スタンダード・コモン構築のメタゲーム SoMシーズンのまとめ
2011年2月25日 ゲーム本日SPDCシーズン15の世界選手権が終了しました。
これで今シーズンのスタンダード・コモン構築シーズンの全日程が終了です。
わたしの成績はというと、
優勝/2位/3-4位/5-8位:シーズン・ポイント・ランキング:世界選手権
・MPDCシーズン11 … 1回/1回/2回/3回:2位:5-8位タイ
・SPDCシーズン15 …無し/1回/1回/3回:5位:5位
でした。
感染デッキでファイナル進出3回なら御の字ですなー。
それでは、メタゲームをまとめてみましょう。
調査対象はSPDC 15.01-12とMPDC 11.01-14+世界選手権です。
使用デッキの残っていないデッキについては加算していません。
SPDCの世界選手権のデッキ・リストは来週まで出ないので、除外しています。
トップ8に入ったデッキのアーキタイプと回数は次の分布となりました。
■ティア1
○DiggerFisherコントロール … 71回
・白青黒赤コントロール/40 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15449
・白青黒コントロール/29 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15473
・白黒コントロール/2
■ティア1.5
○赤白上陸系 … 38回
・赤白上陸/34 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=14787
・赤白タッチ黒上陸/3
・赤緑白上陸/1
○トークン … 22回
・緑白青トークン/15 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15336
・赤緑白トークン/3
・赤緑トークン/2
・赤緑白青トークン/2
○感染 … 19回
・青黒赤緑感染/8 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=14952
・緑青黒感染/5
・緑青感染/4
・白黒/1
・緑青黒+赤感染/1
■ティア2
○赤単 … 9回
・赤単アグロ/8 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15299
・赤単バーン/1
○赤白青アグロ・コントロール … 9回
・赤白青《戦隊の鷹》/8 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15180
・赤白青アグロ・コントロール/1
○同盟者アグロ … 9回
・緑青黒同盟者/5
・赤緑白青同盟者/4 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15517
■ローグ
○赤白金属術 … 3回
○白青黒ミル … 3回
○青赤《方解石のカミツキガメ》 … 3回
○土地破壊 … 3回
○その他 … 17回
こうしてみると、ティア1.5までの4つのアーキタイプで、《コーの空漁師》と《戦隊の鷹》が4枚ずつ入っていないのは感染だけですね。
《コーの空漁師》と《戦隊の鷹》のシーズンだったと言っていいのでは。
ところで、その感染の19回のトップ8のうち12回はわたしです。
ということはわたしがいなかったら感染はティア2だったわけです。
わたしは元来コントロール・プレイヤーで、本当なら白青黒コントロールをプレイしていたい方なんですけど、パソコンが遅いのでそれができないために仕方なく感染を使っているという側面があります。
何が言いたいかというと、今シーズンは《コーの空漁師》と《戦隊の鷹》のシーズンだったということです。
さて、戦前のわたしの予測はどうだったかというと、こういうものでした。
・ティア1
白青黒赤コントロール (Full English Breakfast)
赤白上陸
赤白青《戦隊の鷹》(Star Spangled Beats)
・ティア2
青赤Scroll Fiend
青赤緑トークン
赤単スライ
赤白青コントロール (AMURRICA)
緑白青《戦隊の鷹》&トークン
(以下新しいデッキ)
青黒感染アグロ・コントロール
黒緑感染ビートダウン
