「マジック・サポート」更新
2015年1月25日 ゲーム■「マジック・ザ・ギャザリング カード検索データベース」:カード・データの更新
2015年1月15日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin の該当部分も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-2015-01-15
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-oracle-2015-01-15
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「運命再編」更新報告(*1)
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「運命再編」更新にようこそいらっしゃいました! わたくしはMatt、本日皆様のお世話をいたします。わたくしどものコースの最初といたしまして、皆様のために美味なるカード更新の数々をご用意いたしましてございます。料理長は、目に麗しく舌にもうれしい、機能変更ありとなしのおいしいブレンドを調えてございます。芳しいセンザンコウのローストから、甘く味付けした墓所のネズミのタルタルまで、どなたさまにもご満足いただける一品がございます。
コースのメインとしては総合ルールの変更と追加を特集してございます。予示およびその他の新しい能力のルール、一風変わった新しいカードの裏付け、そして変更と強化とを贅沢にあしらいました。
本日の饗宴は、お召し上がりの皆様無しには成し得ませんでした。皆様のマジックに対する飽くことのない情熱はわたくしどもを突き動かし、あるいは挑戦すべきレシピや技法を教えて下さりもしました。請い願わくば、皆様におかれましては、わたくしどもの作品を、こころゆくまでお楽しみいただきますように。わたくしどもがこれらを楽しんで・・・、えーと、作ったときと同じくらいに。それではお召し上がりください!(*4)
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「運命再編」更新報告 - オラクル・テキスト
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■オラクルとは
マジックは14,000を越える互換部品 - カードからなるゲームです。何年も前から、古いカードのテキストを更新する必要性を感じていました。その理由は、新しいキーワードを導入したことだったり、誤ったものを印刷してしまったことだったり、あるいはカードがやることをより明快に表すテキストがあったり、さまざまです。夜中にあなたの部屋に忍び込んでマジックペンでカードを書き直すのも何なので、代わりに、トーナメントで使用可能な各カードの「最新テキスト」(つまり、今日そのカードを印刷するのだったら書いてあるであろうこと)のデータベースを管理しています。このテキストは、そのカードの公式テキストとみなされ、その機能を正確に述べています。
カードのオラクル・テキストは、Gatherer(*5)でご覧になれます。
■「到達」の注釈文(機能変更なし)
いくつかの古いカードには、「到達」の注釈文の短い方のバージョンが書かれています。今回の更新でそれらを最新の注釈文に合わせました。
(This creature can block creatures with flying.)(*6)
(このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
影響を受けたカード:《雲冠の樫/Cloudcrown Oak》《雲打ち/Cloudthresher》《宮廷の射手/Court Archers》《燃えさしの織り手/Ember Weaver》《ジャングルの織り手/Jungle Weaver》《未熟な鬱後家蜘蛛/Juvenile Gloomwidow》《リス・アラナの弓使い/Lys Alana Bowmaster》《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse》
■《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》(機能変更なし)
パーマネントを追放し、その後それを戦場に戻すようにカードが指示するとき、普通は誰のコントロール下でそのパーマネントを戻すのかが書かれています。《灰雲のフェニックス》についてはちょっと気が散ってたみたいで、その部分を入れ忘れてしまいました。ルール上は、それを戻すように指示された場合はあなたのコントロール下で戻すことになってはいますが、それでもカードが明示すべきことです。
以前のテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これを裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
新しいテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down under your control.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これをあなたのコントロール下で裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
■《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》《墓所のネズミ/Crypt Rats》(機能変更あり)
これら3つのカードは、起動コストに特定の色のマナに制限された{oX}を含む起動型能力を持ちます。従来、これらすべてのカードには、「this way/これには」ある色のマナだけを支払うように書かれていました。起動コストが増えた(《抑制の場/Suppression Field》とか)場合にはややこしいことになります。増えたコストにはどの色のマナでも支払っていいんでしょうか? これら3枚と、マナ・コストに{oX}を含むやつを比較してみましょう。《生命吸収/Drain Life》とか。こちらの制限はとても明快です。「Spend black mana only on {oX}.(*7)/{oX}は黒マナでしか支払えない。」追加のコストが含まれないことは明白です。というわけで、これら3枚も同じように機能するように、テンプレートを統合することにしました。
《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》
以前のテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana this way.
