「マジック・サポート」更新
2016年1月2日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2015年9月26日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
遅くなってごめんなさい。
というか、登録はずっと前にできてたんですけど、ここで報告してませんでした。
Update Bulletin 訳してからーとか思ってたらそんな時間無かった。
ともあれ訳したです。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/battle-zendikar-update-bulletin%E2%80%94comprehensive-rules-changes-2015-10-09
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■■■■■■■■■■■■
「戦乱のゼンディカー」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■103.4
この新しい「バンクーバー・マリガン」のルールは、あなたの開始時の手札が初期手札枚数よりも少ない場合に、実質的に占術1する能力を追加するものです。実際にはルールには「占術1」とは書いてなくて、手順を詳述しているのですが。
■103.4e
この「統率者戦」マリガン・ルールも同様に変更されました。が、カードを6枚にする方法は、他の多くのフォーマットとは一味違います。
■103.5
このルールは、プレイヤーの開始時の手札で可能な処理について述べていますが、「開始時の手札を決定」と書いていたところを「マリガンの手順」と書き換えました。これは機能的な変更ではありません。「力線」系のカードが、「占術」等のマリガンの手順よりも後に処理されることを明確にしたかったというだけです。
■205.3m
「昇華者/Processor」と「末裔/Scion」がクリーチャー・タイプ名鑑に加わりました。
■207.2c
「収斂/Converge」「結集/Rally」が能力語名鑑に加わりました。
■406.4
「追放」に関する節のこの新しいルールは、追放領域の裏向きのカードから1枚選ぶように命じられた場合に、それらを区別する方法をプレイヤーに指示するものです。例えば「戦乱のゼンディカー」の「昇華者」は、そのように命じる場合があります。
基本原則は、同時に同じ理由で追放された裏向きのカードは区別不能だということです。そうしておかないと、手品か何かで問題のカードの区別を紛らわせるようにプレイヤーに仕向けているようなものですから。
基本的には次のようにします:もしあなたが追放領域のカードを選ぶように指示されたなら、あなたは表向きのカードかまたは、何らかの理由であなたが見ることができる裏向きのカードを選べます。あなたが見ることができない裏向きのカードを選ぶ場合は、いつ何によって追放されたかに基づいて、カードの束を選びます。その後、その束から1枚無作為に選びます。
例えば、あなたが《瓶詰めの回廊/Bottled Cloister》をコントロールしていて、5枚の手札を持っているとしましょう。あなたの対戦相手のアップキープの開始時に、あなたは手札を裏向きに追放します。そこであなたの対戦相手がそのうちの1枚を《謎めいた巡行者/Cryptic Cruiser》で「昇華」しようとしたなら、対戦相手はそれらの裏向きのカードを見ることはできませんから、その束から無作為に1枚選んであなたの墓地に置きます。逆に、もしも対戦相手がそれらのカードを見られたなら、(例えば、《呪文書の盗人/Grimoire Thief》で追放されたとか、)そのプレイヤーは特定のカードを選ぶことができます。
あなたが一度でも追放されたカードを見ることを許されたなら、たとえあなたにそれを許可した効果がもはや適用されていなくとも、あなたはそれを見られる状態であり続けることは覚えておいてください。カードはそうしょっちゅう裏向きで追放されたりしないので、こういうことはなかなか起こらないだろうとは思いますが、仮に起きたとしても、今や明確な回答が用意されています。
以降のルールの項番を振り直しました。
■601.2 and 601.2e
前回の更新では呪文を唱えるルールを改善したので、呪文をどのように/どこから唱えたかに関する相互作用については、分かり易くなった部分もあったかと。例えば、多くのプレイヤーが《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》は「授与」を持つ呪文がクリーチャーとして唱えられた場合には影響する一方、オーラとして唱えられたら影響しないと思っていることでしょう。そう、正解です! それはどういうことかというと、あなたはまず唱えたい呪文を提示します。つまり、分割カードのどっちの半分を使うのかとか、代替コストや追加コストをどのように支払うかとか、そういった選択をするわけです。その後、あなたが提示した呪文が適正であるか否かをゲームがチェックします。それからあなたはコストを決定し、支払います。簡単です。でしょ?
