「マジック・サポート」更新
2013年2月16日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2013年2月1日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
今回の更新の内容はこちらで紹介されています。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/231d&page=3
前回に引き続き、訳してみますかなー。
========================================================
総合ルールの更新
文書全体を通じて、誤った字下げ(*1)を生じていた形式の誤りをいくつか修正しました。
(*1) 「indentation」って書いてあるので、「字下げ」としか訳しようがないんですが、実際はそうじゃないです。例えばこんな修正。
以前のテキスト:
For casual play and most ordinary situations, you’ll find what you need in the _Magic: The Gathering_ basic rulebook. You can download a copy of that rulebook from the Wizards of the Coast_(R) _Magic_ rules website at . If you’re sure this is where you want to be, keep reading.
新しいテキスト:
For casual play and most ordinary situations, you’ll find what you need in the _Magic: The Gathering_ basic rulebook. You can download a copy of that rulebook from the Wizards of the Coast(R) _Magic_ rules website at . If you’re sure this is where you want to be, keep reading.
ね?
■106.6
次を明確化するための一文を追加しました(*2)。マナの使い方に制限があって、それが決定されなかった選択に基づいている場合、そのマナを使うことはできません。706.7aに加えられた変更も参照してください。
(*2) って書いてあるんだけど、追加されてません。紆余曲折があったんでしょうなー。
■112.3c
すべての誘発型能力は「……とき/when」「……たび/whenever」または「……時/at」の語を含むけれども、必ずしもこれらの語で始まるわけではないことを明確にするための軽微な変更をしました。
■205.3j
プレインズウォーカー・タイプ一覧に「ドムリ/Domri」を追加しました。
■207.2c
「大隊/battalion」と「湧血/bloodrush」を能力語一覧に追加しました。
■306.5a
このルールは戦場にいないプレインズウォーカーの忠誠度を規定していますが、てことは「プレインズウォーカー・カード」と言わなくちゃなりません。
■401.5a(*3)
このルールは、呪文を唱えたり能力を起動している間にカードを引く場合、呪文を唱え終わるか能力を起動し終わるまで、そのカードは裏向きのままであると言ってます。ある効果(奇跡とか)が、引かれつつあるカードを公開することを許したり指示したりする場合でも、それはその呪文が唱え終わるか能力が起動し終わってから公開されることを明確化するための一文を追加しました。
(*3) って書いてあるんだけど、新しい総合ルールに401.5aなんてないんですなー。説明されている改訂は、401.5に対してなされています。
■406.3
このルールは、追放領域の裏向きのカードを「唱える」方法についても述べていますが、実は「プレイ」と言うべきところです。《法務官の掌握/Praetor’s Grasp》みたいなカードで、追放領域にある裏向きの土地カードをプレイすることだってあるわけですから。(*4)
(*4) 406.3 にはもうひとつ機能的な変更があります。っていうか、Mattの記事では言及されていない修正もけっこうあるんですよね。
■506.4d