• You gain X life. Spend only white mana this way.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。これには白マナしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。これには白マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana on {oX}.
• You gain X life. Spend only white mana on {oX}.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。{oX}は白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。Xは白マナでしか支払えない。
《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》
以前のテキスト:
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana this way.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。これには赤マナしか支払えない。
新しいテキスト(*8):
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana on X.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。{oX}は赤マナでしか支払えない。
《墓所のネズミ/Crypt Rats》
以前のテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana this way.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。これには黒マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana on X.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。{oX}は黒マナでしか支払えない。
■《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan》(機能変更あり)
大昔のことになりますが、古いカードに「cards」と書いてあり、それが明らかにパーマネントを意味しているのであれば、現在のテンプレートにおける「nonland permanents(*9)/トークンでないパーマネント」に読み替えることにしました。ところがもう何年もの間、《ボガーダンの獣》は、このフィールドの反対側で苦役を強いられてきたのでした。野獣よ、戻って来るときが来たのだ(*10)。さあみなさん! (ホイッスルの音が響き、溶鉄のご馳走が振舞われる)
以前のテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手が白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a nontoken white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手がトークンでない白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
■《総くずれ/Rout》サイクル(機能変更なし)
「インベイジョン」のこれら5枚のソーサリーは、唱える際に2マナ多く支払うことで、インスタントを唱えられるときならいつでも唱えることができる。というのが、以前のテキストに書いてあることほとんどそのままです。しかし、現在のテンプレートでは、この種の機能の説明には瞬速能力を使います。同じことをやるのに2つのテンプレートがあるのはおかしなことですから、統一することにしました。
以前のテキスト:
You may cast Rout any time you could cast an instant if you pay {o2} more to cast it.
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
新しいテキスト:
You may cast Rout as though it had flash if you pay {o2} more to cast it. (You may cast it any time you could cast an instant.)
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。(あなたはそれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
《砕ける波/Breaking Wave》《ギトゥの火/Ghitu Fire》《菌獣の共生/Saproling Symbiosis》《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》も同様に変更されました。
■《大変動/Cataclysm》(機能変更なし)
一群のオブジェクトの中から何かを選ぶ場合、「among/~の中」を付けるのが標準です。(意味分かりますか?)不足の語を補いました。
以前のテキスト:
Each player chooses from the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントからアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
新しいテキスト:
Each player chooses from among the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントの中からアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
■《ダールのとげ刺し/Daru Stinger》(機能変更あり)
以前の「Grand Creature Type Update/クリーチャー・タイプ更新大会」(*11)のおり、《ダールのとげ刺し》は「人間・兵士」に格上げされました。この変更は、多くのクリーチャーに対する我々の取扱いと矛盾しないものでした。イラストに描かれているのは明らかに人間ですから、「人間」になったわけです。しかしながら、このカードは「増幅」を持っていますので、この変更はかなりの強化でした。デザイナーや開発者が考えていたカードでなくなったことは明らかでしたので、この変更を巻き戻します。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Soldier
人間・兵士
新しいクリーチャー・タイプ
Soldier
兵士
増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて調整されました。(*12)
■《信仰の足枷/Faith’s Fetters》《停滞の繭/Stasis Cocoon》(機能変更なし)
《信仰の足枷》と《停滞の繭》は、それらがクリーチャーでないパーマネントもエンチャントできるにも関わらず、それらの効果の一部はエンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合にのみ適用されるという点で、ちょっと変わっています。我々は、これらのカードのテンプレートが誤解を生みがちであることに気付きました。とりわけ、不慣れなプレイヤーにとっては。それがクリーチャーで無いのなら、攻撃やブロックをしてもいいんでしょうか? テンプレートを少々制限的に変更しました。
《信仰の足枷》
