「ミラディンの傷跡」のスタンダード・コモン構築向けの評価をまとめました。
その2の今日は後半です。

■消滅するアーキタイプ
・白単兵士
《アクラサの従者》《エイヴンの従者》《歴戦の歩兵》《コーの空漁師》《コーの鉤の達人》などの優良兵士を並べて強化するデッキでした。
3/4の《コーの空漁師》に対処するのはなかなか大変なんですなー。
しかし、キー・カードである《古参兵の剣鍛冶》と《古参兵の鎧鍛冶》が落ちたので、存続は不可能です。

・(緑)白青《嵐呼びの加護》
被覆生物を並べて《嵐呼びの加護》で一斉に飛ばして殴るコンボ・デッキ。
キーカードの《嵐呼びの加護》が落ちたので、最早成り立ちません。
そこを何かで代用(と言っても《霜風の発動者》しかいませんが13マナをどう調達すればいいやら)するにせよ、4種類の被覆クリーチャー(《目明き階級の魔術師》《器用な決闘者》《ナヤの静刃》《霧の豹》)が落ち、代替品もありません。
残る《方解石のカミツキガメ》と《聖なる狼》だけでは頭数が足りませんなー。

・白青(黒)アーティファクト・ビートダウン
《エスパーの嵐刃》や《潮の虚ろの大梟》や《寄生的な大梟》や《闇光りのガーゴイル》を《エーテル階級の騎士》で賛美したりして殴るフライヤー・ビートダウン。
全部落ちたんですなー。

・白青(黒)アーティファクト・アグロ・コントロール
《エーテリウムの彫刻家》で加速して《聖域のガーゴイル》《急使の薬包》《エーテル宣誓会の盾魔道士》でアドバンテージを取り、《ガラス塵の大男》か《武器庫を打つもの》でフィニッシュするアグロ・コントロール。
こっちも全部落ちました。
せっかく「ミラディンの傷跡」で大量にアーティファクトが入ってきたのですが。

・白青黒赤コントロール(Team America)
New Face of AmericaとかAmerican Controlとか呼ばれることもあります。
《器用な決闘者》や《方解石のカミツキガメ》で地上を固め、《聖域のガーゴイル》で《急使の薬包》を使い回したり《グレイブディガー》で《コーの空漁師》を戻したりしてアドバンテージを取り、火力と飛行で勝つデッキ。
以前にStars and Barsと呼ばれた赤白青のコントロールに黒をタッチして《グレイブディガー》を入れた感じです。
そう考えるとずいぶん長い歴史を持つデッキなのですが、《器用な決闘者》《聖域のガーゴイル》《急使の薬包》が落ちたので、連綿と続いたこのデッキの歴史もひとまず終焉を迎えます。
それらを除いても、《方解石のカミツキガメ》《グレイブディガー》《コーの空漁師》《海門の神官》+火力という骨格は強力なので、似た感じのデッキは残るのだろうとは思いますが。
《聖域のガーゴイル》が抜けると、Full English Breakfastとの区別がつかないっていうかほぼ同じデッキになっちゃうような。
《聖域のガーゴイル》が抜けることで打撃力が半減しますので、このアーキタイプはひとまずここで絶滅という解釈でいいと思います。

・青黒Strixy
《潮の虚ろの大梟》《グリクシスの邪刃》《エスパーの嵐刃》《霧脈の境界石》などを出しておいて《寄生的な大梟》や《セドラクシスの錬金術師》でワルいことをするアグロ・コントロール。
そして、それらすべてのカードが落ちました。

・黒単コントロール
《堕落の触手》で守り《強迫》《リリアナの死霊》で手札を攻めて《墓所の切り裂き魔》で勝つデッキ。
黒単にする最大の理由である《堕落の触手》が落ちてしまっては絶滅でしょう。

