「マジック・サポート」更新
2013年8月19日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2013年7月12日発表のオラクル更新を反映しました。
今回は大変でした。
というのも、 Gatherer のカードの表示形式が変わったんです。
すなわち、分割カードと反転カードの表示形式が、従来両面カードの表示に使われていた形式になったのです。(「神河謀反」の一部の反転カードを除いて。)
分割カードや反転カードを殊更に検索しようという方はそんなに多くは無いだろうと思いますが、検索データベースという以上は、どんなマイナーな種類のカードであっても検索できないといけません。
今回オラクルの更新を受けたカードの中にも分割カードは存在しますので、直さないと最新のデータを Gatherer からロードできないのです。
利用者の皆さんには割とどうでもいい話なんだけど、中のヒトにとっては青天の霹靂だったのだった。
ついでにルール・マネージャーの解説も訳しました。
原文はこちらです。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/255c&page=2
今回はちょっと長いので、2部に分けますね。
=======================
オラクル更新
■破壊不能(機能変更あり)
「破壊不能」はキーワードになりまして(*1)、テンプレート中での使われ方も変更されました。下記は、新しい書き方に変わった62枚のカードからサンプルとして抜き出したものです。
《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》
Flying, vigilance, indestructible
Other permanents you control have indestructible.
飛行、警戒、破壊不能
あなたのコントロールする他のパーマネントは破壊不能を持つ。
《ダークスティールの板金鎧/Darksteel Plate》
Indestructible
Equipped creature has indestructible.
Equip {o2}
破壊不能
装備しているクリーチャーは破壊不能を持つ。
装備 {o2}
《ボロスの魔除け/Boros Charm》
Choose one ― Boros Charm deals 4 damage to target palyer; or permanents you control gain indestructible until end of turn; of target creature gains double strike until end of turn.
以下の3つから1つを選ぶ。「プレイヤー1人を対象とする。ボロスの魔除けはそのプレイヤーに4点のダメージを与える。」「あなたがコントロールするパーマネントはターン終了時まで破壊不能を得る。」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで二段攻撃を得る。」
■ブロックされない(機能変更なし)
お次はドでかい用語変更をもういっちょ。122枚のカードが、「ブロックされない」を「ブロックされない」に置き換えられました(*2)。これには土地渡り能力の注釈文も含まれます。
■召集の注釈文(機能変更あり)
召集の改革に伴い、新たな注釈文が必要になりました。もはやコストを減少する能力ではありません。手前味噌ですが、次のページの「総合ルールの変更点」もご覧下さい。18枚のカードが変更されました。
以前の注釈文:
(Each creature you tap while casting this spell reduces its cost by {o1} or by one mana of that creature’s color.)
(あなたがこの呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーにつき、この呪文のコストはそのクリーチャーの色のマナ1点か{o1}少なくなる。)
新しい注釈文:
(Each creature you tap while casting this spell pays for {o1} or one mana of that creature’s color.)
(この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーにつき、そのクリーチャーの色のマナ1点か{o1}が支払われる。)
■探査の注釈文(機能変更あり)
探査を持つ3枚のカードが、その能力の変更を反映すべく、新しい注釈文を与えられました。
以前の注釈文:
(You may exile any number of cards from your graveyard as you cast this spell. It costs {o1} less to cast for each card exiled this way.)
(あなたはこの呪文をプレイするに際し、あなたの墓地にある望む枚数のカードをゲームから取り除いてもよい。この呪文をプレイするためのコストは、これにより取り除かれたカード1枚につき{o1}少なくなる。)
新しい注釈文:
(Each card you exile from your graveyard while casting this spell pays for {o1}.)
(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードにつき、{o1}が支払われる。)
■《抗魔のオーラ/Anti-Magic Aura》(機能変更なし・・・だと思うんだけど)
このカードは、その2枚のプリントが印刷される間、オラクルが少々ふらふらしておりました。「第5版」バージョンは、オーラは対象を取り続けている(*3)と想定していますが、明らかにそれは現在のシステムとは相容れません。ともあれ、もうちょっといいテンプレートが使えるのではないかと。
以前のテキスト:
Enchant creature
Enchanted creature can’t be the target of spells and can’t be enchanted. This effect doesn’t remove Anti-Magic Aura.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは呪文の対象にならず、エンチャントされない。この効果は抗魔のオーラを取り除かない。
新しいテキスト:
Enchant creature
Enchanted creature can’t be the target of spells and can’t be enchanted by other Auras.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは呪文の対象にならず、他のオーラによってはエンチャントされない。
■《Chaos Orb》(機能変更あり)
このイカレポンチの老害をどうこうしようだなんて虎の尾を踏むようなもんだとお考えでしょうが、どっこい、この変更は至極真っ当です。長きにわたり我々は「カード」という語が古いカー・・・、カードに印刷されていた場合、「トークンでないパーマネント」と解釈してきました。ところが何故か、《Chaos Orb》はこの処置から逃れ続けていたのです。確かに「カード」って印刷されてるんですけど。
以前のテキスト:
{o1}, {oT}: If Chaos Orb is on the battlefield, flip Chaos Orb onto the battlefield from a height of at least one foot. If Chaos Orb turns over completely at least once during the flip, destroy all permanents it touches. Then destroy Chaos Orb.