以前のテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent’s activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities. If enchanted permanent is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントの起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。エンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない。(*13)
新しいテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
《停滞の繭》
以前のテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact’s activated abilities can’t be activated. If enchanted artifact is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトの起動型能力は起動できない。エンチャントされているアーティファクトがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない(*13)。
新しいテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
■《闘争か逃亡か/Fight or Flight》《惰性の網/Web of Inertia》(機能変更なし)
これら2枚のカードに見られる誘発条件をちょこっと直しました。
《闘争か逃亡か》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
《惰性の網》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
■《大地の刃/Land’s Edge》(機能変更なし)
「is/である」を「was/であった(*14)」に変更しました。時間が経過していること以外にも理由はあります。どっちがいいかは完全に好みの問題なのですが、wasの方は他のいくつかのカード、例えば《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》と矛盾しないのです。
以前のテキスト:
Discard a card: If the discarded card is a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカード(*15)が土地カードである場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
新しいテキスト:
Discard a card: If the discarded card was a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカードが土地カードであった場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
■《鏡の精体/Mirror Entity》(機能変更なし)
このカードからは、接頭句である「base power and toughness/基本のパワーとタフネスが」のくだりが抜けていました。わたしは見てないんですよ。つまり、光がわたしの眼球の中で反射してしまったので。明らかに、わたしのミスではありません。
以前のテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
{oX}: Creatures you control become X/X and gain all creature types until end of turn.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
新しいテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
X: Until end of turn, creatures you control have base power and toughness X/X and gain all creature types.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは、基本のパワーとタフネスがX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
■《Phantasmal Sphere》(機能変更なし)
この変更は、じきに出てくる《力の確約/Promise of Power》の変更と関係しています(*16)。確約しますよ! 謎の「青のオーブ・トークン」を語るにはこうする方が分かりやすいと思ったってだけなんですが。
以前のテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts a blue Orb creature token with flying onto the battlefield. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている(*17)+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数に等しい。
新しいテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts an X/X blue Orb creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のX/Xのオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。XはPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数である。
■《力の確約/Promise of Power》(機能変更なし)
言いましたよね。このカードには「as the token enters the battlefield,/そのトークンが戦場に出たときの」という句が出てきますが、それは言わずもがなのことです。だったら、言わないことにしましょう。
以前のテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand as the token enters the battlefield.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。(*18)
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはそのトークンが戦場に出る際のあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
新しいテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
■《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin》(機能変更なし)
《うろつくセンザンコウ》は「Beast/ビースト」として印刷されました。しかし、センザンコウは実在の動物です。実在の動物は対応するクリーチャー・タイプを得ることになっています。ビーストとはつまり、「こいつが何かなんて知らねーよ」かまたは「我々は捏造をいたしました」のどちらかを意味します。センザンコウはアリクイの一種です(たぶん)(*19)。あるいは、アリクイと関係があるのかもしれません。はたまた、アリクイとは一回ランチをしただけかも。知らねーよそんなの。調べてみようと思ってナショジオ(*20)を見てみましたけど、得る物はありませんでした。何ヶ月か前にサンディエゴ動物園に行ってセンザンコウを見てきました。彼女は眠っていました。可愛いのなんのって。なんやそれ。
