MPDC 9.01参加報告

5月24日(EDT)に行われたMPDC 9.01に参加しましたので、その報告です。
MPDCシーズン9マスター・ドキュメント= http://forums.pdcmagic.com/viewtopic.php?t=4345
MPDC 9.01= http://tinyurl.com/MPDC901

参加者28名ということで、スイス4回戦の後にトップ8によるシングル・エリミネーションが行われることになりました。

今回から「エルドラージ覚醒」が環境に加わります。
どんなデッキが出てくるのか楽しみですなー。

わたしは、今シーズンは参加できない予定ではあるのですが。
週末のクラン大会に向けて準備をしなければならないのにも関わらず、全く時間が取れないので、情報収集のために出てみることにしました。

デッキは、こんな感じです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12090
見たらだいたい分かりますが、場に出たらいいことのあるクリーチャーを《コーの空漁師》と《死者のインプ》と《不気味な発見》で使い倒すデッキです。
フィニッシャーは《巨怪なオサムシ》。
もっとマシなクリーチャーにしろっていう話はあるんですが、1マナのサイクリングが《不気味な発見》や《死者のインプ》や《魂の操作》と相性がいいんですよね。
同様のクリーチャーの中で、緑マナのいらないものっていうと、これがいちばんマシだったのです。
マッチアップ分析すらせずに適当に作ったものですが、カジュアル部屋でちょいちょい回した感じでは、可もなく不可もなく。

以下は対戦の様子です。

■第1ラウンド vs tetrisconcept
お名前はときどきお見かけしていたものの、対戦は初めてです(だと思います)。

・第1ゲーム
あちらが先手でキープ。
こちらも土地5枚の初手をキープ。

あちらは、Stars and Bars(赤白青のコントロール・デッキ)でした。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12100
ROEからの新規採用品は、《海門の神官》と《よろめきショック》ですか。
《よろめきショック》はともかく、《海門の神官》はとても強いです。
この方以外にも、多く採用されているのを見かけました。

このゲームは、まず2体の《器用な決闘者》で地上を止められました。
こちらの飛行部隊に《本質の散乱》を喰らって攻め手を作れないうちに、優秀な火力で焼き殺されてしまいました。

IN: 《疲弊の休息》2
OUT:《よろめきショック》2

タフネス2のクリーチャーなんていないようなので、《よろめきショック》はサイド・アウト。

・第2ゲーム
先手で、山沼の7枚をキープ。
あちらもキープです。

ところがこちらの土地が2枚で止まってしまいました。
ディスカードしている間にアドバンテージ取られ続けて参りました。

■第2ラウンド vs Apaullo
この方は初めて見ますなー。

・第1ゲーム
あちらが先手でキープ。
こちらも土地4枚の初手をキープです。

《平地》《平地》ときて《エイヴンの従者》。
《魂の従者》《ハイエナの陰影》《平和な心》・・・。
まるでリミテッドのような白単です。
《魂の従者》と《本質の管理人》がいっぱい出てきて、とにかくライフを回復されまくります。
一時は11-32とか。
しかし、こちらへの攻め手は細く、アドバンテージを取りつつコントロールを確立すれば負ける心配はありません。
《巨怪なオサムシ》にどんどん殴らせて勝ちました。

しかし、《平和な心》はともかく、《未達への旅》への対処手段がないんですね、こちらのデッキは。
昨シーズン使っていた黒赤緑白コントロールは、《クァーサルの群れ魔道士》をメインから積めたので、そういう問題はなかったんですが。

IN: 《真面目な捧げ物》3
OUT:《死者のインプ》2《不気味な発見》1

墓地対策をしてくるだろうと予測して、墓地なんて使いませんよシフト。

・第2ゲーム
あちらが先手を選んでキープ。
こちらも土地3枚をキープです。

あちらの《エイヴンの従者》と《岸壁安息所の騎士》を除去2枚で焼く立ち上がり。
《巨怪なオサムシ》をサイクリングしては2枚しか入ってないはずの《死者のインプ》で3回拾ってカードを引いて、《魂の管理人》2を《よろめきショック》で処理して、と、やりたい放題やって勝ちました。

