SOMシールド戦向け評価/その6
2010年10月17日 ゲーム コメント (2)Standard Pauperで青黒赤《汚れた一撃》3Killデッキ作ってみたけどなかなか3Killできません。
それはともかく続きです。
わたしの評価リストと、LSVの評価との比較の続きです。
細かいことは既に書いたので省略。
今回は黒のカード。
LSVのリストはこちらです。
http://www.channelfireball.com/home/scars-of-mirrodin-set-review-black/
■評価が一致:《黒割れのゴブリン》1.0-2.5 《水膨れ地掘り》1.0 《執行の悪魔》4.0 《伝染病の屍賊》1.5-3.0 《堕落した収穫者》1.0 《ドロスバッタ》1.0 《煙霧吐き》2.0 《感染の賦活》3.0 《記憶殺し》0.0 《モリオックの肉裂き》1.5 《疫病のとげ刺し》1.0-3.0 《精神の瘴気》0.0 《秘宝の腐敗》0.5 《皮裂き》4.5 《荒廃のドラゴン、スキジリクス》4.5 《汚れた一撃》1.0
■LSVの方が評価が高い:
・《大霊堂の王、ゲス》4.0 > A評価(3.5相当)
LSVのコメントには完全に同意します。
強いのは確かですが、重いし遅いんですよね。
タップ・アウトで出てきて、次のターンに能力使うものの、出てくるクリーチャーはタップしてるので、アドバンテージが生きるのは2ターン先になります。
それをSと評価するかAと評価するかだけの問題ですが、わたしのS評価の基準である、3/3飛行クロックを一発で逆転できるという条件を満たさないので、一応Aにしてみました。
・《闇の掌握》4.0 > A評価(3.5相当)
(ほぼ)万能除去ということで、LSVはおそらくこれを4.0にするだろうとは思ってました。
が、これもわたしのS評価の基準には合致しません。
ダブル・シンボルなので、色の決定に強く影響するカードであることは確かなのですが、これを引いても勝てないんですよね。シールドでは特に。
・《法務官の手》3.5 > C評価(1.5-2.5相当)
3.5というのは、ドラフトでこれを見たら感染デッキをピックするという意味の点数だと思います。
シールド戦では、感染デッキを組めるプールでない限り、こいつは4マナの除去(しかも、どれを除去するかは対戦相手が選ぶ)です。
それでもC評価はあると思います。
・《胆液の鼠》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVのコメントを読むと、感染デッキではこいつのEtB能力が実はとても重要だということが書いてあります。
戦闘によらない方法で毒カウンターを与えることができるので、増殖で毒カウンターを増やしていくようなコントロール・デッキの核になり、《死体の野犬》で再利用すれば一粒で二度美味しいということです。
なるほど。
ともあれ、これも《法務官の手》と同じことで、シールド戦にはシールド戦の都合があります。
・《壊死のウーズ》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVは、このセットには面白い起動型能力を持ったクリーチャーがいっぱいいると言ってるんですが、さて、それはホントかしら。
起動型能力を持つクリーチャーは43種類。
レアリティの問題はありますが、概ね1/3ってとこですか。
デッキに15枚のクリーチャーが入っているとして、その1/3なら5枚。40枚デッキなら1/8ですね。
対戦相手も含みますけれど。
そして、コモンにマナ・マイアが5種類います。
これ、コピーしてもあんまりうれしくないですよね。
もっとも、墓地に落ちているクリーチャー・カードは、デッキに入れたクリーチャー・カードなので、単なる全カード平均よりはずっと役に立つ能力を持ったカードが多いでしょうし、そもそも《壊死のウーズ》をデッキに入れるのなら、役に立つ能力を持っているクリーチャーを積極的に入れればいいわけです。
したがって、上記の見立ては少し悲観的に過ぎるかもしれません。
とはいえ、常にうれしい能力が使えるだろうと期待できるとも思えないですが。
4マナ4/3は十分なサイズなので、悪くてもC評価はありますけども。