このルールは、ブロック・クリーチャーでもあり攻撃されているプレインズウォーカーでもあるパーマネントは、クリーチャーとプレインズウォーカーの両方でなくなったときだけ戦闘から取り除かれることについて説明しています。でも、そういうパーマネントを戦闘から取り除く方法なら他にもありますよね(例えば再生するとか)。というわけで「だけ/only」というのはチと不正確なので、消しときました。
■607.1
このルールは「関連している能力」について述べています。その定義は、単一のオブジェクト上に印刷された2つの能力が、一方が行動をするかオブジェクトに影響を与えるかしていて、もう一方がその行動やオブジェクトを直接参照していることです。しかし、理論上は、プレイヤーも関連している能力の組によって影響を受けることがあります(《ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll》に印刷されてるやつとか)。それを反映するようにルールを直しました。
■611.2c
このルールは呪文や能力の解決によって生成された継続的効果が影響を与えるオブジェクトを決定するのに使われます。その効果がいずれかのオブジェクトの特性を変更するかコントローラーを変える場合、効果が発揮し始める時点で影響を受けるオブジェクトが決定され、それ以降には変更されません。例えば、《栄光の突撃/Glorious Charge》を唱えたなら、その解決の時点であなたがコントロールしているクリーチャーだけがボーナスを得ます。その後、そのターンにクリーチャーを唱えたり、クリーチャーのコントロールを得たとしても、そのクリーチャーはボーナスを得ません。しかしながら、もしもその継続的効果がどのオブジェクトの特性も変更せずコントローラーも変えない場合、影響を受けるオブジェクトは固定されません。例えば、《濃霧/Fog》を唱えたなら、そのターンに割り振られるすべての戦闘ダメージは軽減されます。《濃霧》の解決時点にそのダメージを割り振るクリーチャーが戦場にいたかどうかは関係ありません。
ここを変更します。稀に、両方をやる継続的効果があります。一部では特性を変更し、別の一部ではしません。《瞬間移動門/Teleportal》を超過で唱えるのは良い例です。このような場合、各部が影響するオブジェクトは独立に定められます。《瞬間移動門》の解決時に戦場にいたクリーチャーだけが+1/+0の修整を受けますが、あなたがコントロールするすべてのクリーチャーが(《瞬間移動門》の解決後に出てきたものも含めて)ブロックされません。
■614.12a
この新しいルールは、パーマネントが戦場に出るイベントを変更する置換効果に選択が必要な場合、その選択はそのパーマネントが領域を移動する前になされることを定めています。あなたが《未来予知/Future Sight》をコントロールしていて、ライブラリーのいちばん上が《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》であるときに何が起きるか明確になってるといいなぁ。(次のカードを見る前に2ライフ支払うかどうか決めるってことね。)
■615.2
ミスタイプを修正。「preventions effects」→「prevention effects」
■700.6
このルールは用語「死亡する/dies」の定義です。わたしはこの語がいつ使われるかを説明したセンテンスを削りました。それは、実際のところルールじゃありませんで、単なるテンプレート作成ガイドラインです。これが混乱の元になることを発見した人々もいます。例えば、死亡したときに誘発する能力を持っているクリーチャーがクリーチャーでなくなってから破壊された場合にも、その能力は誘発します。
■702.18b の最初の例
最初のセンテンスから「and」が抜けてました。
■702.94a
以前わたしが「呪文のコストに影響する能力はスタック上の呪文に適用される(呪文はそこ以外のどこにも存在しないという外に理由が無ければ)」と言ったのを覚えているでしょうか? っていうか超過のルールはそんなことも知らなかったんですが。以前は、超過コストを支払う部分は、超過を持った呪文を唱えられる領域であればどこでも機能すると書いてあったんですが、正しくありません。それはスタック上で適用されます。
■702.97
ある能力のための新ルールです。どの能力かは言えませんし、どのギルドが作ったのかも言えません。そう、暗号ですね。
■702.98
進化の新ルールです。
■702.99
強請の新ルールです。
■702.100
おっと、こりゃまだじゃった。でももうすぐだよ!
