8/21の土曜日にMOでスタンダード・コモン構築の大会が開催されました。
わたしが在籍しているクラン「The Dark」の主催大会、「第28回The Darkクラン・トーナメント」です。
公式報告を書き終わったので、続いて自分のレポートでも書きましょう。
その公式報告はこちらです。
http://73420.diarynote.jp/201008222317375850/

今回の参加者は9名。スイス4ラウンドの持ち時計30分3本勝負で争いました。
全体の成績はこちらにあります。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/competition.php?lang=Japanese&id=810

わたしは4勝0敗の12MPで、優勝しました。

■デッキ選定経緯
前回、つまり、第27回のクラン大会では、黒赤バーンが優勝しました。
MPDCやSPDCではとっくに廃れてしまったアーキタイプですが、それはこれらの大会にはコントロール・デッキがそれなりの数いるからでして、見渡す限りアグロ・デッキばかりの「The Dark」の大会はバーンに有利な環境です。

だいたいわたしはいつも「今度こそコントロールが多いに違いない」と言い続けては外しています。
今回もたぶんアグロ・デッキばっかでバーンが勝つんでしょうなー。
そう思っていたのはわたしだけではないようで、arthfingさんもブログで「《チャンドラの憤慨》強いから黒赤バーン使う」とか言ってます。
クリーチャーが出てこなければ使えない4マナ4点火力がそんなに強いわけないじゃん。
亀コンと当たったらどうすんのよ。《焼尽の猛火》と併せて8枚も腐ってゲームになんないんじゃないの?
《朽ちゆくヒル》なら《炎の斬りつけ》で十分でしょ。
とか思ったものの、実際のところバーンは結果を残しているデッキなので、ちょっと悔しい。
そこで、今度こそバーンをけちょんけちょんに負かすコントロールで出たい、とか思ったのですが。
それにあたってはいくつか問題があります。

問題その1:
わたしの使ってるパソコンはオンボロなんですなー。
コントロール・デッキを使うと、戦場には大量のパーマネントが並びがちなのですが(特にコントロール対決のとき)、そうなるとわたしのパソコンでは処理が追いつかなくなってしまい、ボタンを一つクリックするのにも苦労する状況になります。
結果、更にプレイ時間がかかり、たいてい時間切れで負けてしまうんですなー。

問題その2:
今回わたしは司会進行担当です。
コントロール・デッキを使えば当然時間がかかるので、進行に若干の支障を来たします。
あとでレポート書かなくちゃならないんですが、そのためには参加者のデッキ分布の調査とかもしないといけなくて、できれば勝負の早いデッキを使って、テーブルを見て回る時間を確保したいところなのです。

まあ、今回もわたし以外にコントロールを使うヒトは多分いないんでしょうから、その1はそれほど問題じゃないかもしれません。
その2は、サイドボーディングの時間を使って見て回れば何とかなるかな。
じゃあ、それがどうしても必要なら、コントロールを使うことにしましょう。

だがしかし、バーンに強いアグロが作れるならそれに越したことはないわけで、最初はそういう可能性を探ることにしました。
先ずはこんなデッキ。

■白単アグロ
土地 (22)
2 《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》
20 《平地/Plains》

クリーチャー (30)
4 《アクラサの従者/Akrasan Squire》
4 《歴戦の歩兵/Infantry Veteran》
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
4 《戦隊の鷹/Squadron Hawk》
4 《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus》
2 《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster》
4 《古参兵の剣鍛冶/Veteran Swordsmith》

その他の呪文 (8)
4 《栄光の突撃/Glorious Charge》
2 《未達への旅/Journey to Nowhere》
2 《鼓舞する突撃/Inspired Charge》

サイドボード (15)
4 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3 《古参兵の鎧鍛冶/Veteran Armorsmith》
4 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
4 《安全な道/Safe Passage》

《戦隊の鷹》出して《鼓舞する突撃》。
分かりやすいんですなー。

アグロ・デッキに《孤独な宣教師》とか入れても、普通は相手の《コーの空漁師》とか《海門の神官》とかで簡単に止まっちゃうので、あんまりいいクリーチャーじゃないんですが、《歴戦の歩兵》がバックアップしてればどんどん殴れます。
《嵐前線のペガサス》も同様です。
《アクラサの従者》だって、《古参兵の剣鍛冶》が出てて《歴戦の歩兵》がいれば、3/2アタッカーとして普通に殴りますよ。
賛美はクリーチャーが並んじゃうと空気になっちゃう、っていうのはもう昔のハナシ。

