暑いんですなー。
そのせいではないのですが、M11のリリース・イベントが始まったというのに、まだ一度しか参加してません。
(ちなみに、その一度の成績は、81点の白青デッキが組めて○○○×の9MPで賞品8パック。《白金の天使》と《極楽鳥》が出ました。)
暑いせいじゃなかったら何故かというと、日本時間の昨日、SPDC 13 Worldsがあったからです。
その3日前にはMPDC 9 Worldsにも参加してたんですけど、SPDCの準備などもあって、報告できてませんでした。
8/21には「The Dark」が主催するスタンダード・コモン構築のイベントもあることですし、全国推定11名くらいのスタンダード・コモン構築プレイヤーの皆さんのために、まとめて簡単に報告しておくことにします。

■MPDC 9 Worlds
まずはMPDCの方から。

MPDCシーズン9マスター・ドキュメント= http://forums.pdcmagic.com/viewtopic.php?t=4345
MPDC 9 Worlds= http://tinyurl.com/mpdcs9w

MPDC 9 Worldsは、招待制のチャンピオンシップ・トーナメントです。
今回もシーズン・ポイント上位32名のプレイヤーが招待され、3位のわたしもご招待。
当日集まったのは20名でした。
トーナメント・ストラクチャーは、ダブル・エリミネーションの予選の後に、トップ8によるシングル・エリミネーションだそうです。
ダブル・エリミネーションとは何かという説明は何度かやった気がするので省略。
でも、シングル・エリミネーションの決勝がある形式は今回が初めてですね。

わたしの使用デッキはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=13276

MPDC 9.10からの変更点は、以下の2点。
・《予言のプリズム》を3枚から4枚に増やした。
 MPDC 9.10で、12ゲーム中1ゲームだけマナ・スクリューがあったのを嫌って、増やしました。
・メインの《稲妻》4枚《送還》2枚を、《稲妻》1枚《送還》4枚に変更。
 ようやく気がついたんですが、《稲妻》で死ぬようなクリーチャーはほっといてもいいんです。
 困るのは《板金鎧の土百足》とか《マトカの暴動者》とか《オーラのナーリッド》とかの軽いファッティで、しかもこちらも生物を展開しつつそれらに対処できないといけないのです。
 そしてそれには《送還》がぴったりです。

●第1ラウンド 不戦勝
第1ラウンドは、Winner Bracketのプレイヤーの数を2冪に調整するためのラウンドでして、シーズン・ポイント下位の8名が4つのテーブルでマッチを戦いました。
(つまり、4人がLoser Bracketに回って、16人がWinner Bracketに残る。)
わたしは第3シードなので当然不戦勝です。

でもこれ、不要な処理だと思うんだけど・・・。
理由は後述します。

●第2ラウンド vs InsanePete
デッキは白青のアーティファクト・ビートダウン。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=13274
《宮廷のホムンクルス》まで入ってる、けっこう前のめりなタイプ。

・第1ゲーム
ダブル・マリガンをとり返せずに負け。

・第2ゲーム
序盤に出てきた《聖域のガーゴイル》と《エーテリウムの彫刻家》に虎の子の《枝分かれの稲妻》を使ってしまったら、そのあと出てきた《エスパーの嵐刃》に回答を引けません。
速度はこちらもそれなりにあるので、展開して殴るんですが、2回《エーテル宣誓会の盾魔道士》が出てきて返り討ちにされてしまって、あちらのクロックに追い付けませんでした。
最後はハンドに《ラッパの一吹き》を4枚握っていて、そのうち3枚を撃てる状態だったんですが、本体に通るダメージが僅かに足らず。
序盤に生物の展開が少し遅れたのが悔やまれます。

早々に1敗してLoser Bracketに回りました。

●第3ラウンド vs TimeQuake
デッキは黒赤アグロ。
こちらのデッキにとって、良く見るデッキの中では最も分の悪いマッチアップです。

・第1ゲーム
このヒト、トークン・デッキに何か恨みでもあるんですかなー。
いきなり出てくる《血の求道者》と《風切るイグアナール》。
ですが、相手の土地が詰まり気味で思うように動けないところを《送還》で捌いたりしつつ展開して勝ち。

・第2ゲーム
こちら1マリガンで、マナが不足しているところに《窯の悪鬼》×2に14ダメージ食らったりして瞬殺でした。

・第3ゲーム
今度はあちらが《沼》2枚でストップ。
その間に普通に回って勝ちました。

このラウンドは3戦ともマナ・ベースで勝負が付いてしまいました。

●第4ラウンド 不戦勝
Loser Bracketの人数が奇数だったので、Loser Bracketで最もシーズン・ポイントの高かったわたしが不戦勝になりました。
ラッキー。