■706.7a
ここに「関連している能力」の組があるとしましょう。一方は、ある値やカードの名前を選ぶように言っていて、二つめはその選択を参照しています。このルールは、最初の能力がコピーされても、それをコピーしてできた能力はその選択を覚えておらず、使うことができないということを言っています。例えば、クリーチャーが《万物の声/Voice of All》のコピーになった(コピーとして戦場に出たのではなく(その場合は色を選べます))場合、コピーは色を選んでいませんから、そのプロテクション能力は何もしません。具体的には、このルールは、「能力が未定義の選択を参照する場合、その能力のその部分は何もしない」ことを定めています。しかし、「何もしない」は非常に曖昧な表現です。例えばそう、《魂の洞窟/Cavern of Souls》のコピーになった《演劇の舞台/Thespian’s Stage》があるとしましょう。《演劇の舞台》はクリーチャー・タイプを選択していませんから、能力のその部分は何もしません。これには4つの解釈が有り得ます。
特定のクリーチャー・タイプの呪文にしかマナを消費できない制限が適用されません。どんな呪文にもマナを使えますし、打ち消されません。
最後のセンテンス全体が適用されません。マナはどの呪文にでも使えますが、カウンターされ得ます。
能力全体が適用されず、起動できません。
効果が発揮されません。起動はできますが、マナは出ません。
そこで我々はルールを少々整理して(*5)、《演劇の舞台》で選択されたクリーチャー・タイプは「未定義/undefined」だと言うことにしました。併せて、ルール106.6では未定義の選択に基づく制限の下でのみ支払えるマナで何ができるのかを明らかにしています(*2)。(それは支払えません。)
(*5) と書いてありますが、整理されてません。なんかあったんでしょうなー。有為転変は世の習い。
■709.1c
このルールは、反転カードの色、マナ・コスト、エキスパンション・シンボル、アーティスト名、および権利表記が、パーマネントが反転されても変わらないことを述べていました。だけど最後の二つって誰か気にする人いるの? ゲームに関係ないじゃん。(*6)
(*6) 原文とは関係ないんですけど、総合ルール日本語版のこのルールの翻訳には、本来あるべきでない「権利表記」という語が入ってます。上記のとおりで原文にはその語は無いのでご注意を、と書こうと思ったけど、注意して意味がある状況なんてないからやっぱり注意しなくていいです。
■901.10
わたしが「プレインチェイス2012」についてのルール情報を書いたとき、現象からの能力は、そのコントローラーがゲームを離れてもスタックに留まると述べました。コントロールは単に新しい次元のコントローラーに渡されます。楽しそうではあるんですが、それをルールに実際に追加するのを完全に忘れていました。なんともはや。
というわけで、こちらがそのルールです。あなたは既にこの方法で遊んでるかもしれないし、そうじゃなかったけどこれからはそうするのかもしれません。あるいは依然としてインタラプトやダメージ軽減ステップを使って遊んでるのかもしれませんが、最新のルールを強くお勧めします。「プレインチェイス」はカジュアル・フォーマットですから、多くのバリエーションがあることでしょう。しかし、これは修正を要する誤りであったのであり、今やそれは正されました。
ついで書きですが。FAQにはカオス能力もまたスタックに残ると書かれています。が、それは我々がやりたいことじゃありませんでしたので、この変更はなされていません。
新しい用語集項目:暗号、暗号化、進化、強請
法律上のテキストの軽微な変更も若干ありました。(*7)
(*7) へー。どんなのだろう。
以前のテキスト:
Published by Wizards of the Coast LLC, P.O. Box 707, Renton WA 98057-0707, U.S.A. Wizards of the Coast, Magic: The Gathering, Magic, Oracle, Exodus, Odyssey, Mirrodin, Kamigawa, Ravnica, Time Spiral, Future Sight, Lorwyn, Shadowmoor, Zendikar, Scars of Mirrodin, and Return to Ravnica are trademarks of Wizards of the Coast LLC in the U.S.A. and other countries. (C)1993-2012 Wizards. U.S. Pat. No. RE 37,957.
新しいテキスト:
Published by Wizards of the Coast LLC, P.O. Box 707, Renton, WA 98057-0707, U.S.A. Wizards of the Coast, Magic: The Gathering, Magic, Oracle, Exodus, Odyssey, Mirrodin, Kamigawa, Ravnica, Time Spiral, Future Sight, Lorwyn, Shadowmoor, Zendikar, Scars of Mirrodin, and Return to Ravnica are trademarks of Wizards of the Coast LLC in the U.S.A. and other countries. (C)1993-2013 Wizards. U.S. Pat. No. RE 37,957.
