「ミラディンの傷跡」リリース・イベント 前半戦の成績
2010年10月28日 ゲームイベント開始からほぼ一週間が経過したので、前半戦の成績を振り返ってみたいと思います。
ここまでに、16人シールドに6回参加しました。
■成績
#1:6MP
#2:6MP
#3:3MP
#4:9MP
#5:6MP
#6:6MP
平均:6MP
全くのイーブンです。
ちなみにプレイしたゲームの成績も26勝27敗でほぼイーブン。
■収支
支出:144Tix
・参加費:144Tix
収入:121.24Tix
・ブースター・パック売却:69.20Tix
・カード売却:52.04Tix
というわけで、今のところ22.76Tixの赤字です。
1イベントあたり参加費3.79Tixを払ってるようなもんですね。
ところでこれを整理する目的は、カード評価基準を見直して、直すべきところは直し、後半戦につなげるためです。
それはどうだったかというと、こんなふうでした。
■デッキの評価点とゲーム勝率
表にまとめてみました。
デッキ:評価点:ゲーム成績とゲーム勝率
#1-青赤:63点:6勝4敗=60.0%
#2-青黒:54点:4勝3敗=57.1%
#2-緑白:45点:0勝1敗=0.0%
#3-白黒:56点:2勝7敗=22.2%
#4-白黒+緑:55点:7勝5敗=58.3%
#5-青赤+緑:64点:4勝4敗=50.0%
#6-赤緑:48点:6勝3敗=66.7%
#6-白青+緑:57点:0勝1敗=0.0%
+緑というのは、緑をタッチしたという意味です。
緑がタッチされていることが多いのは、《シルヴォクの模造品》と《絡み線の壁》のためで、緑の呪文をタッチしたことはありません。
評価点は、メイン・デッキに入ったカードの評価点数の合計というわけではありません。
与えられたプールのカードの中で、その色の組み合わせのデッキに入るカードの評価点を、高い方から順に23枚分合計した値です。
わたしは、プログラムで計算したその値を参考にデッキを組むようにしているので、その評価が正しかったか否かをこうして事後評価しようとしているわけです。
ただし、色をタッチした場合は、実際にタッチしたカードの評価点を、ベースになった色の評価点に加え、タッチすることで抜けたカードの評価点を引いて求めています。
評価点とゲーム勝率の相関係数は、単純計算で0.276。
これは、評価点がゲーム勝率に影響する有力な要素ではないことを意味しています。
4ゲーム以上を戦ったデッキだけに限定して相関係数を計算すると、何とオドロキの-0.203。
これは、どちらかというと評価点の低いデッキの方が勝てるということで、はっきり言って、現在の評価点は全くアテにならないことを意味しています。
それは体感的にも全く正しく、大幅な見直しが必要です。
#6の赤緑は異様に評価点が低いですが、これは、最高評価の白青がアーティファクトに全く触れない状態だったので、《粉砕》と《オキシダの屑鉄溶かし》を使うためでした。
何回か実戦をやって、現在の評価点が全くあてにならないらしいことが分かってきたので、原則を崩しました。
そして、その低評価の赤緑デッキが最高勝率66.7%を記録したのは、今回のわたしの事前のカード評価の問題を象徴しています。
■メイン・カラーの選択傾向
色:その色がメイン・カラーであるデッキで戦ったゲーム数
白:23
青:26
黒:28
赤:27
緑:10
だいたいいつもわたしは緑を使わないんですが、今回もそうなっちょります。
評価点の期待値的にも緑は最低ですから、ムリはないかな。
その、パックに入っているその色のカードの評価点の合計値の期待値は、次の通りです。
白:7.16
青:7.09
黒:6.88
赤:6.72
緑:6.67
しかし、期待値的に最も高いはずの白よりも、少し下がった青と黒の方が使われているのは、やっぱりわたしが青黒が好きだからですかなー。
それにしても赤が使われている理由は良く分かりません。ナンデダロー
■環境理解
実戦を戦って気が付いたことをまとめました。
・速度
めちゃくちゃ遅いんですなー。
6マナ7マナ余裕です。
8マナの《白金の帝像》が普通に出てきます。
(自分で引いたことはないんですが、2回ほど使われてけっこうツラかった・・・。)
《アージェンタムの鎧》や《精神隷属器》で勝ったゲームもありました。
#6の赤緑デッキには、5マナの呪文が5枚と6マナの呪文が6枚入っていましたが、それが最もゲーム勝率が高かったのです。その他に《ソリトン》3枚がありましたがそれは使わずに。
高マナ域のパワー・カードの評価は、軒並み上方修正すべきと感じました。
