昨日はMPDCシーズン10の世界選手権がありまして、シーズン・ポイント首位でフィニッシュしたわたしはトップ・シードで出場しました。
最初に表彰式があって、賞品にSoMのブースターをもらったりして、なんだかもう勝ったようなキヴン.
デッキはいつもの赤緑《聖なる狼》から《聖なる狼》を抜いたデッキ。なんやそれ。
ところが、2 Byeの後2連敗でeliminateでした.
それでもちゃっかり賞品$2.00をゲットです。
もうすぐリリース・イベントですし、Tixにでも替えますか。
ちなみに優勝はわたしが最初に負けた青赤緑フェアリー・デッキ。でもフェアリーは1枚も入ってません。なんやそれ。
楽しかったー。

閑話休題。

わたしの評価リストと、LSVの評価との比較です。
細かいことは既に書いたので省略。

今回はアーティファクト・カード。
LSVのリストはこちらです。
http://www.channelfireball.com/home/scars-artifacts-part-1/
http://www.channelfireball.com/home/scars-of-mirrodin-set-review-artifacts-part-2/
アーティファクトはいっぱいあるので2パートに分かれているようです。
が、何故パート1とパート2とでURLが微妙に違うのかは知りません。

わたしも前半と後半で分けたいと思います。
分け方がLSVのそれとはちょっと違いますが。

ところで、わたしのカード評価は主に、シールド戦でどの色を使うかを決めるためのものでした。
しかし、無色のカードを評価することはそのためには無意味です。
無意味なことを何故するんですかなー。

わたしのカード評価は色を決めるためのものではありますが、その精度を高めるためには、後でカード評価基準自体の評価をしなくてはなりません。
無色のカードの評価は、そのイベントで勝った/負けた原因がカードの評価に問題があったためなのかどうかを判断するために必要です。
カード・プールは強かったのに色の選択を間違えて負けたのか、それともそもそも勝てないプールだったのか、とかですね。

そこで、わたしは有色の同等の機能のカードを基準にして評価しています。
同じくらい強いカードがもしも有色カードにあったら、どのくらいの評価を付けるか、という基準で点数を付けるわけです。

同じ問題はLSVの評価基準にもあります。
例えば

4.0: たとえこのカードがその色の唯一のカードであるとしても、このカードを使うことを真剣に検討する。
3.5: このカードの色を使おうと努力する。

は、無色のカードでは無意味な評価基準ですが、無色のカードについてもこれらの評価が付くことはありますし、そのことに関して特に言及はありません。
おそらくわたしと同じような判断をしているものと思われます。

というわけで比較結果です。

■評価が一致:《調和者隊の盾》2.5 《刃の翼》1.5 《クローンの殻》2.5 《伝染病エンジン》4.5 《ダークスティールの斧》3.0 《ダークスティールの巨大戦車》3.0 《ダークスティールのマイア》2.5 《ダークスティールの歩哨》3.0 《こだまの飾り輪》1.0 《刻まれた勇者》3.0 《飛行の呪文爆弾》3.0 《微光地》0.5 《黄金の甕》1.0 《ゴーレムの鋳造所》1.0 《ゴーレムの心臓》0.5 《生体融合外骨格》1.5 《研磨時計》1.0 《地平線の呪文爆弾》2.5 《胆液爪のマイア》2.0-3.0 《液鋼の塗膜》1.5 《活線の鞭》3.0 《メムナイト》2.5 《精神隷属器》2.0 《溶鉄の尾のマスティコア》5.0 《モリオックの模造品》3.0 《オパールのモックス》1.5 《マイアの戦闘球》3.5 《マイアの感電者》1.5 《マイアの繁殖者》1.0 《マイアの貯蔵庫》1.0-2.5 《屍気の香炉》1.5 《屍百足》2.5 《漸増爆弾》3.0 《剃刀ヶ原の打つもの》1.0 《錆びた秘宝》3.0 《剣爪のゴーレム》3.0 《類似の金床》0.0 《ソリトン》1.5 《鋼のヘルカイト》4.5 《地層の鎌》3.0 《闊歩するものの装具》2.5 《ゲスの玉座》1.0-3.0 《堕落の三角護符》3.5 《感染の三角護符》2.0 《回復の三角護符》1.0 《ヴェンセールの日誌》0.0 《ワームとぐろエンジン》4.5