というわけで、実はこの記事は間違い探しだったことが明らかになったところで、笑点お開きです。
2013年2月1日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
今回の更新の内容はこちらで紹介されています。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/231d&page=3
前回に引き続き、訳してみますかなー。
========================================================
総合ルールの更新
文書全体を通じて、誤った字下げ(*1)を生じていた形式の誤りをいくつか修正しました。
(*1) 「indentation」って書いてあるので、「字下げ」としか訳しようがないんですが、実際はそうじゃないです。例えばこんな修正。
以前のテキスト:
For casual play and most ordinary situations, you’ll find what you need in the _Magic: The Gathering_ basic rulebook. You can download a copy of that rulebook from the Wizards of the Coast_(R) _Magic_ rules website at . If you’re sure this is where you want to be, keep reading.
新しいテキスト:
For casual play and most ordinary situations, you’ll find what you need in the _Magic: The Gathering_ basic rulebook. You can download a copy of that rulebook from the Wizards of the Coast(R) _Magic_ rules website at . If you’re sure this is where you want to be, keep reading.
ね?
■106.6
次を明確化するための一文を追加しました(*2)。マナの使い方に制限があって、それが決定されなかった選択に基づいている場合、そのマナを使うことはできません。706.7aに加えられた変更も参照してください。
(*2) って書いてあるんだけど、追加されてません。紆余曲折があったんでしょうなー。
■112.3c
すべての誘発型能力は「……とき/when」「……たび/whenever」または「……時/at」の語を含むけれども、必ずしもこれらの語で始まるわけではないことを明確にするための軽微な変更をしました。
■205.3j
プレインズウォーカー・タイプ一覧に「ドムリ/Domri」を追加しました。
■207.2c
「大隊/battalion」と「湧血/bloodrush」を能力語一覧に追加しました。
■306.5a
このルールは戦場にいないプレインズウォーカーの忠誠度を規定していますが、てことは「プレインズウォーカー・カード」と言わなくちゃなりません。
■401.5a(*3)
このルールは、呪文を唱えたり能力を起動している間にカードを引く場合、呪文を唱え終わるか能力を起動し終わるまで、そのカードは裏向きのままであると言ってます。ある効果(奇跡とか)が、引かれつつあるカードを公開することを許したり指示したりする場合でも、それはその呪文が唱え終わるか能力が起動し終わってから公開されることを明確化するための一文を追加しました。
(*3) って書いてあるんだけど、新しい総合ルールに401.5aなんてないんですなー。説明されている改訂は、401.5に対してなされています。
■406.3
このルールは、追放領域の裏向きのカードを「唱える」方法についても述べていますが、実は「プレイ」と言うべきところです。《法務官の掌握/Praetor’s Grasp》みたいなカードで、追放領域にある裏向きの土地カードをプレイすることだってあるわけですから。(*4)
(*4) 406.3 にはもうひとつ機能的な変更があります。っていうか、Mattの記事では言及されていない修正もけっこうあるんですよね。
■506.4d