低マナ域の生物のパワーが全体に不足で、前のめりなビートダウン・デッキを組みにくいようです。
わたしも一度も組めたことがないです。
たまーに、序盤からキレイに回られて《オーリオックの太陽追い》《オーリオックの刃工》《金属の駿馬》《錆びた秘宝》あたりに7-8ターンくらいで殴り殺されたりすることもありますが、ほとんど考えなくていいと思います。
・飛行クリーチャー
3/3飛行が主力生物の環境だ、と予測しましたが、それは半分しか当たってませんでした。
3/3飛行が活躍できるのはゲーム中盤までで、それ以降はもっとカード・パワーの高いボムの撃ち合いになっていきます。
「基本セット2011」シールドで、《セラの天使》や《大気の召使い》で終ったゲームがいっぱいあったのと比較すると、存在感は格段に薄いです。
クロックが3点だけでは不足なんですね。
これをA評価としたのは誤りでした。
それと同時に、3/3飛行が落ちるから、という理由でA評価以上になってるカードは見直しが必要です。
・金属術
まず、大きな勘違いがありました。
この環境は、感染と金属術の二択なのかと思っていたら、実はそうではありませんでした。
実際は、感染でもなく金属術でもないデッキが主流です。
テキストに「金属術」と書いてあるカードは22種類しかないんですからそらそうですなー。
では金属術デッキはどのくらい強いのかというと、これがなかなかツライのです。
どいつもこいつも・・・どの方もこの方もアーティファクト除去は優先的にデッキに入れているので、金属術を安定して回そうと思うと、デッキにアーティファクトを15枚入れたい感じです。
14枚だとちょっと不安で、13枚は少し諦め気味。
それでも《感電破》《エズーリの大部隊》《ルーメングリッドのドレイク》あたりは問題ないんですが。
《ヴィダルケンのセルターチ》《オーリオックの刃工》《オーリオックの太陽追い》《甲殻の鍛冶工》あたりは金属術に達してないと紙クズで、しっかり15枚入れたデッキでないと使いたくないです。
《嵌め乗りの滑空者》《金属の駿馬》《錆びた秘宝》はアーティファクト11枚とか12枚とかのデッキでもイケるんですが。
問題は、デッキに入れたいレベルの(B評価の)アーティファクトが15枚もあるようなプールはそう多くないことです。
#6の赤緑デッキには、アーティファクトは5枚だけでした。
まあそれは極端に少なかった例なんですが。
B評価の有色の呪文を押しのけてまでC評価のアーティファクトをある程度入れないといけないようなカード・プールで金属術をやる価値はあんまりなく、それならフツーにデッキ組んだ方が強いです。
これに気がつくまでにちょっと時間がかかってしまいました。
・マナ・マイア
LSVは3.5、わたしはB評価(3.0)をつけていた小動物ですが。
金属術をやらない限り、あまり活躍しません。
ターン3に4マナの呪文が使えることがうれしいデッキが組めれば別なんですが、なかなかそういうデッキは組めません。
お互い手札を使い切るゲームになることが多く、序盤に1ターン稼いでもあまり意味はないです。
4マナのエース・カードって、《オキシダの屑鉄溶かし》《皮裂き》のようなリアクティブなカードか、《金属の駿馬》《錆びた秘宝》《ルーメングリッドのドレイク》のような金属術カードで、必ずしもターン3にプレイしてうれしいわけじゃないということもあります。
ターン5に6マナの呪文が使えるかというと、その頃までにはだいたい《煙霧吐き》か《屍百足》か《感染の賦活》か《伝染病の留め金》か《燃えさし鍛冶》か《電弧の痕跡》か《堕落の三角護符》で死んでます。
というか環境に1点除去多過ぎです。
マナ・マイアを4枚入れたら土地を4枚減らせるかというとそうはいかないので、大量に入れてもデッキ・パワーが下がるだけ。
今のところ3枚が上限かなという感じがしています。
他の環境のシールド戦で、マナ加速カードをデッキに4枚入れますか? というハナシだと思います。
金属術をやるか、《生体融合外骨格》みたいな装備品があるか、マイアに関するシナジーがあるかすれば別ですが。
C評価に下げることにしました。
例外は《パラジウムのマイア》のみ。
・感染デッキ
組めませんなー。
組めません。
毎回、組める可能性がないかどうかチェックしているんですが、プールに7枚以上感染クリーチャーがいたためしがありません。
《法務官の手》を引いたときはそれを含めて4枚しかいなかった・・・。
じゃあ相手を毒殺したことがないかというとそんなことはなくて、《屍肉の呼び声》+《伝染病エンジン》とか、《感染の三角護符》+《憤怒の三角護符》+《伝染病の留め金》とか、それなりに毒殺してたりします。