肝心のバーン耐性ですが、《孤独な宣教師》がカード1枚アドバンテージみたいなもんです。
しかも相手はブロッカーいないので、普通に2点ずつ殴ります。
《よろめきショック》でほぼ2対1を取られてしまうのは確かに痛いんですが、それは《戦隊の鷹》が1枚でも引ければすぐに取り返せます。
《安全な道》はトークン対策ですが、バーンにもサイド・インすると、相手の計算を狂わせるのに役立ちます。

だがしかしこのデッキ、ボロス上陸やUgly(白黒赤上陸)、青赤《窯の悪鬼》など、高速ビートダウンに全然勝てませんでした。
バーンにだけ勝ててもしょうがないので、やむなくお蔵入りに。

■緑白青オーラ
土地 (20)
4 《進化する未開地/Evolving Wilds》
7 《森/Forest》
3 《島/Island》
2 《平地/Plains》
4 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

クリーチャー (22)
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
4 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
4 《海門の神官/Sea Gate Oracle》
4 《聖なる狼/Sacred Wolf》
2 《族霊導きの鹿羚羊/Totem-Guide Hartebeest》

その他の呪文 (18)
2 《ハイエナの陰影/Hyena Umbra》
1 《絆魂/Lifelink》
4 《定業/Preordain》
4 《送還/Unsummon》
4 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
1 《アーシャの好意/Asha’s Favor》
2 《予感/Foresee》

サイドボード (15)
4 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
4 《否認/Negate》
4 《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》
3 《安全な道/Safe Passage》

ちょっと分かり難いかもしれませんが、要するに、《聖なる狼》に《絆魂》《ハイエナの陰影》《アーシャの好意》を全部付け、5/3飛行警戒絆魂被覆先制攻撃破壊されないという、《ジュワー島のスフィンクス》と《悪斬の天使》を足して2で割ったような割らないような生物を作って勝つデッキです。
しかしこれも、バーンには強かったのですが、エンチャントを壊せるデッキと当たると勝ち手段がなくなってしまいました。

他にもいくつか新しいアイディアを試したデッキはあったのですが、悉く企画倒れとなり、最後に残ったのは、昔からあるこのデッキでした。

■白黒コントロール
土地 (22)
3 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
2 《カビーラの交差路/Kabira Crossroads》
3 《平地/Plains》
10 《沼/Swamp》
4 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》

クリーチャー (19)
4 《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4 《孤独な宣教師/Lone Missionary》
4 《死者のインプ/Cadaver Imp》
4 《リリアナの死霊/Liliana’s Specter》
3 《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper》

その他の呪文 (19)
4 《見栄え損ない/Disfigure》
4 《刺し込む光/Puncturing Light》
4 《血の署名/Sign in Blood》
3 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
4 《堕落の触手/Tendrils of Corruption》

サイドボード (15)
3 《影餌付け/Shadowfeed》
4 《破滅の刃/Doom Blade》
4 《減縮/Shrivel》
4 《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》

《沼》を並べて《墓所の切り裂き魔》で殴るだけの簡単なお仕事です。
まあ、そこまでどうやって耐えるかが問題なのですが。
このデッキの場合は、《リリアナの死霊》で減速し、《孤独な宣教師》と《堕落の触手》で回復しつつ、《コーの空漁師》と《死者のインプ》で無限ブロッカーを維持するという方法で耐えます。
相手もコントロールだと、《コーの空漁師》と《リリアナの死霊》でそのまま殴りきっちゃうこともありますけども。

もともとバーンや高速アグロ対策としてデザインされているデッキですので、「The Dark」トーナメントの環境にはハマることでしょう。
じゃあ何故これをいつも使わないのかというと、わたしがデザインするデッキは基本的に必ずこれに勝てるようにしているので、「自分のデッキに勝てないデッキは使いたくない」ということなんですが。
SPDCやMPDCには、毎回必ず何人かはこれを使ってくるヒトがいます。(だからバーンが絶滅してしまうんですね。)
安定して予選ラウンドを抜けるにはこれに勝てるようにしておくべきです。
そもそも、《墓所の切り裂き魔》と《死者のインプ》を封じられたら何もできないデッキなので、対策するのは簡単なんですよね。