・《苦痛鍛冶》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
おそらくこいつは《冒険者の装具》みたいなもんでしょう。
そう考えると確かに強そうですね。
そして、感染デッキで使う方が非感染デッキで使うよりも倍ぐらい強いでしょう。
LSVのコメントを読むと、こいつは金属術と感染を混ぜて使っていい少数の例外の一つだ、と書いてあります。
そこまで評価しますか。
わたしはしかし、感染デッキで使えば確かにB評価ありそうだけれど、非感染デッキで使う場合はそれほどでもないような感じがしています。
途中で引いてきた場合は、5ターンに2回くらいソーサリーで+2/+0してくれるだけですし。
黒なので、ドラフトの場合は感染デッキで使われるケースが多そうに思いますが、シールド戦では運が良くないと感染デッキは組めないでしょうし、なかなかうまくはいかないのではないかしら。
■わたしの方が評価が高い:
・《肉体アレルギー》2.0 < B評価(3.0相当)
このカードは確かに2:1交換ですが、それでも貴重な確定除去です。
いくらなんでもD評価ってことはないと思うのですが。
しかし、そういえばLSVはM11の《投げ飛ばし》にも1.0をつけていました。
さすがにこれは2.0になりましたか。《投げ飛ばし》と違ってインスタントで使えないにも関わらず。
・《瀉血》1.5 < B評価(3.0相当)
黒のフィニッシュ・ブロー。
どうもLSVは、ボードに干渉しないカードはあんまり好きじゃないみたいです。
それは措くとしても、LSVは、これは黒くてアグレッシブな非感染デッキでならいいカードだと言っています。
裏を返せば、(少なくともドラフトでは、)黒くてアグレッシブな非感染デッキは作れないだろうということでしょう。
シールド戦ではそうでもないかもしれないし、アグレッシブでなくてもこのカードが間に合うくらいの速度であるかもしれません。
・《屍気を飛ばすもの》2.5 < A評価(3.5相当)
LSVのコメントを読むと、感染デッキはライフ3点のコストを要する防衛クリーチャーをデッキに入れたりはしないと書いてあります。
感染デッキじゃなければ、こいつを使わないことは滅多にないとも書いてますが。
つまりこの2.5点はおそらく、ドラフトでは黒いデッキは普通は感染デッキだということなんでしょう。
しかし、シールド戦だとそうでないことも多かろうと思います。
・《痛ましい苦境》0.0 < A評価(3.5相当)
LSVのコメントを読むと、この環境はこんなカードの出る幕がないほど早い、ということらしいです。
それ本当なんですかね?
そしてそれは、シールド戦でもそうなのかしら?
良く分からないながらもとりあえずA評価に。
■その他:
・《冷たき集いの吸血鬼》1.0-2.0 ≠ C評価(1.5-2.5相当)
黒の金属術って微妙ですよね、っていうハナシですね。
ましかし、4点ドレインといえば、伝統的に5マナ以上のソーサリーでやってきてたことなので、その上に4/3クリーチャーが出るのは、感染のせいでライフ・ゲインの価値が下がっているこのセットにおいてさえも、大バーゲンだろうと思います。
それでもデッキに入るかどうかはギリギリのライン。
次回は赤のカードです。
つづくー。
それはともかく続きです。
わたしの評価リストと、LSVの評価との比較の続きです。
細かいことは既に書いたので省略。
今回は黒のカード。
LSVのリストはこちらです。
http://www.channelfireball.com/home/scars-of-mirrodin-set-review-black/
■評価が一致:《黒割れのゴブリン》1.0-2.5 《水膨れ地掘り》1.0 《執行の悪魔》4.0 《伝染病の屍賊》1.5-3.0 《堕落した収穫者》1.0 《ドロスバッタ》1.0 《煙霧吐き》2.0 《感染の賦活》3.0 《記憶殺し》0.0 《モリオックの肉裂き》1.5 《疫病のとげ刺し》1.0-3.0 《精神の瘴気》0.0 《秘宝の腐敗》0.5 《皮裂き》4.5 《荒廃のドラゴン、スキジリクス》4.5 《汚れた一撃》1.0
■LSVの方が評価が高い:
・《大霊堂の王、ゲス》4.0 > A評価(3.5相当)
LSVのコメントには完全に同意します。
強いのは確かですが、重いし遅いんですよね。
タップ・アウトで出てきて、次のターンに能力使うものの、出てくるクリーチャーはタップしてるので、アドバンテージが生きるのは2ターン先になります。
それをSと評価するかAと評価するかだけの問題ですが、わたしのS評価の基準である、3/3飛行クロックを一発で逆転できるという条件を満たさないので、一応Aにしてみました。
・《闇の掌握》4.0 > A評価(3.5相当)
(ほぼ)万能除去ということで、LSVはおそらくこれを4.0にするだろうとは思ってました。
が、これもわたしのS評価の基準には合致しません。
ダブル・シンボルなので、色の決定に強く影響するカードであることは確かなのですが、これを引いても勝てないんですよね。シールドでは特に。
・《法務官の手》3.5 > C評価(1.5-2.5相当)
3.5というのは、ドラフトでこれを見たら感染デッキをピックするという意味の点数だと思います。
シールド戦では、感染デッキを組めるプールでない限り、こいつは4マナの除去(しかも、どれを除去するかは対戦相手が選ぶ)です。
それでもC評価はあると思います。
・《胆液の鼠》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVのコメントを読むと、感染デッキではこいつのEtB能力が実はとても重要だということが書いてあります。
戦闘によらない方法で毒カウンターを与えることができるので、増殖で毒カウンターを増やしていくようなコントロール・デッキの核になり、《死体の野犬》で再利用すれば一粒で二度美味しいということです。
なるほど。
ともあれ、これも《法務官の手》と同じことで、シールド戦にはシールド戦の都合があります。
・《壊死のウーズ》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVは、このセットには面白い起動型能力を持ったクリーチャーがいっぱいいると言ってるんですが、さて、それはホントかしら。
起動型能力を持つクリーチャーは43種類。
レアリティの問題はありますが、概ね1/3ってとこですか。
デッキに15枚のクリーチャーが入っているとして、その1/3なら5枚。40枚デッキなら1/8ですね。
対戦相手も含みますけれど。
そして、コモンにマナ・マイアが5種類います。
これ、コピーしてもあんまりうれしくないですよね。
もっとも、墓地に落ちているクリーチャー・カードは、デッキに入れたクリーチャー・カードなので、単なる全カード平均よりはずっと役に立つ能力を持ったカードが多いでしょうし、そもそも《壊死のウーズ》をデッキに入れるのなら、役に立つ能力を持っているクリーチャーを積極的に入れればいいわけです。
したがって、上記の見立ては少し悲観的に過ぎるかもしれません。
とはいえ、常にうれしい能力が使えるだろうと期待できるとも思えないですが。
4マナ4/3は十分なサイズなので、悪くてもC評価はありますけども。
・《苦痛鍛冶》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
おそらくこいつは《冒険者の装具》みたいなもんでしょう。
そう考えると確かに強そうですね。
そして、感染デッキで使う方が非感染デッキで使うよりも倍ぐらい強いでしょう。
LSVのコメントを読むと、こいつは金属術と感染を混ぜて使っていい少数の例外の一つだ、と書いてあります。
そこまで評価しますか。
わたしはしかし、感染デッキで使えば確かにB評価ありそうだけれど、非感染デッキで使う場合はそれほどでもないような感じがしています。
途中で引いてきた場合は、5ターンに2回くらいソーサリーで+2/+0してくれるだけですし。
黒なので、ドラフトの場合は感染デッキで使われるケースが多そうに思いますが、シールド戦では運が良くないと感染デッキは組めないでしょうし、なかなかうまくはいかないのではないかしら。
■わたしの方が評価が高い:
・《肉体アレルギー》2.0 < B評価(3.0相当)