若干、この大会の水準には達しない感じのデッキでしたけど、懲りずにまた参加してくれたらいいんですが。

■第3ラウンド vs maxcorbu
昨シーズンはわたしのデッキを盛んにコピーして使って下さった方ですが、今シーズンはどんなデッキですかなー。

・第1ゲーム
あちらが先手で1マリガン。
こちらは土地2枚の初手をキープです。

いきなり《カルニの庭》。
そして《山》《森》と来て《略奪の爆撃》。
落し子デッキですなー。
赤緑なのか青赤緑なのかは分かりませんが。

序盤3ターンをマナ基盤の整備で費やしたこちらは、植物に3回も殴られるハメに。
しかし、あちらはやはり1マリガンがいけないようで、動きが鈍いです。
4マナ出ても、《コジレックの捕食者》ではなく《巣の侵略者》。
それを《よろめきショック》で対処すると、後続が続きません。
やっと出てきた《エムラクールの孵化者》ですが、《記憶の壁》を出して本体を止めつつ《よろめきショック》を拾い、それを《コーの空漁師》で戻して出して拾い直したりしてトークンを処理。
加えて《海門の神官》2体で地上を止めて、満を持して出した《巨怪なオサムシ》で殴り始めました。
あちらは、落し子はいっぱい出てますが、それはダメージ・ソースでもあるので、そう簡単にはチャンプ・ブロッカーとして使い捨てられません。
が、こちらのブロッカーを除去できる見込みがないと見たのか、トークンのほとんどを使って《ウラモグの破壊者》登場。
これには、そのために温存しておいた《破滅の刃》で対処して、無問題。
その返しに、(2枚しか入ってないのに)4発目の《よろめきショック》を使ったコンバット・トリックで、あちらのブロッカーをすべて排除したところで、ちょっと早い投了となりました。

IN: 《真面目な捧げ物》3
OUT:《巨怪なオサムシ》1《よろめきショック》2

第1ゲームでは大活躍した《よろめきショック》ですが、要するに《略奪の爆撃》が出てなけりゃ問題ないので、《真面目な捧げ物》を入れる代わりにサイド・アウト。
これでどうでしょう。

・第2ゲーム
あちらが先手を選んで1マリガン。
こちらは土地2枚の初手をキープです。

《森》に続いて《島》から《巣の侵略者》。
やはり、青赤緑でしたか。
たぶん、《地鳴りの揺るぎ》対策のカウンター呪文をサイド・インしているのだろうと思いますが。
なんて思ってたら、《巣の侵略者》《成長の発作》からターン4に《深遠の謎》。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12105
今回優勝したmorometeのデッキと全く同じだったんですね。

そしてターン5には《略奪の爆撃》。
あれれ、こっちの手札にはまだ《真面目な捧げ物》が届いていません。
今のところは《コーの空漁師》が出てるので殴って来られないようですが。
だいじょぶかしら。なんて思ってら続いて《大祖始の遺産》。
しまった。わたしとしたことが、その可能性を忘れてました。
墓地を封じられるとこちらのデッキは動きが止まります。

動けないのは墓地が封じられたせいだけではなく、青マナが出ないからでもあるんですが。
折角の手札の《海門の神官》が腐っていて、身動きが取れません。
ターン7にようやく《広漠なる変幻地》が引けたと思ったら、返しに《ゴブリンの奇襲隊》キッカー。
1ターン遅かりし。
一気に12点喰らって、残りライフ12。
ここで、喉から手が出るほど欲しい青マナを1ターン我慢し、《死者のインプ》で《コーの空漁師》を回収しますよ→じゃあ墓地を1枚取り除いてね→《広漠なる変幻地》起動しまーす、というトリックを使って、《大祖始の遺産》を自分で追放させることに成功しました。
まあ、プレイング次第で何とかなることもなくはないのです。

これで持ち直したかと思ったら、次のターンに2枚目の《略奪の爆撃》を貼られて総攻撃。
10点を一気にくらって参りました。

折角サイド・インしても、引かなけりゃ意味がありません。

IN: 《疲弊の休息》2《粉砕》1《真面目な捧げ物》1
OUT:《巨怪なオサムシ》2《死者のインプ》2

・第3ゲーム
先手を選んで、土地2枚の初手をキープ。
あちらもキープです。

あちらはターン2に《大祖始の遺産》。
すぐに《真面目な捧げ物》を引くには引いたんですが、これは《略奪の爆撃》にとっておきたい。
が、ほどなく《粉砕》を引いたので、被害は最低限に留まりました。

盤面は、こちらが《海門の神官》と《コーの空漁師》でアドバンテージを取る間に、あちらは《巣の侵略者》2《コジレックの捕食者》2と、着実に落し子を増やしていきます。
そしてターン6に《略奪の爆撃》。
《終止》で《コジレックの捕食者》を1つ仕留めたものの、一気に9点くらいました。
《疲弊の休息》で16点回復しているので大問題ではないですが。
そして《真面目な捧げ物》で《略奪の爆撃》を壊して更に回復。ライフはまだ28-20です。
続いてターン8に《ゴブリンの奇襲隊》キッカー。
それはこちらも予測していて《魂の操作》を構えていたのですが、それにはあちらも《否認》。
12点喰らって13-20。
更にターン9に《ゴブリンの奇襲隊》キッカー。5-20。
20点回復しているのに、《略奪の爆撃》トップ・デッキで負ける圏内に引き摺り下ろされてしまいました。