以下は対戦の様子です。

■第1ラウンド vs oryzaeさん
・第1ゲーム
先手のあちらが《山》《山》と置いてきて、てっきり赤単なのかと勘違いしました。
そこで、ターン2に《平地》を置いて《孤独な宣教師》を出し、《ゴブリンの奇襲隊》に備えたのですが。
ターン3に出てきたのは《島》と《海門の神官》。し、しまった。
というのは、手札には《広漠なる変幻地》と《リリアナの死霊》があったからなのです。
あちらが《海門の神官》を置いてくるようなデッキと分かっていれば、ターン2は《広漠なる変幻地》から《沼》を出すところです。

「てっきり赤単かと」
「だいたい合ってます」

合ってるんだ。ならいいか。
ところがターン3に《沼》をトップ・デッキ。
いやはやこういうことがあるんですなー。
というか、優勝するためには、ラッキーなトップ・デッキの三つや四つや五つはなくちゃいけません。

結局あちらのデッキは青黒赤バーンでした。
基本は黒赤バーンですが、そこに青のドロー・サポートが追加されてる感じでしょうか。
が、このゲームはこちらの《孤独な宣教師》と《堕落の触手》のライフ・ゲインが刺さって、先ずは一本取りました。

バーンが相手なら楽勝ですなー。
とか思って全くサイドボーディングしなかったんですが、これは愚かなミスでした。

・第2ゲーム
このゲームでは様相が一変します。
《孤独な宣教師》を《カビーラの交差路》も一枚も引けず、ライフ・ゲインはハンドにある2枚の《堕落の触手》が頼り、という状況なのですが。
《沼》が2枚しか出てないんですなー。
弱ったな、と思っていたら、ターン5からこちらの顔面に火力を畳み掛けられました。
この展開は、どうやらあちらの手札に必要量の火力が揃ったっぽいですね。
ターン6のあちらのアップキープの《よろめきショック》反復で、こちらのライフは7点。
こりゃまずいねどうも。
4点殴ってあちらのライフを12に落としつつ、《堕落の触手》を構えてターンを返します。
しかし、あちらは生物出してないんですなー。
いざとなったら自分の《コーの空漁師》に《堕落の触手》を撃たなけりゃならないかもしれません。
あちらは更に《よろめきショック》。
ターン7のあちらのアップキープで、こちらのライフは3点に。
ここで一気に決められてしまうのかな? と思ったら、《海門の神官》が出てきました。
ありゃりゃ。まだ火力は不足でしたか。
その《海門の神官》に2点の《堕落の触手》を打ち込んでライフを5点として、これで1ターン稼げたつもりになってしまったのが愚かでした。
あちらのライフを先に削り切るべく、《墓所の切り裂き魔》を出して攻撃に行ったら、上陸付き《焼尽の猛火》と《噴出の稲妻》で、手札全部使い切っての5点を喰らって頓死してしまいました。

つまり、土地待ちだったんですね、多分。
《広漠なる変幻地》を引いたため《沼》が3枚になっていたので、《墓所の切り裂き魔》を出さずに《堕落の触手》を構えておれば、《噴出の稲妻》に対応して《海門の神官》に《堕落の触手》を打ち込んで死なずに済みました。
こちらが4マナ立てている状況では《噴出の稲妻》を撃ってくれないかもしれませんが、それならこちらも待つだけです。
すると、あちらがその次のターンに火力をトップ・デッキしてこちらを殺せない限り、こちらの飛行4点クロックが先にあちらを殺したことでしょう。
ということはかなりの確率で勝ってたゲームだったってことです。
慎重さが足らずに勝ちゲームを落としてしまいました。