■LSVの方が評価が高い:
・《滞留者ヴェンセール》4.0 > A評価(3.5相当)
ヴェンセールはアーティファクトじゃありません。
それなのに何故ここにリスト・アップされているのかと言われても。
本稿は、LSVのリストを基準に、わたしの評価と比較する形式で書いているので、LSVがこいつをアーティファクトの回に含めている以上、しょうがないんです。

ともあれ、LSVもこいつは壊れたカードだとは言ってません。
しかも、デッキが白でも青でもないならこいつをタッチするべきじゃないと言ってます。
(でも4.0っていうのは「たとえこのカードがその色の唯一のカードであるとしても、このカードを使うことを真剣に検討する」レベルのはずなんですが。)
わたしはこいつはそのレベルにはないと思いますし、わたしのS評価の基準にも合致しないので、A評価にしています。
無論弱くはないですが、このカードだけじゃ勝てません。
活躍するためには適当な相方が必要です。
そうでなくても時間を稼ぐことはできますが、そうして稼いだ時間で引いたカードの中に相手を負かすカードが含まれていないのならやっぱり勝てません。
何か他の決め手が必要なカードだと思います。

・《オーリオックの模造品》2.0 > D評価(0.0-1.5相当)
LSVは、このカードを何故こんなにも高く評価するかについて言い訳を書いています。
別にこいつがいいカードだとは全然思わないけど、この環境の4マナ以下のアーティファクトはすべてプレヤブルだ、と書いてますね。(その割りに1.0とかつけてるのもありますけど・・・。)
昨日のコメントで教えて頂いたことですが、LSVは序盤数ターンの動きを重視した評価になっているようです。
ターン1《メムナイト》《起源の呪文爆弾》ターン2《オーリオックの太陽追い》ターン3《オーリオックの模造品》と動けるから、こいつは2.0なのだ、ということなのでしょう。
金属術デッキでない限り入れない、とも書いてますし。
つまり、軽量アーティファクト補正です。
わたしは、たとえ金属術デッキであっても、3マナも払うのなら、おそらくもっといいアーティファクトがあるはずだろうと思います。
オフ・カラーでは尚のこと。

・《逆刺の戦具》2.5 > D評価(0.0-1.5相当)
LSVも、こいつはデッキを選ぶカードだ、と書いてます。
わたしも全く同感で、実際、プールによってはC評価でいいと思います。
ドラフトではピックしたカードを見られないので、このカードのことは忘れないようにしといた方がいい、っていうアドバイスが書いてありますが、わたしのようなMO専門のプレイヤーには関係なかったり。

・《黒割れの崖》《銅線の地溝》《闇滑りの岸》《剃刀境の茂み》《金属海の沿岸》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
これらは、わたしとLSVの評価基準のごく微妙な隙間に滑り込んでしまったカードです。
わたしもLSVも、これらの土地の両方の色をやる場合、これらのカードは必ずデッキに入ります。
そういうカードはLSVの場合3.0評価になるんですね。
しかし、わたしもLSVも、このカードがあるからメインの2色をその色にしよう、とは考えません。
そういうカードは、わたしの測度ではB評価にはならないんです。
LSVはどのカードをピックするかを考えていて、わたしはどの色でデッキを組むかを考えているので、こういう違いが出てしまいます。

・《キマイラ的大群》4.0 > B評価(3.0相当)
大きいことはいいことなのでB評価ですが、大きいだけだとA評価は付けられないです。
でも、《拘引》が効かないのはいいかもね。
その代わり装備品を毎ターン装備し直さないといけないですが。
これに対してLSVは、マナ・カーヴのどのポイントでも使えるのが強い、と言ってます。
つまり、それが必要なら2マナ2/2としても出せるというところがいい、ということのようです。
なるほどね。
でも、LSVは《レオニンの裁き人》に1.0付けてたはずでは・・・。
わたしは、シールド戦のターン2にこれが手札にあって今出さないと暫く出す機会がなさそうだとしても温存しちゃいそうです。
それがないと金属術が達成できないということなら話は別ですが。
そして、LSVは、その話は別でも何でもなくて本線だと思っているのでしょう。
終盤引いても強い上に、軽量アーティファクト補正もかかっているから評価が高いのだと思います。