{o1}, {oT}: 《Chaos Orb》が戦場に出ている場合、《Chaos Orb》を少なくとも1フィートの高さから戦場に投げる。《Chaos Orb》が完全に裏返った場合、それが触れたすべてのパーマネントを破壊する。その後、《Chaos Orb》を破壊する。
新しいテキスト:
{o1}, {oT}: If Chaos Orb is on the battlefield, flip Chaos Orb onto the battlefield from a height of at least one foot. If Chaos Orb turns over completely at least once during the flip, destroy all nontoken permanents it touches. Then destroy Chaos Orb.
{o1}, {oT}: 《Chaos Orb》が戦場に出ている場合、《Chaos Orb》を少なくとも1フィートの高さから戦場に投げる。《Chaos Orb》が完全に裏返った場合、それが触れたすべてのトークンでないパーマネントを破壊する。その後、《Chaos Orb》を破壊する。
■《争乱の崖地/Contested Cliffs》と《戦争の三角/Triangle of War》(機能変更なし)
これら2枚のカードは、ちょっと前に「格闘」を使うように変更されました。が、必ずしも明確かつ効率的な方法だったとは言えませんでした。共に、新しい、より短いテンプレートが与えられました(*4)。
《争乱の崖地/Contested Cliffs》
以前のテキスト:
{oT}: Add {o1} to your mana pool.
{oRoG}, {oT}: Choose target Beast creature you control and target creature an opponent controls. Those creatures fight each other. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{oT}: あなたのマナ・プールに{o1}を加える。
{oRoG}, {oT}: あなたのコントロールするビースト・クリーチャー1体と、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それらは互いに格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
新しいテキスト:
{oT}: Add {o1} to your mana pool.
{oRoG}, {oT}: Target Beast creature you control fights target creature an opponent controls. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{oT}: あなたのマナ・プールに{o1}を加える。
{oRoG}, {oT}: あなたのコントロールするビースト・クリーチャー1体と、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
《戦争の三角/Triangle of War》
以前のテキスト:
{o2}, Sacrifice Triangle of War: Choose target creature you control and target creature an opponent controls. Those creatures fight each other. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{o2}, 戦争の三角を生け贄に捧げる(*5):あなたのコントロールするクリーチャー1体と、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それらは互いに格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
新しいテキスト:
{o2}, Sacrifice Triangle of War: Target creature you control fights target creature an opponent controls. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{o2}, 戦争の三角を生け贄に捧げる:あなたのコントロールするクリーチャー1体と、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
■《戦慄の突撃/Dread Charge》(機能変更なし)
この「ポータル」のカードのオラクルの文面は明らかにその印刷されたテキストに基づいています。しかしそのために、見慣れぬ標準から外れたテンプレートになってしまっています。通常、この種の効果を記述するには、「このターン、…以外にはブロックされない」を使うのです。
以前のテキスト:
Until end of turn, black creatures you control can be blocked only by black creatures.
ターン終了時まで、あなたのコントロールする黒のクリーチャーは黒のクリーチャーによってのみブロックされ得る。
新しいテキスト:
Black creatures you control can’t be blocked this turn except by black creatures.
このターン、あなたのコントロールする黒のクリーチャーは黒のクリーチャー以外にはブロックされない。
■《映し身人形/Duplicant》(機能変更あり、とも言える)
「総合ルール」の節を読めば出てきますけど(読みますよね?)我らが親友《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》が刻印能力を持つカードと組むといろいろおかしなことが起こります。「追放されたカード」は1枚だけだと思ってたカードも、2枚かそれ以上になることがあります。だいたいの場合はそれでも問題はありません。ルールの変更でそれによる恩恵を得られるようになりました。しかし、《映し身人形》はちょっと違ってまして、複数のクリーチャーカードを追放する事態にうまく対応できないカードの1つです。単純に言って、複数のパワーとタフネスを持てません。「関連している能力」のルールが整備される以前は、《映し身人形》は最後に追放したカードのパワーとタフネスを得ることにすることで、この問題を解決していました。今回もその解決方法を、最新のオラクル語法に改めつつ、採用します。
以前のテキスト:
Imprint—When Duplicant enters the battlefield, you may exile target nontoken creature.
As long as the exiled card is a creature card, Duplicant has that card’s power, toughness, and creature types. It’s still a Shapeshifter.
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
その追放されたカードがクリーチャー・カードである限り、映し身人形はそのカードのパワーとタフネスとクリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士でもある。
新しいテキスト:
Imprint—When Duplicant enters the battlefield, you may exile target nontoken creature.
As long as a card exiled with Duplicant is a creature card, Duplicant has the power, toughness, and creature types of the last creature card exiled with Duplicant. It’s still a Shapeshifter.