それに、相手に毒殺されたことが一度と、ほぼ毒殺されかかったことが一度ありました。
ただしそれも、コテコテの感染デッキではなく、《生体融合外骨格》絡みと増殖絡みでした。
感染生物だけでどうこうするのはほぼ不可能で、毒をやるなら増殖は不可欠だと思います。
感染生物を普通のデッキに入れて除去として使うやり方もあるのではないか、ということも思ったのですが、そういう使い方はあまり意味がなかったです。
ときどき見かける「19ダメージと毒カウンター9個を与えて負けるデッキ」になっちゃいます。
たいてい、同じマナ域に、より優秀なブロッカーか、2点3点殴れる生物がいるはずで、相手のアタッカーを弱らせることができるとはいえトドメは刺せないようなものを入れるくらいならそっちを入れる方がいいです。
ただし、飛んでる《疫病のとげ刺し》、犠牲者をこちらが選べる《屍百足》《絡み森の鮟鱇》《屍肉の呼び声》、いっぱい出てくる《感染の三角護符》は例外で、なかなかやりおります。
・リミテッド向きのギミック
いろんなギミックを組み込んだデッキも組んでみました。
《マイア鍛冶》+《マイアの感電者》とか、《ミミックの大桶》+《きらめく鷹》+《伝染病の留め金》+《ゴーレムの鋳造所》とか、《試作品の扉》+《転倒の磁石》とか。
しかし、そういうデッキは呆れるほど勝てません。
だいたい、相手のボムに対処できずに負けてしまいます。
環境にアーティファクト除去と1点除去がいっぱいあるため、そういうジョニー系のデッキはすぐに対処されちゃうんですね。
■LSVとのカード評価の差の見直し
事前のカード評価の際に、LSVのリミテッド向けの評価との違いをまとめておいたわけですが、ある程度実戦をやったこの段階で、改めて見直してみました。
・アーキタイプのキー・カード
やっぱりマナ・マイアはいろんなデッキで見られます。
一方で、《オーリオックの模造品》《逆刺の戦具》《虚無の呪文爆弾》を見かけたことは一度もありません。
やっぱ、低マナ域のアーティファクトなら何でも入るってわけでもないようです。
感染はデッキ自体を見かけないので、未だに《荒廃のマンバ》も《嚢胞抱え》も見たことがありません。
《死体の野犬》は一度だけ見ましたが、感染デッキではなかったので、たぶん2枚取れたんでしょう。
・アーティファクト除去
これはLSVが正しかったと思います。
殺すべきクリーチャーの入っていないデッキはないが、壊すべきアーティファクトの入っていないデッキはある、と思っていたのですが、それはあまり正しくありませんでした。
というか、初戦は確かにそうなんですけど、勝っていくに従って、相手のデッキには必ず壊すべきアーティファクトが入ってくるんですね。
だからアーティファクトの確定除去はA評価で良かったようです。
・高マナ域
上に書いたようなわけで、これはわたしの評価でもまだ甘かったようです。
・増殖
これはかなり強い能力でした。
もちろんカード・プールに依存するんですが。
デッキに3枚カウンター関係のカードが入るようなら、1段階評価を上げて良さそうな気がします。
・カード・アドバンテージ
《思考の三角護符》は強いですよ! > LSV
でも《よじれた映像》はない。
一方で《肉体アレルギー》も強かったです。
・A評価とS評価の対応
これはまだ何とも。
S評価のカードをそんなにたくさん引いてないし見てもいないですから。
■カード評価の見直し
カード評価もすっかり見直しました。
変更点をまとめます。
・金属術
いずれも、金属術の組めるプールのときの評価は据え置きで、基本評価だけ下げました。
o 金属術能力を持つカード
《オーリオックの刃工》:B評価→D評価
《オーリオックの太陽追い》:A評価→D評価
《刃族の狂戦士》:B評価→D評価
《冷たき集いの吸血鬼》:C評価→D評価
《甲殻の鍛冶工》:B評価→D評価
《エズーリの大部隊》:S評価→B評価
《感電破》:A評価→B評価
《ガルマの保護者》:B評価→D評価
《不退転の大天使》:S評価→A評価
《カルドーサのフェニックス》:S評価→A評価
《錆びた秘宝》:B評価→D評価
《嵌め乗りの滑空者》B評価→D評価
《ヴィダルケンのセルターチ》:A評価→D評価
o 軽量アーティファクト
《銅のマイア》《金のマイア》《鉄のマイア》《鉛のマイア》《銀のマイア》:B評価→C評価
《地平線の呪文爆弾》:B評価→C評価
《浸透のレンズ》:B評価→C評価
《活線の鞭》:B評価→C評価
《メムナイト》:C評価→D評価
《起源の呪文爆弾》:C評価→D評価
o 鍛冶
《生命鍛冶》:C評価→D評価
《マイア鍛冶》:B評価→C評価
《謎鍛冶》:B評価→C評価
・高マナ域
