》2《終止》4
こんな感じで行ってみます。
・第2ゲーム
先手を選んで《沼》《断ち割る尖塔》2《火荒の境界石》《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《稲妻》をキープ。
あちらもキープです。
あちらは、《怒り狂うゴブリン》《ドラゴンの餌》と来て、ターン3に《走り回るトカゲ》《ゴブリンの奇襲隊》キッカー。
《稲妻》でトークンを1つ焼きましたが、ライフは早くも10-20です。
《乱動する地形》で尖塔を壊されたりしながらも、《ロウクスの瞑黙者》を2枚ブロッカーに出し、少しずつあちらの生物をブロックで倒していきます。
ターン6。残りライフ4で、どうにか防御線を構築しましたが、《噴出の稲妻》を引かれたらその場でゲーム終了です。
早いとこ《疲弊の休息》にたどり着かなくちゃならないのですが、さっぱり引きませんなー。
そんなときに《クァーサルの群れ魔道士》が《マグマのしぶき》で倒されました。
ほほう。《グレイブディガー》対策ですね。
てことは、《噴出の稲妻》をメインから抜いた、っていう可能性が高そうです。
あちらは、土地と生物ばかり引いてるようで、こちらはかろうじて生き延びています。
が、《ゴブリンの奇襲隊》をケアする必要があるので、《グレイブディガー》を2枚も空撃ちしながら、ブロッカーを増やしました。
そして《コーの空漁師》2枚にたどり着き、《ロウクスの瞑黙者》を出したり入れたりしながらカードを引きます。
盤面はあちらを圧倒する状態になってきました。
そんなターン10。
ブロッカー5体が並ぶこちらに対して、1/1が4体だけのあちらが総攻撃をしかけてきました。
何かあるんだろうとは思いますが、何でしょう?
《ラッパの一吹き》でした。
《ロウクスの瞑黙者》と、ブロックしなかった《グレイブディガー》を1体ずつ残し、他はすべて討ち取られてしまいました。
しかし、それは本来あちらには切り札のカードのはず。
ここで使ったということは、ちょっと焦ってるみたいですね。
ブロッカーが全くいなくなったので、こちらは(《ゴブリンの奇襲隊》をケアしつつも)攻撃開始です。
《コーの空漁師》《グレイブディガー》と引き込んで、瞬く間に膨らんだ大軍勢をレッド・ゾーンに送り込み、ターン12に殴り切りました。
勝つには勝ちましたが、薄氷ですなー。
IN: 《影餌付け》2
OUT:《グレイブディガー》1《ボジューカの沼》1
やはり、ライフ・ゲインはフル投入する必要があるようです。
・第3ゲーム
あちらが先手を選んで1マリガン。
こちらは《ジャンドの全景》《断ち割る尖塔》2《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《影餌付け》《破滅の刃》をキープです。
確かにあまりいい初手ではなかったんですが、そんなことよりもあちらの回りが凄かったです。
ターン2に《ジャッカルの使い魔》《怒り狂うゴブリン》でまず3点。
ターン3にさらに3点で、《ドラゴンの餌》。
ターン4ターン5と《ゴブリンの奇襲隊》キッカー2連発って、それに耐えられるデッキはどこにもありませんなー。
結局このラウンドは、《マグマのしぶき》も《疲弊の休息》も引けないままでした。
1敗で、「裏」ブラケットに回ります。
■「裏」の第3ラウンド vs hurriboy
「表」の第nラウンドで負けたヒトは、「裏」の第2n-1ラウンドに組み込まれます。
この方との対戦はこれが2回目。
前回は黒緑の中速でしたが、ステロイドを使ってるところも良く見かけます。
今日はどんなデッキですかなー。
・第1ゲーム
こちらが先手を取れて、《森》《山》《ジャンドの全景》の7枚をキープ。
あちらもキープでした。
このゲーム、リプレイが残ってなくて詳しくは書けないのですが、あちらは黒緑の中速デッキ。
どうやら前回当たったときと同じデッキのようです。
本来はクリーチャー密度の高いデッキのはずですが、何故かあまり引けないようで、こちらがビートダウンする展開に。
要所でこちらの《ボジューカの沼》が決まって、あちらには思うように墓地利用させません。