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
映し身人形によって追放されたカードがクリーチャー・カードである限り、映し身人形は映し身人形によって最後に追放されたクリーチャー・カードのパワーとタフネスとクリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士でもある。
■攻撃ないしブロックに課されるマナ以外のコスト(機能変更なし)
以前、効果がクリーチャーの攻撃ないしブロックにコストを課す場合に、「このコストは攻撃クリーチャーを宣言するに際して支払われる」という注釈文を使っていたことがありました。時が経ち、それは意義を失いましたが、それはプレイヤーたちがこれらをいつ支払ったらいいのか良く理解しているからです。しかし、それはマナの支払いに限ったことだったのです。攻撃やブロックに普通じゃないコストを課すカードがいくつかありまして、そこではその注釈文が役に立つのじゃないかと思ったわけです。
次のカードが影響を受けました:
■《炎のドラゴン/Fire Dragon》(機能変更なし)
過去の更新はともかくとして、ある時点から我々は、《大地の飛礫/Spitting Earth》のような、何かの数に基づいてダメージを与える呪文のテキストの統一を図りました。ところが《炎のドラゴン》は見つけ難くて、巣に隠れてこの更新を避けてたんですね。とうとう捕まえましたけど。
以前のテキスト:
Flying
When Fire Dragon enters the battlefield, it deals damage equal to the number of Mountains you control to target creature.
飛行
炎のドラゴンが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。炎のドラゴンはあなたのコントロールする山の総数に等しい点数のダメージをそれに与える。
新しいテキスト:
Flying
When Fire Dragon enters the battlefield, it deals damage to target creature equal to the number of Mountains you control.
飛行
炎のドラゴンが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。炎のドラゴンはそれにあなたのコントロールする山の総数に等しい点数のダメージを与える。
■他のプレイヤーがコントロールするトークンを戦場に出す効果(機能変更なし)
「ラヴニカ」の「狩り立てられた」サイクルのように、他のプレイヤーのコントロール下でトークンを出すように指示するカードがいくつかあります。現在のルールでは、それらのトークンのオーナーは、そのコントロール下で戦場に出たところのプレイヤーであることになっています。そのため、トークンのオーナーでないプレイヤーが戦場に出すことに若干の混乱があるようです。これらのカードは、オーナーがトークンを戦場に出すように変更されました。
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
以前のテキスト:
{oT}: Add one mana of any color to your mana pool.
Whenever you tap Forbidden Orchard for mana, put a 1/1 colorless Spirit creature token onto the battlefield under target opponent’s control.
{oT}: あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
あなたが禁忌の果樹園をマナを引き出す目的でタップするたび、対戦相手1人を対象とする。無色の1/1のスピリット・クリーチャー・トークンを1体、そのプレイヤーのコントロール下で戦場に出す。
新しいテキスト:
{oT}: Add one mana of any color to your mana pool.
Whenever you tap Forbidden Orchard for mana, target opponent puts a 1/1 colorless Spirit creature token onto the battlefield.
{oT}: あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
あなたが禁忌の果樹園をマナを引き出す目的でタップするたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは無色の1/1のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
「狩り立てられた」サイクル
以前のテキスト:
Flying, haste
When Hunted Dragon enters the battlefield, put three 2/2 white Knight creature tokens with first strike onto the battlefield under target opponent’s control.
飛行、速攻
狩り立てられたドラゴンが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのコントロール下で、先制攻撃を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
新しいテキスト:
Flying, haste
When Hunted Dragon enters the battlefield, target opponent puts three 2/2 white Knight creature tokens with first strike onto the battlefield.
飛行、速攻
狩り立てられたドラゴンが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは先制攻撃を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
同様に《狩り立てられた恐怖/Hunted Horror》、《狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu》、《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm》、および《狩り立てられたトロール/Hunted Troll》も更新されました。
《Phantasmal Sphere》
お断り:えーと、(《ホイール・オブ・言い訳》を回して・・・)太陽コロナの大量噴出のため、このカードの変更は今回の更新には含まれていません。以下はプレビューでありまして、「テーロス」の更新で反映されます。
以前のテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, put a blue Orb creature token with flying onto the battlefield under target opponent’s control. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、《Phantasmal Sphere》の上に+1/+1カウンターを1個置く。その後、その上に置かれている+1/+1カウンター1個につき{o1}を支払わない限り、《Phantasmal Sphere》を生け贄に捧げる。
《Phantasmal Sphere》が戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのコントロール下で、飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ《Phantasmal Sphere》の上に置かれていた+1/+1カウンターの数に等しい。
新しいテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts a blue Orb creature token with flying onto the battlefield. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、《Phantasmal Sphere》の上に+1/+1カウンターを1個置く。その後、その上に置かれている+1/+1カウンター1個につき{o1}を支払わない限り、《Phantasmal Sphere》を生け贄に捧げる。
《Phantasmal Sphere》が戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ《Phantasmal Sphere》の上に置かれていた+1/+1カウンターの数に等しい。
《Varchild’s War-Riders》
以前のテキスト:
Cumulative upkeep-Put a 1/1 red Survivor creature token onto the battlefield under an opponent’s control. (At the beginning of your upkeep, put an age counter on this permanent, then sacrifice it unless you pay its upkeep cost for each age counter on it.)
