M11シールド戦向け評価/その5
2010年7月25日 ゲームわたしの評価リストと、LSVの評価との比較の続きです。
細かいことは既に書いたので省略。
今回は青のカード。
LSVのリストはこちらです。
http://strategy.channelfireball.com/featured-articles/magic-2011-set-review-blue/
■評価が一致:
《大気の召使い》3.5 《魅惑するセイレーン》1.5 《装甲のカンクリックス》1.5 《占いフクロウ》3.0 《蒼穹のドレイク》3.0 《思い起こし》1.0 《取り消し》2.5 《雲の精霊》3.0 《瞬間凍結》0.5 《予感》3.0 《霜のタイタン》3.5 《ジェイス・ベレレン》3.5 《ジェイスの創意》3.0 《マナ漏出》2.5 《臨海の護衛》1.0 《集団変身》0.0 《マーフォークの君主》1.0 《否認》2.5(シールド)/2.0(ドラフト) 《幻影の獣》2.5 《定業》3.0 《巻物泥棒》2.0 《時の逆転》0.5 《送還》2.5 《霜の壁》2.5 《水の召使い》3.0
■LSVの方が評価が高い:
・《霊気の達人》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
《大クラゲ》ですなー。
このカードがいいカードだというのは良く分かりますが、それでも、「これがあるから青をやりたい」と思うほどかしら。
M11の青は、このカードが大活躍できるほど早くはなさそうな感じがしますけれど。
・《クローン》3.5 > B評価(3.0相当)
《クローン》がA評価のクリーチャーをコピーできそうなら、それはA評価です。
が、カード評価リストを見るに、A評価をコピーできると期待するのは少し欲張りすぎではないかという気がします。
LSVは、コピーするに値するものが戦場になければ待てばいいと書いてますが、こちらがカードを1枚保留している分だけ戦場は不利なことが多いはずで、そうそう待ってもいられないだろうと思いますけども。
・《難題のスフィンクス》4.0 > A評価(3.5相当)
今回の基準では、一応、4/4飛行はA評価です。
4マナという点を評価して0.5加点はありかもしれませんが。
・《湾口の海蛇》3.0 > D評価(1.0-1.5相当)
LSVの評価は破格ですね。
コメントを読むと、すぐに殴れるようになるだろう、と書かれています。
均等2色デッキで島を5枚並べる頃には、平均的には10枚の土地が並んでいるはずで、それは平均的にはライブラリーを半分以上掘った後だと思うのですが。
意図的に青を濃くするとか、緑と組んで基本土地サーチを使うとかすればもっと早いだろうとは思いますが、いつもそうできるとも限りません。
とはいえ、ドラフトで、今自分は青をピックしている、という前提があるなら、こいつは優先的にピックすべきです。
テーブルの、他の青いプレイヤーにこいつを流しちゃダメです。
たぶん、LSVはそういう意味で3.0を付けてるのじゃないかしら。
が、シールドで、他の色の6マナ域と比較して、こいつがいるので青をやろうという気にどれくらいなるかという基準で比べたら、B評価はつけられない気がします。
6マナのクリーチャーは、デッキにそう何枚も入れられるわけではありませんし、他の6マナを差し置いてこれをメインに入れなくてはならない状況は、わりと不幸だと思います。
相手も青いと分かってるなら、わたしもA評価(3.5)を付けますけどね。
・《氷の牢獄》3.0 > D評価(1.0-1.5相当)
《幻影の獣》と少し似てますが、それとは異なり、装備品や強化オーラなどでも(カードを失わずに)対処可能です。
LSVはむしろ、メインにこれを1枚積んで、2ゲーム目でサイド・アウトせよ、と言ってます。
(相手が強化オーラをサイド・インしてくるからです。)
この差はおそらく、LSVの環境理解度がわたしよりも高いということじゃないかと思います。
・《ジェイスの消去》1.0 > E評価(0.0-0.5相当)
わたしはこれは、ライブラリー・アウト・デッキが組めるときしか役に立たないと思っていましたが、LSVのコメントを読むと、コントロールvsコントロールのマッチアップでサイド・インする使い方があると指摘されていて目から鱗でした。
とはいえ、ドラフトとは異なり、シールド戦でコントロール・デッキらしいコントロール・デッキを組めることは多くはありません。
ましてや相手も同じということは更に少ないことを考えると、それはあんまり考えなくていいような。
基本入れない、で問題ないと思いますが。
・《精神の制御》4.5 > A評価(3.5相当)
LSVは、環境に《精神の制御》がいるから、バウンスやエンチャント破壊をピックするのは重要なんだ、とまで言ってます。
わたしもこれはとても強いカードだとは思いますが、《悪斬の天使》と同じくらい強いとまでは思わないんですが。
この評価の違いは、《クローン》のところでも経験したものです。
相手のA評価クリーチャーをかっぱらえると期待できるなら、《精神の制御》はもちろんS評価ですが、実戦ではなかなかそうはいかないと思うのですが。
・《移し変え》2.5(シールド)/1.0(ドラフト) > D評価(1.0-1.5相当)
LSVがシールドとドラフトで評価を変えるのは珍しいことです。
それは、わたしには不満な点でもあるのですが。
(だって、シールドのデッキとドラフトのデッキ、けっこう違いますよね?)
