「マジック・サポート」更新
2013年12月22日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2013年9月24日発表のオラクル更新を反映しました。
ついでにルール・マネージャーの解説も訳しました。
原文はこちらです。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/266b&page=2
=======================
オラクル更新
■《獣の墓場/Animal Boneyard》(機能変更なし)
このカードには、《Diamond Valley》に見られるような標準テンプレートからちょっと逸脱したところがありました。普通、起動型能力の効果では、起動コストとして生け贄にされたクリーチャーを参照する場合、「その生け贄に捧げられたクリーチャー」(*1)と書きます。
以前のテキスト:
Enchant land
Enchanted land has "{oT}, Sacrifice a creature: You gain life equal to that creature’s toughness."
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「{oT}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。」を持つ。
新しいテキスト:
Enchant land
Enchanted land has "{oT}, Sacrifice a creature: You gain life equal to the sacrificed creature’s toughness."
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「{oT}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはその生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。」を持つ。
■《血の語り部/Blood Speaker》(機能変更あり。誰もそうとは思わないだろうけど)
文法上、最初の能力の最後の文は、「そうした場合」の効力圏外にありました。なので、厳密に言えば、あなたはあなたの各アップキープの最初に、あなたのライブラリを切り直さなくてはならないところでした。もちろんそんなのは馬鹿げてますから、文をつなげて混乱が起きないようにしました。
以前のテキスト:
At the beginning of your upkeep, you may sacrifice Blood Speaker. If you do, search your library for a Demon card, reveal that card, and put it into your hand. Then shuffle your library.
Whenever a Demon enters the battlefield under your control, return Blood Speaker from your graveyard to your hand.
あなたのアップキープの開始時に、あなたは血の語り部を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーからデーモン・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
デーモンがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたの墓地にある血の語り部をあなたの手札に戻す。(*2)
新しいテキスト:
At the beginning of your upkeep, you may sacrifice Blood Speaker. If you do, search your library for a Demon card, reveal that card, put it into your hand, then shuffle your library.
Whenever a Demon enters the battlefield under your control, return Blood Speaker from your graveyard to your hand.
あなたのアップキープの開始時に、あなたは血の語り部を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーからデーモン・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後、あなたのライブラリーを切り直す。
デーモンがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたの墓地にある血の語り部をあなたの手札に戻す。
■《シャノーディンのドライアド/Shanodin Dryads》(機能変更あり)
ニンフがクリーチャー・タイプに(いま一度)なった今、もともとニンフとして印刷された唯一のカードである《シャノーディンのドライアド/Shanodin Dryads》もそうあるべきでしょう。
以前のクリーチャー・タイプ:
Dryad
ドライアド
新しいクリーチャー・タイプ:
Nymph Dryad
ニンフ・ドライアド
■《タララの苦悩/Talara’s Bane》(機能変更なし)
このカードからは「to」が抜けていました。
以前のテキスト:
Target opponent reveals his or her hand. You choose a green or white creature card from it. You gain life equal that creature card’s toughness, then that player discards that card.
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。その中から緑か白のクリーチャー・カードを1枚選ぶ。あなたはそのクリーチャー・カードのタフネスに等しい点数のライフを得る。その後、そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
新しいテキスト:
Target opponent reveals his or her hand. You choose a green or white creature card from it. You gain life equal to that creature card’s toughness, then that player discards that card.