IN: 《コーの奉納者》4
OUT:《刺し込む光》4

今度はちゃんとサイドボーディングしました。
次のゲームではこれが奏功します。

・第3ゲーム
今度は序盤に《孤独な宣教師》でゲインできたのですが。
《荒廃稲妻》2発を喰らって、カード・アドバンテージ的には厳しい展開に。
しかし、《荒廃稲妻》では盤面には触れません。
こちらは、ターン4に素出しした《コーの奉納者》もクロックに追加していて、《焼尽の猛火》が飛んで来てちょっと崩されたものの、ブロッカーのいないあちらを殴り続けています。
ターン7。あちらは10点のライフがあって、こちらのクロックは3点。
まだちょっと余裕があると思ったかもしれませんね。
が、そこに《墓所の切り裂き魔》で、一気に王手を掛けました。
あちらは残り1ターンでこちらの11点を削りきらないといけない状況となりましたが、《予感》でめくっても何も得られなかったようで、投了でした。

■第2ラウンド vs like_a_cosmosさん
・第1ゲーム
このゲームは、幸運なトップ・デッキの連続でした。

あちらは《平地》《平地》からターン2に《岸壁安息所の騎士》。
これほっといたら厄介ですなー。
しかし、ハンドに除去はなし。
どうしよう、と思っていたら、返しのドローが《見栄え損ない》。ラッキー。

そしてあちらは《島》から《広がりゆく海》。
こちらの唯一の白マナ源が潰されてピンチです。
どうしよう、と思っていたら、返しのドローが《予言のプリズム》。超ラッキー。

ところで、どんなデッキなんでしょうか。
ここまでの動きでは、白青レベル・アップ(4/4飛行の群れが殴ってきたり、《広がりゆく海》を6/6島渡りが渡ってきたりするデッキ)に見えないこともありませんが。
《広がりゆく海》は《コーの空漁師》で外せますが、4/4飛行とか6/6とかがそもそもズイマーです。
除去が《未達への旅》で墓地に落としてくれないので、《死者のインプ》も開店休業。
メインはチと相性悪いかもですね。

とか思ってたら、《方解石のカミツキガメ》に続いて《湾口の海蛇》が出てきました。
まだ島が1枚不足で殴ってこられませんけど、5/5島渡りはマズいです。
どうしよう、と思っていたら返しのドローが《血の署名》。
おや。
早速唱えてみたら、ドローが5枚目の《沼》と《堕落の触手》。
おやおや。
超超ラッキー。

その後あちらの4/1亀とこちらのチビっ子達との殴り合いになりましたが、さんざんライフ・ゲインしたこちらが先に殴り勝ちました。

最初はレベル・アップかと思いましたが、《敬慕される教師》も《勇者のドレイク》も《空見張りの達人》も《ハリマーの波見張り》も一切見かけませんでした。
レベル・アップであればこれらは4枚ずつ入ってるはずなので、一枚も出て来ないってことはないでしょう。
どうやら白青タッチ黒コントロールってとこでしょうかね。
(《沼》が1枚だけ見えたので。)
そのつもりでサイドボーディングを。

IN: 《コーの奉納者》3《破滅の刃》4
OUT:《死者のインプ》1《リリアナの死霊》1《見栄え損ない》4《刺し込む光》1

多分《大祖始の遺産》が4枚サイド・インされてきて墓地は使えないだろうとは思いますが、あまりこの環境に詳しくないヒトならうっかりしてるかもしれないので、第2ゲームは《死者のインプ》を3枚残してみることに。
ダメなら次で抜きましょう。

・第2ゲーム
案の定あちらは《大祖始の遺産》をいっぱい出してきて、こちらの墓地が封じられました。
が、《大祖始の遺産》はキャッシュしない限り、カード1枚損してるのと同じです。
こちらの《コーの奉納者》でタダ割られてはいけませんから、常に1マナ立てておく必要もあり、慣れないと案外難しいカードです。

そのせいかどうかは分かりませんが、あちらは序盤にクロックを作れませんでした。
こちらはその間に《血の署名》で引き増して、《コーの空漁師》や素出しの《死者のインプ》で上からアグレッシブに殴る作戦にしました。
それらは《未達への旅》に出てしまうのですが、それを《コーの奉納者》で割るとアラフシギ。
《コーの空漁師》が復活して《コーの奉納者》が手札に戻り、クロックとカード・アドバンテージが手に入ることに。
そんな極悪非道を繰り返しつつ、あちらのブロッカーには《堕落の触手》を見舞って殴り続けていたらライフも安全圏に。
あちらの《湾口の海蛇》が5点のクロックを刻みますが、無視ですなー。
最後は(おそらく《縮退》かまたは《送還》を握っていたと思うので、万全を期して)7体並べた生物を全部攻撃させて5点のライフを削り切って勝ちました。

