7月5日(EDT)に行われたMPDC 9.07に参加しましたので、その報告です。
MPDCシーズン9マスター・ドキュメント= http://forums.pdcmagic.com/viewtopic.php?t=4345
MPDC 9.07= http://tinyurl.com/mpdc907

今シーズンは参加しないって言ってたのですが、実はちょくちょく出場はしていました。
が、時間があるなら出ない理由もないなくらいのことでして、真面目に取り組んではおらず。
デッキも適当、偵察もせず、みたいな感じであったんですけれども。
既に報告した第27回「The Dark」トーナメントで使ったデッキがけっこう強かったので、それを使ってMPDC 9.06に出たところ、うっかり準優勝してしまったので、遅れ馳せながら本格参戦しようということになりました。
いやそれが、このデッキのファンがチャットやフォーラムなどで応援してくれるので、もう参加しませんとか言い難いというか・・・。
たぶん、ターン6に一撃で30ダメージ近くたたき出すとか、1ターンに5枚も6枚も引いた挙句に14/14トランプルが出てくるとか、土地がタップ・アウトしてるのに《巨森の蔦》が飛んで来て、その14/14トランプルを守るとか、動きが派手なところが注目を集めるのでしょう。
でもなかなかぼくの名前を覚えてくれません。kaikokuって誰よ。
その、MPDC 9.06の報告は、「The Dark」トーナメントの報告を書くのと時期がかぶってしまったので、時間的にできなかったんですが、簡単に説明しておくとこんな感じでした。

MPDC 9.06= http://tinyurl.com/mpdc906
使用デッキ= http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12779

デッキはまるまる「The Dark」トーナメントのときと同じものです。
決勝で負けたんですが、それは2ゲームともダブル・マリガンしたからで、マッチアップ的にはこちらが有利だったと思います。
18ゲーム中、ダブル・マリガンしたのはその2ゲームだけだったので、ちょっと不運でした。
それで、デッキの課題としては、次の2点が上がりました。

・《ラッパの一吹き》が有効である一方、《茨団のヴィーアシーノ》が活躍しない。

MPDCは、「The Dark」トーナメントに比べて、コントロールの割合が非常に高いんですね。
このときのマッチアップでも、アグロ3に対してコントロール4でした。
《茨団のヴィーアシーノ》が特に有効なのは、赤緑とか青赤緑に対してなんですけど、そういうデッキとは一度も当たらず。
MPDCでこのデッキを使いつづけるなら、《茨団のヴィーアシーノ》は再検討が必要だと思いました。

・マナ基盤にちょっとだけ問題あり。

18ゲームやって、こういうデータになりました。

初手キープ:12
シングル・マリガン:4
ダブル・マリガン:2

大洪水でハナシにならず:1
洪水でプレイに支障:1
まあプレイ可能:8
理想的:6
マナ不足でプレイに支障:1
マナ全く引けずハナシにならず:1

マリガンはすべて土地不足で、逆はありませんでした。
キープさえできれば、洪水と不足はバランスしてますから、土地の枚数が不足っていうよりも、アクセスが不足なのかも。

以上を踏まえて、MPDC 9.07ではこういうふうに調整してみました。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12861

変更点は、主に2点です。

・《茨団のヴィーアシーノ》をサイドへ。

あんまり有効じゃなかったということで、同型向けのサイドボードとしました。
この影響で、いろいろ変更が生じています。
o 《茨団のヴィーアシーノ》を守るために入っていた《巨森の蔦》は半分に。
o フィニッシャーが《ラッパの一吹き》4枚だけでは心許ないので、《大群の力》を2枚採用。
o 《茨団のヴィーアシーノ》についた《睡眠発作》を外すためにサイドボードに入れていた《帰化》をやめて、同型対策の《送還》に変更。《宮殿の護衛》にも効くしね!