そう、そうでした。そこで我々はこのカードのためにクリーチャー・タイプを作ったのです。アリクイです。しかし、マジックには他にアリクイはいません。わたしの知る限りでは、制作途上のものもありません。(やつらはかなりのノロマですが。ってそれもどうでもいいし。)このクリーチャー・タイプが存在することの意義は極めて小さく、我々は見限ることにしました。《うろつくセンザンコウ》は今からビーストとして生きるのです。ローズウォーターには、今後の世界の知能を持つセンザンコウ族のために陳情しているところです。チャンネルはそのままで。
以前のクリーチャー・タイプ:
Anteater Beast
アリクイ・ビースト
新しいクリーチャー・タイプ:
Beast
ビースト
■《背教の大将軍/Renegade Warlord》(機能変更あり)
こいつは兵士として印刷されましたが、オラクル・チームが兵士は実は赤くないのだと決めたので、人間・戦士に変更されたのでした。名前もその選択の一助となりました。しかし、今や兵士も赤い時代です。まあ、ときどきは。少なくともアクロスにおいては。となればこのカードを人間・兵士に変更してもいいわけです。名前は確かに戦士っぽいのですが、印刷されているクリーチャー・タイプを上書きするのに十分なほど強力な理由ではありません。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Warrior
人間・戦士
新しいクリーチャー・タイプ:
人間・兵士
■《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion》(機能変更なし)
このカードのテンプレートには不必要かつ非標準的な「all/すべての」が含まれていました。
以前のテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, all other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のすべてのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
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本文は以上ですなー。
ちょっと長くなってしまったので、訳註は次の記事でー。
2015年1月15日発表のオラクル更新を反映しました。
マジック・サポート http://www4.atpages.jp/kakoiku/index.php?lang=Japanese
Update Bulletin の該当部分も訳しときました。
原文はこちら。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-2015-01-15
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-oracle-2015-01-15
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「運命再編」更新報告(*1)
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わたしは今、「トップ・シェフ(*2)」の各話をマラソン視聴しながらこの「Introduction/はじめに」を書いている。どうでもいいことだが。
-わたし氏、わたしの編集担当に宛てて、一週間ほど前(*3)
「運命再編」更新にようこそいらっしゃいました! わたくしはMatt、本日皆様のお世話をいたします。わたくしどものコースの最初といたしまして、皆様のために美味なるカード更新の数々をご用意いたしましてございます。料理長は、目に麗しく舌にもうれしい、機能変更ありとなしのおいしいブレンドを調えてございます。芳しいセンザンコウのローストから、甘く味付けした墓所のネズミのタルタルまで、どなたさまにもご満足いただける一品がございます。
コースのメインとしては総合ルールの変更と追加を特集してございます。予示およびその他の新しい能力のルール、一風変わった新しいカードの裏付け、そして変更と強化とを贅沢にあしらいました。
本日の饗宴は、お召し上がりの皆様無しには成し得ませんでした。皆様のマジックに対する飽くことのない情熱はわたくしどもを突き動かし、あるいは挑戦すべきレシピや技法を教えて下さりもしました。請い願わくば、皆様におかれましては、わたくしどもの作品を、こころゆくまでお楽しみいただきますように。わたくしどもがこれらを楽しんで・・・、えーと、作ったときと同じくらいに。それではお召し上がりください!(*4)
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「運命再編」更新報告 - オラクル・テキスト
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■オラクルとは
マジックは14,000を越える互換部品 - カードからなるゲームです。何年も前から、古いカードのテキストを更新する必要性を感じていました。その理由は、新しいキーワードを導入したことだったり、誤ったものを印刷してしまったことだったり、あるいはカードがやることをより明快に表すテキストがあったり、さまざまです。夜中にあなたの部屋に忍び込んでマジックペンでカードを書き直すのも何なので、代わりに、トーナメントで使用可能な各カードの「最新テキスト」(つまり、今日そのカードを印刷するのだったら書いてあるであろうこと)のデータベースを管理しています。このテキストは、そのカードの公式テキストとみなされ、その機能を正確に述べています。
カードのオラクル・テキストは、Gatherer(*5)でご覧になれます。
■「到達」の注釈文(機能変更なし)
いくつかの古いカードには、「到達」の注釈文の短い方のバージョンが書かれています。今回の更新でそれらを最新の注釈文に合わせました。
(This creature can block creatures with flying.)(*6)
(このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
影響を受けたカード:《雲冠の樫/Cloudcrown Oak》《雲打ち/Cloudthresher》《宮廷の射手/Court Archers》《燃えさしの織り手/Ember Weaver》《ジャングルの織り手/Jungle Weaver》《未熟な鬱後家蜘蛛/Juvenile Gloomwidow》《リス・アラナの弓使い/Lys Alana Bowmaster》《青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse》
■《灰雲のフェニックス/Ashcloud Phoenix》(機能変更なし)
パーマネントを追放し、その後それを戦場に戻すようにカードが指示するとき、普通は誰のコントロール下でそのパーマネントを戻すのかが書かれています。《灰雲のフェニックス》についてはちょっと気が散ってたみたいで、その部分を入れ忘れてしまいました。ルール上は、それを戻すように指示された場合はあなたのコントロール下で戻すことになってはいますが、それでもカードが明示すべきことです。
以前のテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これを裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
新しいテキスト:
Flying
When Ashcloud Phoenix dies, return it to the battlefield face down under your control.