■第3ラウンド vs kaedama3koさん
・第1ゲーム
《孤独な宣教師》の鏡打ちから始まったこのゲームは、こちらの《リリアナの死霊》が《マナ漏出》で打ち消されたことで、どうやら苦手なマッチアップであることが分かりました。
あちらのデッキは白青黒コントロール。
《コーの空漁師》で白青黒のEtB生物を入れたり出したりしてアドバンテージを取りつつ、いつの間にか勝つデッキです。
《リリアナの死霊》を打ち消してくれているうちはいいんですが、《墓所の切り裂き魔》と《死者のインプ》を打ち消されたら万事休すですなー。

マナの伸びないこちらは1ターンに1アクションくらいしか取れません。
一方、マナが若干伸び過ぎな感じのあちらは、その間に4体も5体もクリーチャーを並べ、総攻撃を掛けてきました。
このため、こちらのライフは一時6点まで落ち込んでしまいました。
しかし、こちらはマナがなくてプレイできていなかったものの、手札にはライフ・ゲインがあって、実は余裕がありました。
あちらのパワー・プレイを、アドバンテージの取れる形でブロックし、《堕落の触手》で一掃しつつライフを安全圏に回復して反撃に出ました。
あちらに《グレイブディガー》か《マナ漏出》を引かれてしまうとマズいことになっていた可能性が高かったのですが、幸いあちらは土地9枚に呪文8枚とフラッドしていて、問題が生じる前に殴り切ることができました。

こちらのデッキもそうですが、あちらのデッキも《コーの空漁師》+《グレイブディガー》を使っています。
《コーの空漁師》にがんがん殴られると、これを除去したくなるんですが、それは相手の思う壺。
すぐに《グレイブディガー》で拾われて、除去を1枚損しただけに終ります。
まずは《コーの空漁師》《グレイブディガー》以外の生物から除去していくのがセオリーです。
除去が余ったら、次に《グレイブディガー》をすべて除去します。
《コーの空漁師》は最後です。
この順番を守らないと、あちらに《コーの空漁師》や《グレイブディガー》を引かれたときに、折角除去した生物を墓地からごっそり引きずり出されてしまって具合の悪いことになります。
苦しくても《コーの空漁師》は後回し。辛抱しなけりゃなりません。
まあ、ライフに余裕がない場合はイチかバチか《コーの空漁師》を除去しなけりゃ仕方ありませんが。

サイドボーディングは悩むところです。
お互い墓地対策をサイド・インするのは当然ですが。
あちらも墓地を使うので、どんな墓地対策カードを使ってくるかはまだ分かりません。
とりあえず、ここは一旦こうして様子を見ることにしてみました。

IN: 《影餌付け》3
OUT:《見栄え損ない》3

ダメだったら次に変えましょう。
っていうか、また《刺し込む光》を《破滅の刃》に変えるのを忘れています。
いけませんなー。

・第2ゲーム
マリガンしたこちらは黒マナがなく、(黒)(黒)が揃ったのがターン7でした。
それまで3マナしか出ていないので何もできず、いいように殴られてアドバンテージを取られまくり。
しかも《大祖始の遺産》が重ね張りされていて、手札の4枚の《死者のインプ》が全部腐って腐臭を放つ始末。
あちらは墓地対策カードを引いているのにこちらは1枚も引けないということもあって、何もできないまま負けでした。

それ以前の問題だったような感じもしますけど、サイドボーディングにも問題があったので変えましょう。
さっきも少し悩んだところですが、あちらの墓地対策が《大祖始の遺産》であることが分かったので、今回はこうしました。

IN: 《見栄え損ない》3《破滅の刃》4
OUT:《孤独な宣教師》3《死者のインプ》4

《大祖始の遺産》は、前述した通り、案外難しいカードです。
自分も墓地を使うkaedama3koさんのようなデッキでは尚更。
そこでこちらは墓地を諦め、あちらの《大祖始の遺産》をデッド・カードにしてしまい、そのアドバンテージを活かして、クリーチャー除去からのビートダウンを仕掛ける作戦です。
アグロ・デッキがコントロール相手にライフ・ゲインしても仕方ないので、基本殴れない《孤独な宣教師》もサイド・アウト。
これでどうですかなー。