このルールは、ブロック・クリーチャーでもあり攻撃されているプレインズウォーカーでもあるパーマネントは、クリーチャーとプレインズウォーカーの両方でなくなったときだけ戦闘から取り除かれることについて説明しています。でも、そういうパーマネントを戦闘から取り除く方法なら他にもありますよね(例えば再生するとか)。というわけで「だけ/only」というのはチと不正確なので、消しときました。
■607.1
このルールは「関連している能力」について述べています。その定義は、単一のオブジェクト上に印刷された2つの能力が、一方が行動をするかオブジェクトに影響を与えるかしていて、もう一方がその行動やオブジェクトを直接参照していることです。しかし、理論上は、プレイヤーも関連している能力の組によって影響を受けることがあります(《ぬいぐるみ人形/Stuffy Doll》に印刷されてるやつとか)。それを反映するようにルールを直しました。
■611.2c
このルールは呪文や能力の解決によって生成された継続的効果が影響を与えるオブジェクトを決定するのに使われます。その効果がいずれかのオブジェクトの特性を変更するかコントローラーを変える場合、効果が発揮し始める時点で影響を受けるオブジェクトが決定され、それ以降には変更されません。例えば、《栄光の突撃/Glorious Charge》を唱えたなら、その解決の時点であなたがコントロールしているクリーチャーだけがボーナスを得ます。その後、そのターンにクリーチャーを唱えたり、クリーチャーのコントロールを得たとしても、そのクリーチャーはボーナスを得ません。しかしながら、もしもその継続的効果がどのオブジェクトの特性も変更せずコントローラーも変えない場合、影響を受けるオブジェクトは固定されません。例えば、《濃霧/Fog》を唱えたなら、そのターンに割り振られるすべての戦闘ダメージは軽減されます。《濃霧》の解決時点にそのダメージを割り振るクリーチャーが戦場にいたかどうかは関係ありません。
ここを変更します。稀に、両方をやる継続的効果があります。一部では特性を変更し、別の一部ではしません。《瞬間移動門/Teleportal》を超過で唱えるのは良い例です。このような場合、各部が影響するオブジェクトは独立に定められます。《瞬間移動門》の解決時に戦場にいたクリーチャーだけが+1/+0の修整を受けますが、あなたがコントロールするすべてのクリーチャーが(《瞬間移動門》の解決後に出てきたものも含めて)ブロックされません。
■614.12a
この新しいルールは、パーマネントが戦場に出るイベントを変更する置換効果に選択が必要な場合、その選択はそのパーマネントが領域を移動する前になされることを定めています。あなたが《未来予知/Future Sight》をコントロールしていて、ライブラリーのいちばん上が《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》であるときに何が起きるか明確になってるといいなぁ。(次のカードを見る前に2ライフ支払うかどうか決めるってことね。)
■615.2
ミスタイプを修正。「preventions effects」→「prevention effects」
■700.6
このルールは用語「死亡する/dies」の定義です。わたしはこの語がいつ使われるかを説明したセンテンスを削りました。それは、実際のところルールじゃありませんで、単なるテンプレート作成ガイドラインです。これが混乱の元になることを発見した人々もいます。例えば、死亡したときに誘発する能力を持っているクリーチャーがクリーチャーでなくなってから破壊された場合にも、その能力は誘発します。
■702.18b の最初の例
最初のセンテンスから「and」が抜けてました。
■702.94a
以前わたしが「呪文のコストに影響する能力はスタック上の呪文に適用される(呪文はそこ以外のどこにも存在しないという外に理由が無ければ)」と言ったのを覚えているでしょうか? っていうか超過のルールはそんなことも知らなかったんですが。以前は、超過コストを支払う部分は、超過を持った呪文を唱えられる領域であればどこでも機能すると書いてあったんですが、正しくありません。それはスタック上で適用されます。
■702.97
ある能力のための新ルールです。どの能力かは言えませんし、どのギルドが作ったのかも言えません。そう、暗号ですね。
■702.98
進化の新ルールです。
■702.99
強請の新ルールです。
■702.100
おっと、こりゃまだじゃった。でももうすぐだよ!