Trample; rampage 1 (Whenever this creature becomes blocked, it gets +1/+1 until end of turn for each creature blocking it beyond the first.)
累加アップキープ ― いずれかの対戦相手のコントロール下で、赤の1/1の生存者・クリーチャー・トークンを戦場に出す。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年カウンターを1個置き、その後、それの上の経年カウンターの総数だけアップキープ・コストを支払わないかぎり、このパーマネントを生け贄に捧げる。)
トランプル、ランページ 1(このクリーチャーがブロックされた状態になるたび(*6)、このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける(*7)。)
新しいテキスト:
Cumulative upkeep-Have an opponent put a 1/1 red Survivor creature token onto the battlefield. (At the beginning of your upkeep, put an age counter on this permanent, then sacrifice it unless you pay its upkeep cost for each age counter on it.)
Trample; rampage 1 (Whenever this creature becomes blocked, it gets +1/+1 until end of turn for each creature blocking it beyond the first.)
累加アップキープ ― いずれかの対戦相手に赤の1/1の生存者・クリーチャー・トークンを戦場に出させる。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年カウンターを1個置き、その後、それの上の経年カウンターの総数だけアップキープ・コストを支払わないかぎり、このパーマネントを生け贄に捧げる。)
トランプル、ランページ 1(このクリーチャーがブロックされた状態になるたび、このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
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第1部の訳註
*1 破壊不能はキーワードになりまして
以前は「破壊されない」だったのが「破壊不能」になったのであって、キーワードじゃなかった「破壊不能」がキーワードになったわけではないと思われるかもしれませんが。訳語は「破壊されない」から「破壊不能」に変更されたのですが、総合ルール/オラクルでは「indestructible」で変わってないんです。
*2 「ブロックされない」を「ブロックされない」に置き換えられました
こちらはその逆でして、オラクルでは「unblockable」が「can’t be blocked」に変更されたのですが、訳語は「ブロックされない」のままなのです。意味不明に思えるかもしれませんが、そういう事情ですので悪しからず。
*3 「第5版」バージョンは、オーラは対象を取り続けている
つまり、オーラとして戦場に出た後でも、エンチャントしているパーマネントを対象にし続けているということです。はて。「第5版」の頃ってそんなルールでしたっけ? もう覚えてないや。でも、「第5版」バージョンのルール文章を読むと、確かにそう読めます。
「第5版」バージョンのルール文章
Enchanted creature cannot be the target of enchantments, instants, or sorceries. This effect does not bury Anti-Magic Aura. (Other enchantments on that creature are buried because their target is now illegal.)
念のため、「Legends」版(オリジナル・プリント)のルール文章
All enchantments on target creature are destroyed. Target creature cannot be further targeted by instants, sorceries, or enchantments.
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?show_card=Anti-Magic%20Aura
*4 より短いテンプレートが与えられました
日本語版だと短くなりませんが、オラクルでは短くなるのです。
*5 生け贄に捧げる
実は、総合ルールの用語集では、「生贄に捧げる」なんですよね。でも、カードに書かれるときは必ず「生け贄に捧げる」です(Gathererに日本語版の載っているカードに関しては)。つまり、訳語が統一できていません。総合ルールにも「生け贄に捧げる」と書いてある箇所は少なくないので、そっちが正しいのかな、と思っていますが。
*6 このクリーチャーがブロックされた状態になるたび
和文総合ルール603.2d項に従えばこの表現が正しいはずで、実際「時のらせん」(Timeshifted)版の《大喰らいの巨人/Craw Giant》の日本語テキストはこの表記になっています。しかし、和文総合ルール702.22a項は「このクリーチャーがブロックされるたび、」になっていて、テンプレートが統一されていません。ここでは、「多分702.22a項の更新を忘れているのだろう」と推測して603.2d項の表記を採用しました。
*7 このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける
総合ルール(日本語版)702.22a項がこういうテンプレートで記述されているのでそう書きましたが。+1/+1の修整を受けるのがどのクリーチャーなのか書いてないんですよね。英語版では「it gets」と書いてあるので、ランページを持ってるクリーチャーが修整を受けることは明らかなのですが。
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第2部につづく。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
2013年7月12日発表のオラクル更新を反映しました。
今回は大変でした。
というのも、 Gatherer のカードの表示形式が変わったんです。
すなわち、分割カードと反転カードの表示形式が、従来両面カードの表示に使われていた形式になったのです。(「神河謀反」の一部の反転カードを除いて。)
分割カードや反転カードを殊更に検索しようという方はそんなに多くは無いだろうと思いますが、検索データベースという以上は、どんなマイナーな種類のカードであっても検索できないといけません。
今回オラクルの更新を受けたカードの中にも分割カードは存在しますので、直さないと最新のデータを Gatherer からロードできないのです。
利用者の皆さんには割とどうでもいい話なんだけど、中のヒトにとっては青天の霹靂だったのだった。
ついでにルール・マネージャーの解説も訳しました。
原文はこちらです。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/255c&page=2
今回はちょっと長いので、2部に分けますね。
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オラクル更新
■破壊不能(機能変更あり)
「破壊不能」はキーワードになりまして(*1)、テンプレート中での使われ方も変更されました。下記は、新しい書き方に変わった62枚のカードからサンプルとして抜き出したものです。
《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》
Flying, vigilance, indestructible
Other permanents you control have indestructible.