・マナ基盤へのアクセスを増やした。

具体的には、《予言のプリズム》と《思案》を1枚ずつ増量しました。
単に土地を増やすよりも上品なんじゃないかな。

以下簡単に対戦の様子です。

■第1ラウンド vs Obob
初顔合わせな方です。っていうか、最近PDCを始めた方のようです。
デッキは、ナヤ・カラーのビートダウンですが、《マトカの暴動者》がタッチされていて、たぶん《島》と《沼》が一枚挿しなんだろうと思います。
リストはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?id=12871&mode=view

第1ゲームは、先手1マリガンのあちらが白マナにアクセスできないのが問題のようでした。
おまけにデッキの回転も悪いみたいで、最初に出てきた2/2の《野生のナカティル》に延々殴られましたけど、後続の2/2《マトカの暴動者》を《稲妻》で焼いたら、後が続きません。
その隙にこちらは悠々といっぱい並べました。
ターン7に《野生のナカティル》2号。
ターン8に、あちらがようやく《平地》を置けて、《クァーサルの群れ魔道士》を追加してきました。
3/3《野生のナカティル》2体に6点殴られてこちらの残りライフが6点。
その返しに《ラッパの一吹き》と《大群の力》で殴って本体21点で勝ちました。

サイドボーディングはなし。

第2ゲームも、先手1マリガンのあちらはやっぱりデッキの回転が悪く、マナも揃わず生物も出ない、という状況でした。
さっきと同様、こちらは悠々と生物を並べて、ターン7に《ラッパの一吹き》と《大群の力》で殴って本体27点で勝ちました。

■第2ラウンド vs TeenieBopper
この方も初顔合わせ、っていうか、最近始めた方のようです。
デッキはバント・カラーの中速。こちらのデッキからすると、いちばんのカモみたいな感じです。
インスタント・タイミングでこちらの行動を妨害することがほとんどできないですからね。
唯一あり得るのは、《大群の力》に《巨森の蔦》を合わせられることくらい。
それだけ注意してればいいと思います。

第1ゲームは、こちらが先手でどんどん展開します。
が、《ラッパの一吹き》が引けません。
一方、1マリガンのあちらは展開が遅く、あまりこちらの脅威にはなってないです。
しかし、ターン8に《クァーサルの群れ魔道士》2《ロウクスのボディガード》と賛美が3体並んで殴ってきたので、さすがに動かざるを得ず。
返しのターン9に《大群の力》と《巨森の蔦》キッカーで22点殴って勝ちました。
あちらに《巨森の蔦》を2枚持たれてたらヤバかったんですが、幸いにもそれはなく。

サイドボーディングはなし。

第2ゲームは、お互い1マリガンのスタート。
お互いあんまり芳しい動き出しではなかったんですが、こちらは早々に《分かち合う発見》で体制を整えました。
続いて二発目の《分かち合う発見》を撃ったところで、突然あちらが投了です。
まだほとんど殴ってもないのに。
2マナで6枚も引かれて嫌気が差しちゃったのかしら。

■第3ラウンド vs AJLankow
記録によるとSPDC 12.08で一度対戦したことがあるようです。
覚えてなくてすみません。

デッキは白単兵士でした。
リストはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?id=12859&mode=view
メインは問題ないと思いますが、近頃の白単は、トークン対策にサイドから《宮殿の護衛》とか《無害な突撃》とかを入れてくることがあるので、気をつけなくてはなりません。

第1ゲームはこちらが後手で、《山》1枚だけの初手をキープできず、《山》1枚だけど、《思案》と《予言のプリズム》がある、という6枚をキープしてみたら、一切土地を引けずに負けました。
というか、デッキがバレるようなものを捨てる前に投了しました。

IN: 《枝分かれの稲妻》3
OUT:《国境地帯のレインジャー》1《予言のプリズム》2

序盤に《枝分かれの稲妻》さえ撃てれば問題ないはずですが。

第2ゲームは、こちらがちょっと洪水気味で、《思案》2回も撃ってるのに生物が見えず、なかなか頭数が揃いません。
しかし、それがかえって良かったみたいで、ターン11に、あちらが油断してブロッカー2体しか残さずに攻撃してきたので、返しに《ラッパの一吹き》2発で21点本体に叩き込んで勝ちました。
油断しちゃいかんのですなー。

第3ゲームは、1マリガンのあちらの土地が1枚で2ターン止まるアクシデント。
その後、《疲弊の休息》などで12点も回復されたんですが、ターン6に《ラッパの一吹き》で24点殴り、《稲妻》で3点追撃して勝ちました。
《否認》をサイド・インするのを忘れたので、あちらが4マナ立てておけるようになる前に倒せてラッキーでした。