・黒赤緑ビートダウン
刃シリーズ《朽ちゆくヒル》《荒廃稲妻》を失っては、デッキの骨格が何も残りません。

・黒赤緑白コントロール(Aqua Phobia)
基本構造は「ワールドウェイク」環境で猛威を振るった黒赤緑白コントロールと同じです。
赤の軽量除去で序盤を捌き、《エルフの幻想家》や《ロウクスの瞑黙者》でカードを引いて、《グレイブディガー》でアドバンテージを取り、《クァーサルの群れ魔道士》で《コーの空漁師》を賛美して勝ちます。
最近は《戦隊の鷹》も入るようです。
しかし、ローテーションで構成パーツがいろいろ落ちました。
ドロー担当の《エルフの幻想家》と《ロウクスの瞑黙者》は《予言のプリズム》や(青ですけど)《海門の神官》が代わりにならないこともなく、《終止》も《破滅の刃》で(《墓所の切り裂き魔》を除き)ほぼ代替できるのですが、《クァーサルの群れ魔道士》の代わりがありません。
こいつはアーティファクト・エンチャント対策のみならず、《コーの空漁師》どうしが向かい合っているときに一方的に殴るためにも必要でして、そのすべての機能を効果的に代替する手段がないんですね。
《クァーサルの群れ魔道士》がいるから、除去はすべてアタッカーに向けることができて、ブロッカーは(ほぼ)排除する必要がないというのがこのデッキのうれしいところなのであり。
この色でこのアーキタイプのままでは存続できないと思います。

・黒緑トークン
《ツカタンのサリッド》や落し子トークンなんかを食べまくって太った吸血鬼で殴るデッキ。
だったのですが、《吸血鬼の貴族》が落ちたので《血の座の吸血鬼》4枚だけでは回らないでしょう。
《ヴィティアのとげ刺し》が落ちたのは大きなプラスなのですが。

・赤緑白上陸
《野生のナカティル》《クァーサルの群れ魔道士》《国境地帯のレインジャー》が落ちました。
緑をタッチする理由であるカードが軒並み落ちたので、赤白上陸に一本化されるでしょう。
《放牧の林鹿》は残りますが、これは別に《孤独な宣教師》でもいいような。

・赤白ゴブリン
赤白上陸の亜種です。
《ステップのオオヤマネコ》《板金鎧の土百足》《コーの空漁師》はそのままに、《ドラゴンの餌》トークンや《ゴブリンの付け火屋》を《ゴブリンの奇襲隊》で強化して殴るモードが追加されています。
《ドラゴンの餌》が落ちてしまったので、このままでは存続できません。
そのスロットを《戦隊の鷹》に替えればいいだけじゃんというハナシもありますが、それはもはや赤白ゴブリンとは言えないかな。
アーティファクトを大幅導入すれば、《カルドーサの再誕》を入れられて、ゴブリンの名を外さずに済むかもしれませんが、それも別のデッキという気がします。

・緑白賛美
《アクラサの従者》《エイヴンの従者》《クァーサルの群れ魔道士》《宮廷の射手》と、デッキの骨格である賛美クリーチャーがすべて落ちました。

・緑白青被覆賛美
被覆生物を賛美して殴るビートダウン・デッキ。
でしたが、賛美生物も被覆クリーチャー(《目明き階級の魔術師》《器用な決闘者》《ナヤの静刃》《霧の豹》)も落ち、代替品もありません。

・5色《マトカの暴動者》(Prismatic Rioters)
《巡礼者の目》《予言のプリズム》でマナを揃え、《コーの空漁師》《グレイブディガー》で戦線を支えつつ、《野生のナカティル》《マトカの暴動者》《圧倒する雷》サイクリングでフィニッシュするアグロ・コントロールです。
攻撃の要である《野生のナカティル》《マトカの暴動者》《圧倒する雷》がすべて落ちましたので、アーキタイプとして存続できません。

■新たなアーキタイプの可能性
・金属術デッキ
これはちょっとどういうものが可能性があるのか、まだ何とも言い難いところです。
「Metalcraft」と書いてあるカードを列挙すると、

