■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2015年1月23日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja

Update Bulletin の残りも訳しておきましょう。
原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/fate-reforged-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2015-01-15

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「運命再編」更新報告 - 総合ルールの変更
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■総合ルールとは?
マジックは複雑です。いや、本当ですよ。14,000もの互換なゲーム・ピースがあれば、面妖な相互作用のいくつかも生じようというものです。「総合ルール」は、ゲームの中で生じえるあらゆる事態をカバーしています。基本的なゲーム・プレイの構造から、すべてのキーワード能力についても、1枚しかない突飛なカードのためのページまで(やあ、《解放された者、カーン/Karn Liberated》じゃないか)。「総合ルール」は、まあ、総合的なんですが・・・、木で鼻をくくったようでとっつきにくく、そしてひたすら長いのです。これはプレイヤーのためのものというよりも、ジャッジやルール・グルのためのものであり、そして最終的な答の格納庫です。ありていに言って、わたしとしては、読まないことを心からお勧めします。

プレイヤーにとってよっぽど読みやすいルールブックなら、「ルール」のページ(*1)にある基本ルール(*2)(4.37MBのPDF)をダウンロードしてみてください。こっちにはフェイジングやサブゲームのセクションはありませんが・・・、まあ、それは気にならないと思いますよ。

■107.3g
この新しいルールは、あなたが{oX}を含むオブジェクトのマナ・コストを、それを呪文として唱えるのではないときに、支払うように指示された場合に何を払えばいいのかを明確にします。これは、予示もそうですが、《撹乱のオーラ/Disruption Aura》のような昔のカードにも役に立ちます。要点は、そのオブジェクトがスタックにあるなら、Xの実際の値を支払い、それ以外ではXは0だということです。したがって、予示された《頭巾被りのハイドラ/Hooded Hydra》を表にするには{oG}{oG}を支払えばよく、最後の能力によって5つの+1/+1カウンターを獲得できます。悪くありませんなー。

■205.2a
とうとう策略がカード・タイプの一覧に加わりました。というかなんで今まで入ってなかったんだろう。もしかして・・・。

■205.3m
アリクイに心をこめたお別れを告げました。

■607.2k
このルールは、異なる種類の関連している能力を並べているうちの1つとして書かれています。新たに追加されたこのルールは、下の方に出てくる「運命再編」の「包囲」サイクルをカバーしています。

■614.12b–c(*3)
ごらんあれ。これがその「下の方」です。「包囲」は、それが戦場に出たときに2つの能力から一方を選べるエンチャントのサイクルです。戦場にある間、「包囲」は選んだ能力を持ちます。これらの能力は固定語(*4)(つまり、「カン(*5)」と「龍」)で始まっていて、それが能力に少々のフレイバー与えつつ、あなたの選択を示します。これらのルールが、「包囲」が機能する根拠を与えます。

■700.3
言葉遣いを少々改めました。(*6)

■701.30
「鼓舞/bolster」のための新しいルールです。

■701.31
「予示/manifest」のための新しいルールです。

■702.16m
このルールは、エンチャントされているクリーチャーに、プロテクションと、「この効果は~を取り除かない/this effect doesn’t remove」としてそのオーラないしすべてのオーラを取り除かない効果の両方を与える種類のオーラについて述べています。《光波の護法印/Spectra Ward》の場合、そもそも他のオーラがそのクリーチャーを適正にエンチャントできるのかすら明白ではありませんでした。

■702.108
「疾駆/dash」のための新しいルールです。

■707.6
あなたがコントロールしている裏向きのクリーチャーについて区別しなくてはならないことに関するこのルールも、少々変更されました。裏向きのクリーチャーがどの順序で戦場に出たかを明らかにすることに加えて、どの能力ないしルールがそのクリーチャーを裏向きにしたかも知っていなくてはなりません。実際のところ、これはつまり、どの裏向きクリーチャーが予示によるもので、どれが変異能力を使って裏向きに唱えられたかをはっきりさせておくということを意味します。まあ、それはさておき、《イクシドロン/Ixidron》と《Illusionary Mask》が面白いことになってくるかも。

■711.2a (*7)
これまで両面カードのルールは、ゲーム外にあるときにその特性をどのように決めればよいのかを定めていませんでした。表側を参照してください。戦場以外の領域にある両面カードの特性を決める場合と同様です。

■711.6 (*8)
このルールは両面カードは決して裏向きにはならないことを定めていました。まー、予示が卓袱台をひっくり返しちゃったわけですが。新たなサブルール(*9)が、両面カードが戦場に裏向きで置かれた場合の振る舞いを詳しく述べています。つまり、それは「変身」できませんし、表向きになる場合は昼の面を上にするのです。

■711.9
以前このルールは、どうやってチェックリスト・カードを裏向きに追放するかを説明していました。この情報は新たな711.6のサブルールに移動しました(*10)。

■903.3a
このルールは、統率者として使えるプレインズウォーカーに関する土台を提供するものです。

■903.4c
統率者戦のデッキ構築の適法性の観点では両面カードの裏面も参照するという事実は、上の方で両面カードの特性を決定するためのルールとして紹介した711.2a(*7)の例外です。これが例外であることを明確にしました。

■904.1
アーチエネミー戦変種ルールの記述に現れる単語を1つ変更しました。どこが何故変わったか探すのも楽しいでしょうから、バラすのはやめておきます(*11)。

■用語集
新しい用語:固定語、鼓舞、疾駆、予示

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訳註

(*1) ルールのページ
原文には次のリンクが貼られています。
http://magic.wizards.com/en/rules
でも、このページをご覧の皆さんにはこっちの方がいいでしょうね。
http://magic.wizards.com/ja/game-info/gameplay/rules-and-formats

(*2) 基本ルール
原文には次のリンクが貼られています。
http://media.wizards.com/2014/docs/EN_M15_QckStrtBklt_LR_Crop.pdf
これも、よろしければこちらをどうぞ。
http://media.wizards.com/2014/docs/JP_M15_QckStrtBklt_LR_Crop.pdf

(*3) 614.12b–c
いかにも614.12cというルールがあるような感じですが、そんなものは存在しません。最初はわざとかなと思いましたが、どうもこれは、最初は2つのルールに分けるつもりだったとかそういうことではないかしら。

(*4) 固定語
anchor word の訳です。総合ルールでそう訳されているので仕方ないんです。ぼくのせいじゃないんです。

(*5) カン
「Khans」の訳語なのですが。「Khans of Talkir」は「タルキール覇王譚」だったんですから、「覇王」でも良かったんじゃ。あるいはせめて「ハン」とか「ハーン」とか。「Genghis Khan」は「チンギス・ハン」ですよね。あ、「ジンギス・カン」とも書くのか。もしや「Sarkhan」を「サルカン」と訳したときからこの運命は決まっていたのだ。的なことなのかしら。

(*6) 言葉遣いを少々改めました。

700.3. Sometimes an effect will cause objects to be temporarily grouped into two or more piles.

だったのが、

700.3. Some effects cause objects to be temporarily grouped into piles.

になりました。短くなった!

(*7) 711.2a
確かに、昨年9月版の総合ルールでは、これらのルールは711.2aだったのですが、現在は711.4aになっています。

(*8) 711.6
同様にこちらは、現在は711.8と711.9に分割されています。

(*9) 新たなサブルール
711.8a のことです。

(*10) この情報は新たな711.6のサブルールに移動しました
ウソですなー。711.3に移動しました。どうも、この原稿を書いた後も紆余曲折があったようですね。

(*11) バラすのはやめておきます
じゃあ、わたしもやめときましょう。

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