「マジック・サポート」更新
2016年5月8日 Magic: The Gathering■「マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール・ビューワ」:新規ルールの登録
2016年4月8日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の該当箇所も訳しました。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2016-04
=======================
■■■■■■■■■■■■
「イニストラードを覆う影」更新報告 - 総合ルールの変更
■■■■■■■■■■■■
■106.6
このルールは、マナを生み出す能力のうち、そのマナの使い道に制限があったり、使うと追加効果があったり、使うと遅延誘発型能力が誘発したりする種類の呪文や能力について述べています。その例を、より現代的な効果に入れ替えました。累加アップキープとか昭和過ぎる(*1)。
■107.3h
これこそが、1枚のカード上のすべてのXは等しい値であると規定しているルールです。それは通常は正しいんですが、今はマナ・コストに{X}を含む《クローン/Clone》もどき(《もう一人の自分/Altered Ego》)がいますので、これを変更すべき確固たる理由があります。今や、得た能力に関しては、Xはその文脈で評価されます。オブジェクトがXを参照する能力を得た場合、適切な値を参照します。X=5 で唱えられ、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》をコピーした《もう一人の自分》は5つの+1/+1カウンターと共に出ます。その《搭載歩行機械》自身の能力の中のXは0です。
■110.5c
何かのコピーでないクリーチャー・トークンは、そのクリーチャー・タイプと同じカード名を持ちます。このルールは、例えば「手掛かり」のような、すべてのタイプのトークンに適用したいので、このルールに「クリーチャー」って書いてあった部分を取り除きました。
■112.6k
このルールは、能力のコストまたは効果に、その能力を持つオブジェクトをいずれかの領域から動かすように書かれている場合、その能力はその領域でのみ働くことを定めています。これは、《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》に、「この能力は組み直しの骸骨があなたの墓地にある場合にのみ起動できる。」と書かなくていいということです。その能力がどのように働くか、それだけでよいのです。さておき、《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》もほとんど同じことをやりますが、その最後の能力がやるのは、《秘蔵の縫合体》を墓地から動かすのではなく、遅延誘発型能力の作成です。そして、その能力が動かします。そこで我々は、そのことも扱えるようにこのルールを拡張しました。
■117.3c
このルールの例では、依然としてプレイヤーに「{1} を支払」わせていましたが、{C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました(*2)。
■120.8
この、以前は 401.5 だったルールは、呪文を唱えるかまたは能力を起動している途中でカードを引いたら何が起きるかを説明しています。ルールは変わってません。「ライブラリー」の節から取り出して、より適切と思われる「カードを引くこと」の節に置きました。
■121.6
このルールは、オブジェクトにカウンターが「置かれる」とは何かを定義しています。それは 1) 当たり前ですが、オブジェクトの上にカウンターを置くことと、 2) オブジェクトがカウンターが置かれた状態で戦場に出ることに分類されます。このルールは、ある特定のカード、《歩く墓場、髑髏茨/Skullbriar, the Walking Grave》を回避するために、少々普通でない言い回しをしていました。直前の領域で持っていたのと同じ数のカウンターが置かれる髑髏茨に、《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》のような能力が適用されるのはおかしいですよね。不幸なことに、髑髏茨を除外するための文言は少々広過ぎました。戦場に出るに際しての置換効果、としていたのです。クリーチャーが置換効果以外の方法で+1/+1カウンターの置かれた状態で戦場に出ることはしょっちゅうあるので(例えば「不死」とか)、文言を厳格化しました。(*3)
■202.3
このルールは、オブジェクトの点数で見たマナ・コストを計算する方法を述べています。今回これに加えたのが、両面カードの第2面に関する例外と、両面カードの第2面のコピーに関する例外と、両面カードの第2面のコピーのコピーに関する例外と、語数制限まだ?