・《金属の駿馬》3.5 > B評価(3.0相当)
4マナ4/4バニラは、わたしの基準ではB評価です。
LSVのこの評価は軽量アーティファクト補正がかかっている気がします。

・《伝染病の留め金》4.0-4.5 > B評価(3.0相当)
LSVは、この環境では増殖は非常に強力な能力だと言っています。
多少軽量アーティファクト補正がかかってるような気はするものの、まだ実戦を戦っていないわたしは「そうなんだー」と思うしかありません。
もっと評価を上げないといけないのかも。

・《銅のマイア》《金のマイア》《鉄のマイア》《鉛のマイア》《銀のマイア》《パラジウムのマイア》3.5 > B評価(3.0相当)
プール中のマナ・マイアはすべて、ほぼデッキに入るという点は同意します。
しかし、例えばプール中に5枚のマナ・マイアがあったとして、他の(色の合っている)A評価のカードを押しのけて5枚全部入れるかというと、わたしは多分そうしないと思います。
また、金属術カードが非常に少ないデッキや、感染デッキでも、全部は入れないでしょう。
マナ支援はあくまでデッキの潤滑油。
支援によって恩恵を受ける強いカードが他にあるから勝てるわけで、基本的にはその強いカードがあるかどうかが色を選ぶ基準だと思います。
(まあ、マナ・マイアに色はないんですが、色があるテイで評価しているので・・・。)
そんなワケで、「基本セット2011」までは、こうしたカードはC評価にしていたのですが、今回からB評価に格上げすることにしました。
LSVの3.5は、軽量アーティファクト補正だと思います。

・《死体の野犬》3.5 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVのコメントに特に異議はなく、感染デッキが組めるならA評価あると思います。
が、非感染デッキにおいてはそこまでの価値はないと思います。
2枚引けたら別ですが。
3.5点の評価には軽量アーティファクト補正と共に、シナジー指向カード補正もかかっていると思います。

・《選別の高座》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVの評価測度において、無色のカードで3.0ということは、常にデッキに入るということを意味します。
それは本当なんでしょうか。
たぶん本当なんでしょう。
LSVったらホントにカード引くの大好きみたいですし。
加えて軽量アーティファクト補正もあるでしょう。

このカードは相手の除去呪文に対してアドバンテージを取れます。
やむを得ずチャンプ・ブロックが必要になったときも、カードを失わずに済みます。
でも、1対1の除去呪文なら、殊更このカードでアドバンテージに変えなくても、別段損しているわけじゃないです。
このカードで得をするためには、少なくとも2枚分のアドバンテージを得る必要があるのですし、それだったらいいクリーチャーをもう1枚入れた方がいいことだって少なくないような。
すぐ引けないのもよろしくありません。
ただし、LSVが指摘しているように、《決断の手綱》《真っ二つ》《金屑化》なんかに対しては別です。
それとも、そういう種類の除去を常に警戒しなくてはならない環境だということを言ってるのかしら。

・《きらめく鷹の偶像》3.5 > B評価(3.0相当)
適正コストの2/2飛行は3.0(B評価)というのは、過去の経験から、おそらくわたしとLSVに共通していると思います。
それなのにLSVが3.5を付けているのは軽量アーティファクト補正ではないかと思います。
オフ・カラーでも金属術デッキだったら2.0付けるとか言ってますね。
わたしはB評価据え置きしてみました。