■第4ラウンド vs moromete
この界隈にもラスボス的なヒトが何人かいるのですが、そのうちの一人です。
確か何度か対戦してるはずですが、あれれ、記録では今回初めてってなってるなぁ・・・。
あー、でも、そういえば、対戦したのはワールドのときだったかもしれません。
ワールドでの対戦は、PDCmagic.comの対戦記録には残らないんですよね。

それで、デッキは、ただいま売り出し中のFull English Breakfast。白青黒赤コントロールです。
リストはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12877

第1ゲームは、あちらがマナ・スクリュー。
(白)も(青)も出ず、除去以外何もできないのをいいことにやりたい放題やって勝ちました。

IN: 《否認》3《略奪の爆撃》2《枝分かれの稲妻》2
OUT:《大群の力》2《予言のプリズム》2《エルフの幻想家》1《巨森の蔦》2

《コーの空漁師》と《グレイブディガー》を使うコントロールが相手の場合、たぶんこんな感じのサイドボードになろうかと。

第2ゲームは、《孤独な宣教師》で8点回復されるスタート。
ところが、あちらの土地が4枚で止まってしまい、動きが窮屈です。
ターン8に、《略奪の爆撃》を通し、《地鳴りの揺るぎ》を《否認》で躱すと、相手はタップ・アウト。こちらの《ラッパの一吹き》を見てるしかありませんなー。
16点一気に入れつつ、相手の生物を一掃しました。
続くターンに《略奪の爆撃》の効果に《稲妻》を足して削り切りました。

■準々決勝 vs gaztaseven
この方も最近始められた方のようです。もちろん初顔合わせ。
デッキは白青黒のコントロール。
ですが、メインから《バーラ・ゲドの蠍》や《減縮》が入っていて、サイドには《払拭》まで。
めちゃくちゃメタられてるんですけど。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12866

第1ゲームは、ターン8に《分かち合う発見》で《ラッパの一吹き》を引き込み、そのまま使って11ダメージ。相手の生物を一掃しました。
続くターン9にスで《ラッパの一吹き》を引いたので、そのまま使って17ダメージ。勝ちました。

IN: 《否認》3《略奪の爆撃》2《枝分かれの稲妻》2
OUT:《大群の力》2《予言のプリズム》2《エルフの幻想家》1《巨森の蔦》2

さっきと同じサイドボーディングでいいでしょう。

第2ゲームは、序盤の《枝分かれの稲妻》に《払拭》をくらってテンポを失いました。
続いて《減縮》で大きくテンポを削がれ、更に、《略奪の爆撃》を、一度も効果を発揮しないままに《コーの奉納者》で割られます。
きっついんですなー。
だがしかし、あちらの攻めも《コーの空漁師》1体だけなので、時間はあります。
ターン9に《ラッパの一吹き》が《払拭》されるのを《否認》で守って13ダメージ。
これで少しやれる感じになったと思ったら、直後に《減縮》。
しかも《孤独な宣教師》が出てきて、ライフは3:13。
もうダメぽ、と思ったところに《略奪の爆撃》2枚目が間に合いました。
まず《稲妻》2発で3:7にしておいてから《略奪の爆撃》。
さあ攻撃、と思ったところに《乱動への突入》で戻されそうになるのを《否認》して勝ちました。

■準決勝 vs arcbounddaylabor
対戦はこれが3回目ですが、どんなデッキだったかは覚えてません。
記録によると、これまで負けたことはないようです。

この方は、ここのところ「Ugly」という白黒赤の上陸アグロを使っています。
赤白上陸に《荒廃稲妻》や《グレイブディガー》が入ったような、けっこう感じ悪いデッキです(褒め言葉)。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12868

第1ゲームは、先手のこちらが3マナで暫く止まってしまい、動きが制限されます。
ところが、1マリガンのあちらも、黒マナが出ない上に《山》が1枚だけ。
《荒廃稲妻》も《焼尽の猛火》も撃てないスクリューです。
先に土地を引けたこちらが一気に展開して、ターン9に《ラッパの一吹き》で20ダメージ。