《最上位のティラナックス》:C評価→B評価
《アージェンタムの鎧》:A評価→S評価
《ダークスティールの歩哨》:B評価→A評価
《炎生まれのヘリオン》:D評価→C評価
《絡み森の主》:B評価→S評価
《白金の帝像》:B評価→S評価
《屑鉄潜りの海蛇》:B評価→A評価
《災難の塔》:B評価→A評価
・感染
《胆液の鼠》:C評価→D評価
《胆液爪のマイア》:C評価→D評価
《媒介のアスプ》:C評価→D評価
・3/3飛行
《屍気を飛ばすもの》:A評価→B評価
《空長魚の群れ》:A評価→B評価
・アーティファクト除去
《存在の破棄》:B評価→A評価
《粉砕》:B評価→A評価
《シルヴォクの模造品》:B評価→A評価
・《高僧の見習い》
ためしに使ってみたら強かった。
1/1が3体並んでいるところに《ヴァルショクの模造品》が攻撃していきます。
基本はD評価据え置きですが、アーティファクト・クリーチャーの多いプールではC評価に。
・《苦行主義》
基本はB評価据え置きですが、パワー・カードの多いプールではA評価に。
・《荒廃のマンバ》《屍肉の呼び声》
増殖するカードがあるならB評価に。
・《知性の爆発》:S評価→A評価
使ってみたら意外と大したことありませんでした・・・。
・《瀉血》:B評価→C評価
このカードが活躍するようなデッキは組み難いようです。
さすがわLSV。
・《鉄を食うもの》:C評価→D評価
ご家庭でご不要になった自転車や冷蔵庫なんてそうそうないんです。
そんなにしょっちゅう来られても。
・《肉体アレルギー》:B評価→A評価
環境にはこのカードが必要な状況が溢れています。
・《生体融合外骨格》:D評価→A評価
こいつはこれだけで勝てるカードでした。
・《ミミックの大桶》:B評価→A評価
けっこうA評価相当の生物がコロコロ死ぬ環境でした。
かなり強い。
・《危険なマイア》:C評価→B評価
ちょっと甘く見てました。
この子はかなりやる子です。
・《漸増爆弾》:B評価→C評価
もともとシールド戦では得しにくいカードではあります。
そして、高マナ域のボムになかなか届きません。
《マイア鍛冶》とか《マイアの戦闘球》とかに対してはいい仕事するので、そんなときにサイド・インする感じ。
・《皮裂き》:S評価→A評価
強いのは確かですが、相手の3/3飛行を落としてこっちに3/3が残ってたら勝ち、というゲームではなかったのでした。
S評価つけるほど決定的なものではありませんでした。
・《トゲ撃ちの古老》:A評価→B評価
除去されなければ強いですが、たいてい除去されます。
それでも1枚か2枚のアドバンテージは稼げるので、B評価は確実にあると思います。
・《地層の鎌》:B評価→A評価
ひたすら強かった。
・《憤怒の三角護符》:C評価→B評価
思ったより全然強かった。
8マナ9点火力です。
・《思考の三角護符》:C評価→B評価
思ったより引けます。
・《粗石の魔道士》:B評価→C評価
普通のデッキに入っている1マナのアーティファクトにはB評価できるものはないことが分かってきました。
明確なターゲットのあるときだけ評価すれば十分です。
■カード評価の見直し後のデッキの評価点とゲーム勝率
ここまでの対戦で選択したデッキの色の評価点が見直しでどう変わったかを、再び表にまとめてみました。
デッキ:評価点:ゲーム成績とゲーム勝率
#1-青赤:63点→54点:6勝4敗=60.0%
#2-青黒:54点→49点:4勝3敗=57.1%
#2-緑白:45点→43点:0勝1敗=0.0%
#3-白黒:56点→50点:2勝7敗=22.2%
#4-白黒+緑:55点→50点:7勝5敗=58.3%
#5-青赤+緑:64点→56点:4勝4敗=50.0%
#6-赤緑:48点→45点:6勝3敗=66.7%
#6-白青+緑:57点→48点:0勝1敗=0.0%
コモン・アンコモンのカードの評価点が平均して下がって、上がってるカードはレア以上が多いので、全体的に評価点は下がり気味です。
相関係数は次の通りとなりました。
全デッキ:0.276 → 0.418
4ゲーム以上を戦ったデッキ:-0.203 → -0.197
ちょっとは改善したとはいえ、まだまだです。
しかしこれは、誤った環境理解の元に構築したデッキの成績ですので、新しいカード評価も相変わらず信頼性が低いということでもないと思いますというかそうじゃないといいなあ。
というか、実戦を通じて「やっぱりこうだった」というのをカード評価の見直しに還元した結果、相関係数がいくぶん改善しているというのが重要で、少なくとも見直しの方向は間違っていないことが分かります。
というわけで、リリース・イベントはあと一週間。
