2013年5月1日発効の総合ルールは、まだ和文ルールが発表されないので登録できないんですが。
ゴールデン・ウィークの力で Tabak の Update Bulletin の CR 更新のページを訳したので、載せておきます。

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/244f&page=3

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総合ルールの更新

■107.1b
このルールはマジックで使われる数について述べています。このルールに添えられている例には、負のパワーを持つクリーチャーは0点の戦闘ダメージを割り振ると書かれていますが、理論上それは正しくありません。そのケースでは戦闘ダメージは割り振られないのです。

■201.3.
このルールはプレイヤーにカード名を指定するよう指示する効果について述べています。従来、分割カードを指定する場合、両方の側を指定せねばなりませんでした。なので、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》の能力だったら、単に《火/Fire》とは言えず、《火+氷/Fire+Ice》と言わねばなりませんでした。どっちの側を唱えることもできません。ところが分割カードのルールを読むと、どちらの側にも1つずつ、2組の特性を持つと書いてあります。つまり分割カードは2つの名前を持つということです。もし「《火+氷/Fire+Ice》」を指定したなら、実は唱え得る呪文の名前ではない名前を指定していたのです。

こりゃちょっとおかしいんじゃないの、ってことで、誰かこのルールを変えてくれるヒトを探しました。そしたら見つかりましたよ、自分が! それで、ルール・チームとR&Dの他のメンバーにも、細かいとこはともかく、ご賛同を頂きました。だよね? てなわけで、分割カードの片側の名前が、選んでいい名前の正式なリストに載りました。カード名を指定するときは、分割カードの半分を指定できますが、全部を指定することはできません。ときに、融合分割カードは名前を2つ持ってますね。なので、《翻弄する魔道士》の例に戻ると、もし《遠隔/Far》が指定されても、《不在/Away》は依然として唱えられます。《遠隔》はもちろん唱えられませんし、融合を使って《遠隔》と《不在》の両方を唱えることもできません。融合分割呪文の名前の1つが《遠隔》であり、その名前の呪文は唱えられないんだからして。

■205.3j
「ラル/Ral」がプレインズウォーカー・タイプ一覧に追加されました。よろしく、ラル!

■509.4g
このルールは滅多に使われないテンプレートである「攻撃してブロックされない/attacks and isn’t blocked」について述べています。「ドラゴンの迷路」の《残虐の達人/Master of Cruelties》にも出てきますね。この誘発条件を持つ能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップに誘発します。「(クリーチャー1体が)攻撃するたび/whenever [a creature] attacks,」で誘発する能力とは異なり、クリーチャーがどのように攻撃クリーチャーになったかは一切問われません。そいつにブロッカーが宣言されたかどうかだけが問われます。ブロッカーが宣言される前に《残虐の達人》が攻撃している状態で戦場に置かれた場合(つまり、人気の統率者カード、《巨大なるカーリア/Kaalia of the Vast》とかです)、ブロックされなければその能力が誘発します。誘発条件に同じ「攻撃する/attacks」という語が使われていることで引っ掛かりやすく、こりゃちょっと分かりやすいとは言えませんでした。このルールは、このテンプレートがどのように機能するかについて、より分かりやすく規定するようにしました。

■701.15f
この新しいルールは、非常に稀な相互作用について規定するため、「探す/Search」節に組み込まれました。「探す」が部分的な「探す」で置換された場合(つまり、《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》のことですけど)、「探す」を待っている他の効果は、その部分的な「探す」も依然として「探す」として扱います(つまり、《老練の探険者/Veteran Explorer》の能力ですが)。

■702.98b
《反逆の混成体/Renegade Krasis》には「進化する/evolves」なる用語が使われていますが、この新しいルールで、進化能力の解決時に1個以上の+1/+1カウンターが置かれることだと定義されました。「以上の」っていうのはつまり、《倍増の季節/Doubling Season》をコントロールしていたとしても、《反逆の混成体》の能力は1回しか誘発しませんよ、ということです。

■702.100
キーワード・ナンバー 100 は融合でした。ナンバー 200 は何だと思います?

■708
708 節は分割カードの節です。この節の多くのルールが新しい融合を持つ分割カードを扱えるように更新されました。上で論じた新しいカード名の指定方法についても言及されています。スタックに無いとき、融合を持つ分割カードは他の分割カードと同じです。2組の特性を持ち、何らかの量や性質を問う効果は2つの答を得ます。融合分割呪文(*1)も2組の特性を持ちますが、点数で見たマナ・コストは1つだけです(2つのマナ・コストの、色に関わらない合計です)。

■810.10a
このルールは、プレイヤーの持つ毒カウンターの数を必要とする効果が双頭巨人戦のゲームでどのように機能するかについて述べています。そこにわたしは、《ファイレクシアの群れの王/Phyrexian Swarmlord》のような、対戦相手が持つ毒カウンターの数を必要とするカードについて明確化するための文を追加しました。個別のプレイヤーでなくチームのを数えます。

■用語集
融合と融合分割呪文に関する項目を増やしました。

訳註
*1 融合分割呪文
 こんな記事を読むヒトに今さら言うことでもありませんが、「呪文/spell」と書いてあるからには、これはスタック上での挙動です。融合分割カードも、スタック以外では、2つの点数で見たマナ・コストを持ちます。

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以上です。

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