金属術能力を持つカード:
白:《オーリオックの太陽追い》《ガルマの保護者》
青:《ルーメングリッドのドレイク》《金切り声のシルカウ》《ヴィダルケンのセルターチ》
黒:《冷たき集いの吸血鬼》
赤:《刃族の狂戦士》《感電破》
緑:《甲殻の鍛冶工》
茶:《金属の駿馬》《嵌め乗りの滑空者》

ということになっています。
ビートダウン・デッキに入れて強そうなのは《オーリオックの太陽追い》《感電破》《甲殻の鍛冶工》《金属の駿馬》あたりですか。
《刃族の狂戦士》は、出た瞬間を《稲妻》されてシュンとなる未来が見えます。
出ちゃった後は《方解石のカミツキガメ》を越えられないのも悲しいです。4マナも払うのに。
ともあれ上記を踏まえて、アーキタイプの可能性を考えてみますか。

* 赤白金属術スライ
誰でも考えるそれ。
《オーリオックの太陽追い》と《感電破》を中心にしたアグロ・デッキです。
一緒に入れたいアーティファクトは《冒険者の装具》とか《シルヴォクの生命杖》とかの軽い装備品でしょうか。
そうなると、《帆凧の弟子》とか《ゴブリンの小槌打ち》とかも入って、赤白上陸金属術みたいな感じでしょうか。
しかし、そういう方向だと、既存の赤白上陸よりすごく強くなるっていう感じはあんましないかも。
ためしにちょこっと組んでみた感じでは、可もなく不可もなくという感じです。
丁寧に作ればもっと強くなるような気はします。

* 緑白金属術ビートダウン
誰でも考えるそれパート・ツー。
《オーリオックの太陽追い》《甲殻の鍛冶工》《金属の駿馬》を中心としたフル・メタル・ファッティ・ビートダウン。
装備品よりも生物で埋める感じだろうと思います。
常に金属術になっていないといけないので、マナ・マイアを全面採用かしら。
《きらめく鷹の偶像》は、相手の《コーの空漁師》を突破できないのがちょっとツラいかもしれないので、その意味もあって《闊歩するものの装具》はいいかもしれません。
普通は速攻をつける3マナの装備品を入れる代わりにもう1枚3マナの攻撃クリーチャーを入れた方がいいんだろうと思いますが、緑白金属術という文脈ですと、その「もう1枚」にあんまり心当たりがないんですよね。
3マナ5/5速攻とか3マナ4/4飛行速攻とかは奇襲性高いと思いますし。
マナ・マイアから速攻で色マナが出たり2/2で殴ってくれたりするのも悪くないです。
ためしにちょこっと組んでみた感じでは、なかなかやりおります。

* 赤(緑)《鉄を食うもの》
《恐慌の呪文爆弾》《危険なマイア》《転倒の磁石》《闊歩するものの装具》といったあたりを投入して、《カルドーサの再誕》や《鉄を食うもの》を並べて《ゴブリンの奇襲隊》で攻める手もあるかもです。
《鉄を食うもの》に速攻がついて《転倒の磁石》と《危険なマイア》でブロッカーを外して殴ると相当ダメージ入りそうです。
赤単にして、金属術は《感電破》(とせいぜい《刃族の狂戦士》)だけにするか、あるいは赤緑にして《甲殻の鍛冶工》《腐食獣》《巨森の蔦》あたりを入れるか。
ためしに赤単を組んでみましたが、早いときはけっこう早いです。
平均すると、可もなく不可もなく、という感じですが。

* 白単金属術フライヤー・ビートダウン
《きらめく鷹》《コーの空漁師》《オーリオックの太陽追い》《戦隊の鷹》《きらめく鷹の偶像》《嵌め乗りの滑空者》《鼓舞する突撃》などを入れて、白単フライヤー・ビートダウンの方向はどうでしょう。
相手の《コーの空漁師》を乗り越えられないといけないので、一緒に入れるのは《シルヴォクの生命杖》や《闊歩するものの装具》あたりでしょうか。
《きらめく鷹》で戻すアーティファクトは《屍気の香炉》あたり?
ちょっとテンポが悪いかな。
《感電破》のために赤をタッチする方が強いかも。