飛行、警戒、破壊不能
あなたのコントロールする他のパーマネントは破壊不能を持つ。
《ダークスティールの板金鎧/Darksteel Plate》
Indestructible
Equipped creature has indestructible.
Equip {o2}
破壊不能
装備しているクリーチャーは破壊不能を持つ。
装備 {o2}
《ボロスの魔除け/Boros Charm》
Choose one ― Boros Charm deals 4 damage to target palyer; or permanents you control gain indestructible until end of turn; of target creature gains double strike until end of turn.
以下の3つから1つを選ぶ。「プレイヤー1人を対象とする。ボロスの魔除けはそのプレイヤーに4点のダメージを与える。」「あなたがコントロールするパーマネントはターン終了時まで破壊不能を得る。」「クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで二段攻撃を得る。」
■ブロックされない(機能変更なし)
お次はドでかい用語変更をもういっちょ。122枚のカードが、「ブロックされない」を「ブロックされない」に置き換えられました(*2)。これには土地渡り能力の注釈文も含まれます。
■召集の注釈文(機能変更あり)
召集の改革に伴い、新たな注釈文が必要になりました。もはやコストを減少する能力ではありません。手前味噌ですが、次のページの「総合ルールの変更点」もご覧下さい。18枚のカードが変更されました。
以前の注釈文:
(Each creature you tap while casting this spell reduces its cost by {o1} or by one mana of that creature’s color.)
(あなたがこの呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーにつき、この呪文のコストはそのクリーチャーの色のマナ1点か{o1}少なくなる。)
新しい注釈文:
(Each creature you tap while casting this spell pays for {o1} or one mana of that creature’s color.)
(この呪文を唱える段階であなたがタップした各クリーチャーにつき、そのクリーチャーの色のマナ1点か{o1}が支払われる。)
■探査の注釈文(機能変更あり)
探査を持つ3枚のカードが、その能力の変更を反映すべく、新しい注釈文を与えられました。
以前の注釈文:
(You may exile any number of cards from your graveyard as you cast this spell. It costs {o1} less to cast for each card exiled this way.)
(あなたはこの呪文をプレイするに際し、あなたの墓地にある望む枚数のカードをゲームから取り除いてもよい。この呪文をプレイするためのコストは、これにより取り除かれたカード1枚につき{o1}少なくなる。)
新しい注釈文:
(Each card you exile from your graveyard while casting this spell pays for {o1}.)
(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードにつき、{o1}が支払われる。)
■《抗魔のオーラ/Anti-Magic Aura》(機能変更なし・・・だと思うんだけど)
このカードは、その2枚のプリントが印刷される間、オラクルが少々ふらふらしておりました。「第5版」バージョンは、オーラは対象を取り続けている(*3)と想定していますが、明らかにそれは現在のシステムとは相容れません。ともあれ、もうちょっといいテンプレートが使えるのではないかと。
以前のテキスト:
Enchant creature
Enchanted creature can’t be the target of spells and can’t be enchanted. This effect doesn’t remove Anti-Magic Aura.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは呪文の対象にならず、エンチャントされない。この効果は抗魔のオーラを取り除かない。
新しいテキスト:
Enchant creature
Enchanted creature can’t be the target of spells and can’t be enchanted by other Auras.
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは呪文の対象にならず、他のオーラによってはエンチャントされない。
■《Chaos Orb》(機能変更あり)
このイカレポンチの老害をどうこうしようだなんて虎の尾を踏むようなもんだとお考えでしょうが、どっこい、この変更は至極真っ当です。長きにわたり我々は「カード」という語が古いカー・・・、カードに印刷されていた場合、「トークンでないパーマネント」と解釈してきました。ところが何故か、《Chaos Orb》はこの処置から逃れ続けていたのです。確かに「カード」って印刷されてるんですけど。
以前のテキスト:
{o1}, {oT}: If Chaos Orb is on the battlefield, flip Chaos Orb onto the battlefield from a height of at least one foot. If Chaos Orb turns over completely at least once during the flip, destroy all permanents it touches. Then destroy Chaos Orb.