・第3ゲーム
ところがあちらが1マリガンから大洪水を起こしてしまいました。
途中まで土地10枚呪文8枚という状況で、しかも除去が引けず、こちらの2点クロックをなかなか振りほどけません。

一方こちらも、アグレッシブに行くつもりがほとんど生物を引けずに除去ばかり。
クロックを2点から増やせません。
《墓所の切り裂き魔》が出るには出たんですが、こちらは対照的にマナが不足で、しかも《苦悶のねじれ》をケアしないといけないので、他の呪文も唱えつつ(黒)(黒)を残しながら殴るとなると、ほとんどパンプ・アップできないんですよね。

終盤ようやく《海門の神官》《コーの空漁師》とスタッフを揃えてきたあちらですが、それに対しては手札に大量に余っていた除去をぶつけてクロックを確保します。
最後の2点は、手札の《否認》を《リリアナの死霊》(ようやく1枚引けた)で落としてからの《血の署名》で削り切りました。

このゲームの途中からあちらの土地の数がハンパなくなってきて、例によってわたしのパソコンは、ボタンを何度クリックしてもほとんど反応しない状態になってしまいました。
これは時間切れで負けるかと思ったのですが、どうにか間に合って良かったです。

■第4ラウンド vs M2panakinさん
確か前回第27回大会も、最終戦のお相手はM2panakinさんだった気がします。
そのときは勝った方が優勝というマッチで、わたしは負けて3位だったような。
今回はそのリベンジですなー。

・第1ゲーム
あちらは《島》と《沼》を置いていて、またちょっとイヤな感じがします。
少しの間その2枚で止まってくれていたので、その間にスレットを出せれば良かったのですが、《血の署名》を《マナ漏出》されてしまった関係で、《孤独な宣教師》に後続が続きません。
ともあれ2点クロックを刻みます。

やがてあちらもマナを伸ばし、《予感》でどんどん引き始めました。
が、どうも有効打が出てきません。
《霧脈の境界石》から《寄生的な大梟》や《潮の虚ろの大梟》が出てきたので、あちらのデッキは青黒Strixyであることは分かりました。
フクロウ達はすべてこちらの除去の網に掛かって退場するのですが、(Strixyには普通入ってるはずの)墓地再利用を唱えて来ないので、死んだら死んだっきりです。こりゃ楽ちんですなー。
そのまま細かくクロックを刻み続けて勝ちました。

《グレイブディガー》入ってないのかしら?
あるいは、単に引かなかっただけなのか。
先回りして墓地対策を入れるのも躊躇われたので、こんなサイドボーディングでお茶を濁すことに。

IN: 《コーの奉納者》4
OUT:《刺し込む光》4

・第2ゲーム
あちらの《霧脈の境界石》2枚を《コーの奉納者》で割る立ち上がり。
こちらがクロックを用意して殴る展開ですが、あちらは《方解石のカミツキガメ》を出してきて、ブロックするのかと思いきや、4/1にして殴ってきます。
こちらのブロッカーの並んでいるところに突っ込んでくるということは、ハンドに《苦悶のねじれ》があって1対2交換を目論んでいるということですね。
こちらの方がクロックも多いしライフ・ゲインも豊富なので、堂々ノー・ガードの打ち合いに応じました。
実は《苦悶のねじれ》は持ってなかったみたいなのですが、それはあんまり関係なく。
《墓所の切り裂き魔》2体を投入してダメージ・レースを制して勝ちました。

■結果
全勝で優勝ですなー。
賞品は「基本セット2011」版の《悪斬の天使》でした。
儲かりました。

■感想
何故今回に限ってこんなにコントロールが多いのかと。
もうあんまり予想とかしない方がいいのか、それとも、予想と反対のメタでデッキを組めばいいのか。

そして、概ねアグロ喰いで、コントロールにはからきしな白黒コントロールが、青いコントロールも多かった今大会で優勝した理由は、運が良かったからでした。
相手が勝手にフラッドしてくれた、とか、墓地対策されなかった、とかですね。
メタ予測が外れたからと言って負けるわけでもなく、当たったからと言って勝てるわけでもなく。
難しいんですなー。
というわけで、次回は多分コンボ・デッキだらけになると予測。

この後、Gathiiの方には棋譜を載せる予定です。

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