■706.7a
ここに「関連している能力」の組があるとしましょう。一方は、ある値やカードの名前を選ぶように言っていて、二つめはその選択を参照しています。このルールは、最初の能力がコピーされても、それをコピーしてできた能力はその選択を覚えておらず、使うことができないということを言っています。例えば、クリーチャーが《万物の声/Voice of All》のコピーになった(コピーとして戦場に出たのではなく(その場合は色を選べます))場合、コピーは色を選んでいませんから、そのプロテクション能力は何もしません。具体的には、このルールは、「能力が未定義の選択を参照する場合、その能力のその部分は何もしない」ことを定めています。しかし、「何もしない」は非常に曖昧な表現です。例えばそう、《魂の洞窟/Cavern of Souls》のコピーになった《演劇の舞台/Thespian’s Stage》があるとしましょう。《演劇の舞台》はクリーチャー・タイプを選択していませんから、能力のその部分は何もしません。これには4つの解釈が有り得ます。
特定のクリーチャー・タイプの呪文にしかマナを消費できない制限が適用されません。どんな呪文にもマナを使えますし、打ち消されません。
最後のセンテンス全体が適用されません。マナはどの呪文にでも使えますが、カウンターされ得ます。
能力全体が適用されず、起動できません。
効果が発揮されません。起動はできますが、マナは出ません。
そこで我々はルールを少々整理して(*5)、《演劇の舞台》で選択されたクリーチャー・タイプは「未定義/undefined」だと言うことにしました。併せて、ルール106.6では未定義の選択に基づく制限の下でのみ支払えるマナで何ができるのかを明らかにしています(*2)。(それは支払えません。)
(*5) と書いてありますが、整理されてません。なんかあったんでしょうなー。有為転変は世の習い。
■709.1c
このルールは、反転カードの色、マナ・コスト、エキスパンション・シンボル、アーティスト名、および権利表記が、パーマネントが反転されても変わらないことを述べていました。だけど最後の二つって誰か気にする人いるの? ゲームに関係ないじゃん。(*6)
(*6) 原文とは関係ないんですけど、総合ルール日本語版のこのルールの翻訳には、本来あるべきでない「権利表記」という語が入ってます。上記のとおりで原文にはその語は無いのでご注意を、と書こうと思ったけど、注意して意味がある状況なんてないからやっぱり注意しなくていいです。
■901.10
わたしが「プレインチェイス2012」についてのルール情報を書いたとき、現象からの能力は、そのコントローラーがゲームを離れてもスタックに留まると述べました。コントロールは単に新しい次元のコントローラーに渡されます。楽しそうではあるんですが、それをルールに実際に追加するのを完全に忘れていました。なんともはや。
というわけで、こちらがそのルールです。あなたは既にこの方法で遊んでるかもしれないし、そうじゃなかったけどこれからはそうするのかもしれません。あるいは依然としてインタラプトやダメージ軽減ステップを使って遊んでるのかもしれませんが、最新のルールを強くお勧めします。「プレインチェイス」はカジュアル・フォーマットですから、多くのバリエーションがあることでしょう。しかし、これは修正を要する誤りであったのであり、今やそれは正されました。
ついで書きですが。FAQにはカオス能力もまたスタックに残ると書かれています。が、それは我々がやりたいことじゃありませんでしたので、この変更はなされていません。
新しい用語集項目:暗号、暗号化、進化、強請
法律上のテキストの軽微な変更も若干ありました。(*7)
(*7) へー。どんなのだろう。
以前のテキスト:
Published by Wizards of the Coast LLC, P.O. Box 707, Renton WA 98057-0707, U.S.A. Wizards of the Coast, Magic: The Gathering, Magic, Oracle, Exodus, Odyssey, Mirrodin, Kamigawa, Ravnica, Time Spiral, Future Sight, Lorwyn, Shadowmoor, Zendikar, Scars of Mirrodin, and Return to Ravnica are trademarks of Wizards of the Coast LLC in the U.S.A. and other countries. (C)1993-2012 Wizards. U.S. Pat. No. RE 37,957.
新しいテキスト:
Published by Wizards of the Coast LLC, P.O. Box 707, Renton, WA 98057-0707, U.S.A. Wizards of the Coast, Magic: The Gathering, Magic, Oracle, Exodus, Odyssey, Mirrodin, Kamigawa, Ravnica, Time Spiral, Future Sight, Lorwyn, Shadowmoor, Zendikar, Scars of Mirrodin, and Return to Ravnica are trademarks of Wizards of the Coast LLC in the U.S.A. and other countries. (C)1993-2013 Wizards. U.S. Pat. No. RE 37,957.
というわけで、実はこの記事は間違い探しだったことが明らかになったところで、笑点お開きです。
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