挽回に努めましょう。
ここまでに、16人シールドに6回参加しました。
■成績
#1:6MP
#2:6MP
#3:3MP
#4:9MP
#5:6MP
#6:6MP
平均:6MP
全くのイーブンです。
ちなみにプレイしたゲームの成績も26勝27敗でほぼイーブン。
■収支
支出:144Tix
・参加費:144Tix
収入:121.24Tix
・ブースター・パック売却:69.20Tix
・カード売却:52.04Tix
というわけで、今のところ22.76Tixの赤字です。
1イベントあたり参加費3.79Tixを払ってるようなもんですね。
ところでこれを整理する目的は、カード評価基準を見直して、直すべきところは直し、後半戦につなげるためです。
それはどうだったかというと、こんなふうでした。
■デッキの評価点とゲーム勝率
表にまとめてみました。
デッキ:評価点:ゲーム成績とゲーム勝率
#1-青赤:63点:6勝4敗=60.0%
#2-青黒:54点:4勝3敗=57.1%
#2-緑白:45点:0勝1敗=0.0%
#3-白黒:56点:2勝7敗=22.2%
#4-白黒+緑:55点:7勝5敗=58.3%
#5-青赤+緑:64点:4勝4敗=50.0%
#6-赤緑:48点:6勝3敗=66.7%
#6-白青+緑:57点:0勝1敗=0.0%
+緑というのは、緑をタッチしたという意味です。
緑がタッチされていることが多いのは、《シルヴォクの模造品》と《絡み線の壁》のためで、緑の呪文をタッチしたことはありません。
評価点は、メイン・デッキに入ったカードの評価点数の合計というわけではありません。
与えられたプールのカードの中で、その色の組み合わせのデッキに入るカードの評価点を、高い方から順に23枚分合計した値です。
わたしは、プログラムで計算したその値を参考にデッキを組むようにしているので、その評価が正しかったか否かをこうして事後評価しようとしているわけです。
ただし、色をタッチした場合は、実際にタッチしたカードの評価点を、ベースになった色の評価点に加え、タッチすることで抜けたカードの評価点を引いて求めています。
評価点とゲーム勝率の相関係数は、単純計算で0.276。
これは、評価点がゲーム勝率に影響する有力な要素ではないことを意味しています。
4ゲーム以上を戦ったデッキだけに限定して相関係数を計算すると、何とオドロキの-0.203。
これは、どちらかというと評価点の低いデッキの方が勝てるということで、はっきり言って、現在の評価点は全くアテにならないことを意味しています。
それは体感的にも全く正しく、大幅な見直しが必要です。
#6の赤緑は異様に評価点が低いですが、これは、最高評価の白青がアーティファクトに全く触れない状態だったので、《粉砕》と《オキシダの屑鉄溶かし》を使うためでした。
何回か実戦をやって、現在の評価点が全くあてにならないらしいことが分かってきたので、原則を崩しました。
そして、その低評価の赤緑デッキが最高勝率66.7%を記録したのは、今回のわたしの事前のカード評価の問題を象徴しています。
■メイン・カラーの選択傾向
色:その色がメイン・カラーであるデッキで戦ったゲーム数
白:23
青:26
黒:28
赤:27
緑:10
だいたいいつもわたしは緑を使わないんですが、今回もそうなっちょります。
評価点の期待値的にも緑は最低ですから、ムリはないかな。
その、パックに入っているその色のカードの評価点の合計値の期待値は、次の通りです。
白:7.16
青:7.09
黒:6.88
赤:6.72
緑:6.67
しかし、期待値的に最も高いはずの白よりも、少し下がった青と黒の方が使われているのは、やっぱりわたしが青黒が好きだからですかなー。
それにしても赤が使われている理由は良く分かりません。ナンデダロー
■環境理解
実戦を戦って気が付いたことをまとめました。
・速度
めちゃくちゃ遅いんですなー。
6マナ7マナ余裕です。
8マナの《白金の帝像》が普通に出てきます。
(自分で引いたことはないんですが、2回ほど使われてけっこうツラかった・・・。)
《アージェンタムの鎧》や《精神隷属器》で勝ったゲームもありました。
#6の赤緑デッキには、5マナの呪文が5枚と6マナの呪文が6枚入っていましたが、それが最もゲーム勝率が高かったのです。その他に《ソリトン》3枚がありましたがそれは使わずに。
高マナ域のパワー・カードの評価は、軒並み上方修正すべきと感じました。
低マナ域の生物のパワーが全体に不足で、前のめりなビートダウン・デッキを組みにくいようです。
わたしも一度も組めたことがないです。