あちらは《ジャングルの織り手》を採用してますが、それはこちらの《終止》4枚と《破滅の刃》2枚が迎撃するのであまり問題にはならず、というよりもテンポを頂きました。
むしろ《放牧の林鹿》の方が厄介で、2枚出てきて14点くらい回復されてしまいました。
が、ドロー・ソースが多く、飛行クリーチャーを持っているこちらの方が構造的に有利なようです。
《グレイブディガー》でサポートした《コーの空漁師》が継続的にあちらのライフを削り始めたところで、あちらはちょっと速い投了となりました。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3《破滅の刃》2
OUT:《クァーサルの群れ魔道士》3《青ざめた出家蜘蛛》2《噴出の稲妻》2
よし、これでいきましょう、と、サイドボーディングを終えようとしたとき、何故かあちらがマッチを投了なさいました。
ボタンを押し間違えたのかな? と思って、チャットを掛けようとしたときには、既に接続が切れていて、理由は分からず。
もしかして職場から参加してて上司に見つかったとかそういうことじゃないですよね。
良く分かりませんが、jamuraaに状況を説明したら、まあ、そういうことなら相手の投了ということで、と宣言されました。
というわけで勝ちました。
■「裏」の第4ラウンド vs gwyned
MPDCホストのgwyned。
SPDCのワールドにも参戦のようです。
さっきのラウンドが早く終ったので偵察したところ、今日は赤白上陸を使っているようです。
・第1ゲーム
こちらが先手で、《平地》2《エルフの幻想家》《クァーサルの群れ魔道士》《不気味な発見》《終止》2をキープできず。
先手で1色2マナは(他のカードにも依りますが)基本マリガンです。
次の《平地》《ボジューカの沼》《クァーサルの群れ魔道士》2《ロウクスの瞑黙者》《稲妻》を、(不本意ながらも)キープ。
あちらは初手キープでした。
ところがこちらはそのまま白黒2マナで止まってしまい、あちらの《板金鎧の土百足》《コーの鉤の達人》《ステップのオオヤマネコ》に5ターンで殴り殺されました。
マナ基盤は強化したはずですが、どうもいつもより事故が多い気がします。
その分ラッキーな勝ちもあるからバランスは取れてますが。
IN: 《マグマのしぶき》3《自然の要求》1《疲弊の休息》3《破滅の刃》2
OUT:《ボジューカの沼》1《エルフの幻想家》1《ロウクスの瞑黙者》1《グレイブディガー》2《青ざめた出家蜘蛛》2《噴出の稲妻》2
相手が高速アグロということで、用意のサイドボーディングをします。
といっても、次は先手ですから、このくらいで。
見たところでは《冒険者の装具》は使ってないようですが、《大祖始の遺産》を入れてくるかもしれないので、一応《自然の要求》も。
・第2ゲーム
先手を選んで《平地》《荒原の境界石》《クァーサルの群れ魔道士》3《マグマのしぶき》《終止》をキープ。
あちらは1マリガンでした。
あちらはその1マリガンがいけないらしく、初動が《コーの鉤の達人》。
それがこちらの《クァーサルの群れ魔道士》と相討ちになると、後続も《コーの鉤の達人》。
ターン5に《破壊者のゼンディコン》が出てきました。
除去を温存して、2枚並んでいる《クァーサルの群れ魔道士》の一方で対処することもできましたが、折角盤面優位なので、ここは《マグマのしぶき》を合わせてクロックを維持することに。
ついでにアドバンテージも取れました。
1マリガンで1枚アド取られるのはキツいはず。
《疲弊の休息》でブーストできたこちらは、《クァーサルの群れ魔道士》で殴り、高速ビートダウンを相手にダメージ・レースで先行します。
ターン7に《板金鎧の土百足》が出てきましたが、土地が切れてから出てくる《板金鎧の土百足》はそんなに怖くありません。
《終止》を構えつつ、《ロウクスの瞑黙者》2体を立たせておいて、《クァーサルの群れ魔道士》で殴り続けます。
あちらはこれをブロックせず、と言って攻撃できるわけでもなく、ライフ21-8となったターン9に投了でした。