Morph {o4}{oR}{oR} (You may cast this card face down as a 2/2 creature for {o3}. Turn it face up any time for its morph cost.)
When Ashcloud Phoenix is turned face up, it deals 2 damage to each player.
飛行
灰雲のフェニックスが死亡したとき、これをあなたのコントロール下で裏向きで戦場に戻す。
変異{o4}{oR}{oR}(あなたはこのカードを、{o3}で2/2クリーチャーとして裏向きに唱えてもよい。これの変異コストで、これをいつでも表向きにしてよい。)
灰雲のフェニックスが表向きになったとき、これは各プレイヤーにそれぞれ2点のダメージを与える。
■《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》《墓所のネズミ/Crypt Rats》(機能変更あり)
これら3つのカードは、起動コストに特定の色のマナに制限された{oX}を含む起動型能力を持ちます。従来、これらすべてのカードには、「this way/これには」ある色のマナだけを支払うように書かれていました。起動コストが増えた(《抑制の場/Suppression Field》とか)場合にはややこしいことになります。増えたコストにはどの色のマナでも支払っていいんでしょうか? これら3枚と、マナ・コストに{oX}を含むやつを比較してみましょう。《生命吸収/Drain Life》とか。こちらの制限はとても明快です。「Spend black mana only on {oX}.(*7)/{oX}は黒マナでしか支払えない。」追加のコストが含まれないことは明白です。というわけで、これら3枚も同じように機能するように、テンプレートを統合することにしました。
《サマイトを総べる者アタリア/Atalya, Samite Master》
以前のテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana this way.
• You gain X life. Spend only white mana this way.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。これには白マナしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。これには白マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}, {Tap}: Choose one—
• Prevent the next X damage that would be dealt to target creature this turn. Spend only white mana on {oX}.
• You gain X life. Spend only white mana on {oX}.
{oX}, {Tap}: 以下から1つを選ぶ。
・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージをX点軽減する。{oX}は白マナでしか支払えない。
・あなたはX点のライフを得る。Xは白マナでしか支払えない。
《真紅のヘルカイト/Crimson Hellkite》
以前のテキスト:
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana this way.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。これには赤マナしか支払えない。
新しいテキスト(*8):
Flying
{oX}, {Tap}: Crimson Hellkite deals X damage to target creature. Spend only red mana on X.
飛行
{oX}, {Tap}:クリーチャー1体を対象とする。真紅のヘルカイトはそれにX点のダメージを与える。{oX}は赤マナでしか支払えない。
《墓所のネズミ/Crypt Rats》
以前のテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana this way.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。これには黒マナしか支払えない。
新しいテキスト:
{oX}: Crypt Rats deals X damage to each creature and each player. Spend only black mana on X.
{oX}:墓所のネズミは、各クリーチャーと各プレイヤーにそれぞれX点のダメージを与える。{oX}は黒マナでしか支払えない。
■《ボガーダンの獣/Beasts of Bogardan》(機能変更あり)
大昔のことになりますが、古いカードに「cards」と書いてあり、それが明らかにパーマネントを意味しているのであれば、現在のテンプレートにおける「nonland permanents(*9)/トークンでないパーマネント」に読み替えることにしました。ところがもう何年もの間、《ボガーダンの獣》は、このフィールドの反対側で苦役を強いられてきたのでした。野獣よ、戻って来るときが来たのだ(*10)。さあみなさん! (ホイッスルの音が響き、溶鉄のご馳走が振舞われる)
以前のテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手が白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Protection from red
Beasts of Bogardan gets +1/+1 as long as an opponent controls a nontoken white permanent.