たまーに、序盤からキレイに回られて《オーリオックの太陽追い》《オーリオックの刃工》《金属の駿馬》《錆びた秘宝》あたりに7-8ターンくらいで殴り殺されたりすることもありますが、ほとんど考えなくていいと思います。
・飛行クリーチャー
3/3飛行が主力生物の環境だ、と予測しましたが、それは半分しか当たってませんでした。
3/3飛行が活躍できるのはゲーム中盤までで、それ以降はもっとカード・パワーの高いボムの撃ち合いになっていきます。
「基本セット2011」シールドで、《セラの天使》や《大気の召使い》で終ったゲームがいっぱいあったのと比較すると、存在感は格段に薄いです。
クロックが3点だけでは不足なんですね。
これをA評価としたのは誤りでした。
それと同時に、3/3飛行が落ちるから、という理由でA評価以上になってるカードは見直しが必要です。
・金属術
まず、大きな勘違いがありました。
この環境は、感染と金属術の二択なのかと思っていたら、実はそうではありませんでした。
実際は、感染でもなく金属術でもないデッキが主流です。
テキストに「金属術」と書いてあるカードは22種類しかないんですからそらそうですなー。
では金属術デッキはどのくらい強いのかというと、これがなかなかツライのです。
どいつもこいつも・・・どの方もこの方もアーティファクト除去は優先的にデッキに入れているので、金属術を安定して回そうと思うと、デッキにアーティファクトを15枚入れたい感じです。
14枚だとちょっと不安で、13枚は少し諦め気味。
それでも《感電破》《エズーリの大部隊》《ルーメングリッドのドレイク》あたりは問題ないんですが。
《ヴィダルケンのセルターチ》《オーリオックの刃工》《オーリオックの太陽追い》《甲殻の鍛冶工》あたりは金属術に達してないと紙クズで、しっかり15枚入れたデッキでないと使いたくないです。
《嵌め乗りの滑空者》《金属の駿馬》《錆びた秘宝》はアーティファクト11枚とか12枚とかのデッキでもイケるんですが。
問題は、デッキに入れたいレベルの(B評価の)アーティファクトが15枚もあるようなプールはそう多くないことです。
#6の赤緑デッキには、アーティファクトは5枚だけでした。
まあそれは極端に少なかった例なんですが。
B評価の有色の呪文を押しのけてまでC評価のアーティファクトをある程度入れないといけないようなカード・プールで金属術をやる価値はあんまりなく、それならフツーにデッキ組んだ方が強いです。
これに気がつくまでにちょっと時間がかかってしまいました。
・マナ・マイア
LSVは3.5、わたしはB評価(3.0)をつけていた小動物ですが。
金属術をやらない限り、あまり活躍しません。
ターン3に4マナの呪文が使えることがうれしいデッキが組めれば別なんですが、なかなかそういうデッキは組めません。
お互い手札を使い切るゲームになることが多く、序盤に1ターン稼いでもあまり意味はないです。
4マナのエース・カードって、《オキシダの屑鉄溶かし》《皮裂き》のようなリアクティブなカードか、《金属の駿馬》《錆びた秘宝》《ルーメングリッドのドレイク》のような金属術カードで、必ずしもターン3にプレイしてうれしいわけじゃないということもあります。
ターン5に6マナの呪文が使えるかというと、その頃までにはだいたい《煙霧吐き》か《屍百足》か《感染の賦活》か《伝染病の留め金》か《燃えさし鍛冶》か《電弧の痕跡》か《堕落の三角護符》で死んでます。
というか環境に1点除去多過ぎです。
マナ・マイアを4枚入れたら土地を4枚減らせるかというとそうはいかないので、大量に入れてもデッキ・パワーが下がるだけ。
今のところ3枚が上限かなという感じがしています。
他の環境のシールド戦で、マナ加速カードをデッキに4枚入れますか? というハナシだと思います。
金属術をやるか、《生体融合外骨格》みたいな装備品があるか、マイアに関するシナジーがあるかすれば別ですが。
C評価に下げることにしました。
例外は《パラジウムのマイア》のみ。
・感染デッキ
組めませんなー。
組めません。
毎回、組める可能性がないかどうかチェックしているんですが、プールに7枚以上感染クリーチャーがいたためしがありません。
《法務官の手》を引いたときはそれを含めて4枚しかいなかった・・・。
じゃあ相手を毒殺したことがないかというとそんなことはなくて、《屍肉の呼び声》+《伝染病エンジン》とか、《感染の三角護符》+《憤怒の三角護符》+《伝染病の留め金》とか、それなりに毒殺してたりします。
それに、相手に毒殺されたことが一度と、ほぼ毒殺されかかったことが一度ありました。
ただしそれも、コテコテの感染デッキではなく、《生体融合外骨格》絡みと増殖絡みでした。