今回も《冒険者の装具》は見なかったので、《自然の要求》をどうしようか悩むところですが・・・。
《破壊者のゼンディコン》を見られたことですし、入れておいても腐りはしないでしょう。
IN: 《噴出の稲妻》1
OUT:《不気味な発見》1
後手なので、呪文1枚分だけアドバンテージからテンポに寄せてみました。
・第3ゲーム
あちらが先手を選んで1マリガン。
こちらも《沼》《ボジューカの沼》《コーの空漁師》《クァーサルの群れ魔道士》《ロウクスの瞑黙者》《終止》2をキープできず。
ところが、あちらは1マリガン後の6枚を見て再びマリガン。
こちらは《平地》《広漠なる変幻地》《火荒の境界石》《グレイブディガー》《稲妻》《終止》と、赤白上陸相手には絶好の初手をキープ。
あちらは5枚の手札を見た後、投了でした。
まあ、そういうこともあります。
またしてもラッキーな勝ちを拾ってしまいました。
■「裏」の第5ラウンド vs LarryJ
この方とも過去2回対戦があります。
前々回は赤白上陸、前回は黒赤アグロでした。
さっき偵察したところ、今回は白黒コントロールです。
デッキの相性的にはこちらが若干いいと思いますが、どうなるかしら。
・第1ゲーム
先手が取れて、《沼》《火荒の境界石》《クァーサルの群れ魔道士》2《青ざめた出家蜘蛛》《噴出の稲妻》《稲妻》をキープ。
あちらもキープです。
あちらのターン3の《ボジューカの沼》で、《クァーサルの群れ魔道士》と《青ざめた出家蜘蛛》が追放されてげんなり。
お互いに速い段階で《コーの空漁師》《グレイブディガー》を揃えており、何ともぐだぐだ感が。
しかし、あちらがだけが《ボジューカの沼》を出していて、要所でこちらの墓地を掃除されるので、どうもアドバンテージ負けしています。
しかも《堕落の触手》でちょいちょい回復されるので、少しばかり殴ってもなかなかライフが減りません。
速いところこちらも《ボジューカの沼》を引いて追いつきたいのですが、その前に出てきた《墓所の切り裂き魔》を《グレイブディガー》で使いまわされて《終止》が不足です。
敗色が濃厚になったところで、少し速めに投了しました。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3
OUT:《ロウクスの瞑黙者》1《破滅の刃》2《不気味な発見》2
こちらのデッキは、墓地以外にもアドバンテージ獲得手段はいくつもありますが、あちらは墓地エンジンのみです。
それを封じてしまえば、こちらの墓地が使えなくても有利なはず。
・第2ゲーム
先手を選んで《山》《ボジューカの沼》《断ち割る尖塔》《広漠なる変幻地》《エルフの幻想家》《クァーサルの群れ魔道士》2をキープ。
あちらもキープです。
あちらがターン2《コーの空漁師》でテンポをロスしている隙にどんどん土地を並べて、ターン6に《青ざめた出家蜘蛛》。
それを賛美して殴ります。
序盤にあちらの《コーの空漁師》にこつこつ殴られ続けて押されていたライフはあっちゅまに取り返し、8-8となりました。
そしてドロー・クリーチャーで生物をいっぱい並べて圧力を掛けたところ、あちらの《コーの空漁師》2体のアタックはとうとう停止。ブロックに回ってきました。
賛美した《青ざめた出家蜘蛛》で殴ってみると、《コーの空漁師》1体がブロックして、5/6《青ざめた出家蜘蛛》に4点《堕落の触手》。
なるほど、相討ち狙いでしたか。
ところが、ブロッカーが《コーの空漁師》1体だけであり、その《堕落の触手》をブロック・クリーチャー指定ステップに撃ってくれたのがラッキーでした。
用意の《噴出の稲妻》キッカーで《コーの空漁師》を撃退して1対2交換に。
そして、ずっと隠していた《ボジューカの沼》で《コーの空漁師》を追放です。
ライフは8-12で少し不利ですが、実は《影餌付け》を隠し持っていて、ちょっと余裕があります。
盤上生物は5対1。
あちらの次の手に注目したら、そこで投了でした。
このゲームも《ボジューカの沼》を使われましたが、そもそもこのマッチアップではこちらは貪欲に墓地を使う気はあまりないので、特に効かず。