プロテクション(赤)
ボガーダンの獣は、いずれかの対戦相手がトークンでない白のパーマネントをコントロールしているかぎり、+1/+1の修整を受ける。
■《総くずれ/Rout》サイクル(機能変更なし)
「インベイジョン」のこれら5枚のソーサリーは、唱える際に2マナ多く支払うことで、インスタントを唱えられるときならいつでも唱えることができる。というのが、以前のテキストに書いてあることほとんどそのままです。しかし、現在のテンプレートでは、この種の機能の説明には瞬速能力を使います。同じことをやるのに2つのテンプレートがあるのはおかしなことですから、統一することにしました。
以前のテキスト:
You may cast Rout any time you could cast an instant if you pay {o2} more to cast it.
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
新しいテキスト:
You may cast Rout as though it had flash if you pay {o2} more to cast it. (You may cast it any time you could cast an instant.)
Destroy all creatures. They can’t be regenerated.
あなたは総くずれを、それを唱えるために{o2}多く支払うなら、それが瞬速を持つかのように唱えてもよい。(あなたはそれを、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。
《砕ける波/Breaking Wave》《ギトゥの火/Ghitu Fire》《菌獣の共生/Saproling Symbiosis》《黄昏の呼び声/Twilight’s Call》も同様に変更されました。
■《大変動/Cataclysm》(機能変更なし)
一群のオブジェクトの中から何かを選ぶ場合、「among/~の中」を付けるのが標準です。(意味分かりますか?)不足の語を補いました。
以前のテキスト:
Each player chooses from the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントからアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
新しいテキスト:
Each player chooses from among the permanents he or she controls an artifact, a creature, an enchantment, and a land, then sacrifices the rest.
各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントの中からアーティファクト1つ、クリーチャー1体、エンチャント1つ、土地1つを選ぶ。その後残りを生け贄に捧げる。
■《ダールのとげ刺し/Daru Stinger》(機能変更あり)
以前の「Grand Creature Type Update/クリーチャー・タイプ更新大会」(*11)のおり、《ダールのとげ刺し》は「人間・兵士」に格上げされました。この変更は、多くのクリーチャーに対する我々の取扱いと矛盾しないものでした。イラストに描かれているのは明らかに人間ですから、「人間」になったわけです。しかしながら、このカードは「増幅」を持っていますので、この変更はかなりの強化でした。デザイナーや開発者が考えていたカードでなくなったことは明らかでしたので、この変更を巻き戻します。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Soldier
人間・兵士
新しいクリーチャー・タイプ
Soldier
兵士
増幅の注釈文も新しいクリーチャー・タイプに合わせて調整されました。(*12)
■《信仰の足枷/Faith’s Fetters》《停滞の繭/Stasis Cocoon》(機能変更なし)
《信仰の足枷》と《停滞の繭》は、それらがクリーチャーでないパーマネントもエンチャントできるにも関わらず、それらの効果の一部はエンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合にのみ適用されるという点で、ちょっと変わっています。我々は、これらのカードのテンプレートが誤解を生みがちであることに気付きました。とりわけ、不慣れなプレイヤーにとっては。それがクリーチャーで無いのなら、攻撃やブロックをしてもいいんでしょうか? テンプレートを少々制限的に変更しました。
《信仰の足枷》
以前のテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent’s activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities. If enchanted permanent is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントの起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。エンチャントされているパーマネントがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない。(*13)
新しいテキスト:
Enchant permanent
When Faith’s Fetters enters the battlefield, you gain 4 life.
Enchanted permanent can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated unless they’re mana abilities.