赤白金属術スライ
緑白金属術ビートダウン
まあ、だいたい当たったけど、細かいところで少し出入りがあったかな、という感じでしょうか。
○白青黒赤コントロールと赤白上陸がコントロールとアグロのトップ・ティアだろう、という予測は当たりました。
が、白青黒赤コントロールは、アグロ・デッキが衰退するに連れ、やがてバーンの抜けた白青黒コントロールへとシフトしていきました。
そこまでは読みきれず。
また、アグロ・コントロールのトップ・ティアとして赤白青《戦隊の鷹》を予測したのですが、これはどうやら少し外れたようです。(それでもティア2には踏み止まりましたが。)
○代わってトップ・ティア入りしたのはトークン。
いやはや、こんなに活躍するとは。
というよりも、ここまで緑白青一色になるとは (あー、緑白青は3色ですけどそうじゃなくて)。
青赤緑の方が少し優勢だろうくらいの予想だったのですが、これは大外れでした。
というのも、前環境の緑白青トークンは、いわゆるソウル・シスターズ (《魂の管理人》と《魂の従者》の8枚体制のデッキ) だったので、《魂の管理人》が落ちる今季は厳しいだろうと思ったのです。
ところが現環境のそれは《シルヴォクの生命杖》入りの新型です。
ソウル・シスターズが厳しいだろうという読み自体は当たりましたが、《シルヴォクの生命杖》は見落としてました。
その気になればエルドラージ・トークン1つで6点も9点もライフ・ゲインしていくわけですから、そりゃソウル・シスターズの比じゃありませんね。
○そして感染も活躍したのですが。
上述の通りで、それはわたしが無理矢理活躍させた側面が否めず。
おそらく本来はティア2でしょう。
○思ったより活躍したのは:
同盟者ですなー。
MPDC世界選手権を制したのも4色同盟者。
もう終ったアーキタイプだと思ってましたが、赤白上陸退場後のコントロール過多の環境で結果を出してきています。
この環境のコントロール・デッキって、デカくて飛んでたりトランプル持ってたりは基本的に苦手なんですね。
来季もこのままコントロール・へヴィな環境になりそうですし、嵌れば結果を残しそうではあります。
○思ったより活躍しなかったのは:
青赤Scroll Fiend、赤白青コントロール、金属術、というあたりです。
青赤Scroll Fiendは、《戦隊の鷹》やトークンなど、チャンプ・ブロッカーに溢れた環境ではいまいちだったようです。
赤白青コントロールが全く使われなかったのはちょっと意外でした。
その代わりに使われたのが白青黒赤コントロール。
何が違うかというと、《グレイブディガー》《減縮》《煙霧吐き》《破滅の刃》あたりです。
環境最速アグロである赤白上陸への耐性を付けるという意味で、これらの黒い選択肢があるのはやはり安定感が違いました。
やがて赤が抜けていき、同型対決に強い《精神腐敗》《バーラ・ゲドの蠍》あたりが入る白青黒コントロールへとシフトしていくわけなんですけど、そっちの方が適合する環境なんですね。
コントロールで赤とか使ってる場合じゃなかった。
金属術は単純に赤白上陸の下位互換でした。
普通、アグロ・デッキの勝負の場合、うんと軽いか、または少しだけ重くて少しだけ大きいデッキの方が強いはずなんですが。
赤白上陸というのはフシギなデッキで、速くて大きいんですね。
アグロ対決になるとまず負けません。
よって、赤白上陸以外のアグロ・デッキは、赤白上陸に対してはコントロールできるように作ってないと勝てないということになります。
トークンは、大量のチャンプ・ブロッカーをばら撒き、膨大なライフ・ゲインをすることで上陸をコントロールできます。
感染デッキも、完全アグロの緑青のビルドではなかなか勝てず、サイドに除去をこれでもかと積んでいる3色4色のビルドで初めて実績が残せます。
金属術はそういう器用な立ち回りができないのが勝てない原因だと思います。
さて、もう再来週から来季が始まります。
環境予測とかもやらないといけないのですが、その前にMBSのリリース・イベントですなー。
これに出ないとデッキ組むのに必要なコモン・カードも揃いませんし。
スタンダード・コモン構築は、お金は全然かかりませんし、コンスタントに大会は開催されてますし、お手軽でいいですよ。
みなさんも是非どうぞ。
PDCMagic.com: http://forums.pdcmagic.com/