ここからはトップ勝負。
こちらが土地以外を1枚も引けないのに対して、あちらは手札を貯めつつ、《ゴブリンの奇襲隊》が1点ずつ殴ってきます。
《終止》は持ってますが、これを使ったらマズいよね。
そこにあちらが《大祖始の遺産》をトップして、限りなく敗色濃厚です。
ここで諦めたのが良くなかったのか。
トップ勝負4ターン目にあちらの引いた《エムラクールの孵化者》に最後の手札《終止》で対応したところ《否認》されてしまって参りました。

《略奪の爆撃》もそうですが、考えてみれば《玉砕》もインスタント・タイミングで破壊できないと致命的です。
つまり、《真面目な捧げ物》じゃダメなんですね。
しかし、《啓蒙》に替えるとなると《大祖始の遺産》対策が別途必要です。
デッキの中にそんなにエンチャント・アーティファクト対策呪文を積み込むことはできないので、ということはつまり、今シーズンの墓地を使うコントロールは、徹底したトークン対策をするのでない限り、緑を積まないとダメってことですか。
さっきの白単を相手にしたときもそうでしたが、メインにエンチャント対策がないのは大きな欠点であるようです。
どうやらこのデッキ、コンセプトが誤っていました。

2敗したのでもうカット・オフを通過できないことは決定ですが、情報収集のためにもう一戦やりましょう。

■第4ラウンド vs gwyned
MPDCのホストのgwynedです。
対戦はこれが3回目。
ここまで一勝一敗でした。

・第1ゲーム
先手が取れたものの、《広漠なる変幻地》だけの初手をマリガン、《山》2枚だけの6枚をダブル・マリガンで、《沼》《グリクシスの全景》《広漠なる変幻地》の5枚をようやくキープです。
あちらは初手キープ。

《島》1《沼》3から《心臓刺しの蚊》。
《エスパーの全景》を置いて《海門の神官》。
これは、《コーの空漁師》も入ってそうですね。
赤がないだけの同系かしら。
こちらの《海門の神官》を《本質の散乱》されてマナが出ないところに《心臓刺しの蚊》キッカー。
ブロッカーでがんばっていた《コーの空漁師》が外されて、あちらのビートダウン開始です。
《器用な決闘者》が追加されてクロックは7点に。
用意の《死者のインプ》で《コーの空漁師》を拾い、出し直そうとしたら《取り消し》。

ダブル・マリガンでこちらのマナが出ない間にアドバンテージを取られ、こちらのアドバンテージ・ソースは潰されて、手札6枚抱えて投了です。

見た感じでは、こちらの方が有利なマッチアップに見えますが。
おそらく墓地再利用が入ってるはずなので、そこは気をつけたいところ。

IN: 《マグマのしぶき》2
OUT:《よろめきショック》2

とりあえずこれで様子を見てみますか。

・第2ゲーム
先手を選んで土地2枚をキープ。
あちらは1マリガン。

あちらがターン3に《方解石のカミツキガメ》。
なるほど、そういうことですか。
つまり、こんなデッキでした。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12097
そして、こちらはブロッカーになる生物を《海門の神官》1枚しか引けず、それが秒で除去されると、《方解石のカミツキガメ》を阻むことができません。
残りライフ4でようやく《死者のインプ》を引き、《海門の神官》を出し直し。
それは直ちに《心臓刺しの蚊》キッカーで殺されますが、神官で引いた《不気味な発見》で拾って出し直し。
ようやく立て直したかと思いきや、《方解石のカミツキガメ》の数が2体に増え、《海門の神官》に《睡眠発作》されて万事休す。

■成績
1勝3敗の21位で予選落ちでした。

■感想
どのデッキもかなり墓地ヘイトが徹底されているという印象です。
あと、青赤緑トークンはけっこう強そうかな。
ファッティを《ウラモグの破壊者》じゃなくて《茨団のヴィーアシーノ》にした方が強いだろうとは思いますが。

わたしのデッキは、タフネスの高いクリーチャーが多いので、アグロにはまあまあついていけるようですが、どうやらコントロールに弱いようです。
緑を使えないことによる構造的な問題も露呈したので、大幅な改造が必要そうです。
それとも《地鳴りの揺るぎ》4《減縮》4を積むのかしら。