このカードは確かに2:1交換ですが、それでも貴重な確定除去です。
いくらなんでもD評価ってことはないと思うのですが。
しかし、そういえばLSVはM11の《投げ飛ばし》にも1.0をつけていました。
さすがにこれは2.0になりましたか。《投げ飛ばし》と違ってインスタントで使えないにも関わらず。
・《瀉血》1.5 < B評価(3.0相当)
黒のフィニッシュ・ブロー。
どうもLSVは、ボードに干渉しないカードはあんまり好きじゃないみたいです。
それは措くとしても、LSVは、これは黒くてアグレッシブな非感染デッキでならいいカードだと言っています。
裏を返せば、(少なくともドラフトでは、)黒くてアグレッシブな非感染デッキは作れないだろうということでしょう。
シールド戦ではそうでもないかもしれないし、アグレッシブでなくてもこのカードが間に合うくらいの速度であるかもしれません。
・《屍気を飛ばすもの》2.5 < A評価(3.5相当)
LSVのコメントを読むと、感染デッキはライフ3点のコストを要する防衛クリーチャーをデッキに入れたりはしないと書いてあります。
感染デッキじゃなければ、こいつを使わないことは滅多にないとも書いてますが。
つまりこの2.5点はおそらく、ドラフトでは黒いデッキは普通は感染デッキだということなんでしょう。
しかし、シールド戦だとそうでないことも多かろうと思います。
・《痛ましい苦境》0.0 < A評価(3.5相当)
LSVのコメントを読むと、この環境はこんなカードの出る幕がないほど早い、ということらしいです。
それ本当なんですかね?
そしてそれは、シールド戦でもそうなのかしら?
良く分からないながらもとりあえずA評価に。
■その他:
・《冷たき集いの吸血鬼》1.0-2.0 ≠ C評価(1.5-2.5相当)
黒の金属術って微妙ですよね、っていうハナシですね。
ましかし、4点ドレインといえば、伝統的に5マナ以上のソーサリーでやってきてたことなので、その上に4/3クリーチャーが出るのは、感染のせいでライフ・ゲインの価値が下がっているこのセットにおいてさえも、大バーゲンだろうと思います。
それでもデッキに入るかどうかはギリギリのライン。
次回は赤のカードです。
つづくー。
コメント
おお、そうなんですか。
それは予想外ですね・・・。
一応、わたしがどう考えたかを説明します。
接死を持つブロッカーは確かに厄介ですが、《苦痛鍛冶》はブロックの役には立たないのでそれは心配する必要はありません。
一方、接死を持つアタッカーが厄介な状況というのは、もともとかなり不利な状況だと思います。
つまり、こちらが1/1,2/2,3/3をコントロールしていて、相手が《苦痛鍛冶》,1/1,2/2,3/3とコントロールしています、という状態だったら、どれかに+2/+0接死が付いて攻撃してきたとしても、1対1交換でブロックすればいいハナシですよね。
それ以上に状況が悪い、つまり、相手のクリーチャーに1対1では対応できないとか、相手の方が生物が更に1枚多いとか、そういうときに接死が厄介なのだと思います。
それは《苦痛鍛冶》1枚分の上に更に不利だということで、それが《苦痛鍛冶》じゃない別のカードであってもやっぱり苦しいと思います(もちろん《苦痛鍛冶》はその状況でかなり苦しめられる部類のカードではあるでしょうが)。
だとすればそれを心配しても仕方が無いし、そんなふうに相手から1枚以上離されてしまうようなことが当たり前の状況にならないようにデッキを組むべきだと思います。
他にも、破壊されない生物が+2/+0接死で殴ってくるとか、《血まなこの練習生》や《トゲ撃ちの古老》がいるとか、《大石弓》を装備しているとかもあるでしょうけど、それは、こちらもそれに負けないような必殺技をデッキに入れておくべきで、そうできないのなら、それは相手のプールの方が強かったか、そのゲームは相手の運が良かったということではないかと思います。
しかし、逆に、《苦痛鍛冶》がデッキに入っていることでデッキ構築が楽になるようなことがあって、有利な状況を作りやすいんだとしたら、それは確かに評価した方がいいですね。(シナジーが多いとか、デッキにクリーチャーを入れやすいとか・・・。)
それは実際使ってみて再評価してみたいと思います。