斎藤プロが遅延行為で失格の裁定を受け、続いて一年半の資格停止されたと聞きました。
「遅延行為」は、「遅いプレイ」ではなく、時間切れを利用してマッチ結果を操作しようとする不正です。(http://mjmj.info/data/docs/slowplay.txt)
極論すると、そのラウンド中対戦相手よりずっと早くプレイし続けていても、遅延行為に該当するケースはあります。
ちょっとプレイが遅かったからDQ食らった、ということじゃないんですね。
それじゃ実際のところどういう状況だったのかということですが、現場におられた日本人ジャッジの方のブログに少し詳しい説明が載っています。
http://samoamagic.blog91.fc2.com/blog-entry-130.html
これらの事情からすると、わたしにも失格は当然に思えます。
瓜田不納履 李下不正冠で、普通ならやらないような、不正の意図を推測させる行為は慎むべきです。
・・・と一方的に片付けるのはフェアではないですか。
斎藤プロの主張もご紹介すべきでしょう。
http://harurumtg.blog41.fc2.com/blog-entry-155.html
http://harurumtg.blog41.fc2.com/blog-entry-156.html
一方で、資格停止の審査基準と、今回の裁定理由が公表されないことは、競技マジック・プレイヤーの方々の不安を徒に煽るのではないかと危惧されます。
DCIは資格停止の判断基準を公開しておらず、個別の資格停止案件の理由も公表していません。
これは、そもそも泥棒をしたらいかんのだから、泥棒をしたら懲役何年になるかを気にする必要はないでしょ? ということかもしれません。
が、懲役何年にするかは裁判官が靴を投げて決めます、という刑法に納得できる国民はいません。
すべては安心して暮らせる社会、安心して遊べる環境を作るための工夫なのですから、プレイヤーがそのシステムにどういう心証を抱くかはたいへん重要です。
一般的に、より悪いことをすればより厳しく罰せらるるという信頼があるからこそ、システム全体に対する信頼が生まれます。
それは、捕まったときに真実を告白したり、罰を受ける間に反省したりすることにつながります。
DCIはプレイヤーが不正行為を思いとどまるための抑止力として資格停止を運用しているのでしょうから、これらの基準/理由は本来公開/公表すべき性質のものではないかと思います。
ジャッジにも影響があるのじゃないでしょうか。
懲罰裁定委員会が信頼できないとき、目の前にいる一週間後に殿堂入りするプレイヤーにDQ出せますか?
あるいは、それを出せる人じゃないとジャッジになれないというシステムは正しいですか?
今回はとりわけ、
・一週間後には殿堂入りするはずだったプレイヤーに対する資格停止である
・現在ただ今資格停止されているプレイヤーの中で、遅延行為を理由とされているのが斎藤プロだけである(http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/suspended)
という事情があり、説明を聞きたいと思っているプレイヤー/関係者は少なくないのではないと思います。
わたしは、次のようなことを説明して欲しいです。
・一般に、過去のDQ/サスペンド歴はサスペンド裁定に影響するのか
・「遅いプレイ」の警告の累積は「遅延行為」のDQを機とするサスペンド裁定に影響するのか
・DCIに提出する本人のアピールは影響するのか
・殿堂入りの件は影響するのか
「これこれの事情があったから一年半のサスペンド」なのか、「遅延行為の失格は一年半のサスペンド」なのかで、プレイヤー側の受ける心証はだいぶ変わると思います。
さて、本題です。
こういう話題ではいつも、「MOなら遅延行為はなくなる」という論調が出ることがあるんですが。
実はそれは微妙な問題を孕んでいます。
このブログではときどき書くことですが、実はわたしのPCはかなりオンボロでして、パーマネントの数が増えてくると、クリック1つするのに10秒以上かかるような状態になってしまいます。
これは別にわたしだけではなくて、MOのプレイヤーの中にはときどきご同輩がいます。
(リッチな日本人の中にはさすがにいませんけど。)
こういうプレイヤーがコントロール・デッキを使い、コントロール・ミラーになった場合、30分の持ち時計に収まるようにプレイするのが難しくなります。
そんなわたしが最初のゲームを15分掛けて取って2本目に進む場合、対戦相手があからさまな時間攻撃を仕掛けてくることがあります。
つまり、無意味なアタックをしてブロック指定のための時間を掛けさせたり、もう勝ち目が残っていないのにゲームを続けたりします。
あと1ターンか2ターンで勝ちというところで時間切れでマッチを落としたことが何度もありました。
F4を使えとかF6を使えとかアドバイスしてくれる親切な人もいますが、もちろん可能な限りそうしていますけど、相手のエンドにやることのあるデッキではそれもできません。
(「ターン・エンドまでF4」みたいなショート・カットがあるといいんですが。)
ただし、当然ですが、MOではそうした対戦相手のプレイはすべて正当であり、悪いのはオンボロPCを使っているわたしの方です。
時間切れでしか勝てないと分かったときに、MOでは積極的にそうする手段がある(場合もある)ということですね。
現在ではコントロール・デッキをプレイしないことでこの問題を回避しています。
まあ、それは単なる愚痴なのですが。
ともあれ、同じスペックのパソコンを用意しないと、MOでは公平な競技条件にはなりません。
対戦時間管理に関してMOが紙のマジックよりも優れた競技環境である、とまでは言えないんじゃないかと思います。