●第5ラウンド 不戦勝
このラウンドはPlayoff Roundでして、トップ8を決めるためのマッチが行われます。
すなわち、Winner Bracketの人数をW、Loser Bracketの人数をLとして、W+L-8≦L/2になったところで、Loser Bracketのシーズン・ポイント下位2×(W+L-8)名を組み合わせることで、W+L-8名の脱落者を出し、残り8名を確定するわけです。
わたしはシーズン・ポイントのおかげでこれも免れ、不戦勝でした。
3 Byeとかプレミア・イベントみたいですね。
まあ、これもある意味プレミア・イベントですけども。

でも、どうせこのPlayoff Roundをやるんだったら、最初のラウンドでWinner Bracketを2冪にする必要ないですよね。
そんなことするよりも、「シーズン・ポイント1位と2位は2 Bye、3-8位は1 Byeあげます。」みたいな方が、より合理的だと思うんですが。
今回たまたま参加者20名でしたけど、もしかして16名だったら、最初のラウンドは不戦勝ナシってことになってしまって、シードの意味が薄れてしまいますし。

まあ、それはおいといて。

●準々決勝 vs krocan
デッキは緑白賛美でした。
リストはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=13287
このマッチアップは基本的にこちらが有利です。

・第1ゲーム
相手は賛美なので、殴って来るのは基本的に1体だけ。
そいつを《送還》して遅らせつつ展開して、ターン8に《ラッパの一吹き》×2で勝ち。

・第2ゲーム
痛恨のダブル・マリガン。
これはさすがにどうにもならず。

・第3ゲーム
土地2枚の初手をキープしたら、その後土地を引けず、青マナも出ずに《送還》撃てずで、何もできないまま負けてしまいました。

相手のデッキに刺さりまくるはずの《枝分かれの稲妻》と《ヴィティアのとげ刺し》は結局1枚も引けず仕舞いでした。
まあ、引けてもマナが出ないのでプレイできなかったですけども。
圧倒的に有利なマッチアップを事故2回で落とすと凹みます。

●成績
トップ8で終了で、賞品は$2.00(分の商品券)と、賞品プールから選り取り4枚。
フォイルの《ラッパの一吹き》とかもらっちゃいました。

しかし、一応トップ8ですが、プレイしたマッチは1勝2敗なんですよね。
ほとんど、シーズン・ポイントでトップ8になっただけですなー。
まあ、そういう主旨のイベントでしょうから、それでいいんですけども。

●感想
《送還》は非常に強かったです。これは正解。
しかし、マナ・ベースはよろしくありませんでした。
7ゲームやった中の4ゲームで問題を生じていて、これじゃ戦えませんなー。
しかし、《予言のプリズム》を1枚増やしたのが問題の原因だとは思えません。
その《予言のプリズム》を除けば全く同じマナ・ベースで、SPDC 13.09とMPDC 9.10での12マッチ30ゲームで極めて快調だったのですから、サンプル数から言っても、今回はたまたま運が悪かったのじゃないかしら。

■SPDC 13 Worlds
続いてSPDCの方を。

SPDCシーズン13マスター・ドキュメント= http://forums.pdcmagic.com/viewtopic.php?t=4385
SPDC 13 Worlds= http://bit.ly/spdc13w

SPDC 13 Worldsも、招待制のチャンピオンシップ・トーナメントです。
例によってシーズン・ポイント上位32名のプレイヤーが招待され、8位のわたしも出場権があります。
ところがどっこい、当日集まったのは13名だけ。
16名集まらないと延期されてしまいます。
どうしてもこの日にやりたいってヒトたちが多く、みんなでSPDCの出場経験のあるプレイヤーに片っ端からPMかけまくって、どうにか16名をかき集めました。
なので、参加者の中には、本来出場権の無い人も。
そんな人が優勝しちゃったらどうするんですかなー。

トーナメント・ストラクチャーは、シンプルなダブル・エリミネーションで、その組み合わせはこちらです。

SPDC 13 Worlds対戦組み合わせ表= http://jamuraa.com/spdc/worlds13.html

わたしの使用デッキはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=13325

MPDC 9 Worldsのときと75枚全くおんなじです。
いろいろ考えても、いじるべきところが見当たらないので。
MPDC 9 Worldsで問題を生じたマナ基盤は確かに少し不安ですが、それは単に運が悪かったのだと信じることに。