{o1}, {oT}: 《Chaos Orb》が戦場に出ている場合、《Chaos Orb》を少なくとも1フィートの高さから戦場に投げる。《Chaos Orb》が完全に裏返った場合、それが触れたすべてのパーマネントを破壊する。その後、《Chaos Orb》を破壊する。
新しいテキスト:
{o1}, {oT}: If Chaos Orb is on the battlefield, flip Chaos Orb onto the battlefield from a height of at least one foot. If Chaos Orb turns over completely at least once during the flip, destroy all nontoken permanents it touches. Then destroy Chaos Orb.
{o1}, {oT}: 《Chaos Orb》が戦場に出ている場合、《Chaos Orb》を少なくとも1フィートの高さから戦場に投げる。《Chaos Orb》が完全に裏返った場合、それが触れたすべてのトークンでないパーマネントを破壊する。その後、《Chaos Orb》を破壊する。
■《争乱の崖地/Contested Cliffs》と《戦争の三角/Triangle of War》(機能変更なし)
これら2枚のカードは、ちょっと前に「格闘」を使うように変更されました。が、必ずしも明確かつ効率的な方法だったとは言えませんでした。共に、新しい、より短いテンプレートが与えられました(*4)。
《争乱の崖地/Contested Cliffs》
以前のテキスト:
{oT}: Add {o1} to your mana pool.
{oRoG}, {oT}: Choose target Beast creature you control and target creature an opponent controls. Those creatures fight each other. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{oT}: あなたのマナ・プールに{o1}を加える。
{oRoG}, {oT}: あなたのコントロールするビースト・クリーチャー1体と、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それらは互いに格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
新しいテキスト:
{oT}: Add {o1} to your mana pool.
{oRoG}, {oT}: Target Beast creature you control fights target creature an opponent controls. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{oT}: あなたのマナ・プールに{o1}を加える。
{oRoG}, {oT}: あなたのコントロールするビースト・クリーチャー1体と、対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
《戦争の三角/Triangle of War》
以前のテキスト:
{o2}, Sacrifice Triangle of War: Choose target creature you control and target creature an opponent controls. Those creatures fight each other. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{o2}, 戦争の三角を生け贄に捧げる(*5):あなたのコントロールするクリーチャー1体と、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それらは互いに格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
新しいテキスト:
{o2}, Sacrifice Triangle of War: Target creature you control fights target creature an opponent controls. (Each deals damage equal to its power to the other.)
{o2}, 戦争の三角を生け贄に捧げる:あなたのコントロールするクリーチャー1体と、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャー1体を対象とする。その前者はその後者と格闘を行う。(それぞれはもう一方に自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。)
■《戦慄の突撃/Dread Charge》(機能変更なし)
この「ポータル」のカードのオラクルの文面は明らかにその印刷されたテキストに基づいています。しかしそのために、見慣れぬ標準から外れたテンプレートになってしまっています。通常、この種の効果を記述するには、「このターン、…以外にはブロックされない」を使うのです。
以前のテキスト:
Until end of turn, black creatures you control can be blocked only by black creatures.
ターン終了時まで、あなたのコントロールする黒のクリーチャーは黒のクリーチャーによってのみブロックされ得る。
新しいテキスト:
Black creatures you control can’t be blocked this turn except by black creatures.
このターン、あなたのコントロールする黒のクリーチャーは黒のクリーチャー以外にはブロックされない。
■《映し身人形/Duplicant》(機能変更あり、とも言える)
「総合ルール」の節を読めば出てきますけど(読みますよね?)我らが親友《ストリオン共鳴体/Strionic Resonator》が刻印能力を持つカードと組むといろいろおかしなことが起こります。「追放されたカード」は1枚だけだと思ってたカードも、2枚かそれ以上になることがあります。だいたいの場合はそれでも問題はありません。ルールの変更でそれによる恩恵を得られるようになりました。しかし、《映し身人形》はちょっと違ってまして、複数のクリーチャーカードを追放する事態にうまく対応できないカードの1つです。単純に言って、複数のパワーとタフネスを持てません。「関連している能力」のルールが整備される以前は、《映し身人形》は最後に追放したカードのパワーとタフネスを得ることにすることで、この問題を解決していました。今回もその解決方法を、最新のオラクル語法に改めつつ、採用します。
以前のテキスト:
Imprint—When Duplicant enters the battlefield, you may exile target nontoken creature.
As long as the exiled card is a creature card, Duplicant has that card’s power, toughness, and creature types. It’s still a Shapeshifter.
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
その追放されたカードがクリーチャー・カードである限り、映し身人形はそのカードのパワーとタフネスとクリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士でもある。
新しいテキスト:
Imprint—When Duplicant enters the battlefield, you may exile target nontoken creature.
As long as a card exiled with Duplicant is a creature card, Duplicant has the power, toughness, and creature types of the last creature card exiled with Duplicant. It’s still a Shapeshifter.