逆にこちらの《ボジューカの沼》は刺さったようです。
じゃあ、もうちょっと墓地離れを進めて、
IN: 《ロウクスの瞑黙者》《ジャングルの織り手》
OUT:《グレイブディガー》2
こんな感じで。
・第3ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも《沼》《ジャンドの全景》《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《青ざめた出家蜘蛛》《稲妻》《終止》をキープです。
お互い墓地は機能しない。
となればトップ勝負になるはずです。
序盤はあちらの《巡礼者の目》にちくちくと殴られ続け、こちらの生物は悉く除去されて、という状況でライフは12-16。
しかも、こちらは墓地対策カードが引けず、あちらだけが《ボジューカの沼》をぐるぐる使いまわして掃除に励んでいます。
そんなターン9にようやく6マナ揃えたこちらが《青ざめた出家蜘蛛》。
一旦は《未達への旅》されますが、すぐに《クァーサルの群れ魔道士》(に除去を撃たせてから対応)で救出します。
ところがまたも、一回殴っただけで、トップ・デッキらしい《未達への旅》。
そして《グレイブディガー》《コーの空漁師》も揃えられてしまいました。
敗色濃厚に思えたそのときにようやく《ボジューカの沼》。
用意の《終止》で盤上の《コーの空漁師》も破壊して、《コーの空漁師》3《グレイブディガー》1をまとめて掃除しました。
ここからめくりあいです。
あちらは《巡礼者の目》がずっと生き残っていて、1点のクロックを刻みつづけていて、ライフは6-19。
そこに《エルフの幻想家》。
《コーの空漁師》につなげて、カードを引き、あっという間にクリーチャー4体が並びました。
ライフは4-19。
4枚目の《クァーサルの群れ魔道士》も引いて、さあ逆転するぞ、と総攻撃したら、あちらもトップが強く、ここで《墓所の切り裂き魔》。
《クァーサルの群れ魔道士》でブロックして、《未達への旅》から《青ざめた出家蜘蛛》を救出。
そしてこちらのトップも強くて《終止》。
一旦ターンを返して攻撃させ、《巡礼者の目》を《コーの空漁師》でブロックして《墓所の切り裂き魔》に《終止》すると、あちらの生物はいなくなり、8点のクロックを手に入れました。
ライフは3-5。
ハンドには《影餌付け》。
これは勝ったでしょう、と思ったときに、時間切れ警告のクロック音が鳴り始めました。
一瞬ビビリましたが、良く見たらそれはあちらの時計で、こちらはまだ6分くらい残しています。
最後の総攻撃をすれば(《堕落の触手》などを持っていない限り)多分勝ちですが、それより時間切れの方が簡単ですね。
ドローした《エルフの幻想家》を唱えたところ、あちらはそれに答えて優先権を放棄するための時間もないようです。
いい勝負でした、と投了して下さいました。
■「裏」の第6ラウンド vs Kapitan_Karies
なんと、ここに来てまさかの再戦です。
赤単のヒト。
ダブル・エリミネーションというのは、一回負けただけで失格してしまう事態を防ぐためのシステムです。
それは、組み合わせ運の影響を低減するためのものであるはずで、速い段階で同じプレイヤーに二回負けて失格するということが起きるようでは、あまり意味がありません。
しかし、SPDCで採用されているこの方式では、それはしばしば生じます。
その点ではMPDC方式の方が優れているのですが、あれはあれで別の問題があり。
あちらを立てればこちらが立たず。
なかなか難しいものです。
・第1ゲーム
あちらが先手でキープ。
こちらも《山》《ボジューカの沼》《荒原の境界石》《グレイブディガー》《稲妻》《不気味な発見》《終止》をキープです。
しかし、あちらは《山》1枚のキープだったのでした。
《ジャッカルの使い魔》が3体続けて出てきましたが、2体目には《稲妻》。3体目には《終止》。
一方こちらはターン5に4色5マナを揃え、《ロウクスの瞑黙者》からスタート。
あちらは返しのターン6にようやく《くすぶる尖塔》でした。
2マナ出れば動けるデッキとは言っても、この段階からでは難しいでしょう。