●第1ラウンド (Winner Bracket) 不戦勝
組み合わせ表を見て頂ければおわかりの通り、16人しかいないということで、全プレイヤーに不戦勝が与えられました。
太っ腹ですなー。

●第2ラウンド (WB) vs ChrisMH77
デッキは黒赤アグロ。
いきなり苦手デッキとは運が悪いです。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?id=13319&mode=view

・第1ゲーム
ダブル・マリガンでは勝てませんなー。

・第2ゲーム
そしてシングル・マリガン。そこに《荒廃稲妻》3発。3発目はカウンターしたけど。
クリーチャーは何とか展開できましたが、最初の2発の《荒廃稲妻》で《ラッパの一吹き》と《大群の力》をごっそり落とされてたのが響いてフィニッシュにつなげず、参りました。

早くもLoser Bracketに回ります。

●第3ラウンド (Loser Bracket) vs Mupps84
青黒コントロールでした。
リストはこちら。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?id=13330&mode=view

・第1ゲーム
あちらは1マリガンなのがいけないらしく、クリーチャーが全く出てきません。
まずはターン7に《ラッパの一吹き》で14ダメージ。
その返しにようやく《方解石のカミツキガメ》が出てきましたが、次のターン、ラッパをもう一吹きして17ダメージ。

・第2ゲーム
今度は早い段階で《ゾンビの異国者》が出てきて、思うように殴れません。
もっとも、もともと殴るようなデッキじゃないので、それは障害にはならないんですが。
《略奪の爆撃》1枚目はカウンターされましたが、そこでマナのない隙に2枚目を通して準備完了。
そうして準備万端整えたターン8の総攻撃でしたが、2枚の《苦悶のねじれ》で撃退されて、あちらの《ゾンビの異国者》とこちらの植物トークン以外のクリーチャーがすべて墓地へ。
2枚の《ラッパの一吹き》を注ぎ込んだのに、あちらのライフが4点残ってしまいました。
そこからあちらは《ゾンビの異国者》×2で攻撃。ところが、代わりのブロッカーがいません。
植物トークンをナメてもらっては困るんですなー。
アタックして《ラッパの一吹き》。
《破滅の刃》には《否認》。
植物パワーで3点ねじ込み、残り1点です。
次のターン殴るだけで《略奪の爆撃》から1点入るので、それを阻止できないあちらは投了でした。

●第4ラウンド (LB) vs squirrelrevolution
デッキは緑青オーラでした。
《送還》4枚のこちらにとっては正にお客さん。

・第1ゲーム
だがしかし、1マリガンのあちらは《森》3枚以外に土地を置けません。
《命取りの出家蜘蛛》×3と《オーラのナーリッド》が出てきましたが、それだけ。
ターン7にラッパを二吹きして33ダメージ。

・第2ゲーム
あちらは今度は《島》が2枚だけ。
こちらの《森》と《山》に《広がりゆく海》が張られますが、そうしてドローしても土地を引けないご様子です。
緑マナを縛られたこちらが《予言のプリズム》を出したところで投了でした。

●第5ラウンド (LB) vs FirstandTen
デッキは黒赤アグロでした。
ここはさすがに負けを覚悟したのですが。

・第1ゲーム
なんとあちらがダブル・マリガン。
クリーチャーを1体も出せません。
そのままこちらの勝ちでした。

・第2ゲーム
こちらの土地が《森》《山》で止まってる間に、大量のフェッチ土地を背負った《板金鎧の土百足》に殴られまくって参りました。

・第3ゲーム
最初に出てきた《窯の悪鬼》が強く、毎ターン、チャンプ・ブロックを強いられます。
が、あちらも土地が3枚で止まってしまってて、後続の《板金鎧の土百足》が空気です。
こちらはマナが伸びるに連れて、チャンプ・ブロッカーを増やしつつも《略奪の爆撃》を2枚通しました。
ターン9に《ラッパの一吹き》と併せて残りの15点を削り切って勝ち。

●第6ラウンド (LB) vs CAPSLOCK
デッキは黒緑トークン。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?id=13324&mode=view
《コジレックの捕食者》などを《死者のインプ》で使い回したりして出したトークンを食べて太った吸血鬼が殴るデッキです。
トークン・デッキ界の中では新参のアーキタイプですが、ここは先輩の貫禄を示したいところ。