* 青黒金属術コントロール
っていうのも一応検討したんですが妄想にも程があるので割愛。

・感染

黒:《黒割れのゴブリン》《伝染病の屍賊》《疫病のとげ刺し》《汚れた一撃》
緑:《荒廃のマンバ》《嚢胞抱え》《テル=ジラードの堕ちたる者》
茶:《死体の野犬》《胆液爪のマイア》《媒介のアスプ》

感染関連はこれだけですなー。
あと、変り種として《秘宝の腐敗》。

* 黒緑感染ビートダウン
単に黒と緑の感染クリーチャーをしこたま放り込むだけでもそこそこのデッキになります。
ただし、ちょこっと組んでみた感じでは、環境ティア1のアグロ・デッキにはなかなか勝てない感じ。
でもコントロール相手には滅法強いです。
調整次第で強いかも。

* 緑青感染アグロ・コントロール
緑の感染クリーチャーを《巨森の蔦》と青の打ち消し呪文でサポートするクロック・パーミッションも考えられますね。
《払拭》を構えつつ《嚢胞抱え》に《地うねり》2発撃ったら勝負がついてしまいますので、相手はブロックをサボれません。

* 青黒感染アグロ・コントロール
青黒でも似たようなことができるかもしれません。
《地うねり》じゃなくて《吸血鬼の一噛み》になりますが。
黒が入ることでブロッカーは強引にどかすことができますし、《疫病のとげ刺し》で上からトドメを刺すこともできます。
軽く組んでみたところ、やっぱりティア1のアグロ・デッキには敵わない感じですが、コントロールには強いようです。

* (青)黒赤ストロボの一撃
黒赤にして非感染クリーチャーに《汚れた一撃》を撃つコンボ・デッキも考えられます。
先攻で《窯の悪鬼》を出して、相手のターン2のアクションが《予言のプリズム》なんかっだりしたら、《汚れた一撃》《突撃のストロボ》(または《悪性の強打》か《吸血鬼の一噛み》)で瞬殺。
《板金鎧の土百足》も《広漠なる変幻地》からのストロボ一撃がありますね。
《ゼクター祭殿の探検》トークンや《破壊者のゼンディコン》《刃族の狂戦士》なども要注意。
青も混ぜて《定業》《予感》でコンボ・パーツ揃えて《払拭》構えながら撃ったりする方が安定するかもですね。
ちょこっと組んでみましたが、3キルはやっぱりよっぽど運が良くないとできない感じ。
相手のデッキとはあまり関係なく、3ゲームに1回くらい決まる感じです。
相当調整しないとトーナメントでは難しいかな。

* 黒緑(白)感染ランプ
マナ加速からとにかく感染クリーチャーをいっぱい並べて《勇敢な防御》キッカーとか《野心の発動者》奥義とか。
さすがにムリがありますか。緑白《戦隊の鷹》とかに速度で全然かないませんね。

* (緑)青黒感染コントロール
《帆凧》か《刃の翼》で飛ばせた感染クリーチャー(《胆液爪のマイア》か《荒廃のマンバ》か)でチクチク殴っていって、地上は《ニューロックの模造品》《死体の野犬》と《ゴーレムの鋳造所》トークンで止めるとか。
これもちょこっと組んでみましたが、アイディアだけではどうにもなりませんでした。
コントロール・デッキは調整が難しいんですなー。

・(青黒)赤(緑)ランデス
新たに《地形の融解》が加わって、4マナ土地破壊はこれで3種類(他は《破砕》《乱動する地形》)。
《広がりゆく海》《汚染された地》《冒涜された地》《カビのシャンブラー》なども勘定に入れると、結構なランデス力です。
例えば土地が24枚入ってるようなデッキでも、この環境の多色サポートが2種類のフェッチ・ランド中心である関係で、本当にマナの出る土地は20枚以下であるケースがほとんどです。
下手するとランデスが余るケースもありそうな。
マナ・マイアが使えるので、ターン3からランデスが撃てます。
そして、序盤に出てしまった生物への対処には、赤1マナの火力が4種類も(《稲妻》《噴出の稲妻》《感電破》《炎の斬りつけ》)。
相手のマナを完全に縛って勝つようなデッキが組めるかもしれませんなー。