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
映し身人形によって追放されたカードがクリーチャー・カードである限り、映し身人形は映し身人形によって最後に追放されたクリーチャー・カードのパワーとタフネスとクリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士でもある。
■攻撃ないしブロックに課されるマナ以外のコスト(機能変更なし)
以前、効果がクリーチャーの攻撃ないしブロックにコストを課す場合に、「このコストは攻撃クリーチャーを宣言するに際して支払われる」という注釈文を使っていたことがありました。時が経ち、それは意義を失いましたが、それはプレイヤーたちがこれらをいつ支払ったらいいのか良く理解しているからです。しかし、それはマナの支払いに限ったことだったのです。攻撃やブロックに普通じゃないコストを課すカードがいくつかありまして、そこではその注釈文が役に立つのじゃないかと思ったわけです。
次のカードが影響を受けました:
《高みのドラゴン/Exalted Dragon》
《Flooded Woodlands》
《虚ろの戦士/Hollow Warrior》(こいつの場合は「This cost paid as attackers or blockers are declared./このコストは攻撃クリーチャーかまたはブロッククリーチャーを宣言するに際して支払われる」です。)
《リバイアサン/Leviathan》
《Reclamation》
■《炎のドラゴン/Fire Dragon》(機能変更なし)
過去の更新はともかくとして、ある時点から我々は、《大地の飛礫/Spitting Earth》のような、何かの数に基づいてダメージを与える呪文のテキストの統一を図りました。ところが《炎のドラゴン》は見つけ難くて、巣に隠れてこの更新を避けてたんですね。とうとう捕まえましたけど。
以前のテキスト:
Flying
When Fire Dragon enters the battlefield, it deals damage equal to the number of Mountains you control to target creature.
飛行
炎のドラゴンが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。炎のドラゴンはあなたのコントロールする山の総数に等しい点数のダメージをそれに与える。
新しいテキスト:
Flying
When Fire Dragon enters the battlefield, it deals damage to target creature equal to the number of Mountains you control.
飛行
炎のドラゴンが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。炎のドラゴンはそれにあなたのコントロールする山の総数に等しい点数のダメージを与える。
■他のプレイヤーがコントロールするトークンを戦場に出す効果(機能変更なし)
「ラヴニカ」の「狩り立てられた」サイクルのように、他のプレイヤーのコントロール下でトークンを出すように指示するカードがいくつかあります。現在のルールでは、それらのトークンのオーナーは、そのコントロール下で戦場に出たところのプレイヤーであることになっています。そのため、トークンのオーナーでないプレイヤーが戦場に出すことに若干の混乱があるようです。これらのカードは、オーナーがトークンを戦場に出すように変更されました。
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
以前のテキスト:
{oT}: Add one mana of any color to your mana pool.
Whenever you tap Forbidden Orchard for mana, put a 1/1 colorless Spirit creature token onto the battlefield under target opponent’s control.
{oT}: あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
あなたが禁忌の果樹園をマナを引き出す目的でタップするたび、対戦相手1人を対象とする。無色の1/1のスピリット・クリーチャー・トークンを1体、そのプレイヤーのコントロール下で戦場に出す。
新しいテキスト:
{oT}: Add one mana of any color to your mana pool.
Whenever you tap Forbidden Orchard for mana, target opponent puts a 1/1 colorless Spirit creature token onto the battlefield.
{oT}: あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。
あなたが禁忌の果樹園をマナを引き出す目的でタップするたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは無色の1/1のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
「狩り立てられた」サイクル
以前のテキスト:
Flying, haste
When Hunted Dragon enters the battlefield, put three 2/2 white Knight creature tokens with first strike onto the battlefield under target opponent’s control.
飛行、速攻
狩り立てられたドラゴンが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのコントロール下で、先制攻撃を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
新しいテキスト:
Flying, haste
When Hunted Dragon enters the battlefield, target opponent puts three 2/2 white Knight creature tokens with first strike onto the battlefield.
飛行、速攻
狩り立てられたドラゴンが戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは先制攻撃を持つ白の2/2の騎士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
同様に《狩り立てられた恐怖/Hunted Horror》、《狩り立てられたラマスー/Hunted Lammasu》、《狩り立てられた幻/Hunted Phantasm》、および《狩り立てられたトロール/Hunted Troll》も更新されました。
《Phantasmal Sphere》
お断り:えーと、(《ホイール・オブ・言い訳》を回して・・・)太陽コロナの大量噴出のため、このカードの変更は今回の更新には含まれていません。以下はプレビューでありまして、「テーロス」の更新で反映されます。
以前のテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, put a blue Orb creature token with flying onto the battlefield under target opponent’s control. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、《Phantasmal Sphere》の上に+1/+1カウンターを1個置く。その後、その上に置かれている+1/+1カウンター1個につき{o1}を支払わない限り、《Phantasmal Sphere》を生け贄に捧げる。
《Phantasmal Sphere》が戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーのコントロール下で、飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ《Phantasmal Sphere》の上に置かれていた+1/+1カウンターの数に等しい。
新しいテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts a blue Orb creature token with flying onto the battlefield. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、《Phantasmal Sphere》の上に+1/+1カウンターを1個置く。その後、その上に置かれている+1/+1カウンター1個につき{o1}を支払わない限り、《Phantasmal Sphere》を生け贄に捧げる。
《Phantasmal Sphere》が戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれ《Phantasmal Sphere》の上に置かれていた+1/+1カウンターの数に等しい。
《Varchild’s War-Riders》
以前のテキスト:
Cumulative upkeep-Put a 1/1 red Survivor creature token onto the battlefield under an opponent’s control. (At the beginning of your upkeep, put an age counter on this permanent, then sacrifice it unless you pay its upkeep cost for each age counter on it.)