・第1ゲーム
ところがこのゲームはこちらがフラッドしてしまい、生物をほとんど出せず。
手札に2枚の《分かち合う発見》が腐って参りました。

・第2ゲーム
あちらがダブル・マリガン。
そこにこちらの《ヴィティアのとげ刺し》がブッ刺さり、勝負を急いだあちらが《吸血鬼の貴族》にタフネス1のクリーチャーを全部食わせたところを《送還》したら投了でした。

・第3ゲーム
いきなり《血の求道者》が2枚も出てきてゲンナリ。
したのですが、あちらの土地が3枚で止まってしまい、その《血の求道者》を《送還》しながら展開していったら、あちらは《血の求道者》を出し直すことしかできないご様子。
ターン6にラッパを吹いて17ダメージで勝ちでした。

●第7ラウンド vs Niabock
デッキはこの方お得意の白黒コントロール。
リストはこちらです。
http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?id=13326&mode=view
このマッチアップは基本的にこちらが有利です。
というか、もう高速アグロは残ってないので、残るマッチはすべてこちらに有利です。
優勝が見えてきましたなー。

・第1ゲーム
相手は早い段階からどんどん除去を使い、《墓所の切り裂き魔》を出して殴ってきました。
ターン8には植物トークン1体だけなのに手札には《分かち合う発見》が3枚という状態に。
しかし、ターン9の《コジレックの捕食者》から立て直し、ターン13にまずはラッパを一吹き。
35点あった相手のライフを26点まで削りつつ、《墓所の切り裂き魔》1体以外の相手クリーチャーを全部墓地に送りました。
あちらは《コーの空漁師》で《カビーラの交差路》を戻して28点に回復しますが、こちらはターン15に再び《ラッパの一吹き》。
29点のダメージで勝ち、かと思ったらそれは計算間違いで、実際は27点しか与えられていませんでした。
情けない計算間違いで、勝てるゲームを落としてしまいました。
それにしても、ライブラリーの残り14枚に2枚も《ラッパの一吹き》が残ってしまったのは不運でした。

・第2ゲーム
あちらの土地が沼2枚で1ターン止まるアクシデント。
一方こちらはブン回りで、結局その1ターンの遅れが致命的になりました。
ターン7にラッパを吹いて19ダメージ入れて勝ち。

・第3ゲーム
再びあちらの除去がめちゃくちゃ厳しく、こちらはまともにクリーチャーを並べられません。
が、第1ゲームとは違って、あちらのスレットも《コーの空漁師》1体だけなので、時間はあります。
ターン9に、《コジレックの捕食者》からの《分かち合う発見》でようやく準備が整って、次のターンで勝ち、というところでしかし、不運なトップ・デッキで負けてしまいました。

えーと、つまり。
こちらの残りライフは4点でした。
あちらのスレットは《コーの空漁師》のみで、手札は空。
次に《忌まわしい最期》か《血の署名》を引かれなければ即死はありません。
そこで、残ってるマナを全部使って全力で展開し、《思案》でフィニッシャーも用意したのですが。
あちらは《忌まわしい最期》をトップ・デッキしたんですなー。

それまでにその《コーの空漁師》に対処できなかったのは不運だったんですが、それはさておき、そのターンに対処すべくプレイすべきでした。
つまり、全力で展開するんではなく、《分かち合う発見》で《送還》でも《稲妻》でも《枝分かれの稲妻》でも引けた場合にすぐに唱えられるように、《コジレックの捕食者》のマナの一部を、土地からではなく落し子から出していれば良かったんですよね。
実際、《分かち合う発見》で《枝分かれの稲妻》を引けてるので、《森》か《山》が残ってれば、《予言のプリズム》から残りの色マナを出して勝ちでした。
R3G2で、あちらが最善のプレイをしなかったのを咎めて勝ちましたが、このゲームでは、自分が最善のプレイをせずに負けてしまいました。
アホなことを2回もやるとマッチは勝てませんなー。

●成績
好事魔多し。勝ったと思ったときは既に負けているのです。
4位で終了で、賞品として「基本セット2011」を1パック頂きました。

●感想
やっぱり黒赤アグロには勝てませんなー。
それさえ何とかできればとてもいいデッキなんですが。
あと、プレイングが普通レベルなら。

これで「エルドラージ覚醒」シーズンのスタンダード・コモン構築のイベントはすべて終了です。
いろんなデッキが見られて非常に楽しい環境でした。
次は「基本セット2011」ですが、問題は《マナ漏出》ですね。
こいつが環境を一気につまらなくすることがないように祈りたいところです。

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