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。その中から緑か白のクリーチャー・カードを1枚選ぶ。あなたはそのクリーチャー・カードのタフネスに等しい点数のライフを得る。その後、そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
訳註
*1 「the sacrificed creature」の訳文はなかなか定まらないようです。Gathererに日本語テキストが載っているカード22種28プリントを見てみると、次の4種類に分かれました。
「生け贄に捧げたクリーチャー」…4種類
《グリセルブランドの信奉者/Disciple of Griselbrand(ISD,C13)》、《焦熱の砲撃/Fiery Bombardment(EVE)》、《よりよい品物/Greater Good(9ED)》、《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well(SOK)》、《心魂破/Soulblast(CHK)》
「生け贄に捧げられたクリーチャー」…6種類
《血の訴え/Call for Blood(BOK)》、《胆液の爆発/Ichor Explosion(NPH)》、《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord(DDJ,RTR)》、《血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch(DIS)》、《消耗の儀式/Rite of Consumption(SHM)》、《血なまぐさい法務官/Sanguine Praetor(GPT)》
「その生け贄に捧げたクリーチャー」…3種類
《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》、《重大な落下/Momentous Fall(ROE)》、《心魂破/Soulblast(10E)》
「その生け贄に捧げられたクリーチャー」…9種類
《豪腕のブライオン/Brion Stoutarm(LRW,CMD)》、《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》、《ファルケンラスの拷問者/Falkenrath Torturer(DKA)》、《群れに餌/Feed the Pack(DKA)》、《投げ飛ばし/Fling(M11,M12,DKA,PC2)》、《コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage(DDJ,RTR)》、《軟泥の庭/Ooze Garden(ALA)》、《血の調停者、ヴィシュ・カル/Vish Kal, Blood Arbiter(CMD)》、《ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon(M10)》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド》は、「その」を付けると「それぞれその」になってしまって、誤訳したと誤解されることを懸念した可能性もあるかもです。そのことも考慮し、ここでは、スタンダードで使える2枚に使われている訳文のうち、より数が多い方の、「その生け贄に捧げられたクリーチャー」を採用しておきました。
*2 「return THIS from your graveyard to your hand」も訳文が定まりません。《血の語り部(CHK)》のプリントでは「血の語り部をあなたの墓地から手札に戻す。」と書かれていました。しかし、最近のカードでは既にこういう書き方はされていません。2013年発売のカードでは、次の2種類のいずれかです。
「~をあなたの墓地からあなたの手札に戻す」…1種類
《チャンドラのフェニックス/Chandra’s Phoenix(M14)》
「あなたの墓地にある~をあなたの手札に戻す」…3種類
《スカルガンの火の鳥/Skarrgan Firebird(DDL)》、《殺人王、ティマレット/Tymaret, the Murder King(THS)》、《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(C13)》、
《ゴルガリの死者の王、ジャラド》は《チャンドラのフェニックス》と同じテンプレートなので、最近変わったんでしょう。というわけで、《永遠のドラゴン》式を採用しました。
2013年9月24日発表のオラクル更新を反映しました。
ついでにルール・マネージャーの解説も訳しました。
原文はこちらです。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/266b&page=2
=======================
オラクル更新
■《獣の墓場/Animal Boneyard》(機能変更なし)
このカードには、《Diamond Valley》に見られるような標準テンプレートからちょっと逸脱したところがありました。普通、起動型能力の効果では、起動コストとして生け贄にされたクリーチャーを参照する場合、「その生け贄に捧げられたクリーチャー」(*1)と書きます。
以前のテキスト:
Enchant land
Enchanted land has "{oT}, Sacrifice a creature: You gain life equal to that creature’s toughness."
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「{oT}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。」を持つ。
新しいテキスト:
Enchant land
Enchanted land has "{oT}, Sacrifice a creature: You gain life equal to the sacrificed creature’s toughness."
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は「{oT}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたはその生け贄に捧げられたクリーチャーのタフネスに等しい点数のライフを得る。」を持つ。
■《血の語り部/Blood Speaker》(機能変更あり。誰もそうとは思わないだろうけど)
文法上、最初の能力の最後の文は、「そうした場合」の効力圏外にありました。なので、厳密に言えば、あなたはあなたの各アップキープの最初に、あなたのライブラリを切り直さなくてはならないところでした。もちろんそんなのは馬鹿げてますから、文をつなげて混乱が起きないようにしました。
以前のテキスト:
At the beginning of your upkeep, you may sacrifice Blood Speaker. If you do, search your library for a Demon card, reveal that card, and put it into your hand. Then shuffle your library.
Whenever a Demon enters the battlefield under your control, return Blood Speaker from your graveyard to your hand.
あなたのアップキープの開始時に、あなたは血の語り部を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーからデーモン・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
デーモンがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたの墓地にある血の語り部をあなたの手札に戻す。(*2)
新しいテキスト:
At the beginning of your upkeep, you may sacrifice Blood Speaker. If you do, search your library for a Demon card, reveal that card, put it into your hand, then shuffle your library.
Whenever a Demon enters the battlefield under your control, return Blood Speaker from your graveyard to your hand.
