「マジック・サポート」更新
2011年6月18日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:「マジック:ザ・ギャザリング―統率者」
「Commander」はいつGathererに登録されるのだろう。
もう発売日過ぎてるのに。
・・・とか思ってたら、実は「Commander」ではなく「Magic: The Gathering-Commander」だったのでした。
気が付かなかったー。
というわけでこちらにも大慌てで登録完了。
なんと、318枚もあるんですね。
シングルトン・フォーマットの為せる業ですか。
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:2011年6月17日のオラクル更新を反映
新キーワード能力「呪禁」関係の書き換えと、法務官が2種類増えました。
併せて総合ルールも更新されましたが、さて、日本語版は公開されるのでしょうか。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
ところで、法務官はラテン語のPraetorの訳語ですが、かならずしも司法専門の役職というわけじゃありませんでした。
この訳語はどうもあまり適切ではないのではと思うこともあります。
もともとPraetorは、共和制ローマにおいてConsul(執政官)の仕事が増えてきて、Consulの代理が必要になったので増えた官職だったようです。
Consulの仕事は軍事と行政です。
当時はこの二つはそれほど明確に分離されてはいなかったんです。
軍事も公共工事も同じローマ軍という組織がやる体制だったので、同じヒトが指揮したんですね。
軍事と行政のトップというと、現在の大統領みたいなものと思うかもしれませんが、それもちょっと違ってまして、元老院から仕事を頼まれてそれをやるというスタイルだったようです。
Consulにあっちで戦争をやってくれ、と言った後で、こっちで土木工事をする必要ができたら、もう一人Consulがいないと困っちまいますよね。
Consulはもともと2名いるんですけど、それでも足らなくなってPraetorを作ったわけです。
だからPraetorもConsul同様Imperium(命令権)を持っています。
つまり、もともと軍司令官兼行政官なのです。
その後ローマ法の整備が進み、非軍事の行政機能が拡大するに連れて、Praetorはそれを監督することが多くなっていきます。
首都ローマの行政組織には特にそういう機能が求められていきました。
そこで、ローマにはPraetor urbanus(首都法務官)とPraetor peregrinusの2名が置かれるようになり、前者がローマ市民に関する司法専任、後者が市民権の無い者(つまり、奴隷や属州出身で軍務経験の無い者)の司法専任になりました。
ここでようやく「法務官」の訳語に相応しい官職が登場してきたのです。
時は紀元前227年、共和制ローマによるイタリア半島統一を目前に控えた頃のことです。
が、これ以後はPraetor=法務官だったわけでもないんです。
やがてローマは属州を増やしていくことになるのですが、そこには専任のPraetorが赴任するようになります。
このPraetorはつまり属州総督です。属州の軍事と行政のトップであって、伝統的な意味でのPraetorです。
アウグストゥスによってローマが帝政に移行すると、PraetorはImperiumを失い、人数が増えます。その数12名。
皇帝の補佐をする行政組織の長という意味合いが強まります。
ティベリウス帝のときには16人もいました。
こうなるともう「大臣」とか「長官」とか訳した方がいいくらいで、実際クラウディウス帝のときには、信託遺贈(これも古代ローマ独特の風習ですね。話すと長いです)を専門に扱うPraetorが2名置かれたりしています。
帝政期のPraetorと共和制時代のPraetorは同じ名前の別物と思った方がいいと思います。
マジックのPraetorはどのPraetorのイメージなんでしょうね。
なんとなく、Imperiumは持ってそうなので、共和制のPraetorかな。
「Commander」はいつGathererに登録されるのだろう。
もう発売日過ぎてるのに。
・・・とか思ってたら、実は「Commander」ではなく「Magic: The Gathering-Commander」だったのでした。
気が付かなかったー。
というわけでこちらにも大慌てで登録完了。
なんと、318枚もあるんですね。
シングルトン・フォーマットの為せる業ですか。
■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:2011年6月17日のオラクル更新を反映
新キーワード能力「呪禁」関係の書き換えと、法務官が2種類増えました。
併せて総合ルールも更新されましたが、さて、日本語版は公開されるのでしょうか。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
ところで、法務官はラテン語のPraetorの訳語ですが、かならずしも司法専門の役職というわけじゃありませんでした。
この訳語はどうもあまり適切ではないのではと思うこともあります。
もともとPraetorは、共和制ローマにおいてConsul(執政官)の仕事が増えてきて、Consulの代理が必要になったので増えた官職だったようです。
Consulの仕事は軍事と行政です。
当時はこの二つはそれほど明確に分離されてはいなかったんです。
軍事も公共工事も同じローマ軍という組織がやる体制だったので、同じヒトが指揮したんですね。
軍事と行政のトップというと、現在の大統領みたいなものと思うかもしれませんが、それもちょっと違ってまして、元老院から仕事を頼まれてそれをやるというスタイルだったようです。
Consulにあっちで戦争をやってくれ、と言った後で、こっちで土木工事をする必要ができたら、もう一人Consulがいないと困っちまいますよね。
Consulはもともと2名いるんですけど、それでも足らなくなってPraetorを作ったわけです。
だからPraetorもConsul同様Imperium(命令権)を持っています。
つまり、もともと軍司令官兼行政官なのです。
その後ローマ法の整備が進み、非軍事の行政機能が拡大するに連れて、Praetorはそれを監督することが多くなっていきます。
首都ローマの行政組織には特にそういう機能が求められていきました。
そこで、ローマにはPraetor urbanus(首都法務官)とPraetor peregrinusの2名が置かれるようになり、前者がローマ市民に関する司法専任、後者が市民権の無い者(つまり、奴隷や属州出身で軍務経験の無い者)の司法専任になりました。
ここでようやく「法務官」の訳語に相応しい官職が登場してきたのです。
時は紀元前227年、共和制ローマによるイタリア半島統一を目前に控えた頃のことです。
が、これ以後はPraetor=法務官だったわけでもないんです。
やがてローマは属州を増やしていくことになるのですが、そこには専任のPraetorが赴任するようになります。
このPraetorはつまり属州総督です。属州の軍事と行政のトップであって、伝統的な意味でのPraetorです。
アウグストゥスによってローマが帝政に移行すると、PraetorはImperiumを失い、人数が増えます。その数12名。
皇帝の補佐をする行政組織の長という意味合いが強まります。
ティベリウス帝のときには16人もいました。
こうなるともう「大臣」とか「長官」とか訳した方がいいくらいで、実際クラウディウス帝のときには、信託遺贈(これも古代ローマ独特の風習ですね。話すと長いです)を専門に扱うPraetorが2名置かれたりしています。
帝政期のPraetorと共和制時代のPraetorは同じ名前の別物と思った方がいいと思います。
マジックのPraetorはどのPraetorのイメージなんでしょうね。
なんとなく、Imperiumは持ってそうなので、共和制のPraetorかな。
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