エンチャント(パーマネント)
信仰の足枷が戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
エンチャントされているパーマネントは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
《停滞の繭》
以前のテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact’s activated abilities can’t be activated. If enchanted artifact is a creature, it can’t attack or block.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトの起動型能力は起動できない。エンチャントされているアーティファクトがクリーチャーである場合、それは攻撃したりブロックしたりできない(*13)。
新しいテキスト:
Enchant artifact
Enchanted artifact can’t attack or block, and its activated abilities can’t be activated.
エンチャント(アーティファクト)
エンチャントされているアーティファクトは攻撃したりブロックしたりできない。その起動型能力は、マナ能力でないかぎり起動できない。
■《闘争か逃亡か/Fight or Flight》《惰性の網/Web of Inertia》(機能変更なし)
これら2枚のカードに見られる誘発条件をちょこっと直しました。
《闘争か逃亡か》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, separate all creatures that player controls into two piles. Only creatures in the pile of his or her choice can attack this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーを2つの束に分ける。このターン、そのプレイヤーが選んだ方の束のクリーチャーしか攻撃できない。
《惰性の網》
以前のテキスト:
At the beginning of each opponent’s combat, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手の戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
新しいテキスト:
At the beginning of combat on each opponent’s turn, that player may exile a card from his or her graveyard. If the player doesn’t, creatures he or she controls can’t attack you this turn.
各対戦相手のターンの戦闘の開始時に、そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚追放してもよい。そのプレイヤーがそうしない場合、このターン、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーはあなたを攻撃できない。
■《大地の刃/Land’s Edge》(機能変更なし)
「is/である」を「was/であった(*14)」に変更しました。時間が経過していること以外にも理由はあります。どっちがいいかは完全に好みの問題なのですが、wasの方は他のいくつかのカード、例えば《屍術士の備蓄品/Necromancer’s Stockpile》と矛盾しないのです。
以前のテキスト:
Discard a card: If the discarded card is a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカード(*15)が土地カードである場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
新しいテキスト:
Discard a card: If the discarded card was a land card, Land’s Edge deals 2 damage to target player. Any player may activate this ability.
カードを1枚捨てる:プレイヤー1人を対象とする。捨てられたカードが土地カードであった場合、大地の刃はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。この能力はどのプレイヤーも起動できる。
■《鏡の精体/Mirror Entity》(機能変更なし)
このカードからは、接頭句である「base power and toughness/基本のパワーとタフネスが」のくだりが抜けていました。わたしは見てないんですよ。つまり、光がわたしの眼球の中で反射してしまったので。明らかに、わたしのミスではありません。
以前のテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
{oX}: Creatures you control become X/X and gain all creature types until end of turn.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
新しいテキスト:
Changeling (This card is every creature type at all times.)
X: Until end of turn, creatures you control have base power and toughness X/X and gain all creature types.
多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)
{oX}:ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは、基本のパワーとタフネスがX/Xになるとともにすべてのクリーチャー・タイプを得る。
■《Phantasmal Sphere》(機能変更なし)
この変更は、じきに出てくる《力の確約/Promise of Power》の変更と関係しています(*16)。確約しますよ! 謎の「青のオーブ・トークン」を語るにはこうする方が分かりやすいと思ったってだけなんですが。
以前のテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts a blue Orb creature token with flying onto the battlefield. That creature’s power and toughness are each equal to the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている(*17)+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。そのクリーチャーのパワーとタフネスはそれぞれPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数に等しい。
新しいテキスト:
Flying
At the beginning of your upkeep, put a +1/+1 counter on Phantasmal Sphere, then sacrifice Phantasmal Sphere unless you pay {o1} for each +1/+1 counter on it.
When Phantasmal Sphere leaves the battlefield, target opponent puts an X/X blue Orb creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of +1/+1 counters on Phantasmal Sphere.