・《カルドーサの鍛冶場主》2.5 > D評価(0.0-1.5相当)
LSVは、5マナ3/5バニラはデッキに入るギリギリのスペックだと言っています。
わたしはギリアウトかなと思いますけども(《包囲マストドン》にLSVは1.0をつけていて、わたしもD評価です)、それが投入割合50%、つまり1.5を意味しているのなら、感覚的にはかなり近いです。
LSVはさらに、アーティファクト・サーチ能力もかなり評価しているようです。
うーん、そうですか。
《ワームとぐろエンジン》やら《鋼のヘルカイト》やらが引けたのならそれには同意できます。
が、A評価以上のアーティファクトなんて数えるほどですし、アンコモン以下は《ゴーレムの職工》だけです。
生け贄に捧げる3枚だって、デッキに入る品質のアーティファクトです。
普通はC評価以上。
(わたしの評価ポイントで)3点分のアーティファクトを生け贄に捧げて持って来るのがB評価(2点)っていうようなことでは割に合いません。
うまいこと賞味期限の過ぎた三角護符とか、色の合ってる呪文爆弾とか、チャンプ・ブロックしたか除去のターゲットになったアーティファクトとかがあればいいのですが。
というか、そういうふうにデッキを組めということなのかもしれませんけども。

・《ミミックの大桶》3.5 > B評価(3.0相当)
さすがにそうそうA評価が墓地に落ちてくれるとは期待できないとは思います。
ですが、本体がA評価じゃなくても、繰り返し戦場に出しては使い捨てにできることで、本体の評価よりも強く評価できるクリーチャーはいます。
例えば、LSVが指摘する通り、この環境にはけっこう有用なEtB/PIG能力を持ったクリーチャーが、コモン・アンコモン含めて各色満遍なくいるんですね。

コモン:《刃族の狂戦士》A《冷たき集いの吸血鬼》S《死体の野犬》B《ケンバの空護衛》B《ルーメングリッドのドレイク》A《ニューロックの透術士》B《空長魚の群れ》B《ヴァルショクの心臓焚き》B/《水膨れ地掘り》B《危険なマイア》A
アンコモン:《酸の巣の蜘蛛》C《クローンの殻》B《微光角の鹿》B《胆液の鼠》B《オキシダの屑鉄溶かし》A《剃刀のヒポグリフ》B《皮裂き》S《粗石の魔道士》B/《闇滑りのドレイク》A《屍百足》B
レア:《マイアの戦闘球》S《先駆のゴーレム》S《太陽破の天使》S/《ワームとぐろエンジン》S

それぞれ、《ミミックの大桶》に刻印したときの効果の高さを評価してみました。
他にも、「攻撃したとき」系の能力や、感染持ちなんかも相性がいいですね。
ま、こんだけいれば、《ミミックの大桶》自体B評価まではできるでしょう、と判断しましたが、LSVはもう一歩踏み込んで3.5ですか。
速度的に、ドラフトよりはむしろシールド向けのカードだろうと思うので、A評価が正しいような気がしてきました。
使う機会があれば見直してみたいと思います。

・《ニューロックの模造品》3.0 > D評価(0.0-1.5相当)
あれれ、大きく分かれました。
3マナのクリーチャーにはもっとマシなものがいくらでもいるだろうと思って、わたしはD評価ですが。
前回のコメントで教えて頂いたことですが、どうもLSVはこの環境ではバウンスが強いと考えているみたいです。
感染対策になりますし、インスタント・タイミングで相手の装備品を戻せますし。
加えて1/4のボディも評価しているようです。
つまり、多くの装備品を有効に使えるということで。
そう言われると確かに(軽量アーティファクト補正は除くとしても)C評価つけてもいい気がしてきました。
これは後で見直しましょう。

・《虚無の呪文爆弾》2.0 > D評価(0.0-1.5相当)
LSVの2.0は、軽量アーティファクト補正を持つサイクラーという点を評価してですね。
1マナで戦場に出せるということの価値は、何にも替え難いということでしょう。

・《起源の呪文爆弾》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
3マナのキャントリップ1/1生物は0マナ1/1生物よりも強い、というのがLSVの評価のようです。
わたしもそれは大賛成なのですが、だからといってこれがB評価かと言われると。
これも軽量アーティファクト補正だろうと思います。
LSVはこれをずいぶん高く評価してまして、呪文爆弾中最強だとまで言ってます。
わたしには《飛行の呪文爆弾》の方が強そうに見えます。これ、飛行クリーチャーのサイズが軒並み小さいこの環境では擬似到達でして、オフ・カラーで使ってもそれなりに意味があると思います。
一方《起源の呪文爆弾》はオフ・カラーだと2マナ1/1バニラです。
それなのに最強の評価を得るのは、使ってもアーティファクトの数が減らないからですね。