■205.3g
アーティファクト・タイプの一覧には手掛かりがありませんでした。加わりました。
■205.3j
プレインズウォーカー・タイプの一覧にはアーリンがありませんでした。加わりました。(この行は上のやつみたいにうまくいかない…。)
■205.3m
クリーチャー・タイプの一覧にはモグラがありませんでした。加わりました。この件で我々は内務調査(*4)を受けるハメになりました。
■207.2c
協議の結果、能力語の一覧に「昂揚」が加わりました。協議、忘れてませんでした?(*5)
■400.7g
ある領域から別の領域に移動したオブジェクトは新しいオブジェクトになって、それまでの存在とは何の関係もないというルールに対する例外のリストが8件に伸びました。効果によって土地でないカードを唱える場合、その効果の他の部分は、スタック上にできたその土地でない新しいオブジェクトを見つけることができます。このルールは、なかんずく、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》の2番目の能力の追放する部分が正しく働くことを明確にします。
以前の 400.7g はリストを1つ繰り下げられて 400.7h になり、改訂を受けました。それは、効果がオブジェクトを公開領域に動かす場合、その効果の他の部分は引き続きその新しいオブジェクトを見つけることができるというものです。同様に、呪文や能力のコストがオブジェクトを公開領域に動かす場合も、その呪文や能力の効果はその新しいオブジェクトを見つけることができます。
■510.2
お掃除お掃除。「スタック上のダメージ」を廃止してからずいぶん経ちます。ダメージがスタックに乗らないことが以前のルールからの変更であることを明示する必要はもはやないでしょう。
■701.25
変身のルールには大量の変更を行いました。
・両面カードだけが変身できます。
・両面カードでないものを変身するように指示されても、何も起きません。
・何か、「(ある特定の特性)に変身」したときに誘発する誘発型能力は、あなたが思った通りに機能します:パーマネントが変身した後、その特定の特性を持っていたなら誘発します。
・パーマネントが既に変身していたら、パーマネントの起動型/誘発型/遅延誘発型能力がどうなるのか明確にしました。詳しいことは「イニストラードを覆う影のFAQ」(*6)をご覧ください。
■701.33
「調査を行う」に関する新ルール。
■701.25e(*7)
「絆魂」の節に、絆魂を持つ複数の発生源が同時にダメージを与えると(2体の攻撃クリーチャーとか)、ライフ獲得イベントがそれぞれに生じることを再認識させる(*8)新しいルールを加えました。《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》の例は、118.9 からここに引っ越しました。
■702.34
マッドネスを持つカードを追放領域に捨てることは必須になりました。これまでは任意だったのですが。如何なる理由であれ、マッドネスの誘発型能力の解決時にそのカードを唱えなかったなら、それは墓地に置かれます。
■702.117
「潜伏」を規定する人目に付かないルール。
■711.1
当初、「イニストラード」ブロックの両面カードに見られる太陽と月のシンボルは Important™(*9) でした。これらは、どちらの面が第1面(*10)でどちらが第2面(*10)かを知るためのルール上の手段でした。その後「マジック・オリジン」でプレインズウォーカー・アイコンと、それを少し変えたアイコンが導入されました。同じことを表す2種類のシンボルがあるのも変なので、マナ・コストがある方の面を第1面と呼ぶことにしました。がしかし、この解は賞味期限付きだったのです(当時わたしが冗談めかして言った通りです)。何故なら《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》が入ってきたからです。そこでルールの方も前進し、カードが違えば第1面シンボルも違う、第2面シンボルも同様である、と規定しました。
■711.4, 711.5, 711.6, 711.8a
上で述べた変身のルール(701.25)の変更が、両面カードの節にも反映されました。
■用語集
新たな項目として「調査」「潜伏」が、そしてマジック・ルール管理の行に Eli(*11) が加わりました。
訳註
*1 昭和過ぎる
原文は“so 1973”。α版の発売が1993年(平成3年)でしたから、更にその20年前ですね。累加アップキープどころかアップキープもまだ存在していません。この年って、石油ショック以外に何かありましたっけ?
そういえばこれ、 Google Wave の宣伝文句でしたよね。“Email is so 1973.”あったあった。もっとも、かなり古いハナシなので、“so 1973”の元祖が Google Wave だったかどうかは覚えてないです。
Google Wave が何であるかご存知ない方は、それはそれで別段困らないと思います。
http://www.slideshare.net/redmagma/email-is-so-1973
*2 {C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました
ちょっと分かり難いと思うんですが、1月16日版の総合ルールとどこが変わったか(英文で)較べると、何が言いたいか分かると思います。現在でもプレイヤーはコスト {1} を支払うことはできますが、そのために“produce {1}”したり“spend {1}”したりはできません。(それとも、何かうまいことやると“produce {1}”する方法があったりするかしら?)