これで今シーズンのスタンダード・コモン構築シーズンの全日程が終了です。
わたしの成績はというと、
優勝/2位/3-4位/5-8位:シーズン・ポイント・ランキング:世界選手権
・MPDCシーズン11 … 1回/1回/2回/3回:2位:5-8位タイ
・SPDCシーズン15 …無し/1回/1回/3回:5位:5位
でした。
感染デッキでファイナル進出3回なら御の字ですなー。
それでは、メタゲームをまとめてみましょう。
調査対象はSPDC 15.01-12とMPDC 11.01-14+世界選手権です。
使用デッキの残っていないデッキについては加算していません。
SPDCの世界選手権のデッキ・リストは来週まで出ないので、除外しています。
トップ8に入ったデッキのアーキタイプと回数は次の分布となりました。
■ティア1
○DiggerFisherコントロール … 71回
・白青黒赤コントロール/40 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15449
・白青黒コントロール/29 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15473
・白黒コントロール/2
■ティア1.5
○赤白上陸系 … 38回
・赤白上陸/34 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=14787
・赤白タッチ黒上陸/3
・赤緑白上陸/1
○トークン … 22回
・緑白青トークン/15 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15336
・赤緑白トークン/3
・赤緑トークン/2
・赤緑白青トークン/2
○感染 … 19回
・青黒赤緑感染/8 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=14952
・緑青黒感染/5
・緑青感染/4
・白黒/1
・緑青黒+赤感染/1
■ティア2
○赤単 … 9回
・赤単アグロ/8 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15299
・赤単バーン/1
○赤白青アグロ・コントロール … 9回
・赤白青《戦隊の鷹》/8 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15180
・赤白青アグロ・コントロール/1
○同盟者アグロ … 9回
・緑青黒同盟者/5
・赤緑白青同盟者/4 http://pdcmagic.com/gatherling/deck.php?mode=view&id=15517
■ローグ
○赤白金属術 … 3回
○白青黒ミル … 3回
○青赤《方解石のカミツキガメ》 … 3回
○土地破壊 … 3回
○その他 … 17回
こうしてみると、ティア1.5までの4つのアーキタイプで、《コーの空漁師》と《戦隊の鷹》が4枚ずつ入っていないのは感染だけですね。
《コーの空漁師》と《戦隊の鷹》のシーズンだったと言っていいのでは。
ところで、その感染の19回のトップ8のうち12回はわたしです。
ということはわたしがいなかったら感染はティア2だったわけです。
わたしは元来コントロール・プレイヤーで、本当なら白青黒コントロールをプレイしていたい方なんですけど、パソコンが遅いのでそれができないために仕方なく感染を使っているという側面があります。
何が言いたいかというと、今シーズンは《コーの空漁師》と《戦隊の鷹》のシーズンだったということです。
さて、戦前のわたしの予測はどうだったかというと、こういうものでした。
・ティア1
白青黒赤コントロール (Full English Breakfast)
赤白上陸
赤白青《戦隊の鷹》(Star Spangled Beats)
・ティア2
青赤Scroll Fiend
青赤緑トークン
赤単スライ
赤白青コントロール (AMURRICA)
緑白青《戦隊の鷹》&トークン
(以下新しいデッキ)
青黒感染アグロ・コントロール
黒緑感染ビートダウン
赤白金属術スライ
緑白金属術ビートダウン
まあ、だいたい当たったけど、細かいところで少し出入りがあったかな、という感じでしょうか。