・《恐慌の呪文爆弾》3.0 > D評価(0.0-1.5相当)
LSVの評価は非常に高いです。
その中に興味深いコメントがあって、曰く、青と赤は1ドロップのサイクリング・アーティファクトが重要な色だと言うんですね。
例として《連射のオーガ》が上がっています。
そう言われるとそうかもしれないのですが、シールド戦の場合それはカード・プール次第なので、それを以ってこれを評価するわけにもいきません。
当面は黒爆弾と同じということで。

・《危険なマイア》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVはこいつは《Moat》だと言って褒めていますが、それは対戦相手に選択肢のあるハナシです。
わたしは2点除去は通常B評価にしていますが、こいつはそのタイミングを相手が制御できるので、1ランク落としました。
LSVの評価は、おそらく、対戦相手にとってその選択の余裕はほとんどない環境なのだという前提があるのでしょう。
それは、シールド戦だとそれほどでもないかもしれません。
それに、こいつでなくても地上は止まることが(ドラフトよりは)多いでしょうし。

・《先駆のゴーレム》4.0 > A評価(3.5相当)
確かに5マナ9/9は破格です。
が、それでもわたしがS評価に求める基準には達しません。
しかし、LSVはだいぶ褒めてます。
こいつを殺せる除去を相手が持ってるとは限らないし、持ってたとしても1対1だから悪くはない、と。
もちろん、《感染の賦活》とか《真っ二つ》とかされたら目も当てられないということも分かった上でのようです。

・《錆ダニ》3.5 > B評価(3.0相当)
相手のA評価アーティファクトを止められると期待できるならこれもA評価ですが。
クリーチャーと違ってアーティファクトは、相手のデッキにA評価のものが常に入っているとは期待できません。
入っていても、タップすることで機能しなくなるとは限りません。
もっとも、LSVの評価ではマナ・マイアも3.5なので、これも3.5でいいのかな。
そもそもこれも軽量アーティファクトですから、同様に補正はされているでしょう。

・《肉体と精神の剣》4.5 > A評価(3.5相当)
これは攻めているときに引いたら鬼に金棒ですが、攻められているときに引いても《ヴァルショクの鉄球》です。
《ヴァルショクの鉄球》だって決して弱くはないですし、相手のクロックがたまたま緑か青だったとか、あるいはこちらが感染デッキだったとか絆魂持ちや警戒持ちがいたとかならハナシは相当変わります。

それ以前に、装備品にS評価を出すのは、《執念の剣》でちょっと懲りたかも。
結局何かに装備しないといけないので、そのときの戦場の状況に左右される度合いが大きいんですね。
わたしがS評価のカードに求めたい、ある程度不利な状況も一発で逆転、という基準にはなかなか到達しにくいです。

・《シルヴォクの生命杖》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
軽量アーティファクト補正もあるはずですが、それにしてもLSVは「驚くほど強い」と褒めてますね。
特に、レース・コンディションで強いと言ってます。
何かにつけて殴る。何か召喚してそいつに付け直す。
装備コストが軽いから負担にならない。
付け直したのが相手のアタッカーと相討ちすると、3点ゲイン。
なるほど。
まあそうかもしれませんが、標準よりも少し良さそうな生物(B評価ということ)がプールにもう一枚あるのなら、そいつを入れた方がライフも守れるしレースにも強いと思いますけどもどうでしょうか。飛んでない場合は別として。
そういうのがいない場合は、確かに、こいつの出番があることが多いでしょう。
というわけでわたしはC評価です。

・《シルヴォクの模造品》4.0 > B評価(3.0相当)
3マナ1/3に特に評価にすべき点はないので、見るべきはひとえにその能力ということになりますが。
《粉砕》《真っ二つ》《存在の破棄》《オキシダの屑鉄溶かし》などと同じハナシだと思います。
壊す対象の評価に差があるので、壊す方の評価も変わるのでしょう。
加えてこれ自身が軽量アーティファクトでもあります。