・増殖
と言っても増殖するカードが1種類(《着実な進歩》)しかないんですが・・・。
しかし、シナジーの範囲はとても広いのです。

o 大きくなる同盟者
o 探検エンチャント
o 「ワールドウェイク」のキッカー・クリーチャー・サイクル(《走り回るトカゲ》など)
o Lvアップ・クリーチャー
o 感染
o 《屍気の香炉》《ゴーレムの鋳造所》《転倒の磁石》
o 《煙霧吐き》《感染の賦活》

《コーの空漁師》で戻しまくった《記憶の壁》で《着実な進歩》を拾いまくってワルいことするデッキが組めるのか組めないのか。
多分組めない。
でも「Mirrodin Besieged」で増殖カードが増えるのが今から楽しみです。

■その他の注目カード
まあ、注目ってほど注目してもいないんですが。
ジョニー魂を刺激するようなカードをいくつか。

・《ゴーレムの鋳造所》
3/3が毎ターン出てくるようなことにはなかなかならないでしょう。
とはいえ3マナですから、2体も出せればテンポ・ロスを差し引いても元は取れてると思います。
複数並ぶとけっこう威力があるかもしれません。
ライブラリ・トップからアーティファクトを並べていくだけではなかなかたいへんなので、例えば《きらめく鷹》や《コーの空漁師》で軽量アーティファクトを戻して出し直すとか。
あるいは、上でも書きましたけど、《死体の野犬》とは相性がいいです。
もちろん、カードが引けるアーティファクトもいいです。
各種呪文爆弾、《予言のプリズム》、《モリオックの模造品》などなど。
デッキをマナ・マイアとドローで埋めてゴーレム・トークンを量産するようなデッキができれば楽しそうですが。
ムリかな。

・《銅角笛の斥候》
やっぱりタップ能力と組み合わせるのが相性がいいと思います。
相方は《ゴブリンのトンネル掘り》。
斥候を含めて2体がアンブロッカブルに。
他にも、《歴戦の歩兵》《コーの綱投げ》《孔の歩哨》など。
環境に3種類いるタッパー生物をうまくつかえば、相手のブロッカーを全部寝かせることもできるかもです。
そうなると、例えば絆魂生物や、《蛇の陰影》のついた《聖なる狼》の攻撃を通すとか、ワルいことができるかもしれません。

・《ゴブリンの小槌打ち》
タフネスの上がる軽い装備品と相性が良いと思います。
《冒険者の装具》《蜘蛛糸の鎧》など。
ホントは《調和者隊の盾》が最適なんですが、装備コストが高いのでちょっとどうかな。
装備するところを狙われて除去されたら目も当てられず。
デッキとしてはこいつだけに頼るわけにはいきませんから、《帆凧の弟子》《オーリオックの太陽追い》《太陽の槍のシカール》とかも入れて装備品デッキにするんでしょうか。

・《太陽の槍のシカール》
一方こちらは(タフネスではなく)パワーの上がる装備品と相性がいいんですよね。
《冒険者の装具》は共通としても、《帆凧》とか《シルヴォクの生命杖》の方が合ってます。
そうした指向性の違いをどう乗り越えて行くべきか。

・《煙霧吐き》
黒い《モグの狂信者》。
本体には飛びませんが、クリーチャーに飛ばすときは萎縮付きです。
《モグの狂信者》があんだけ強かったんですから、これだって強いはず。ですよね?
何が強いって、赤白上陸の《ステップのオオヤマネコ》と《板金鎧の土百足》が(何枚フェッチを積んでようが)死ぬあたりが強いです。
他になんかないんだろうか。なんかないんでしょうか。