飛行
あなたのアップキープの開始時に、Phantasmal Sphereの上に+1/+1カウンターを1個置く。その後Phantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンター1個につきあなたが{o1}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。
Phantasmal Sphereが戦場を離れたとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは、飛行を持つ青のX/Xのオーブ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。XはPhantasmal Sphereの上に置かれている+1/+1カウンターの数である。
■《力の確約/Promise of Power》(機能変更なし)
言いましたよね。このカードには「as the token enters the battlefield,/そのトークンが戦場に出たときの」という句が出てきますが、それは言わずもがなのことです。だったら、言わないことにしましょう。
以前のテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand as the token enters the battlefield.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。(*18)
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはそのトークンが戦場に出る際のあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
新しいテキスト:
Choose one—
• You draw five cards and you lose 5 life.
• Put an X/X black Demon creature token with flying onto the battlefield, where X is the number of cards in your hand.
Entwine {o4} (Choose both if you pay the entwine cost.)
以下から1つを選ぶ。
・あなたはカードを5枚引き、5点のライフを失う。
・飛行を持つ黒のX/Xのデーモン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。Xはあなたの手札にあるカードの枚数に等しい。
双呪{o4}(双呪コストを支払ったなら、両方を選ぶ。)
■《うろつくセンザンコウ/Prowling Pangolin》(機能変更なし)
《うろつくセンザンコウ》は「Beast/ビースト」として印刷されました。しかし、センザンコウは実在の動物です。実在の動物は対応するクリーチャー・タイプを得ることになっています。ビーストとはつまり、「こいつが何かなんて知らねーよ」かまたは「我々は捏造をいたしました」のどちらかを意味します。センザンコウはアリクイの一種です(たぶん)(*19)。あるいは、アリクイと関係があるのかもしれません。はたまた、アリクイとは一回ランチをしただけかも。知らねーよそんなの。調べてみようと思ってナショジオ(*20)を見てみましたけど、得る物はありませんでした。何ヶ月か前にサンディエゴ動物園に行ってセンザンコウを見てきました。彼女は眠っていました。可愛いのなんのって。なんやそれ。
そう、そうでした。そこで我々はこのカードのためにクリーチャー・タイプを作ったのです。アリクイです。しかし、マジックには他にアリクイはいません。わたしの知る限りでは、制作途上のものもありません。(やつらはかなりのノロマですが。ってそれもどうでもいいし。)このクリーチャー・タイプが存在することの意義は極めて小さく、我々は見限ることにしました。《うろつくセンザンコウ》は今からビーストとして生きるのです。ローズウォーターには、今後の世界の知能を持つセンザンコウ族のために陳情しているところです。チャンネルはそのままで。
以前のクリーチャー・タイプ:
Anteater Beast
アリクイ・ビースト
新しいクリーチャー・タイプ:
Beast
ビースト
■《背教の大将軍/Renegade Warlord》(機能変更あり)
こいつは兵士として印刷されましたが、オラクル・チームが兵士は実は赤くないのだと決めたので、人間・戦士に変更されたのでした。名前もその選択の一助となりました。しかし、今や兵士も赤い時代です。まあ、ときどきは。少なくともアクロスにおいては。となればこのカードを人間・兵士に変更してもいいわけです。名前は確かに戦士っぽいのですが、印刷されているクリーチャー・タイプを上書きするのに十分なほど強力な理由ではありません。
以前のクリーチャー・タイプ:
Human Warrior
人間・戦士
新しいクリーチャー・タイプ:
人間・兵士
■《サルタリーのチャンピオン/Soltari Champion》(機能変更なし)
このカードのテンプレートには不必要かつ非標準的な「all/すべての」が含まれていました。
以前のテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, all other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のすべてのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
新しいテキスト:
Shadow (This creature can block or be blocked by only creatures with shadow.)
Whenever Soltari Champion attacks, other creatures you control get +1/+1 until end of turn.
シャドー(このクリーチャーは、シャドーを持つクリーチャーのみをブロックでき、ブロックされる。)
サルタリーのチャンピオンが攻撃するたび、あなたがコントロールする他のクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
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本文は以上ですなー。
ちょっと長くなってしまったので、訳註は次の記事でー。
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