*3 文言を厳格化しました
今はこういうルールになりました。
これで、(「不死」など、)置換効果ではない効果で+1/+1カウンターが置かれたときも、《屍体屋の脅威》で倍になるようになりました。一方髑髏茨は“that’s given”ではない(元から置かれている)ので倍にならない、ということなんでしょう。
分かりやすくなってますかねこれ。
*4 内務調査
原文では“Internal Affairs”。
軍に憲兵(MP)がいるように、警察には警官の犯罪を捜査する内務調査班がいます。それが“Internal Affairs”。組織に潜む「モグラ」(潜入者)をとっつかまえるのも彼らの仕事の1つです。
それで、ここに 2002年の香港映画の傑作“Infernal Affairs”について40行くらい書いたところで我に返りました。
*5 忘れてませんでした?
忘れてました。「コンスピラシー」に出てきた能力語ですよね。
たぶんすぐに忘れます。
*6 「イニストラードを覆う影のFAQ」
って書いてあったら FAQ へのリンクが貼ってあるだろうと思うでしょ。実際はそうではなく、「メカニズム」のページへのリンクになっています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-mechanics
日本語版はこちらです。
http://mtg-jp.com/reading/translated/0016590/#
FAQ のページ(として製品ページから案内されているページ)はこちらですね。
http://magic.wizards.com/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-release-notes-2016-03-30
*7 701.25e
702.15e の間違いです。
*8 再認識させる
このルールで述べられていることは 118.9 で規定されていることの一部なのです。
*9 Important™
日本語では「重要」という意味ですが、商標だというのでそのまま表記。
それでは何故商標なのかという説明を20行ほど書いたのですが、面白くならなかったのでバッサリとカット。
*10 第1面、第2面
原文では“front face”“back face”です。総合ルールの英文でも同じ用語が使われます。何故これを「前面」「背面」と訳さなかったんですかなー。
*11 Eli
Eli Shiffrin のことですが、既に 2016年 1月16日発効の総合ルールから加わっています。
以上じゃて
2016年4月8日発効の総合ルールを登録しました。
http://www4.atpages.jp/kakoiku/crv.php?lang=ja
Update Bulletin の該当箇所も訳しました。原文はこちらです。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-update-bulletin-comprehensive-rule-changes-2016-04
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「イニストラードを覆う影」更新報告 - 総合ルールの変更
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■106.6
このルールは、マナを生み出す能力のうち、そのマナの使い道に制限があったり、使うと追加効果があったり、使うと遅延誘発型能力が誘発したりする種類の呪文や能力について述べています。その例を、より現代的な効果に入れ替えました。累加アップキープとか昭和過ぎる(*1)。
■107.3h
これこそが、1枚のカード上のすべてのXは等しい値であると規定しているルールです。それは通常は正しいんですが、今はマナ・コストに{X}を含む《クローン/Clone》もどき(《もう一人の自分/Altered Ego》)がいますので、これを変更すべき確固たる理由があります。今や、得た能力に関しては、Xはその文脈で評価されます。オブジェクトがXを参照する能力を得た場合、適切な値を参照します。X=5 で唱えられ、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》をコピーした《もう一人の自分》は5つの+1/+1カウンターと共に出ます。その《搭載歩行機械》自身の能力の中のXは0です。
■110.5c
何かのコピーでないクリーチャー・トークンは、そのクリーチャー・タイプと同じカード名を持ちます。このルールは、例えば「手掛かり」のような、すべてのタイプのトークンに適用したいので、このルールに「クリーチャー」って書いてあった部分を取り除きました。
■112.6k
このルールは、能力のコストまたは効果に、その能力を持つオブジェクトをいずれかの領域から動かすように書かれている場合、その能力はその領域でのみ働くことを定めています。これは、《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton》に、「この能力は組み直しの骸骨があなたの墓地にある場合にのみ起動できる。」と書かなくていいということです。その能力がどのように働くか、それだけでよいのです。さておき、《秘蔵の縫合体/Prized Amalgam》もほとんど同じことをやりますが、その最後の能力がやるのは、《秘蔵の縫合体》を墓地から動かすのではなく、遅延誘発型能力の作成です。そして、その能力が動かします。そこで我々は、そのことも扱えるようにこのルールを拡張しました。