問題は、ルールを厳密に読むと、何であれゲームがチェックするのは、あなたが呪文を提示した後だと言っている点です。あなたはあなたが望むあらゆることを提示できますが、結局はゲームがあなたを制止します。なんか、それでいいような・・・? それが実はダメでした。例えば、あなたが対戦相手のライブラリーの4枚目のカードを唱えることを阻むものは何もありません(常識? 何それ美味しいの?)あなたはそのカードをスタックに置き、それを唱えるのは不正であることに気付き、ゲームは巻き戻されます。全部見られますね。実に愉快。なのでこの件に対処するため、言葉遣いを若干改めました。
この見落としが実際の「マジック」には1ゲームたりとも影響していないことを報告できることは光栄なことです。わたしが確認しました。
■601.2c
このルールには、対象の選択に関する1文を追加しました。それは、呪文が可変数の対象を取り、その数がルール文章で定められる場合、その数は対象が選択された後では変化しないことを明確にするものです。例えば、ひとたびあなたが《隔離の場/Quarantine Field》の戦場に出たときの能力の対象を選んだなら、その上の孤立/isolationカウンターの数に何が起ころうとも、影響を受けません。
■604.3
我々は「欠色」を特性定義能力として機能させたかったのですが、カードに書かれている情報を上書きするものはこれが初めてだったのです。普通は、単に情報を提供するだけなんですが。《マロー/Maro》の能力だって、できればパワー/タフネス欄に書きたいんですが、そんなに細かい字では誰も読めません。というわけで、特性定義能力の定義を変更しました。
■701.18b
今や「占術0を行う」ことが可能になった(*1)ので、それは「占術」イベントではなく、プレイヤーが「占術」を行ったときに誘発するあらゆるものは「占術0」では誘発しないことを明確にするルールを追加しました。
■702.72b
1枚のカードが「多相」を2つ持つことは有り得ない(*2)ので、そのケースについて述べていたこのルールは削除されました。
■702.112 (112! うへぇ!)
「覚醒」の新ルールです。
■702.113
「欠色」の新ルールです。
■702.114 (114! 112より2つも大きいぜ!)
「嚥下」の新ルールです。
■805.3
新たなマリガン・ルール:「共有チーム・ターン」版。
■903.8
新たなマリガン・ルール:「さっきも同じこと書いた統率者戦」版。
■用語集
新しい項目:「覚醒」「欠色」「嚥下」
訳註
(*1) 「占術0を行う」ことが可能になった
《ウギンの洞察力/Ugin’s Insight》ですね。
(*2) 「多相」を2つ持つことは有り得ない
将来印刷されるかもしれないカードも含めると、有り得なくはないような気がしてちょっと考えてみました。
普通に「多相を得る」/「多相を持つ」みたいのは、第4種の方が第6種よりも先に適用されるので意味がありませんから、現在の継続的効果の相互作用のルールが存続する限りは将来的にも印刷されることはないでしょう。
あとは、カードに「多相、多相」って書いてあったら2つ持ちますけど、これもさすがに印刷されそうもない。
僅かに可能性があるとすると、こんなとこですか?
・文章変更効果で何かが「多相」に書き換わった結果複数持つ
・何か特殊なコピー効果で、元から持っている「多相」を失わずに他の「多相」を持つオブジェクトをコピーする
どっちもあんまりありそうじゃありませんが・・・。
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以上でござる。
2015年9月26日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
遅くなってごめんなさい。
というか、登録はずっと前にできてたんですけど、ここで報告してませんでした。
Update Bulletin 訳してからーとか思ってたらそんな時間無かった。
ともあれ訳したです。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/battle-zendikar-update-bulletin%E2%80%94comprehensive-rules-changes-2015-10-09
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「戦乱のゼンディカー」更新報告 - 総合ルールの変更
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■103.4
この新しい「バンクーバー・マリガン」のルールは、あなたの開始時の手札が初期手札枚数よりも少ない場合に、実質的に占術1する能力を追加するものです。実際にはルールには「占術1」とは書いてなくて、手順を詳述しているのですが。
■103.4e
この「統率者戦」マリガン・ルールも同様に変更されました。が、カードを6枚にする方法は、他の多くのフォーマットとは一味違います。
■103.5
このルールは、プレイヤーの開始時の手札で可能な処理について述べていますが、「開始時の手札を決定」と書いていたところを「マリガンの手順」と書き換えました。これは機能的な変更ではありません。「力線」系のカードが、「占術」等のマリガンの手順よりも後に処理されることを明確にしたかったというだけです。
■205.3m
「昇華者/Processor」と「末裔/Scion」がクリーチャー・タイプ名鑑に加わりました。
■207.2c
「収斂/Converge」「結集/Rally」が能力語名鑑に加わりました。
■406.4
「追放」に関する節のこの新しいルールは、追放領域の裏向きのカードから1枚選ぶように命じられた場合に、それらを区別する方法をプレイヤーに指示するものです。例えば「戦乱のゼンディカー」の「昇華者」は、そのように命じる場合があります。
基本原則は、同時に同じ理由で追放された裏向きのカードは区別不能だということです。そうしておかないと、手品か何かで問題のカードの区別を紛らわせるようにプレイヤーに仕向けているようなものですから。