・《憤怒の三角護符》3.5 > C評価(1.5-2.5相当)
接触戦闘での+3/+0は、本来相討ち不可能な戦闘を相討ちにしてくれるので弱くはないです。
ただしそれは別段アドバンテージを得ているハナシではなく、むしろこのカード1枚分損する使い方です。
コメントを読むと、その他に、回避生物で5点殴れるということも書いています。
練習生のハナシはプールに依存するのでさておくとすると、つまり、テンポ・カードとして評価しているのですね。
LSVはアドバンテージ厨かと思ってましたが、こういうカードもA評価にするんですね。
その割りに設置と起動にマナがかかるので、テンポ的には差し引きで微妙な感じもします。
そういうつもりでこれを入れるなら、もう1枚回避生物を入れる方がいいような。
回避生物の少ないプールに当たってしまったらそうも言ってられませんけど、それはこのカードの評価を上げる理由にならないです。
もひとつ、《血まなこの練習生》とコンボるということも書いてます。
それはプールに依存する話なので、わたしは評価してませんでしたが。
言われてみると、別段《血まなこの練習生》に限らず、この環境にはこのカードと相性のいいカードがけっこうありますね。
感染生物はみんなそうですし、《トゲ撃ちの古老》とか、《かき鳴らし鳥》なんかも。
それを考えるとB評価まではつけてもいいような気がしてきましたが気の迷いなのかどうなのか。

・《転倒の磁石》3.5 > B評価(3.0相当)
タッパーは装備品ごと無力化してくれる除去なので、この環境では少しポイントが高いと思います。
というわけで思い切ってB評価付けてみたら、LSVはその上を行くA評価。
除去は除去だ。とのたまっております。
3ターン限定という問題は、この環境の速度を考えたら十分だそうです。
じゃあ、シールド戦だともう少し遅いので、それを考えたらB評価でいいのかな。

ところで、磁石は3回起動できることになっているのですが、デッキに増殖が入っている場合、3回起動しちゃうと増殖できなくなります。
うまいこと増殖カードが引けてればいいんですが、増殖待ちだとすると、判断を迫られます。
増殖があると起動回数が増えて良さそうなんだけど、実際は逆かもしれなくて難しいですね、というハナシ。

・《ヴァルショクの模造品》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
LSVは、赤くないデッキでも使えるよ、とコメントしてます。
軽量アーティファクト補正ということなんでしょうね。
わたしは、赤をやるならこいつは入れることが多いだろうと思いますが、こいつがいるから赤をやろうとは思わないので、B評価は付けられないです。

・《絡み線の壁》3.0 > C評価(1.5-2.5相当)
この手の高タフネスの壁は、そのとき最も優秀なアタッカーを1体除去してくれる除去だと考えることができます。
でも、ブロッカーや回避クリーチャーは除去してくれないのでタッパーには劣ります。
システム・クリーチャーも除去してくれないので直接除去にも劣ります。
リミテッドでは除去は貴重なので、たいていの場合には、「もっとマシな除去がプールにあるはずだ」と言うことはできません。
しかし、この環境には感染生物がいるので、こと壁に関しては、「もっとマシな除去がプールにある」ケースが多いと思います。
パワーが1あることの方がタフネスが6あることよりも大事じゃないかと思いますけども。
相手が4/4で殴って来たらどうするのかって? あなたも殴り返しましょう。それが期待できないというならデッキに問題があります。
しかし、《絡み線の壁》は到達を得られるので、緑マナが出るなら普通の壁よりは高評価です。
3/3飛行がピタッと止まるのはやっぱり心強いので、緑をやるならC評価付けたいと思います。

ところでLSVは、こいつは相手が感染だってそれほど苦にしない(複数回止められる)と書いていますが、ただし《テル=ジラードの堕ちたる者》には2ターンで殺されてしまう、と付言しています。
ちょっと分かり難いのですが、ここは笑うところで、真面目に「《テル=ジラードの堕ちたる者》はプロテクション(アーティファクト)だよ!」とか言っちゃいけません。
ですよね? > LSV

前半はここまでですなー。

つづくー。

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