感染生物だけでどうこうするのはほぼ不可能で、毒をやるなら増殖は不可欠だと思います。
感染生物を普通のデッキに入れて除去として使うやり方もあるのではないか、ということも思ったのですが、そういう使い方はあまり意味がなかったです。
ときどき見かける「19ダメージと毒カウンター9個を与えて負けるデッキ」になっちゃいます。
たいてい、同じマナ域に、より優秀なブロッカーか、2点3点殴れる生物がいるはずで、相手のアタッカーを弱らせることができるとはいえトドメは刺せないようなものを入れるくらいならそっちを入れる方がいいです。
ただし、飛んでる《疫病のとげ刺し》、犠牲者をこちらが選べる《屍百足》《絡み森の鮟鱇》《屍肉の呼び声》、いっぱい出てくる《感染の三角護符》は例外で、なかなかやりおります。
・リミテッド向きのギミック
いろんなギミックを組み込んだデッキも組んでみました。
《マイア鍛冶》+《マイアの感電者》とか、《ミミックの大桶》+《きらめく鷹》+《伝染病の留め金》+《ゴーレムの鋳造所》とか、《試作品の扉》+《転倒の磁石》とか。
しかし、そういうデッキは呆れるほど勝てません。
だいたい、相手のボムに対処できずに負けてしまいます。
環境にアーティファクト除去と1点除去がいっぱいあるため、そういうジョニー系のデッキはすぐに対処されちゃうんですね。
■LSVとのカード評価の差の見直し
事前のカード評価の際に、LSVのリミテッド向けの評価との違いをまとめておいたわけですが、ある程度実戦をやったこの段階で、改めて見直してみました。
・アーキタイプのキー・カード
やっぱりマナ・マイアはいろんなデッキで見られます。
一方で、《オーリオックの模造品》《逆刺の戦具》《虚無の呪文爆弾》を見かけたことは一度もありません。
やっぱ、低マナ域のアーティファクトなら何でも入るってわけでもないようです。
感染はデッキ自体を見かけないので、未だに《荒廃のマンバ》も《嚢胞抱え》も見たことがありません。
《死体の野犬》は一度だけ見ましたが、感染デッキではなかったので、たぶん2枚取れたんでしょう。
・アーティファクト除去
これはLSVが正しかったと思います。
殺すべきクリーチャーの入っていないデッキはないが、壊すべきアーティファクトの入っていないデッキはある、と思っていたのですが、それはあまり正しくありませんでした。
というか、初戦は確かにそうなんですけど、勝っていくに従って、相手のデッキには必ず壊すべきアーティファクトが入ってくるんですね。
だからアーティファクトの確定除去はA評価で良かったようです。
・高マナ域
上に書いたようなわけで、これはわたしの評価でもまだ甘かったようです。
・増殖
これはかなり強い能力でした。
もちろんカード・プールに依存するんですが。
デッキに3枚カウンター関係のカードが入るようなら、1段階評価を上げて良さそうな気がします。
・カード・アドバンテージ
《思考の三角護符》は強いですよ! > LSV
でも《よじれた映像》はない。
一方で《肉体アレルギー》も強かったです。
・A評価とS評価の対応
これはまだ何とも。
S評価のカードをそんなにたくさん引いてないし見てもいないですから。
■カード評価の見直し
カード評価もすっかり見直しました。
変更点をまとめます。
・金属術
いずれも、金属術の組めるプールのときの評価は据え置きで、基本評価だけ下げました。
o 金属術能力を持つカード
《オーリオックの刃工》:B評価→D評価
《オーリオックの太陽追い》:A評価→D評価
《刃族の狂戦士》:B評価→D評価
《冷たき集いの吸血鬼》:C評価→D評価
《甲殻の鍛冶工》:B評価→D評価
《エズーリの大部隊》:S評価→B評価
《感電破》:A評価→B評価
《ガルマの保護者》:B評価→D評価
《不退転の大天使》:S評価→A評価
《カルドーサのフェニックス》:S評価→A評価
《錆びた秘宝》:B評価→D評価
《嵌め乗りの滑空者》B評価→D評価
《ヴィダルケンのセルターチ》:A評価→D評価
o 軽量アーティファクト
《銅のマイア》《金のマイア》《鉄のマイア》《鉛のマイア》《銀のマイア》:B評価→C評価
《地平線の呪文爆弾》:B評価→C評価
《浸透のレンズ》:B評価→C評価
《活線の鞭》:B評価→C評価
《メムナイト》:C評価→D評価
《起源の呪文爆弾》:C評価→D評価
o 鍛冶
《生命鍛冶》:C評価→D評価
《マイア鍛冶》:B評価→C評価
《謎鍛冶》:B評価→C評価
・高マナ域
《最上位のティラナックス》:C評価→B評価
《アージェンタムの鎧》:A評価→S評価
《ダークスティールの歩哨》:B評価→A評価