そのまま《ロウクスの瞑黙者》2体でビートダウン。
あちらの火力の重ね撃ちによってそれらは退けられましたが、その後続の《コーの空漁師》2体は何ともならなかったようです。
ターン12に投了でした。
高速アグロ・デッキに先攻を取られたのに、相手の事故で勝ってしまうという、ものすごいラッキーでした。
これなら何とかなるかも。
今度は最初から全力ライフ・ゲイン・モードで行きましょう。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3《疲弊の休息》3《破滅の刃》2
OUT:《ボジューカの沼》1《クァーサルの群れ魔道士》2《グレイブディガー》2《青ざめた出家蜘蛛》2《不気味な発見》2《終止》1
・第2ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも《山》《ナヤの全景》《火荒の境界石》2《コーの空漁師》《エルフの幻想家》《影餌付け》をキープ。
除去の無い初手ですが、カードはいっぱい引けそうだし、一応ライフ・ゲインもあります。
・・・と思ったんですが、黒マナが出ません。
こちらがマナ基盤を整えている間に、あちらは《走り回るトカゲ》と《ドラゴンの餌》2発の5体の1/1でビートダウン。ぶん回ってます。
《広漠なる変幻地》をセットした返しのターン5に殴り切られてしまいました。
ハンドには1ターン差で使えなかった《終止》と《影餌付け》。
・第3ゲーム
先手を選んで《森》《平地》2《断ち割る尖塔》《荒原の境界石》《稲妻》2をキープ。
あちらもキープです。
今度のあちらの初動は、ターン2の《ゴブリンの近道抜け》。
こちらにクリーチャーのいないときにそんなもの出してるところを見ると、どうやら回りが悪いようです。
序盤にあちらが繰り出してきた4体の生物を4枚の除去で処理したところで15-20。
ここであちらの生物が切れました。
トップ・デッキ勝負ですなー。
こちらは、《コーの空漁師》で少し殴っては《焼尽の猛火》され、で、なかなか相手のライフが減りません。
一方あちらは2体の《怒り狂うゴブリン》を揃えて攻撃が続いています。
が、短い期間に3枚の《疲弊の休息》を引いて24点回復したので、ライフには余裕が。
ほどなくこちらは《ロウクスの瞑黙者》からドロー・クリーチャーがつながって、生物の数も4体2と逆転。
ここからあちらはバーン・モードにスイッチしてきましたが、ライブラリーの上から26点のライフを削りきるのはたいへんです。
こちらの総攻撃に対して《怒り狂うゴブリン》でチャンプ・ブロックせざるを得なくなりました。
ようやく3/3の《走り回るトカゲ》が出てきたときには、ライフが9-7。
攻撃してしまうと、返しのこちらの攻撃がぴったり7点で負けてしまいます。
折角の3/3速攻がチャンプ・ブロックに回り、勝負ありました。
苦手なマッチ・アップをラッキーだけで勝ち抜けてしまいました。
■「裏」の第7ラウンド vs NecrOmniPotenz
この方のデッキも偵察済みです。
白青黒のアグロ・コントロールで、こんなリストでした。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12061
白黒コンと似たような感じですが、フィニッシャーが《墓所の切り裂き魔》ではなく《ガラス塵の大男》で、《聖域のガーゴイル》がいる分、墓地から獲得されるアドバンテージが大きい構成です。
つまり、このマッチ、相手の墓地を効果的に制した方が勝ちです。
・第1ゲーム
先手が取れて、《ボジューカの沼》《断ち割る尖塔》《広漠なる変幻地》《コーの空漁師》《ロウクスの瞑黙者》《グレイブディガー》《青ざめた出家蜘蛛》と、いい初手をキープ。
あちらもキープです。
序盤は、《潮の虚ろの大梟》《寄生的な大梟》《ガラス塵の大男》2と、なんとなく主力と思えるあたりをまとめて追放して、こちらが優位に立ったような気がしていたんですが。
実はそんなのいくら追放しても意味がないんでした。