・《感染の賦活》
《煙霧吐き》は1マナでしたが、こちらは4マナ。
微妙に間に合ってないかもしれませんし、《孤独な宣教師》が先に出ていて間に合ってるかもしれませんし。
ともあれ、カードが引けるなら負けてもいいわたしとしては《煙霧吐き》よりも賦活押しかも。

・《モリオックの模造品》
《血の署名》内蔵生物。しかもシングル・シンボルで良いという環境に優しい設計です。
だがしかし、同じことするのに5マナも払うのだったら2マナの《血の署名》でインジャネーノ疑惑が。
2/2のアーティファクト・クリーチャーであるということが何かメリットにならないといけません。
金属術とか、それこそ《ゴーレムの鋳造所》とか。
装備品とか使うのかしら?
アグロなら《冒険者の装具》《帆凧》とかかしら。
それで殴って、除去されそうになったらサクって2枚引く、と。
おお、黒くてアグレッシブな装備品デッキにぴったり。
問題は黒くてアグレッシブな装備品デッキとか多分作れなさそうなこと。
コントロールで使うなら、《シルヴォクの生命杖》とかライフ・ロスを補えていいかもです。
だがしかし、コントロールがパワーの上がる装備品を入れるのはなんか違う気も。
ライフが心配なら《孤独な宣教師》と《グレイブディガー》を入れればいいわけで、装備するのに対応して生物を焼かれてテンポを失う《シルヴォクの生命杖》はいまいちなんじゃ。
最も装備させたい《方解石のカミツキガメ》には装備できないし・・・。
だったら装備とかせずに、ブロッカーとして立たせておく方がいいかな。
相手の3/3先制攻撃《板金鎧の土百足》をチャンプ・ブロックして2ドロー。
ライフ1点とカード1枚を得した計算です。ライフ2点支払ってるのに!
(1)(黒)を立てた状態で出すことができれば、《よろめきショック》も怖くない。
問題は(1)(黒)を立てた状態で出すことなんてできなさそうなこと。
あとは、金属術とか、アーティファクトであることに意味のあるデッキとか。
それ以前に黒の入る金属術デッキが成立するのかどうなのか。

・《闇の掌握》
-4/-4ですと、たいていのケースで確定除去として働きます。
例外は、エルドラージ兄弟くらいですか?
ですがしかし、黒ダブル・シンボルを出すのはなかなか厳しいですね。
ムリなく出せるのは、黒赤ビートダウンとか白黒コントロールとかの、黒メイン2色デッキくらいでしょうか。
たいていの3色デッキは、それが出ないがために《死者のインプ》の代わりに《グレイブディガー》を使ったりするくらいですし。
しかも、4点除去なら《炎の斬りつけ》や《感電破》があるので、赤の入るデッキでは不要でしょう。
というわけで、青黒や黒緑のようなデッキで主に使われるのではないかと思います。
つまり、感染デッキ御用達?

■環境予測
ここまで見てきた上で、新環境を大胆予測してみました。
先ずは既存のアーキタイプ。

・ティア1
白青黒赤コントロール (Full English Breakfast)
赤白上陸
赤白青《戦隊の鷹》(Star Spangled Beats)

・ティア2
青赤Scroll Fiend
青赤緑トークン
赤単スライ
赤白青コントロール (AMURRICA)
緑白青《戦隊の鷹》&トークン

このあたりではないかと思います。
続いて新しいデッキ。

・ティア2
青黒感染アグロ・コントロール
黒緑感染ビートダウン
赤白金属術スライ
緑白金属術ビートダウン

まだ新しいアーキタイプに適したカードの数が少ないので、いきなりティア1にはなりそうにない感じがします。

それにしてもティア1は赤ばっかですなー。
クリーチャー除去の重要なコモン・スタンダードで、赤1マナの除去がこれだけ充実してしまうとなかなか外せないような。
近頃の実績を見ていても、緑白以外はほとんど赤いデッキが勝ってますし。

さて、わたしはどんなデッキでいきますかなー。
今シーズンも、何かこう、変態的^H^H^H独創的なデッキで行きたいですね!

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