○白青黒赤コントロールと赤白上陸がコントロールとアグロのトップ・ティアだろう、という予測は当たりました。
が、白青黒赤コントロールは、アグロ・デッキが衰退するに連れ、やがてバーンの抜けた白青黒コントロールへとシフトしていきました。
そこまでは読みきれず。
また、アグロ・コントロールのトップ・ティアとして赤白青《戦隊の鷹》を予測したのですが、これはどうやら少し外れたようです。(それでもティア2には踏み止まりましたが。)
○代わってトップ・ティア入りしたのはトークン。
いやはや、こんなに活躍するとは。
というよりも、ここまで緑白青一色になるとは (あー、緑白青は3色ですけどそうじゃなくて)。
青赤緑の方が少し優勢だろうくらいの予想だったのですが、これは大外れでした。
というのも、前環境の緑白青トークンは、いわゆるソウル・シスターズ (《魂の管理人》と《魂の従者》の8枚体制のデッキ) だったので、《魂の管理人》が落ちる今季は厳しいだろうと思ったのです。
ところが現環境のそれは《シルヴォクの生命杖》入りの新型です。
ソウル・シスターズが厳しいだろうという読み自体は当たりましたが、《シルヴォクの生命杖》は見落としてました。
その気になればエルドラージ・トークン1つで6点も9点もライフ・ゲインしていくわけですから、そりゃソウル・シスターズの比じゃありませんね。
○そして感染も活躍したのですが。
上述の通りで、それはわたしが無理矢理活躍させた側面が否めず。
おそらく本来はティア2でしょう。
○思ったより活躍したのは:
同盟者ですなー。
MPDC世界選手権を制したのも4色同盟者。
もう終ったアーキタイプだと思ってましたが、赤白上陸退場後のコントロール過多の環境で結果を出してきています。
この環境のコントロール・デッキって、デカくて飛んでたりトランプル持ってたりは基本的に苦手なんですね。
来季もこのままコントロール・へヴィな環境になりそうですし、嵌れば結果を残しそうではあります。
○思ったより活躍しなかったのは:
青赤Scroll Fiend、赤白青コントロール、金属術、というあたりです。
青赤Scroll Fiendは、《戦隊の鷹》やトークンなど、チャンプ・ブロッカーに溢れた環境ではいまいちだったようです。
赤白青コントロールが全く使われなかったのはちょっと意外でした。
その代わりに使われたのが白青黒赤コントロール。
何が違うかというと、《グレイブディガー》《減縮》《煙霧吐き》《破滅の刃》あたりです。
環境最速アグロである赤白上陸への耐性を付けるという意味で、これらの黒い選択肢があるのはやはり安定感が違いました。
やがて赤が抜けていき、同型対決に強い《精神腐敗》《バーラ・ゲドの蠍》あたりが入る白青黒コントロールへとシフトしていくわけなんですけど、そっちの方が適合する環境なんですね。
コントロールで赤とか使ってる場合じゃなかった。
金属術は単純に赤白上陸の下位互換でした。
普通、アグロ・デッキの勝負の場合、うんと軽いか、または少しだけ重くて少しだけ大きいデッキの方が強いはずなんですが。
赤白上陸というのはフシギなデッキで、速くて大きいんですね。
アグロ対決になるとまず負けません。
よって、赤白上陸以外のアグロ・デッキは、赤白上陸に対してはコントロールできるように作ってないと勝てないということになります。
トークンは、大量のチャンプ・ブロッカーをばら撒き、膨大なライフ・ゲインをすることで上陸をコントロールできます。
感染デッキも、完全アグロの緑青のビルドではなかなか勝てず、サイドに除去をこれでもかと積んでいる3色4色のビルドで初めて実績が残せます。
金属術はそういう器用な立ち回りができないのが勝てない原因だと思います。
さて、もう再来週から来季が始まります。
環境予測とかもやらないといけないのですが、その前にMBSのリリース・イベントですなー。
これに出ないとデッキ組むのに必要なコモン・カードも揃いませんし。
スタンダード・コモン構築は、お金は全然かかりませんし、コンスタントに大会は開催されてますし、お手軽でいいですよ。
みなさんも是非どうぞ。
PDCMagic.com: http://forums.pdcmagic.com/
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