さておき、LSVのコメントを読むと、このカードはピックはしないけどデッキには入れる、ということのようです。
《移し変え》は、いくつかの呪文(除去や強化オーラなど)に対しては、《否認》より有効です。
それは、《終止》よりも《精神の制御》の方が有効であることに似ています。
一方で、《強迫》や《暗殺》など、対象をとってはいても、《移し変え》があまり有効でない呪文もけっこうあります。
これをメインから入れるのは、わたしはけっこうギャンブルだと思うんですが。
・《秘本掃き》1.0 > E評価(0.0-0.5相当)
LSVは、M10のドラフトで、ライブラリー・アウト・デッキが勝ってるところを見たことがないそうです。
M11でもたぶん同様だろうと思うのですが、それなのに何故1.0なのかしら。
・《心の傷跡》1.0 > E評価(0.0-0.5相当)
《ジェイスの消去》《秘本掃き》と来てこれですので、LSVは実はライブラリー削るのが好きなのかもしれません。
■わたしの方が評価が高い:
・《縮退》2.5 < B評価(3.0相当)
LSVは、これが機能するためには、それなりの量のクリーチャーが必要であることと、たいていの場合2対1交換になることが良くない、と書いています。
なるほど、こちらが攻撃し、ブロックさせた上で《縮退》を使うというやり方の場合、2対1交換になることが多いでしょう(ダメージを与えてから《縮退》しないと、除去でシャクられてしまうので)。
しかし、そんな場合はそもそもブロックしてくれそうにないですし(だって、6/6が突っ立ってるところに2/2が攻撃してきたら、その意図は明らかですよね?)、本当に除去したいのはブロッカーではないのでは?
そして、あちらが攻撃してきている場合は、先に《縮退》を使うことで、この問題を防げます(すべてのブロッカーを除去されなければ、ですが)。
除去したいのはたいてい飛んでるので、飛行ブロッカーを用意できないといけない、というのは確かに問題ですけど・・・。
総合すると、確かに2.5をつけるLSVの気持ちも分からなくはないですが。
案外、そんなに深く考えなくても《糾弾》程度には使えるんじゃないかと思いますが。
・《予期の力線》0.0 < B評価(3.0相当)
いやー、ここまで評価が割れるカードも珍しい。
LSVは、4マナ使う意味もカード1枚使う意味もないと書いてます。
そうかなぁ・・・。
アタックさせる→瞬速ブロッカーで討ち取る→返しでアタック→最初に戻る
という流れになれば、4マナとカード1枚くらいすぐに取り返せます。
相手もバカではないので、《予期の力線》が出てたら迂闊なアタックはできないわけですけど、といっていつまでもアタックしなかったら負けちゃいます。
シールド戦では、力線サイクル中最高のカードだと思いますけども。
・《マーフォークのスパイ》0.5 < D評価(1.0-1.5相当)
わたしは、クリーチャーには基本的にはE評価は付けません。
クリーチャーにも0.5とかを平気でつけられるLSVはスゴイとは思いますが。
・《睡眠》2.5 < A評価(3.5相当)
LSVも、自分のこのカードに対する評価が、世間一般に比べて低いことは認識しているようです。
《予感》の方がピックの優先度が高い、というLSVの意見には、わたしも頷ける部分はあります。
ドラフトの点数としては、LSVの点数は正しいのかもしれません。
しかし、遅いであろうと予測されるこの環境のシールド戦では、これはたいていの場合にエンド・カードになると思います。
・《嵐潮のリバイアサン》2.5 < A評価(3.5相当)
LSVのコメントを読むと、8マナは重過ぎると書かれています。
そうかもしれませんし、そうでもないかもしれません。
わたしは、こいつのために敢えて8マナ出せるデッキにしても報われるだろうという気がするんですが。
次回は黒のカードです。
つづくー。
細かいことは既に書いたので省略。
今回は青のカード。
LSVのリストはこちらです。
http://strategy.channelfireball.com/featured-articles/magic-2011-set-review-blue/
■評価が一致:
《大気の召使い》3.5 《魅惑するセイレーン》1.5 《装甲のカンクリックス》1.5 《占いフクロウ》3.0 《蒼穹のドレイク》3.0 《思い起こし》1.0 《取り消し》2.5 《雲の精霊》3.0 《瞬間凍結》0.5 《予感》3.0 《霜のタイタン》3.5 《ジェイス・ベレレン》3.5 《ジェイスの創意》3.0 《マナ漏出》2.5 《臨海の護衛》1.0 《集団変身》0.0 《マーフォークの君主》1.0 《否認》2.5(シールド)/2.0(ドラフト) 《幻影の獣》2.5 《定業》3.0 《巻物泥棒》2.0 《時の逆転》0.5 《送還》2.5 《霜の壁》2.5 《水の召使い》3.0