肝心の、《コーの空漁師》《聖域のガーゴイル》《グレイブディガー》の3点セットを何枚追放できるかということなんですよね。
分かってるようで実はちっとも分かってませんでした。
ともあれ、それは途中から軌道修正。
こちらは《コーの空漁師》2《グレイブディガー》2を揃え、盤面優位に立ってはいるのですが、あちらの《潮の虚ろの大梟》と《聖域のガーゴイル》が頑張っていて、攻撃に行けません。
こちらも《ロウクスの瞑黙者》で引きますが、あちらは《急使の薬包》で引いて、それをまた《聖域のガーゴイル》で拾ったりするので、ライブラリーはあちらの方が5枚も少なく。
ライフは、あちらが《寄生的な大梟》を使いまわすので、盤面優位のはずなのに、こちらが少ないという。
つまり、あちらのペースだってことです。
この状況を打破したのは《クァーサルの群れ魔道士》。
《コーの空漁師》を賛美することで、攻撃に行けるようになりました。
《寄生的な大梟》でブロックしてくれるなら、《グレイブディガー》で拾って出し直して一方的ですし、《聖域のガーゴイル》や《コーの空漁師》の循環ブロックをしようとした場合は、ハンドに控えている除去を動員してあちらの《コーの空漁師》と《聖域のガーゴイル》を一掃した上で、《ボジューカの沼》を拾ってまとめて追放します。
こうして、少しずつアタックが通るようにはなったのですが。
あちらも《コーの空漁師》を引くわけで、そのたびに、《ボジューカの沼》を戻せるようになるまで攻撃が通らなくなります。
それらを引かないときでも、《見栄え損ない》や《苦悶のねじれ》を引いたときは、それを使ってくるので、やはり1ターンお休み。
あちらは明らかにカード・アドバンテージを失っているわけで、こちらにとって悪いことはないんですが。
・・・いや、悪いことがありました。
そんなこんなで時間を稼がれている間に、戦場にはパーマネントがたくさん並びました。
そうなると、うちの非力なパソコンでは、処理に時間がかかるようになってきます。
土地からマナを出すのに1秒要するようになり、2秒要するようになり、徐々に、1ターンに1分以上かかるようになります。
途中まではこちらの方が残り時間が多かったものが、ターン17にとうとう逆転。
その後は、どんどん時間差を付けられていきました。
ターン27にようやく総攻撃でケリを付けたときには、あちらの残り時間5:17に対して、こちらは2:42でした。
おそらく意味はないとは思いますが、それでも一応サイドボーディング。
IN: 《影餌付け》2《マグマのしぶき》3《破滅の刃》2
OUT:《エルフの幻想家》1《ロウクスの瞑黙者》1《グレイブディガー》1《噴出の稲妻》2《不気味な発見》2
・第2ゲーム
一生懸命プレイしましたが、コントロール対決に2分で勝てるわけもなく、こちらが《青ざめた出家蜘蛛》を着地させて盤面優位を築いたところで、時間が切れて負けてしまいました。
この環境のコントロール対決では、速いパソコンを持ってる方が勝つってことですなー。
未だにセレロンの2GHzとか使ってる貧乏人にはノー・チャンスなのでした。
■成績
成績表がこちらにあります。
http://jamuraa.com/spdc/worlds12.html
「裏」の準決勝で敗れたわたしは、第4位ということになります。
賞品は、「エルドラージ覚醒」ブースター1パック。
赤単に勝ったときは、これで今日は優勝だ、とか思ったんですが、好事魔多し。
■感想
結局、警戒していたミラーも緑白中速もなし。
まあ、何か考えると裏目に出るのはいつものことなので、驚きはしないのですが。
ともあれ、勝ったゲームの半分くらいは運で勝ったような印象です。
特に、赤単に勝ったのはおそらくマグレでしょう。
来季はSPDC/MPDCともお休みしようかなー、と思っているのですが。
また何か面白いデッキができたら、途中参戦するかもしれません。
ともあれ、5月29日のクラン大会に向けて準備を進めましょう。
その大会の宣伝はこちらです。
http://73420.diarynote.jp/201005051824493406/
みなさまふるってご参加下さいますよう。
コメント