あなたのアップキープの開始時に、あなたは血の語り部を生け贄に捧げてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーからデーモン・カードを1枚探し、それを公開してあなたの手札に加え、その後、あなたのライブラリーを切り直す。
デーモンがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたの墓地にある血の語り部をあなたの手札に戻す。
■《シャノーディンのドライアド/Shanodin Dryads》(機能変更あり)
ニンフがクリーチャー・タイプに(いま一度)なった今、もともとニンフとして印刷された唯一のカードである《シャノーディンのドライアド/Shanodin Dryads》もそうあるべきでしょう。
以前のクリーチャー・タイプ:
Dryad
ドライアド
新しいクリーチャー・タイプ:
Nymph Dryad
ニンフ・ドライアド
■《タララの苦悩/Talara’s Bane》(機能変更なし)
このカードからは「to」が抜けていました。
以前のテキスト:
Target opponent reveals his or her hand. You choose a green or white creature card from it. You gain life equal that creature card’s toughness, then that player discards that card.
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。その中から緑か白のクリーチャー・カードを1枚選ぶ。あなたはそのクリーチャー・カードのタフネスに等しい点数のライフを得る。その後、そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
新しいテキスト:
Target opponent reveals his or her hand. You choose a green or white creature card from it. You gain life equal to that creature card’s toughness, then that player discards that card.
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開する。その中から緑か白のクリーチャー・カードを1枚選ぶ。あなたはそのクリーチャー・カードのタフネスに等しい点数のライフを得る。その後、そのプレイヤーはそのカードを捨てる。
訳註
*1 「the sacrificed creature」の訳文はなかなか定まらないようです。Gathererに日本語テキストが載っているカード22種28プリントを見てみると、次の4種類に分かれました。
「生け贄に捧げたクリーチャー」…4種類
《グリセルブランドの信奉者/Disciple of Griselbrand(ISD,C13)》、《焦熱の砲撃/Fiery Bombardment(EVE)》、《よりよい品物/Greater Good(9ED)》、《嘆きの井戸、未練/Miren, the Moaning Well(SOK)》、《心魂破/Soulblast(CHK)》
「生け贄に捧げられたクリーチャー」…6種類
《血の訴え/Call for Blood(BOK)》、《胆液の爆発/Ichor Explosion(NPH)》、《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord(DDJ,RTR)》、《血の魔女リゾルダ/Lyzolda, the Blood Witch(DIS)》、《消耗の儀式/Rite of Consumption(SHM)》、《血なまぐさい法務官/Sanguine Praetor(GPT)》
「その生け贄に捧げたクリーチャー」…3種類
《出産の殻/Birthing Pod(NPH)》、《重大な落下/Momentous Fall(ROE)》、《心魂破/Soulblast(10E)》
「その生け贄に捧げられたクリーチャー」…9種類
《豪腕のブライオン/Brion Stoutarm(LRW,CMD)》、《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat(DKA)》、《ファルケンラスの拷問者/Falkenrath Torturer(DKA)》、《群れに餌/Feed the Pack(DKA)》、《投げ飛ばし/Fling(M11,M12,DKA,PC2)》、《コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage(DDJ,RTR)》、《軟泥の庭/Ooze Garden(ALA)》、《血の調停者、ヴィシュ・カル/Vish Kal, Blood Arbiter(CMD)》、《ザスリッドの悪魔/Xathrid Demon(M10)》
《ゴルガリの死者の王、ジャラド》は、「その」を付けると「それぞれその」になってしまって、誤訳したと誤解されることを懸念した可能性もあるかもです。そのことも考慮し、ここでは、スタンダードで使える2枚に使われている訳文のうち、より数が多い方の、「その生け贄に捧げられたクリーチャー」を採用しておきました。
*2 「return THIS from your graveyard to your hand」も訳文が定まりません。《血の語り部(CHK)》のプリントでは「血の語り部をあなたの墓地から手札に戻す。」と書かれていました。しかし、最近のカードでは既にこういう書き方はされていません。2013年発売のカードでは、次の2種類のいずれかです。
「~をあなたの墓地からあなたの手札に戻す」…1種類
《チャンドラのフェニックス/Chandra’s Phoenix(M14)》
「あなたの墓地にある~をあなたの手札に戻す」…3種類
《スカルガンの火の鳥/Skarrgan Firebird(DDL)》、《殺人王、ティマレット/Tymaret, the Murder King(THS)》、《永遠のドラゴン/Eternal Dragon(C13)》、
《ゴルガリの死者の王、ジャラド》は《チャンドラのフェニックス》と同じテンプレートなので、最近変わったんでしょう。というわけで、《永遠のドラゴン》式を採用しました。
コメント