Trample; rampage 1 (Whenever this creature becomes blocked, it gets +1/+1 until end of turn for each creature blocking it beyond the first.)
累加アップキープ ― いずれかの対戦相手のコントロール下で、赤の1/1の生存者・クリーチャー・トークンを戦場に出す。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年カウンターを1個置き、その後、それの上の経年カウンターの総数だけアップキープ・コストを支払わないかぎり、このパーマネントを生け贄に捧げる。)
トランプル、ランページ 1(このクリーチャーがブロックされた状態になるたび(*6)、このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける(*7)。)
新しいテキスト:
Cumulative upkeep-Have an opponent put a 1/1 red Survivor creature token onto the battlefield. (At the beginning of your upkeep, put an age counter on this permanent, then sacrifice it unless you pay its upkeep cost for each age counter on it.)
Trample; rampage 1 (Whenever this creature becomes blocked, it gets +1/+1 until end of turn for each creature blocking it beyond the first.)
累加アップキープ ― いずれかの対戦相手に赤の1/1の生存者・クリーチャー・トークンを戦場に出させる。(あなたのアップキープの開始時に、このパーマネントの上に経年カウンターを1個置き、その後、それの上の経年カウンターの総数だけアップキープ・コストを支払わないかぎり、このパーマネントを生け贄に捧げる。)
トランプル、ランページ 1(このクリーチャーがブロックされた状態になるたび、このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
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第1部の訳註
*1 破壊不能はキーワードになりまして
以前は「破壊されない」だったのが「破壊不能」になったのであって、キーワードじゃなかった「破壊不能」がキーワードになったわけではないと思われるかもしれませんが。訳語は「破壊されない」から「破壊不能」に変更されたのですが、総合ルール/オラクルでは「indestructible」で変わってないんです。
*2 「ブロックされない」を「ブロックされない」に置き換えられました
こちらはその逆でして、オラクルでは「unblockable」が「can’t be blocked」に変更されたのですが、訳語は「ブロックされない」のままなのです。意味不明に思えるかもしれませんが、そういう事情ですので悪しからず。
*3 「第5版」バージョンは、オーラは対象を取り続けている
つまり、オーラとして戦場に出た後でも、エンチャントしているパーマネントを対象にし続けているということです。はて。「第5版」の頃ってそんなルールでしたっけ? もう覚えてないや。でも、「第5版」バージョンのルール文章を読むと、確かにそう読めます。
「第5版」バージョンのルール文章
Enchanted creature cannot be the target of enchantments, instants, or sorceries. This effect does not bury Anti-Magic Aura. (Other enchantments on that creature are buried because their target is now illegal.)
念のため、「Legends」版(オリジナル・プリント)のルール文章
All enchantments on target creature are destroyed. Target creature cannot be further targeted by instants, sorceries, or enchantments.
http://www4.atpages.jp/kakoiku/carddb.php?show_card=Anti-Magic%20Aura
*4 より短いテンプレートが与えられました
日本語版だと短くなりませんが、オラクルでは短くなるのです。
*5 生け贄に捧げる
実は、総合ルールの用語集では、「生贄に捧げる」なんですよね。でも、カードに書かれるときは必ず「生け贄に捧げる」です(Gathererに日本語版の載っているカードに関しては)。つまり、訳語が統一できていません。総合ルールにも「生け贄に捧げる」と書いてある箇所は少なくないので、そっちが正しいのかな、と思っていますが。
*6 このクリーチャーがブロックされた状態になるたび
和文総合ルール603.2d項に従えばこの表現が正しいはずで、実際「時のらせん」(Timeshifted)版の《大喰らいの巨人/Craw Giant》の日本語テキストはこの表記になっています。しかし、和文総合ルール702.22a項は「このクリーチャーがブロックされるたび、」になっていて、テンプレートが統一されていません。ここでは、「多分702.22a項の更新を忘れているのだろう」と推測して603.2d項の表記を採用しました。
*7 このクリーチャーをブロックしている2体め以降のクリーチャー1体ごとに、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける
総合ルール(日本語版)702.22a項がこういうテンプレートで記述されているのでそう書きましたが。+1/+1の修整を受けるのがどのクリーチャーなのか書いてないんですよね。英語版では「it gets」と書いてあるので、ランページを持ってるクリーチャーが修整を受けることは明らかなのですが。
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第2部につづく。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
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