■LSVの方が評価が高い:
・《霊気の達人》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
《大クラゲ》ですなー。
このカードがいいカードだというのは良く分かりますが、それでも、「これがあるから青をやりたい」と思うほどかしら。
M11の青は、このカードが大活躍できるほど早くはなさそうな感じがしますけれど。
・《クローン》3.5 > B評価(3.0相当)
《クローン》がA評価のクリーチャーをコピーできそうなら、それはA評価です。
が、カード評価リストを見るに、A評価をコピーできると期待するのは少し欲張りすぎではないかという気がします。
LSVは、コピーするに値するものが戦場になければ待てばいいと書いてますが、こちらがカードを1枚保留している分だけ戦場は不利なことが多いはずで、そうそう待ってもいられないだろうと思いますけども。
・《難題のスフィンクス》4.0 > A評価(3.5相当)
今回の基準では、一応、4/4飛行はA評価です。
4マナという点を評価して0.5加点はありかもしれませんが。
・《湾口の海蛇》3.0 > D評価(1.0-1.5相当)
LSVの評価は破格ですね。
コメントを読むと、すぐに殴れるようになるだろう、と書かれています。
均等2色デッキで島を5枚並べる頃には、平均的には10枚の土地が並んでいるはずで、それは平均的にはライブラリーを半分以上掘った後だと思うのですが。
意図的に青を濃くするとか、緑と組んで基本土地サーチを使うとかすればもっと早いだろうとは思いますが、いつもそうできるとも限りません。
とはいえ、ドラフトで、今自分は青をピックしている、という前提があるなら、こいつは優先的にピックすべきです。
テーブルの、他の青いプレイヤーにこいつを流しちゃダメです。
たぶん、LSVはそういう意味で3.0を付けてるのじゃないかしら。
が、シールドで、他の色の6マナ域と比較して、こいつがいるので青をやろうという気にどれくらいなるかという基準で比べたら、B評価はつけられない気がします。
6マナのクリーチャーは、デッキにそう何枚も入れられるわけではありませんし、他の6マナを差し置いてこれをメインに入れなくてはならない状況は、わりと不幸だと思います。
相手も青いと分かってるなら、わたしもA評価(3.5)を付けますけどね。
・《氷の牢獄》3.0 > D評価(1.0-1.5相当)
《幻影の獣》と少し似てますが、それとは異なり、装備品や強化オーラなどでも(カードを失わずに)対処可能です。
LSVはむしろ、メインにこれを1枚積んで、2ゲーム目でサイド・アウトせよ、と言ってます。
(相手が強化オーラをサイド・インしてくるからです。)
この差はおそらく、LSVの環境理解度がわたしよりも高いということじゃないかと思います。
・《ジェイスの消去》1.0 > E評価(0.0-0.5相当)
わたしはこれは、ライブラリー・アウト・デッキが組めるときしか役に立たないと思っていましたが、LSVのコメントを読むと、コントロールvsコントロールのマッチアップでサイド・インする使い方があると指摘されていて目から鱗でした。
とはいえ、ドラフトとは異なり、シールド戦でコントロール・デッキらしいコントロール・デッキを組めることは多くはありません。
ましてや相手も同じということは更に少ないことを考えると、それはあんまり考えなくていいような。
基本入れない、で問題ないと思いますが。
・《精神の制御》4.5 > A評価(3.5相当)
LSVは、環境に《精神の制御》がいるから、バウンスやエンチャント破壊をピックするのは重要なんだ、とまで言ってます。
わたしもこれはとても強いカードだとは思いますが、《悪斬の天使》と同じくらい強いとまでは思わないんですが。
この評価の違いは、《クローン》のところでも経験したものです。
相手のA評価クリーチャーをかっぱらえると期待できるなら、《精神の制御》はもちろんS評価ですが、実戦ではなかなかそうはいかないと思うのですが。
・《移し変え》2.5(シールド)/1.0(ドラフト) > D評価(1.0-1.5相当)
LSVがシールドとドラフトで評価を変えるのは珍しいことです。
それは、わたしには不満な点でもあるのですが。
(だって、シールドのデッキとドラフトのデッキ、けっこう違いますよね?)