「遅延行為」は、「遅いプレイ」ではなく、時間切れを利用してマッチ結果を操作しようとする不正です。(http://mjmj.info/data/docs/slowplay.txt)
極論すると、そのラウンド中対戦相手よりずっと早くプレイし続けていても、遅延行為に該当するケースはあります。
ちょっとプレイが遅かったからDQ食らった、ということじゃないんですね。
それじゃ実際のところどういう状況だったのかということですが、現場におられた日本人ジャッジの方のブログに少し詳しい説明が載っています。
http://samoamagic.blog91.fc2.com/blog-entry-130.html
これらの事情からすると、わたしにも失格は当然に思えます。
瓜田不納履 李下不正冠で、普通ならやらないような、不正の意図を推測させる行為は慎むべきです。
・・・と一方的に片付けるのはフェアではないですか。
斎藤プロの主張もご紹介すべきでしょう。
http://harurumtg.blog41.fc2.com/blog-entry-155.html
http://harurumtg.blog41.fc2.com/blog-entry-156.html
一方で、資格停止の審査基準と、今回の裁定理由が公表されないことは、競技マジック・プレイヤーの方々の不安を徒に煽るのではないかと危惧されます。
DCIは資格停止の判断基準を公開しておらず、個別の資格停止案件の理由も公表していません。
これは、そもそも泥棒をしたらいかんのだから、泥棒をしたら懲役何年になるかを気にする必要はないでしょ? ということかもしれません。
が、懲役何年にするかは裁判官が靴を投げて決めます、という刑法に納得できる国民はいません。
すべては安心して暮らせる社会、安心して遊べる環境を作るための工夫なのですから、プレイヤーがそのシステムにどういう心証を抱くかはたいへん重要です。
一般的に、より悪いことをすればより厳しく罰せらるるという信頼があるからこそ、システム全体に対する信頼が生まれます。
それは、捕まったときに真実を告白したり、罰を受ける間に反省したりすることにつながります。
DCIはプレイヤーが不正行為を思いとどまるための抑止力として資格停止を運用しているのでしょうから、これらの基準/理由は本来公開/公表すべき性質のものではないかと思います。
ジャッジにも影響があるのじゃないでしょうか。
懲罰裁定委員会が信頼できないとき、目の前にいる一週間後に殿堂入りするプレイヤーにDQ出せますか?
あるいは、それを出せる人じゃないとジャッジになれないというシステムは正しいですか?
今回はとりわけ、
・一週間後には殿堂入りするはずだったプレイヤーに対する資格停止である
・現在ただ今資格停止されているプレイヤーの中で、遅延行為を理由とされているのが斎藤プロだけである(http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/suspended)
という事情があり、説明を聞きたいと思っているプレイヤー/関係者は少なくないのではないと思います。
わたしは、次のようなことを説明して欲しいです。
・一般に、過去のDQ/サスペンド歴はサスペンド裁定に影響するのか
・「遅いプレイ」の警告の累積は「遅延行為」のDQを機とするサスペンド裁定に影響するのか
・DCIに提出する本人のアピールは影響するのか
・殿堂入りの件は影響するのか
「これこれの事情があったから一年半のサスペンド」なのか、「遅延行為の失格は一年半のサスペンド」なのかで、プレイヤー側の受ける心証はだいぶ変わると思います。
さて、本題です。
こういう話題ではいつも、「MOなら遅延行為はなくなる」という論調が出ることがあるんですが。
実はそれは微妙な問題を孕んでいます。
このブログではときどき書くことですが、実はわたしのPCはかなりオンボロでして、パーマネントの数が増えてくると、クリック1つするのに10秒以上かかるような状態になってしまいます。
これは別にわたしだけではなくて、MOのプレイヤーの中にはときどきご同輩がいます。
(リッチな日本人の中にはさすがにいませんけど。)
こういうプレイヤーがコントロール・デッキを使い、コントロール・ミラーになった場合、30分の持ち時計に収まるようにプレイするのが難しくなります。
そんなわたしが最初のゲームを15分掛けて取って2本目に進む場合、対戦相手があからさまな時間攻撃を仕掛けてくることがあります。
つまり、無意味なアタックをしてブロック指定のための時間を掛けさせたり、もう勝ち目が残っていないのにゲームを続けたりします。
あと1ターンか2ターンで勝ちというところで時間切れでマッチを落としたことが何度もありました。
F4を使えとかF6を使えとかアドバイスしてくれる親切な人もいますが、もちろん可能な限りそうしていますけど、相手のエンドにやることのあるデッキではそれもできません。
(「ターン・エンドまでF4」みたいなショート・カットがあるといいんですが。)
ただし、当然ですが、MOではそうした対戦相手のプレイはすべて正当であり、悪いのはオンボロPCを使っているわたしの方です。
時間切れでしか勝てないと分かったときに、MOでは積極的にそうする手段がある(場合もある)ということですね。
現在ではコントロール・デッキをプレイしないことでこの問題を回避しています。
まあ、それは単なる愚痴なのですが。
ともあれ、同じスペックのパソコンを用意しないと、MOでは公平な競技条件にはなりません。
対戦時間管理に関してMOが紙のマジックよりも優れた競技環境である、とまでは言えないんじゃないかと思います。
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