IN: 《否認》3《枝分かれの稲妻》2
OUT:《エルフの幻想家》1《巨森の蔦》2《予言のプリズム》2

第2ゲームは、あちらが後手を選びました。
遠慮なく先に並べさせてもらって、当然飛んでくる(だから後手を選んだ)《地鳴りの揺るぎ》を《否認》で躱し、ターン9に《ラッパの一吹き》で14ダメージ。勝ちました。

■決勝 vs empanadillahumana
インドっぽいお名前ですなー。
対戦はこれが2回目。
デッキは、赤白青コントロール。通称Stars and Barsと呼ばれるタイプのものです。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=12869

前回の対戦は先週のMPDC 9.06で、初戦で当たりました。
あちらは今回と同じデッキ。
お馬鹿な計算ミスで第1ゲームを落とし、第2ゲームは《コーの空漁師》2体のビートダウンが早くて、どんだけライブラリーを掘ってもフィニッシャーを引けずに負けたんでした。
雪辱戦ですなー。

第1ゲームはあちらの動きが鈍く、《コーの空漁師》が1体、2点ずつ殴ってくるだけでした。
こちらは悠々と面子を揃え、ターン7に《ラッパの一吹き》2発で26点叩き込んで勝ちました。

IN: 《否認》3《枝分かれの稲妻》1
OUT:《エルフの幻想家》1《巨森の蔦》2《予言のプリズム》1

《地鳴りの揺るぎ》をケアしないといけないので《否認》3枚は当然として、《枝分かれの稲妻》は迷うところです。
あちらのデッキはそれほど早いわけでもなければ、墓地再利用をするわけでもないので、《稲妻》4枚で十分っていう説もあり。
とりあえず1枚入れてみました。

第2ゲームは、《カビーラの交差路》を2体の《コーの空漁師》で戻されて6点回復されるスタートでした。
こちらは2枚の《ラッパの一吹き》を手札で持て余す感じ。
あちらは慎重なプレイで、殴って来るのは《コーの空漁師》1体だけ。
残りのクリーチャーはすべてブロックに回られてしまい、瞬殺はできません。
そこで、2ターンに分けて殺すことに。
まずターン8に、落し子を除いたクリーチャーだけで殴って、《ラッパの一吹き》。
これを《払拭》されたので、仕方なくもう一発。これで10点削れて、ブロッカーもあらかた吹き飛んだものの、こちらも決め手を失います。
しかも、《地鳴りの揺るぎ》を喰らって、《否認》に《払拭》。こちらの戦線も《コジレックの捕食者》2体を残して壊滅しました。
残り9点のライフを削り切れるか、ってところで、とりあえず1枚入れといた《枝分かれの稲妻》。
あちらの生物を全滅させ、まずは6点。
続くターンに《コジレックの捕食者》1体は《稲妻》で処理されてしまいましたが、残る一体が、あちらのマナ不足(《噴出の稲妻》を持ってたのです)で辛くも生き残り、勝ちました。

■成績
全勝優勝ですなー。
MPDCでの優勝はこれが2回目です。
賞金$7.00(のクーポン)。
リリース・イベント用に、Tixでも買いますか。

■感想
優勝してしまったので、次回も出ないといけませんね。
勝ち逃げはよろしくありませんから。
となると、デッキの方も見直さなくては。(デッキよりプレイングを見直した方がいいかもしれないんですが、それはそれこれはこれ。)

《茨団のヴィーアシーノ》を抜いたのは良かったみたいです。
《否認》《枝分かれの稲妻》《略奪の爆撃》は、しばしばサイド・インされて活躍しましたが、《茨団のヴィーアシーノ》と《送還》は全くもって出番なし。
このデッキのコピーを使うヒトが現れ始めたら、出番もあるかもしれませんが、それまでは外しちゃっていいのかも。

マナ基盤の方は、確かに少し良くなった感じはあるものの、十分ではない感じです。
15ゲームのデータは次の通り。

初手キープ:12
シングル・マリガン:3

大洪水でハナシにならず:0
洪水でプレイに支障:2
まあプレイ可能:3
理想的:8
マナ不足でプレイに支障:0
マナ全く引けずハナシにならず:2

マリガンはすべて土地不足で、逆はありませんでした。
どうもやはり、土地の枚数が足らないんでしょうか。
キャントリップを2枚かそこら減らして、土地を1枚増やす感じかしら。

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