■117.3c
このルールの例では、依然としてプレイヤーに「{1} を支払」わせていましたが、{C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました(*2)。
■120.8
この、以前は 401.5 だったルールは、呪文を唱えるかまたは能力を起動している途中でカードを引いたら何が起きるかを説明しています。ルールは変わってません。「ライブラリー」の節から取り出して、より適切と思われる「カードを引くこと」の節に置きました。
■121.6
このルールは、オブジェクトにカウンターが「置かれる」とは何かを定義しています。それは 1) 当たり前ですが、オブジェクトの上にカウンターを置くことと、 2) オブジェクトがカウンターが置かれた状態で戦場に出ることに分類されます。このルールは、ある特定のカード、《歩く墓場、髑髏茨/Skullbriar, the Walking Grave》を回避するために、少々普通でない言い回しをしていました。直前の領域で持っていたのと同じ数のカウンターが置かれる髑髏茨に、《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》のような能力が適用されるのはおかしいですよね。不幸なことに、髑髏茨を除外するための文言は少々広過ぎました。戦場に出るに際しての置換効果、としていたのです。クリーチャーが置換効果以外の方法で+1/+1カウンターの置かれた状態で戦場に出ることはしょっちゅうあるので(例えば「不死」とか)、文言を厳格化しました。(*3)
■202.3
このルールは、オブジェクトの点数で見たマナ・コストを計算する方法を述べています。今回これに加えたのが、両面カードの第2面に関する例外と、両面カードの第2面のコピーに関する例外と、両面カードの第2面のコピーのコピーに関する例外と、語数制限まだ?
■205.3g
アーティファクト・タイプの一覧には手掛かりがありませんでした。加わりました。
■205.3j
プレインズウォーカー・タイプの一覧にはアーリンがありませんでした。加わりました。(この行は上のやつみたいにうまくいかない…。)
■205.3m
クリーチャー・タイプの一覧にはモグラがありませんでした。加わりました。この件で我々は内務調査(*4)を受けるハメになりました。
■207.2c
協議の結果、能力語の一覧に「昂揚」が加わりました。協議、忘れてませんでした?(*5)
■400.7g
ある領域から別の領域に移動したオブジェクトは新しいオブジェクトになって、それまでの存在とは何の関係もないというルールに対する例外のリストが8件に伸びました。効果によって土地でないカードを唱える場合、その効果の他の部分は、スタック上にできたその土地でない新しいオブジェクトを見つけることができます。このルールは、なかんずく、《束縛なきテレパス、ジェイス/Jace, Telepath Unbound》の2番目の能力の追放する部分が正しく働くことを明確にします。
以前の 400.7g はリストを1つ繰り下げられて 400.7h になり、改訂を受けました。それは、効果がオブジェクトを公開領域に動かす場合、その効果の他の部分は引き続きその新しいオブジェクトを見つけることができるというものです。同様に、呪文や能力のコストがオブジェクトを公開領域に動かす場合も、その呪文や能力の効果はその新しいオブジェクトを見つけることができます。
■510.2
お掃除お掃除。「スタック上のダメージ」を廃止してからずいぶん経ちます。ダメージがスタックに乗らないことが以前のルールからの変更であることを明示する必要はもはやないでしょう。
■701.25
変身のルールには大量の変更を行いました。
・両面カードだけが変身できます。
・両面カードでないものを変身するように指示されても、何も起きません。
・何か、「(ある特定の特性)に変身」したときに誘発する誘発型能力は、あなたが思った通りに機能します:パーマネントが変身した後、その特定の特性を持っていたなら誘発します。
・パーマネントが既に変身していたら、パーマネントの起動型/誘発型/遅延誘発型能力がどうなるのか明確にしました。詳しいことは「イニストラードを覆う影のFAQ」(*6)をご覧ください。
■701.33
「調査を行う」に関する新ルール。
■701.25e(*7)
「絆魂」の節に、絆魂を持つ複数の発生源が同時にダメージを与えると(2体の攻撃クリーチャーとか)、ライフ獲得イベントがそれぞれに生じることを再認識させる(*8)新しいルールを加えました。《アジャニの群れ仲間/Ajani’s Pridemate》の例は、118.9 からここに引っ越しました。
■702.34
マッドネスを持つカードを追放領域に捨てることは必須になりました。これまでは任意だったのですが。如何なる理由であれ、マッドネスの誘発型能力の解決時にそのカードを唱えなかったなら、それは墓地に置かれます。
■702.117
「潜伏」を規定する人目に付かないルール。