基本的には次のようにします:もしあなたが追放領域のカードを選ぶように指示されたなら、あなたは表向きのカードかまたは、何らかの理由であなたが見ることができる裏向きのカードを選べます。あなたが見ることができない裏向きのカードを選ぶ場合は、いつ何によって追放されたかに基づいて、カードの束を選びます。その後、その束から1枚無作為に選びます。
例えば、あなたが《瓶詰めの回廊/Bottled Cloister》をコントロールしていて、5枚の手札を持っているとしましょう。あなたの対戦相手のアップキープの開始時に、あなたは手札を裏向きに追放します。そこであなたの対戦相手がそのうちの1枚を《謎めいた巡行者/Cryptic Cruiser》で「昇華」しようとしたなら、対戦相手はそれらの裏向きのカードを見ることはできませんから、その束から無作為に1枚選んであなたの墓地に置きます。逆に、もしも対戦相手がそれらのカードを見られたなら、(例えば、《呪文書の盗人/Grimoire Thief》で追放されたとか、)そのプレイヤーは特定のカードを選ぶことができます。
あなたが一度でも追放されたカードを見ることを許されたなら、たとえあなたにそれを許可した効果がもはや適用されていなくとも、あなたはそれを見られる状態であり続けることは覚えておいてください。カードはそうしょっちゅう裏向きで追放されたりしないので、こういうことはなかなか起こらないだろうとは思いますが、仮に起きたとしても、今や明確な回答が用意されています。
以降のルールの項番を振り直しました。
■601.2 and 601.2e
前回の更新では呪文を唱えるルールを改善したので、呪文をどのように/どこから唱えたかに関する相互作用については、分かり易くなった部分もあったかと。例えば、多くのプレイヤーが《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》は「授与」を持つ呪文がクリーチャーとして唱えられた場合には影響する一方、オーラとして唱えられたら影響しないと思っていることでしょう。そう、正解です! それはどういうことかというと、あなたはまず唱えたい呪文を提示します。つまり、分割カードのどっちの半分を使うのかとか、代替コストや追加コストをどのように支払うかとか、そういった選択をするわけです。その後、あなたが提示した呪文が適正であるか否かをゲームがチェックします。それからあなたはコストを決定し、支払います。簡単です。でしょ?
問題は、ルールを厳密に読むと、何であれゲームがチェックするのは、あなたが呪文を提示した後だと言っている点です。あなたはあなたが望むあらゆることを提示できますが、結局はゲームがあなたを制止します。なんか、それでいいような・・・? それが実はダメでした。例えば、あなたが対戦相手のライブラリーの4枚目のカードを唱えることを阻むものは何もありません(常識? 何それ美味しいの?)あなたはそのカードをスタックに置き、それを唱えるのは不正であることに気付き、ゲームは巻き戻されます。全部見られますね。実に愉快。なのでこの件に対処するため、言葉遣いを若干改めました。
この見落としが実際の「マジック」には1ゲームたりとも影響していないことを報告できることは光栄なことです。わたしが確認しました。
■601.2c
このルールには、対象の選択に関する1文を追加しました。それは、呪文が可変数の対象を取り、その数がルール文章で定められる場合、その数は対象が選択された後では変化しないことを明確にするものです。例えば、ひとたびあなたが《隔離の場/Quarantine Field》の戦場に出たときの能力の対象を選んだなら、その上の孤立/isolationカウンターの数に何が起ころうとも、影響を受けません。
■604.3
我々は「欠色」を特性定義能力として機能させたかったのですが、カードに書かれている情報を上書きするものはこれが初めてだったのです。普通は、単に情報を提供するだけなんですが。《マロー/Maro》の能力だって、できればパワー/タフネス欄に書きたいんですが、そんなに細かい字では誰も読めません。というわけで、特性定義能力の定義を変更しました。
■701.18b
今や「占術0を行う」ことが可能になった(*1)ので、それは「占術」イベントではなく、プレイヤーが「占術」を行ったときに誘発するあらゆるものは「占術0」では誘発しないことを明確にするルールを追加しました。
■702.72b
1枚のカードが「多相」を2つ持つことは有り得ない(*2)ので、そのケースについて述べていたこのルールは削除されました。
■702.112 (112! うへぇ!)
「覚醒」の新ルールです。
■702.113
「欠色」の新ルールです。
■702.114 (114! 112より2つも大きいぜ!)
「嚥下」の新ルールです。
■805.3
新たなマリガン・ルール:「共有チーム・ターン」版。
■903.8
新たなマリガン・ルール:「さっきも同じこと書いた統率者戦」版。
■用語集
新しい項目:「覚醒」「欠色」「嚥下」
訳註
(*1) 「占術0を行う」ことが可能になった
《ウギンの洞察力/Ugin’s Insight》ですね。
(*2) 「多相」を2つ持つことは有り得ない
将来印刷されるかもしれないカードも含めると、有り得なくはないような気がしてちょっと考えてみました。
普通に「多相を得る」/「多相を持つ」みたいのは、第4種の方が第6種よりも先に適用されるので意味がありませんから、現在の継続的効果の相互作用のルールが存続する限りは将来的にも印刷されることはないでしょう。
あとは、カードに「多相、多相」って書いてあったら2つ持ちますけど、これもさすがに印刷されそうもない。
僅かに可能性があるとすると、こんなとこですか?
・文章変更効果で何かが「多相」に書き換わった結果複数持つ
・何か特殊なコピー効果で、元から持っている「多相」を失わずに他の「多相」を持つオブジェクトをコピーする
どっちもあんまりありそうじゃありませんが・・・。
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以上でござる。
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