《炎生まれのヘリオン》:D評価→C評価
《絡み森の主》:B評価→S評価
《白金の帝像》:B評価→S評価
《屑鉄潜りの海蛇》:B評価→A評価
《災難の塔》:B評価→A評価
・感染
《胆液の鼠》:C評価→D評価
《胆液爪のマイア》:C評価→D評価
《媒介のアスプ》:C評価→D評価
・3/3飛行
《屍気を飛ばすもの》:A評価→B評価
《空長魚の群れ》:A評価→B評価
・アーティファクト除去
《存在の破棄》:B評価→A評価
《粉砕》:B評価→A評価
《シルヴォクの模造品》:B評価→A評価
・《高僧の見習い》
ためしに使ってみたら強かった。
1/1が3体並んでいるところに《ヴァルショクの模造品》が攻撃していきます。
基本はD評価据え置きですが、アーティファクト・クリーチャーの多いプールではC評価に。
・《苦行主義》
基本はB評価据え置きですが、パワー・カードの多いプールではA評価に。
・《荒廃のマンバ》《屍肉の呼び声》
増殖するカードがあるならB評価に。
・《知性の爆発》:S評価→A評価
使ってみたら意外と大したことありませんでした・・・。
・《瀉血》:B評価→C評価
このカードが活躍するようなデッキは組み難いようです。
さすがわLSV。
・《鉄を食うもの》:C評価→D評価
ご家庭でご不要になった自転車や冷蔵庫なんてそうそうないんです。
そんなにしょっちゅう来られても。
・《肉体アレルギー》:B評価→A評価
環境にはこのカードが必要な状況が溢れています。
・《生体融合外骨格》:D評価→A評価
こいつはこれだけで勝てるカードでした。
・《ミミックの大桶》:B評価→A評価
けっこうA評価相当の生物がコロコロ死ぬ環境でした。
かなり強い。
・《危険なマイア》:C評価→B評価
ちょっと甘く見てました。
この子はかなりやる子です。
・《漸増爆弾》:B評価→C評価
もともとシールド戦では得しにくいカードではあります。
そして、高マナ域のボムになかなか届きません。
《マイア鍛冶》とか《マイアの戦闘球》とかに対してはいい仕事するので、そんなときにサイド・インする感じ。
・《皮裂き》:S評価→A評価
強いのは確かですが、相手の3/3飛行を落としてこっちに3/3が残ってたら勝ち、というゲームではなかったのでした。
S評価つけるほど決定的なものではありませんでした。
・《トゲ撃ちの古老》:A評価→B評価
除去されなければ強いですが、たいてい除去されます。
それでも1枚か2枚のアドバンテージは稼げるので、B評価は確実にあると思います。
・《地層の鎌》:B評価→A評価
ひたすら強かった。
・《憤怒の三角護符》:C評価→B評価
思ったより全然強かった。
8マナ9点火力です。
・《思考の三角護符》:C評価→B評価
思ったより引けます。
・《粗石の魔道士》:B評価→C評価
普通のデッキに入っている1マナのアーティファクトにはB評価できるものはないことが分かってきました。
明確なターゲットのあるときだけ評価すれば十分です。
■カード評価の見直し後のデッキの評価点とゲーム勝率
ここまでの対戦で選択したデッキの色の評価点が見直しでどう変わったかを、再び表にまとめてみました。
デッキ:評価点:ゲーム成績とゲーム勝率
#1-青赤:63点→54点:6勝4敗=60.0%
#2-青黒:54点→49点:4勝3敗=57.1%
#2-緑白:45点→43点:0勝1敗=0.0%
#3-白黒:56点→50点:2勝7敗=22.2%
#4-白黒+緑:55点→50点:7勝5敗=58.3%
#5-青赤+緑:64点→56点:4勝4敗=50.0%
#6-赤緑:48点→45点:6勝3敗=66.7%
#6-白青+緑:57点→48点:0勝1敗=0.0%
コモン・アンコモンのカードの評価点が平均して下がって、上がってるカードはレア以上が多いので、全体的に評価点は下がり気味です。
相関係数は次の通りとなりました。
全デッキ:0.276 → 0.418
4ゲーム以上を戦ったデッキ:-0.203 → -0.197
ちょっとは改善したとはいえ、まだまだです。
しかしこれは、誤った環境理解の元に構築したデッキの成績ですので、新しいカード評価も相変わらず信頼性が低いということでもないと思いますというかそうじゃないといいなあ。
というか、実戦を通じて「やっぱりこうだった」というのをカード評価の見直しに還元した結果、相関係数がいくぶん改善しているというのが重要で、少なくとも見直しの方向は間違っていないことが分かります。
というわけで、リリース・イベントはあと一週間。
挽回に努めましょう。
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