さておき、LSVのコメントを読むと、このカードはピックはしないけどデッキには入れる、ということのようです。
《移し変え》は、いくつかの呪文(除去や強化オーラなど)に対しては、《否認》より有効です。
それは、《終止》よりも《精神の制御》の方が有効であることに似ています。
一方で、《強迫》や《暗殺》など、対象をとってはいても、《移し変え》があまり有効でない呪文もけっこうあります。
これをメインから入れるのは、わたしはけっこうギャンブルだと思うんですが。
・《秘本掃き》1.0 > E評価(0.0-0.5相当)
LSVは、M10のドラフトで、ライブラリー・アウト・デッキが勝ってるところを見たことがないそうです。
M11でもたぶん同様だろうと思うのですが、それなのに何故1.0なのかしら。
・《心の傷跡》1.0 > E評価(0.0-0.5相当)
《ジェイスの消去》《秘本掃き》と来てこれですので、LSVは実はライブラリー削るのが好きなのかもしれません。
■わたしの方が評価が高い:
・《縮退》2.5 < B評価(3.0相当)
LSVは、これが機能するためには、それなりの量のクリーチャーが必要であることと、たいていの場合2対1交換になることが良くない、と書いています。
なるほど、こちらが攻撃し、ブロックさせた上で《縮退》を使うというやり方の場合、2対1交換になることが多いでしょう(ダメージを与えてから《縮退》しないと、除去でシャクられてしまうので)。
しかし、そんな場合はそもそもブロックしてくれそうにないですし(だって、6/6が突っ立ってるところに2/2が攻撃してきたら、その意図は明らかですよね?)、本当に除去したいのはブロッカーではないのでは?
そして、あちらが攻撃してきている場合は、先に《縮退》を使うことで、この問題を防げます(すべてのブロッカーを除去されなければ、ですが)。
除去したいのはたいてい飛んでるので、飛行ブロッカーを用意できないといけない、というのは確かに問題ですけど・・・。
総合すると、確かに2.5をつけるLSVの気持ちも分からなくはないですが。
案外、そんなに深く考えなくても《糾弾》程度には使えるんじゃないかと思いますが。
・《予期の力線》0.0 < B評価(3.0相当)
いやー、ここまで評価が割れるカードも珍しい。
LSVは、4マナ使う意味もカード1枚使う意味もないと書いてます。
そうかなぁ・・・。
アタックさせる→瞬速ブロッカーで討ち取る→返しでアタック→最初に戻る
という流れになれば、4マナとカード1枚くらいすぐに取り返せます。
相手もバカではないので、《予期の力線》が出てたら迂闊なアタックはできないわけですけど、といっていつまでもアタックしなかったら負けちゃいます。
シールド戦では、力線サイクル中最高のカードだと思いますけども。
・《マーフォークのスパイ》0.5 < D評価(1.0-1.5相当)
わたしは、クリーチャーには基本的にはE評価は付けません。
クリーチャーにも0.5とかを平気でつけられるLSVはスゴイとは思いますが。
・《睡眠》2.5 < A評価(3.5相当)
LSVも、自分のこのカードに対する評価が、世間一般に比べて低いことは認識しているようです。
《予感》の方がピックの優先度が高い、というLSVの意見には、わたしも頷ける部分はあります。
ドラフトの点数としては、LSVの点数は正しいのかもしれません。
しかし、遅いであろうと予測されるこの環境のシールド戦では、これはたいていの場合にエンド・カードになると思います。
・《嵐潮のリバイアサン》2.5 < A評価(3.5相当)
LSVのコメントを読むと、8マナは重過ぎると書かれています。
そうかもしれませんし、そうでもないかもしれません。
わたしは、こいつのために敢えて8マナ出せるデッキにしても報われるだろうという気がするんですが。
次回は黒のカードです。
つづくー。
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