■711.1
当初、「イニストラード」ブロックの両面カードに見られる太陽と月のシンボルは Important™(*9) でした。これらは、どちらの面が第1面(*10)でどちらが第2面(*10)かを知るためのルール上の手段でした。その後「マジック・オリジン」でプレインズウォーカー・アイコンと、それを少し変えたアイコンが導入されました。同じことを表す2種類のシンボルがあるのも変なので、マナ・コストがある方の面を第1面と呼ぶことにしました。がしかし、この解は賞味期限付きだったのです(当時わたしが冗談めかして言った通りです)。何故なら《ウェストヴェイルの修道院/Westvale Abbey》が入ってきたからです。そこでルールの方も前進し、カードが違えば第1面シンボルも違う、第2面シンボルも同様である、と規定しました。
■711.4, 711.5, 711.6, 711.8a
上で述べた変身のルール(701.25)の変更が、両面カードの節にも反映されました。
■用語集
新たな項目として「調査」「潜伏」が、そしてマジック・ルール管理の行に Eli(*11) が加わりました。
訳註
*1 昭和過ぎる
原文は“so 1973”。α版の発売が1993年(平成3年)でしたから、更にその20年前ですね。累加アップキープどころかアップキープもまだ存在していません。この年って、石油ショック以外に何かありましたっけ?
そういえばこれ、 Google Wave の宣伝文句でしたよね。“Email is so 1973.”あったあった。もっとも、かなり古いハナシなので、“so 1973”の元祖が Google Wave だったかどうかは覚えてないです。
Google Wave が何であるかご存知ない方は、それはそれで別段困らないと思います。
http://www.slideshare.net/redmagma/email-is-so-1973
*2 {C} の導入以降、それはプレイヤーにできることではなくなりました
ちょっと分かり難いと思うんですが、1月16日版の総合ルールとどこが変わったか(英文で)較べると、何が言いたいか分かると思います。現在でもプレイヤーはコスト {1} を支払うことはできますが、そのために“produce {1}”したり“spend {1}”したりはできません。(それとも、何かうまいことやると“produce {1}”する方法があったりするかしら?)
*3 文言を厳格化しました
今はこういうルールになりました。
… and also to an object that’s given counters as it enters the battlefield.
これで、(「不死」など、)置換効果ではない効果で+1/+1カウンターが置かれたときも、《屍体屋の脅威》で倍になるようになりました。一方髑髏茨は“that’s given”ではない(元から置かれている)ので倍にならない、ということなんでしょう。
分かりやすくなってますかねこれ。
*4 内務調査
原文では“Internal Affairs”。
軍に憲兵(MP)がいるように、警察には警官の犯罪を捜査する内務調査班がいます。それが“Internal Affairs”。組織に潜む「モグラ」(潜入者)をとっつかまえるのも彼らの仕事の1つです。
それで、ここに 2002年の香港映画の傑作“Infernal Affairs”について40行くらい書いたところで我に返りました。
*5 忘れてませんでした?
忘れてました。「コンスピラシー」に出てきた能力語ですよね。
たぶんすぐに忘れます。
*6 「イニストラードを覆う影のFAQ」
って書いてあったら FAQ へのリンクが貼ってあるだろうと思うでしょ。実際はそうではなく、「メカニズム」のページへのリンクになっています。
http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-mechanics
日本語版はこちらです。
http://mtg-jp.com/reading/translated/0016590/#
FAQ のページ(として製品ページから案内されているページ)はこちらですね。
http://magic.wizards.com/articles/archive/feature/shadows-over-innistrad-release-notes-2016-03-30
*7 701.25e
702.15e の間違いです。
*8 再認識させる
このルールで述べられていることは 118.9 で規定されていることの一部なのです。
*9 Important™
日本語では「重要」という意味ですが、商標だというのでそのまま表記。
それでは何故商標なのかという説明を20行ほど書いたのですが、面白くならなかったのでバッサリとカット。
*10 第1面、第2面
原文では“front face”“back face”です。総合ルールの英文でも同じ用語が使われます。何故これを「前面」「背面」と訳さなかったんですかなー。
*11 Eli
Eli Shiffrin のことですが、既に 2016年 1月16日発効の総合ルールから加わっています。
以上じゃて
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